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個人名典拠特別訂正を実施します ~典拠のはなし~

来週、典拠班では「個人名典拠特別訂正」を実施します。
「特別」とつくように、通常とは異なる訂正となります。

典拠ファイルを新たに作成する際は、初の著書や参考資料に掲載された読みを統一形のカタカナ形に採用します。
図書や参考資料に読みが記されていない場合は、やむを得ず推定の読みをカタカナ形として入力します。
その後に刊行された図書で確認できた読みが、実際の典拠ファイルの読みと異なっていた場合は、典拠ファイルを訂正します。
初の著書が残念ながら後から誤植だとわかる場合もあり(かなしい...)、こちらも訂正の対象です。
このように、誤った読みを正しい読みに訂正するのが通常の典拠訂正です。

では、個人名典拠「特別」訂正とは...?

一言でいうと、よく知られた人物の個人名典拠ファイルの読みを「より適切な読みへ訂正すること」です。

ポイントは訂正前の読みが誤りだったわけではなく、初期の図書に表示された読みと近年刊行された図書に表示されている読みに違いがあり、途中で読み方に変更があったと判断できたものが対象であるということです。

典拠ファイルを作成した後に、異なる読みが図書や参考資料に表示されることがまれにあります。
統一形と異なる読みの出現が顕著になったとき、図書や参考資料の再調査を行います。
図書は典拠ファイルとリンクするもの全点を確認します。
その結果、現在流通している図書の読みの3分の2以上および最新の参考資料に多く表示されている読みが、現行の典拠ファイルの統一形と異なることが判明した場合に、統一形のカタカナ形をより適切な読みに訂正します。

今回、特別訂正の対象となる個人名典拠ファイルはこちらの2件です。

・黒田清輝
 クロダ,キヨテル → クロダ,セイキ
・藤田嗣治
 フジタ,ツグジ → フジタ,ツグハル

黒田清輝と藤田嗣治はどちらも日本を代表する著名な洋画家です。
とくに藤田嗣治は今年生誕140年ということで、この1年でも各地で頻繁に展覧会が開催されています。
図録や画集をはじめとした関連図書の刊行も多数...。
図書には「セイキ」「ツグハル」の読みが多く見られました。
しかし、MARCの責任表示の読みは、典拠ファイルの統一形のカタカナ形から「キヨテル」「ツグジ」と記録されるため、MARCと図書の読みが違う、というのが現状でした。

調査をしてみると参考資料ではどちらの読みも確認できますが、「セイキ」「ツグハル」の読みが非常に優勢であり、図書も同様でした。
(図書は大きな判型のものも多く、図書館で取り寄せて調べるのも、なかなか一苦労でした)


今回の訂正によって、MARC上の人名(著者名、件名等)の読みと図書に表示されている読みが一致するようになり、違和感なく、より便利にご利用いただけるものと考えます。

更新データは10/17提供分に収録します。
普段から更新データを取り込まれている図書館では、特別な作業は必要ありません。

▼今回の訂正に関するご案内は下記をご覧ください
・9/29送付の選書プラス便同封
 「2026年10月個人名典拠特別訂正のお知らせ」
・TOOLi お知らせページ
 「2026年10月個人名典拠特別訂正のご案内」

▼これまでに実施した特別訂正については下記をご覧ください
・TOOLi お知らせページ
 「これまでの個人名典拠特別訂正[訂正用データ]」

今後も便利で使いやすいデータをご提供できるように努めてまいります。

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