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データ部ログへようこそ!

こちらは「図書館の本屋さん」こと株式会社図書館流通センター(TRC)の
データ部による、MARCと本に関するブログです。
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2016年9月29日

バリアフリー映画会って?

9月も最終週、朝晩の涼しさに秋を感じるようになりました。
今月の木曜テーマは「バリアフリー」です。

TRCでは、全国の図書館で「バリアフリー映画会」を行っています。私も以前から興味はあるものの、まだ参加したことがありません。

そこで、バリアフリー映画会がどのような催しなのか、TRCでバリアフリー映画会の企画を担当している川口泰輝さんに話を聞いてみました。


―――バリアフリー映画会は、図書館で行う他の映画会と何が違うのでしょうか?

(川口さん、以下略)バリアフリー映画会では、視覚や聴覚に不自由のある方も一緒に映画を楽しめるよう、場面展開や登場人物の動きなどを説明した「音声ガイド」と、セリフや音などを説明した「日本語字幕」がつきます。バリアフリー映画にはいつくかの方式があるのですが、TRCのバリアフリー映画会では、住友商事株式会社のご協力のもと、会場全体に音声ガイドが聞こえる「オープン方式」の上映素材を使用しています。


―――どんな方が参加されるのですか?

視覚や聴覚に不自由のある方だけでなく、車椅子をご利用の方や発達に偏りのある方も参加されています。「日本語を勉強したい」という留学生が参加されたこともありました。年配の方は「音声ガイドや日本語字幕があると理解の助けになる」と話される方が多いですね。図書館によっては音訳や点訳のボランティアの方、手話通訳の方、社会福祉協議会の方との交流の場にもなっています。


―――たとえば、どんな作品を上映しているのでしょうか?

今年度は昨年公開された「愛を積むひと」と「くちびるに歌を」の2作品が新たに加わりました。原作本がベストセラーとなった「舟を編む」や「武士の家計簿」、「博士の愛した数式」などのほか、実話をもとにした「天国からのエール」、コメディの「東野圭吾ドラマシリーズ"笑"」など、幅広い作品が上映されています。


―――バリアフリー映画会を開催する上で大変なことや苦労することはありますか?

初めて開催する図書館では、告知と会場設営に苦労することが多いですね。今年度は日本盲人会連合と全日本ろうあ連盟にも告知にお力添えをいただき、大変感謝しています。バリアフリー映画会の開催を通じて地元の社会福祉協議会や当事者団体の方々とご縁をいただけたり、準備をする中で会場の段差に気づき簡易スロープを用意したりするなど、各館の意識向上にも繋がっています。


―――川口さんはTRCの障害者サービスマネージャーですが、バリアフリー映画会のほかに、どんな障害者サービスを担当されていますか?

伊藤忠記念財団がご寄贈くださるマルチメディアDAISY(デイジー)図書『わいわい文庫』を担当しています。賛同してもらえた図書館からは、「特設コーナーを設置した」「タブレット端末を用いたお話会や体験会を開催した」といった活用事例が寄せられています。

他には、「コミュニケーションボード」(コミュニケーションに困難がある人がイラストを指差すことで意思を伝えるツール)の製作を企画し、先月8月に社内公開しました。製作にあたっては社内の協力に加えて、近畿視覚障害者情報サービス研究協議会「LLブック特別研究グループ」からも貴重なご助言をいただきました。幸い今月の始めには「指さしボード」として地方紙にも取り上げてもらえました。

図書館の障害者サービス、情報保障の課題は山積していますが、引き続き一つひとつ解決していけたらと考えています。


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バリアフリー映画会を開催することによって、その図書館の障害者サービスへの意識が高まるというお話にはハッとさせられました。開催する側にとっても多くの学びや発見があるバリアフリー映画会、ますます参加してみたくなりました。

川口さん、ありがとうございました!

※平成28年度のバリアフリー映画会のスケジュールは、TRCのホームページでご覧いただけます。
興味のある方はぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

2016年9月28日

きょうのデータ部☆(9/28)

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気がつけばいつの間にか金木犀の季節です。
データ部のテラスは金木犀の良い香りでいっぱいです!
毎年この香りで秋の訪れを感じているのですが、今年はまだまだ残暑が厳しそうな気配ですね。

2016年9月27日

伝説のお巡りさん

今日は「週刊新刊全点案内」1981号の発行日です。
掲載件数は1062件でした。

*こんな本がありました*

VS.こち亀」

秋本治 赤塚不二夫 秋田禎信 朝井リョウ
ガールズ&パンツァー製作委員会 初野晴 東川篤哉 (著)
集英社(2016.9)


こち亀とは...もはや説明の必要は無いと思いますが、週刊少年ジャンプで四十年にわたり連載されていた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のことです。
そのこち亀が、先日発売された第200巻をもって完結するようで、大きなニュースとして各方面をにぎわせていました。個人的に驚きだったのは、NHKのニュースでも特集されていたこと。
こち亀終了のニュースが発信されて以来、舞台となっている亀有は、駅をまるごとこち亀仕様にラッピングしたりと大々的なアピールのおかげもあってか、日本をはじめとする世界中のファンでにぎわっているそうです。

こちらの本はそんなこち亀の主人公である両さんを様々な作品中に登場させたノベライズ本です。全部で六作品とコラボしているのですが、各作品に統一性は全くありません。ところが、ノベライズを担当した著者の多くがあとがきで、書き辛さが無かった、むしろ両さんのキャラに助けられる場面もあったとコメントしていました。
この親しみやすさが、年代を超えて読者に受け入れられ、結果四十年もの長期連載が叶った要因なのかもしれませんね。

2016年9月26日

奥書の哀歓―和漢古書の出版事項⑭

前回まで、和漢古書の出版事項についてずっと述べてきましたが、書写資料の場合についていくつか補足しておくべきことがありますので、最後に書いておきたいと思います。

現行のNCRでは、書写資料の場合、出版事項を記録する位置に「製作事項」として書写地・書写者・書写年を記録することになっています。ある人が書いたものを別の人が取り集めて製本した場合なども無くはないので、厳密に言えば書写者と製作者とは異なるのですが、そうしたことが判明することはきわめてすくないので、書写者・書写年を記録するということで実際上はまず問題ありません。
書写者が判明した場合、製作者として書写者を記録しますが、このとき著者自筆の場合は「某々 [自筆]」と、別人による転写の場合は「某々 [写]」と記録します。昨年、「写本」は転写した本ではなく「書いた本」のことだということを書きましたが、ここでの「写」は常識どおり(?)「転写」の意味になります。

情報源としては、NCR87R3の3.0.3.2のウ)を見ると「刊記,奥付」の代わりに「奥書」というのが入っています。「奥」というのは「書物のいちばん最後のところ」の意味で、「奥書(おくがき)」は要するに「巻末に書かれている文章」のことです(ちなみに、これに対応する「巻頭に書かれている文章」は「端書(はしがき)」になります)。刊行物で使われる「奥付」とは、語源は共通ですが、やはり別ものですので、きっちり使い分けましょう。写本をもとに彫り起こしたという場合を除き、刊本では「奥書」「端書」は使わないほうがよいですし、逆にもちろん「刊記」「奥付」は写本では使いません。

この「奥書」は、「跋」や「識語」と重なり合うところもありますが、やはり概念としての違いがあり、基本的に「書いてきた(あるいは書き写してきた)最後に記す文章」のことです。「跋」は「巻末に本編と別につけた文章」で、刊行物でも書写資料でも存在します。「識語」は「できあがっている書物に書き加えた文章」で、巻末以外に記している場合も含みます。
もっとも、奥書は著者あるいは書写者だけのものとは限らず、広くは校合(きょうごう) ・伝領(でんりょう)なども含んで「何らかのかたちでかかわってきた者」が巻末に記したものとも言え、そうなると「巻末にある識語」と置き換え可能ともなってきます。いずれにしろ、どの場合も著者自身によるものか否かは問いません。

多くの奥書には、著者自身や転写者、あるいはそれ以外のひとによって、著述・転写の経緯が書いてありますので、そこから書写者・書写年を採用して記録することができます。よく読むと「写した」でなく「写させた」という場合もあるので注意してください。
なお、こうした内容は扉や表紙などに書かれていることもしばしばありますが、「奥書」は「書かれてきた最後」にあることが要件なので(むろん多少の付加がつづいていることは容認されます)、そうしたものは奥書とは言わず、「扉に「~」とあり」のように注記します。

奥書を扱う上で問題なのは、それが手もとの本にオリジナルのものとしてつけられたものなのか、もともと底本にあったものを写したものなのか、一見したところでは区別がつけにくいことが多いことです。本文と同筆か他筆かは、どちらのケースでもそれぞれありうることですから、それ自体では何とも言えません。
書写奥書に対してもともとあったものを「元奥書」(もとおくがき)と言いますが、『日本古典籍書誌学辞典』によれば、冒頭に「本云」と底本を明示している意であるから「本奥書」(ほんおくがき)と称すべきとされています。もっとも「本云」は校合した別の一本にあったことを示す場合もあり、また書写奥書をさらに写した場合にその書写奥書も元奥書と呼んでよいのかやや疑問もあるので、とりあえずは全部「奥書」としておいてよいでしょう(写したものであることを示したければ、それらは「原奥書」とでもしておけばよいかと思います)。
写しである場合の証拠としては、もともと印が捺されていたり花押があったりしたところが「印」とか「判」とかの文字になっていれば、確実に写しと言えます。逆に印や花押があればそのときのオリジナルの奥書である可能性は高いですが、花押はそっくり真似て書くことなどもありますから、決定的ではありません。行を飛ばすなどの明らかな書き間違いや誤字がある場合も、写しと見て間違いないでしょう。
また、別の本でまったく同じ文章があった場合、手もとの本が祖本であることも無くはないとは言え、やはり写しである可能性が高いと言えますので、そうした意味で、奥書はできるだけ転記しておくことが世のため人のためになるとは言えます(長文だったりいくつもあったりするとたいへんですが)。

奥書の内容は、写本の著述・書写・校訂・伝来等の諸事情を伝える貴重なもので、ごくごく簡潔なものも多いですが、詳細に経緯を記したりいろいろ考証を載せたりしてくれているケースもすくなくありません。ありがちな文面としては「この本は貴重な秘本であるから家宝として子孫のみに伝え、決して他人に見せてはならない」などといったものがあります(いま、他人に見られてしまっているわけですが)。
書写奥書では「底本には何だかよく分からないところが多いがとりあえずそのまま写した。後人の訂正を俟(ま)つ」とか「時間がなく急いで書き写したので魯魚亥豕(ろぎょ・がいし)といった文字の誤りがあるかと思う。お察しください」とか言った文面が多いです。なかには「年をとって目はかすみ手はふるえ甚だ読みにくいと思うが何とぞおゆるしを」といった哀れっぽいものも目にします。
また、「これは数十年前自分が若いとき写したもので、当時を懐かしく思い出す」とか「底本を貸してくれた先輩は先年亡くなられた。うたた感慨に堪えない」とか、生身の人間の思いが感じられる文面も時々目にしますし、あるいは「異国船渡来で世の中何かと騒がしいが」云々とあって、リアルタイムの雰囲気が伝わってくるようなものもあります。こうした奥書や識語の文章を読んでいくと、百年以上前の昔のひとたちの息づかいが急に生き生きと身近に感じられてくるようです。

5月から和装本について書いてきましたが、またいったんしばらくお休みします。いずれまた書かせていただくつもりですので、よろしくお願いします。

2016年9月23日

秋のADEAC公開情報

夏も終わりすっかり秋らしい空気になってきた今日この頃、毎季節ごとの恒例となってきましたADEAC公開情報をお送りします。
今回は8月より新たにADEACで公開が始まった3つの機関をご紹介します。

北杜市立図書館 金田一春彦記念図書館アーカイブ(8月4日プレ公開)
言語学者・国語学者の金田一春彦さんと平山輝男さんの調査・研究資料などをデジタル化し公開しています。
紙媒体の調査資料の高精細画像などはもちろんのこと、方言の聞き取り調査のために録音された音声資料も公開しています。
実際にお二人が調査していた方言についてどんなしゃべり方なのかどんなアクセントなのか、文字で見るだけではどうしてもわかりづらい部分も音声で聞いてみるとすぐにわかります。
貴重な講演・講義が録音された音声資料も公開していますので、ご興味のある方はぜひお聴きください。
今回はプレ公開ということでほんの一部の資料のみ先行して公開しています。
来年度の本公開の際にはさらに多くの資料を追加公開される予定ですのでぜひお楽しみに!

下松市 郷土資料・文化遺産デジタルアーカイブ(8月31日公開)
下松市史をはじめとした郷土関係図書9冊と文化財や歴史資料などさまざまな資料をデジタル化し公開しています。
花岡八幡宮に奉納されている刃渡り3メートルを超える太刀や、歌舞伎や人形浄瑠璃の様子が描かれている幅4メートル弱ある絵馬などの貴重な文化財の高精彩画像を見るだけでも楽しめますが、
さらに各文化財について触れられている図書の該当ページも読むことができますので
高精細画像を見てより詳しく知りたいと思った方はぜひ図書のページもご覧ください。
さらに市史に登場する下松市ゆかりの人物の紹介ページや、その人物ゆかりの地を案内する地図も掲載されています。
いろいろな視点から楽しんで学ぶことのできるアーカイブとなっています。

東広島市立図書館 東広島市デジタルアーカイブ(9月15日公開)
最後にご紹介しますのは先週公開されたばかりの東広島市デジタルアーカイブです。
東広島郷土史研究会が平成27年に発刊した『東広島市の石造物』を全文デジタル化し公開しています。
石仏や石灯籠から石垣や石庭、日常生活品から建造物まで幅広い範囲の石造物の調査結果が写真とともに紹介されています。
石造物という視点から歴史や民俗について知り、楽しむことができる資料です。


さて、今回は以上の3つの機関をご紹介いたしました。
他にも追加公開された資料や画面が見やすく更新された機関もあります。
これから年度末に向けてますます忙しくなっていくADEACチーム、今後どんどん新しいアーカイブや資料が公開される予定ですのでご期待下さい。

博物館、図書館、文書館、公民館(MLAK)東日本大震災被災救援情報
博物館、図書館、文書館、公民館(MLAK)東日本大震災被災救援情報

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