日刊新刊全点案内

8月10日の新刊件数

159件

8月10日の新規著者数

23件

new01.gif

↑ 一覧が開きます(毎日更新)


TRC新刊図書オープンデータ

毎週土曜日更新です

利用規約

データ部ログへようこそ!

こちらは「図書館の本屋さん」こと株式会社図書館流通センター(TRC)の
データ部による、MARCと本に関するブログです。
pink2.gif TRC MARCに関する情報をお探しの方はこちら。
red.gif とにかく本が好きな方には本のご紹介もあります。
orange.gif 一息いれたい方はこんなコンテンツをどうぞ。


2022年8月12日

データ部ログ更新お休みのお知らせ

TRCデータ部は、8月15日(月)から19日(金)まで、夏季休業となります。
あわせてブログの更新もお休みさせていただきます。
猛暑が続きますが、くれぐれも体調にはお気をつけてお過ごしください。

2022年8月10日

きょうのデータ部☆(8/10)

IMG20220810155337.jpg
もうすぐお盆ですがいかがお過ごしでしょうか。
データ部では夏休み中の人もいるため、いつも以上に静かです。

2022年8月 9日

キツネ

今日は「週刊新刊全点案内」2270号の発行日です。
掲載件数は969件でした。

*こんな本がありました*


キツネ潰し 誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ

エドワード・ブルック=ヒッチング(著)
日経ナショナルジオグラフィック(2022.8)


現代の感覚ではとても考えられない、もはや忘れ去られてしまった数々のスポーツを紹介しています。


タイトルになっている「キツネ潰し」とは、広げた布を使ってキツネを宙に放り投げる競技のこと。
7メートル以上の高さまで、キツネが飛ばされることも珍しくなかったそうです。
投げたあと受けとめることは競技には入っていないので、当然、キツネは無傷ではすみません。


他にも「リス落とし」「クマいじめ」「猫入り樽たたき」「ネズミ殺し」のような、今なら動物虐待としか思われないものがたくさん。


動物を使わない競技もあります。

電話ボックスの中に何人の人が入れるかを競う「電話ボックス詰め込み競争」や、スキーとアイスダンスを組み合わせたスキーバレエ、空中ゴルフ、ナイアガラの滝下り。
即興の詩で相手の悪口を言い合う「口論詩」は、今でいうラップバトルみたいなものでしょうか。


「そりゃあ、廃れるよね」「無くなってよかったよ」と思うような、残酷だったり、危険だったり、ばかばかしすぎるスポーツがたくさん出てきます。

2022年8月 8日

さらなる混乱は気が引けますが―和漢古書の特殊な装丁(2)

こんにちは。AS 伊藤です。主に和漢古書を担当しています。

前回見た「長帳綴」は、「折紙」を右端で糸綴じしたものですが、折っていない紙をそのまま重ねて右端で糸綴じしたものもあります。きわめてシンプルな造りなので、ふつうにあっておかしくないような気がしますが、実際のところはどういうわけかあまり目にしません。この装丁について、堀川貴司氏は「単葉装(たんようそう)」と呼び、「紙を折らずに一枚のまま重ねて紙縒で綴じたもの。両面使用。厚手料紙を用いた仏教関係の書物などに稀に見られます。」(『書誌学入門』p35)と書いています。落合博志氏も、「日本古典籍講習会テキスト」で「単葉装 一枚の紙を重ね、端を糸や紙縒などで綴じたもの。ジャンルに関わりなく見られる。」と説明しています。なお、藤本孝一氏は「列帳閉」という古注の用例にもとづいて「列状装」と呼んでいます(『日本の美術 No.436古写本の姿』(至文堂2002)p54)が、これはどうしたって「列帖装」とまぎらわしく、あまり適切とは思われません。

「単葉装」という呼称は「(折っていない)単独の紙葉を冊子にしたもの」ということで、きわめてわかりやすいと思いますが、これに一対になるような「双葉装(そうようそう)」という呼称が提唱されている装丁があります。これは落合博志氏が「紙の用い方は粘葉装と同じであるが、糊を使わず糸や紙縒などで綴じたもの。管見では天台宗や浄土真宗など仏書の例が多い。」(「日本古典籍講習会テキスト」)と説明しているものですが、しかしこの装丁を「双葉装」と呼ぶことにした理由については、今ひとつピンとこないものがあります。
落合氏によれば、「1 枚の紙を二つ折りにしたものが 1 単位で、それが 2 丁(2 葉)になる」から「双葉」というタームを用いるということなのですが、しかし縦に二つ折りした紙を使うというそのこと自体は、「単葉装」および折紙を用いた冊子以外のすべての冊子に共通することです。一方で、前回見たように、藤井隆氏などは横に二つ折りにした「折紙」を用いたものにこの「双葉」というタームを使っており、混乱を招きやすいように思います。
谷折りした紙の折り目と折り目とを重ね、「粘葉装」のように重ねた部分を糊付けする代わりに、重ねた部分を糸綴じするこの装丁については、橋口侯之助氏も、「粘葉装の弱点を克服して列帖装になる過程の間」に、粘葉装と同じ折り・重ねで、「糊ではなくノドの二箇所に穴をあけて、そこに組糸を通して綴じる」という「結び綴」があった可能性を指摘しています(『和本への招待』(角川学芸出版2011)p63)。ただ、「結び綴じ」というと、以前見たように、袋とじした紙を重ねた部分に二または四箇所穴をあけて紐などを通して装飾的に結んで綴じた、「大和綴じ」とも呼ばれた装丁を指すとしたほうがよいと思いますので、やはりそれとも違う名称のほうがよいでしょう。

以前、「胡蝶装」について、「粘葉装」と「列帖装」の総称という説明がされることがあるということを書きました。そこで書いたように、紙を数枚分重ねたまま谷折りした一くくり(帖)を複数綴じ合わせる装丁である「列帖装」については、昭和9年に日本書誌学会というところで「綴葉装」というタームが造られており、こちらが使用されることも多いです。ですが、「綴葉」ということそれ自体は、「糊付けではなく糸などで綴じること」のみを示していますので、「綴葉装」というタームをこの「列帖装」の装丁に対してのみ限定的に用いるというのは、ほんらい異論があっておかしくなかったような気がします。
経緯から言って、あくまで日本で「胡蝶装」と呼ばれていたものについて、糊付けによるものを「粘葉装」、糸綴じによるものを「綴葉装」と呼ぶ、という特定の文脈においてのみ用いられるタームと位置づけられるべきかと思いますが、そうであればむしろ、ここで問題にしている「紙の用い方は粘葉装と同じであるが、糊を使わず糸や紙縒などで綴じたもの」のことをこそ、「綴葉装」と呼ぶのが実は適切だったのではないか、と思ったりもするのですが、もう今となってはさらなる混乱を招くだけのような。。。

なお、落合氏は上につづけて、「折紙を用いた「折紙双葉装」もある。双葉装の版本は未見で、折紙双葉装はごく稀に版本の例がある。」と書いています。「横帳」と記録されている写本の書誌の中には、これに該当するものも混じっているかもしれません。上記の私見に即して言えば、これは「折紙綴葉装」と呼ぶのがよいのでは、ということになります。


----------------------
なお、昨年度の「「折帖」補論」の記事で、中野三敏氏の説明の解釈に一部誤りがあることに気づきましたので、関係する記事を修正・更新させていただきました。

「折帖」補論(2)
「折帖」補論(3)
胡蝶装と包背装
「折帖」補論(4)
「折帖」補論(5)

どうぞご了承ください。

2022年8月 5日

折紙を使って―和漢古書の特殊な装丁(1)

こんにちは。AS 伊藤です。主に和漢古書を担当しています。

和漢古書の装丁については、以前、主要なものについて触れ、昨年も「折帖」について書きましたが、それらで見てきた以外のレアケースのものも存在します。今回はそうした、各種参考図書等で言及されている特殊な装丁について見ていきたいと思います。

「折り紙」というと、おなじみの正方形のカラフルな紙(およびそれを用いた遊び)のことですが、古文書学で「折紙」というと、折り目を下に真ん中で半分に折って横長にした紙のことを言います。和漢古書における基本的な冊子の装丁は、1枚の紙を山折りもしくは谷折りしたものを、何らかのかたちでかさねて、糸綴じもしくは糊付けし、表紙をつけたものということになりますが、山折りもしくは谷折りする前の最初の段階で、この「折紙」にしたものを用いている場合があります。

折紙を用いた装丁で最も多いのは、折紙をそのまま重ねて右の端を糸で綴じたもので、人によっていろいろな呼びかたがありますが、「長帳綴(ながちょうとじ)」というのが一般的なようです。藤井隆氏は「料紙を一枚一枚縦の寸法の真中から横に細長く二つ折にしたものを、折目を下方にして重ねて揃え、右端を「明朝綴」式に四つ目綴にしたもの」(『日本古典書誌学総説』(和泉書院1991)p69)と、堀川貴司氏は「横長に二つ折りし、折り目を下にして重ね、そのまま右端を下綴した袋綴じ。大福帳やメモ帳などの横長の写本に用いられる。」(『書誌学入門』(勉誠出版2010)p35)と、それぞれ説明しています。
古文書学のほうで「横帳」と呼ばれるものは大部分がこれで、基本的にこのタームで記録してもよいかもしれません。以前ご紹介した「日本古典籍講習会テキスト」では、落合博志氏は「折紙綴(おりがみとじ)」と呼んでおり、「折紙またはその半截を重ねて、端を糸や紙縒などで綴じたもの。帳簿類によく用いられ、「長帳綴」「横帳綴」あるいは「帳綴」と呼ばれることもあるが、一般的な名称としては「折紙綴」を用いるのが適当。連歌や俳諧の懐紙もこの装訂。版本にもあるが、八文字屋本の浮世草子や記録など、特定の種目に限られる。」と説明しています。『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店1999)では「帳綴じ」(p393)として項目立てされています。
なお、上の説明であげられている「八文字屋本の浮世草子」では、「横長の紙を折り目が下(手前側)になるように二つ折りにしたもの」(落合氏)ではなく、短辺と並行に真ん中で半分に折った半紙を使用しています。ですので、林望氏は「八文字屋刊行浮世草子類書誌提要」(『斯道文庫論集』17(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫1980)所収)で、それらについて「横綴半紙本」と呼んでいますが、上と左端が開いたままになる造本の仕方そのものとしては同じということになります。

折紙を用いたものとして、折紙を列帖装(綴葉装)と同じ手順で綴じたものも時々見ることがあります。堀川貴司氏は「折紙列帖装(おりがみれつじょうそう)」と呼び、「両面書写ができない薄手の紙を横長に二つ折りし、折り目を下にして、後は列帖装と同様の手順で装訂したもの。江戸時代の帳簿などに見られます。」(『書誌学入門』p32)と説明しています。
この装丁は、『日本古典籍書誌学辞典』では「双葉列帖装(そうようれっちょうそう)」(p357)として項目立てされていますが、藤井隆氏は「双葉綴葉装(そうようてっちょうそう)」と呼んでおり、「両面書写用の鳥の子紙が高価な所から、(中略)普通の薄い楮紙などを料紙にして、先ず一枚一枚を全部、表面が外側になるように、紙の縦の寸法の真中から、横に二つ折りにする。あとは折目を下方にするだけで、この二つ折になった紙(折目で続いているが、それ以外は二枚―双葉―というわけである)を鳥の子の一枚と思って、普通の綴葉装の通りに扱えば良い。字は紙の表の出たそれぞれの片面にのみ書くことになり、本をめくる時は下方の折目を指でめくるので、折目以外が二枚になっていても差支えはない」(『日本古典書誌学総説』p63)と説明しています。

この綴じ方のヴァリエーションとして、藤井隆氏が「袋帳綴(ふくろちょうとじ)」と呼んでいるものもあります。藤井氏によれば、「近世の商家の判取帳(受取帳)や大福帳に最も多いもの」(『日本古典書誌学総説』p63)ということで、「前述の「双葉綴葉装」と紙の扱いは全く同じで、綴じ方も殆ど同じであるが、書背の方の中央に、ぶら下げるための下げ紐を付ける。従って表紙の題名は、普通の書籍と違って、書背の方から書背の線に対して垂直に書き下すことになる」(要するに本体と文字の縦横が逆)と説明されています。この装丁については「大福帳綴」といった名称が提唱されていたこともあるようですが、上の堀川氏の説明のように、大福帳というものには別の装丁のものも多いので、以前見た画帖などの場合と同じく、装丁の名称として用いるのは適切でないと思われます。

2022年8月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク