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データ部ログへようこそ!

こちらは「図書館の本屋さん」こと株式会社図書館流通センター(TRC)の
データ部による、MARCと本に関するブログです。
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red.gif とにかく本が好きな方には本のご紹介もあります。
orange.gif 一息いれたい方はこんなコンテンツをどうぞ。


2016年5月31日

イソギンチャクの腹痛

もう5月も終わりですね。
本日は「週刊新刊全点案内」1965号の発行日です。
掲載件数は1342件でした。

*こんな本がありました*

先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!」

小林朋道(著)
築地書館(2016.5)

毎回タイトルが秀逸なこのシリーズ、今回はついにイソギンチャクが腹痛を起こしました。
めでたく10冊目の刊行です。

参考までに既刊書のタイトルもちょっと見てみましょう。

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!」
先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています!」

...シ、シマリスよ...。


自然豊かな鳥取環境大学の小林研究室。動物好きなメンバーばかりというこの研究室では、「利用規則ギリギリまでいろいろな動物が飼われている」のだそうです。
ギリギリといったってどこからがNGなのか、体長1メートルを超えるアオダイショウを飼っている人がいる(そして、それが飼育容器から逃げ出しても皆それほど騒がない)時点で、かなり肝の据わった運営であることがうかがえます。

動物に対する実験観察の模様もありますが、実験対象というよりは、なんだか仲良くなりたい相手に向けて「これは好き?」「こんなときどうする?」とたずねているようなのんびり感が漂ってきます。

ちなみに、こちらの本は「先生!シリーズ」と呼ばれており、この方が通りがよいのですが、残念ながら図書にこの表示はないので、TRC MARCでは「鳥取環境大学の森の人間動物行動学」をシリーズ名としています。
ぜひシリーズ名で検索して、10冊並べてご覧ください。
11冊目のタイトルも(もちろん中身も)楽しみです。

2016年5月30日

本屋さんのマーク―和漢古書の出版事項③

こんにちは。AS 伊藤です。主に和漢古書を担当しています。

前々回前回、和漢古書の出版事項の情報源について見てきましたが、今回はそれらで述べたもの以外について見てみましょう。

NCRで「刊記,奥付,見返し,扉」のつぎにあげられているのは版心(板心・柱)ですが、出版事項にあたるものが記されているのは版心下部であることが多いです。この位置にはシリーズ名や句読者の記載などがあることもありますが、いちばん多いのは出版に関連する情報で、上記の4つの情報源に記載がない場合、有力な情報源となりえます。
ただ、この版心は、後から取替えや彫り直しがいくらでもきく「刊記,奥付,見返し,扉」と、物理的な性格がいささか違っていますので、そのことをよく理解して扱わなければなりません。すなわち、版木の所有が転々とし、発行者(印行者)が次々に変わっていくということはしばしばあるのですが、版心に記載されている出版事項は当初の出版の際のもののままであることが多いです。また翻刻本の場合、版心にあるもとの出版者の記載を忠実に摸刻している場合もありますから、版心の記載を該当の図書の出版事項として採用しては不適当ということもままあるわけで、よくよく注意が必要です。
なお、ふるい時代の図書だと、版心に版刻職人の名前(刻工名)や工賃の情報などが記されていることがあります。それらから地域や時代が特定できたりしますので、そうした図書にあっては非常に重要な情報と言えます。が、和漢古書と言ってもそこまでの貴重書を手にする機会はそんなにはないと思いますので、とりあえず知識として知っていればじゅうぶんかと思います(これらをも摸刻しているものなどもあったりはしますが)。

NCRでつづいてあげられているのは「序,跋」で、上記の情報源に出版年の記載がない場合、それの代用としてこれらの年記を採用することが多いですが、これについては出版年のところで改めて見ることにしましょう。もちろん、跋文中に刊行の経緯が詳しく述べられているといったことも多く、それらから出版者を採用することもしばしばありますが、その場合はやはりいちおう補記の扱いとすべきでしょう。
「識語」は、もともとは漢籍の用語ですが、後人の書き入れのことで、それらから出版の経緯が判明することもあります。しかしここから得た情報は、扱いとしては同様に補記ということになるかと思います。

NCRに明記されているのは以上ですが、これ以外でも出版者の情報源として認識しておくべき箇所が2つあります。一つは巻頭で、もう一つは題簽です。
以前触れたことがありますが、巻頭に著者と並んで出版者の記載があることは、明末頃までの唐本でその例が多く(和本ではあまり例がないようです)、ここもやはり重要な情報源となります。ただし、「校刊」という役割表示は、「刊」とあっても出版者ではなく、責任表示の一種であることが多いということは前述しました。
題簽のほうは、これもちょっと触れたことがありますが、江戸時代の草双紙(くさぞうし)という通俗文学のジャンルの図書では、絵題簽(えだいせん)という絵入りの幅広のものが左肩に貼られていることが多く、ここに出版情報が載っていることがしばしばあります。といって、絵題簽自体はタイトルと絵がメインなので、出版関係の情報量は多いとは言えず、出版年は干支(えと)だけということもふつうですし、出版者名は略されたかたちであることがしばしばあります。「和泉屋市兵衛」が「泉市」、「西村屋與八」が「西與」、「鶴屋喜右衞門」が「鶴喜」などといった具合です。ご存知「蔦重」も「蔦屋重三郎」の略ですね。
さらには文字すらもなく、「版元商標」と呼ばれる出版者のマークがあるだけ、というケースも、これらのジャンルの本では結構あります。「蔦重」さんは蔦の葉のマーク、「鶴喜」さんは鶴のマーク、「西與」さんは三つ巴、「鱗形屋」さんは三つ鱗といった具合で、丸や山形、面高(おもだか)などと漢字一文字を組み合わせたものなども多くあります。これらの一覧は『近世書林板元總覽』の巻頭に載っているので確認できますし、さらに詳細には浮世絵研究の分野で網羅的な整理が進められています。
こうした版元商標は絵題簽にあるとは限らず、本体の巻末にあったり、序や本文の欄上にあったりしますが、その他の箇所に書肆名が明記されていなければ、出版者としては『板元總覽』で確認した名前を補記で記録し、「出版者は版元商標による」などと注記することになります。このような「本屋さんのマーク」は、ヨーロッパではよくありますが、前近代の中国や朝鮮半島などではほとんど見られないもので、意匠好きな日本人の特性と、江戸時代日本の商業出版の盛行ぶりを窺うに足るものと言えるかと思います。

2016年5月27日

「づ」と「ズ」

今年度の読書感想文コンクールの課題図書の一冊「二日月」。
国会図書館の書誌詳細を打ち出し、中一と小五の娘ふたりに見せて質問をしてみました。
「これ、国会図書館が作ったデータなんだけど、変だなって思うところある?」

「国名コードが違う!」「作者が実は別人だったとか?」と適当なことばかり言っている長女の隣で、間違い探し大好きな次女がひとこと。

「『よみ』がちがう。」

「どうちがう?」と母。
「『タイトルよみ』が「ツ」に点々じゃなくて「ス」に点々になってる」と次女。
期待通りの回答をありがとう、妹さん。

国会図書館の書誌で「二日月」のタイトルよみが「フツカヅキ」ではなく「フツカズキ」となっているのは、決して間違いではありません。
国会図書館、そしてTRC MARCも準拠している日本目録規則では「づ」を「ズ」、「ぢ」を「ジ」と表記するとしています。
国会図書館のホームページで公開されている書誌データ作成ツール内の『JAPAN/MARC MARC21フォーマットにおける片仮名読み表記要領』には下記の通り記載されています。


    2語の連合又は同音の連呼によって生じた「ヂ」「ヅ」は
    「ジ」「ズ」と表記する。


「でも本は間違ってないよ」と、ネット検索で探してきた「二日月」の表紙画像を母に見せながら主張する長女。
どうやら「フツカズキ」が目録的には間違いではないという説明に納得がいかない様子。
確かに表紙には「二日月」のタイトル表示の隣に「ふつかづき」とヨミがふってあります。
一般的な「ヨミ」と、目録の世界の「片仮名表記」にズレがあるため、目録としては云々と言ったところで納得はいかないでしょう。

「二日月」は小学校中学年の課題図書です。
小学3・4年生で「フツカズキ」と読む子はそういないはず。
図書館のOPACで「二日月」を検索する場合、たいていの子は「フツカヅキ」でタイトルヨミ検索をすると思います。(目録の片仮名表記法を知っている小学生はいないでしょうから...)

正しく入力した子どもたちが「フツカズキ」とヨミの入った書誌にたどりつくには、検索システムに「ズ」と「ヅ」を同じものとみなして検索を実行するしくみを持たせる必要があります。
NDL OPACでもTOOLiでも、「フツカヅキ」のヨミで「二日月」の書誌にたどりつけました。
世間の常識が通用しない部分ではありますが、システムに仕組みを持たせることで期待通りの検索結果に導くことができます。

2016年5月26日

器の良さを感じるにはもうひと回り必要そう

5月の雑記テーマは「大人になったと思うとき」。
さきのおふたりの内容に深く頷きつつ、私はもっと卑近な例で...。
自分が大人になったなと感じるとき、それはやはり味覚の変化に気づいたときでしょうか。
社会人になって迎えたはじめての夏。それまでは苦いだけでちっとも美味しいと思えなかったビールが、喉やからだにしみ渡る新鮮な感覚を覚えています。
最近は薬味による食べ比べが美味しいなと感じるように。食材そのままの素材の味に舌鼓を打ったあとは様々な薬味で楽しみます。先日行った豆腐料理専門店では丸くて大きな出来立てつやつやのお豆腐をいただきました。程よく冷えた豆腐と茗荷のハーモニーが素晴らしくてその日のうちにまた行きたいと思ってしまいました。
和食の美食家として知られる魯山人、前々から気になっていたら先日本屋さんでさりげなく?食のコーナーに置かれていたので、思わず手にとってしまい通勤の合間に読んでいるのですが。

魯山人の料理王国 北大路 魯山人 文化出版局
「食通閑談 うまい豆腐の話」のなかで、
"薬味 葱の微塵切り、蕗の薹、独活、ひねしょうがのおろしたもの、七味唐がらし、茗荷の花、ゆずの皮、山椒の粉など、こんな薬味がいろいろある方が風情があっていい。"とあります。この一文になんだかやたらわくわくしてしまいました。学生時代はそんな薬味に心躍ることなどなかったというのに。こごみやぜんまいといった少しにがみのある山菜が好きなのですが、大抵はお蕎麦やてんぷらで頂くので、ふきのとうなどを刻んで薬味として食べたことはありません。チャレンジしてみたくなりました。昔はにがいものは苦手だったはずなのに今は好き好んで手を出してしまう...大人になった醍醐味でしょうか。
逆にあんなに好きで、高頻度で通っては食べていたラーメンが、最近すきっ腹に入れるとなかなか食べきれないことが時々あり、ショックを受けています。ラーメンであれば何でも、と思っていたはずがどろりとした重ためのスープのみそやとんこつ味はできるだけ避けるようになってしまいました...年を感じた瞬間です。

魯山人の著作は青空文庫でも読めてエッセイが面白いのでおすすめです。「器は料理の着物」という言葉も興味深い...。

2016年5月25日

きょうのデータ部☆(5/25)

今日は薄曇りの茗荷谷。

以前にもご紹介したかもしれませんが、TRC本社の表玄関には、文京区立図書館の返却ポストが設置されています。駅前なので便利です。

DSC_0578.JPG

知らない会社の玄関というと、普通は入っちゃ悪いような気がするものですが、ブックポストが敷居を下げているのか、エントランスで雨宿りをしている方、信号待ちの日差しを避けている方などよく見かけます。

博物館、図書館、文書館、公民館(MLAK)東日本大震災被災救援情報
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