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2015年6月 アーカイブ

2015年6月30日

奥深い!「暗渠ロジー」

本日は「週刊新刊全点案内」1920号の発行日です。
掲載件数は1344件でした。

*こんな本がありました*

暗渠マニアック!

吉村生高山英男(著)
柏書房
(2015.7)


細長い公園、車止め、連なるマンホール・・・そんな風景をみかけたらそれは「暗渠サイン」かもしれません。
我が家の近所にも、川もないのに道路の途中になぜか橋桁という場所があり、言われてみれば2~3mの幅で延々と続く公園を横切っているのでした。

知っている場所が載っているかな、と手にとりましたが、暗渠の所在地ガイドブックというよりは、「暗渠ロジー」への誘い+調査事例集といったところでしょうか。
「歴史掘り下げ型」の吉村氏と「俯瞰・分析型」の高山氏、二人の著者それぞれのアプローチが交互に並び、一口に暗渠といっても、こんな見方、調べ方、楽しみ方があるのか、と目を開かれる思い。
暗渠に興味を持ったけれども、どう調べたらいいのかとっかかりが掴めないという方に格好の一冊です。

自分で調べるほどではという方でも、「あ、こういうところあるある!」「暗渠スイーツ?なんですかそれは?」と街を知る楽しみを味わえます。


近所の公園、今も地下には水路があるのか気になってきました。まずは図書館の郷土資料と行政資料にあたってみるべきでしょうか。

2015年6月25日

ベストな時間は?

6月の雑記のテーマは「時間」です。

「時間」をgoogleで検索してみると、関連する検索キーワードの一番上に「睡眠時間」が出てきました。確かに、睡眠時間ってとっても気になる。
そこで「睡眠」の件名を持つTRC MARCを検索してみたところ、646件ヒットしました。

一般的な睡眠時間は6~8時間ぐらいだと思いますが、短眠を勧める本もちらほら見受けられます。「3時間」「4時間」「4時間半」でもOKという本を見ると、7時間以上眠らないとダメ派の私なんかはクラクラしてしまいますが...。個人差・年齢差もあるので、理想的な睡眠時間を決めるのは難しいようです。

昼寝のメリットを紹介する本もけっこうあります。昼寝の場合は15~30分ぐらいがベストな睡眠時間のようですが、5分の昼寝でも頭がスッキリすると説いている本もありました。

これから梅雨の季節、じめじめ暑くて寝苦しい夜が続きそうです。寝不足で日中がツライ方は昼寝をためしてみてはいかがでしょうか。

2015年6月24日

きょうのデータ部(6/24)

TRC本社から徒歩3分。
まるで山の中に迷い込んだような、樹木がうっそうと生え茂るエリアがあります。

20150624-1.JPG

占春園です。もとは江戸初期に松平頼元が建てた屋敷の庭園だそう。


20150624-2.JPG
園内には、東京高等師範学校の校長だった嘉納治五郎の銅像もあります。

2015年6月29日

「TOOLi」でCDも検索できるようになりました!!

こんにちは、データ部AVの船木です。

2015年6月より、TOOLiに主にAVに関する機能が追加されましたが、もうお試しいただけましたか?
 
*録音資料(CD)も検索可能に。

 AV資料の検索対象はこれまで「DVD」のみでしたが、新たに検索対象に「CD」を追加いたしました。 「TRC AV MARC」を作成しているCDに加えて、一般的に国内流通している発売済みのCD(TRC MARC 未作成)も検索対象といたしました。

 何度もCDは検索できないんですかというお問い合わせをいただきましたが、ようやく対応できました。


*映像資料(DVD)の絞り込み機能を追加。

  AV検索の画面で、「みんなでシネマ」対象商品かどうかで絞り込み検索ができるようになりました。また、AV一覧画面に、「みんなでシネマ」対象商品にアイコンが表示されるようになりました。

*AV注文機能・物流情報照会機能も追加されました。

 もちろん、映像・録音ベストランキングや、映像・録音おすすめページからもそのまま注文できます。


 新しい機能をぜひお試しください。
 なお、操作でわからないことがございましたら、お客さま係までお問い合わせ下さい。

2015年6月23日

西へ東へ

本日は「週刊新刊全点案内」1919号の発行日です。
掲載件数は1148件でした。

*こんな本がありました*

マップマニア
パイインターナショナル

このごろはスマホを片手にグーグルマップで現在地を即座に把握し
目的地までの道のりもらくらく...という方が増えたかもしれませんが、
ローカルでどこか親しみ深い懐かしいかんじの地図や
ちょっとしたアートのような海外のおしゃれなエリアマップなど
和洋折衷わくわくするような地図がたくさん載っています。
デザインに関心がある方もそうでない方も眺めて楽しい一冊。
地図以外の目的で、たとえばちょっとしたものをわたすときに
こんな地図を包装紙につかっても楽しそうと妄想が進みます。
ちなみに私はグーグルマップをもってしても気づけば
真逆の方向に進んでいるような極度の方向音痴...
地図を回転させて見てしまう典型的なタイプですが
こんなに楽しそうな地図であればたとえ目的地に
辿りつけなくてもうきうきしてしまいそうです。
今年の夏は地図を手にふらりと旅や散歩をしてみたくなりました。
残念ながらこの本には掲載されていませんでしたが、
以前蔵前散策中にお店でもらった、かわった手触りの
大判ペラ一枚に印刷された下町の地図が私はお気に入りです。

2015年6月22日

巻頭にあっても(承前)-和漢古書の書名と情報源(4)

データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。

前回、和漢古書で第1巻の巻頭第1行の書名をそのまま本タイトルとして採用できないケースについて列挙してきましたが、途中までで終わってしまいましたので、今日はそのつづきです。

7)巻頭の書名が巻次によって分離しているもの:書名と巻次はふつう、「某々抄第一巻」「某々抄第二巻」のように記載されていますが、時々「某々第一巻抄」「「某々第二巻抄」のようになっているものがあります。これを「某々」が書名で「第一巻抄」「第二巻抄」が巻次だなどと、苦し紛れに解してはなりません。巻次が途中に位置しているだけで、「某々抄」が書名になります。これはとくに、室町期から江戸前期にかけて多く作られた、講義の聞書のスタイルをとった「抄物(しょうもの)」と呼ばれる和漢の古典を注解・講釈した一群の和書にその例が多いです。

8)巻よりも大きなまとまりを示す単位が含まれているもの:巻頭の書名をそのまま本タイトルとするのではなく、各巻の巻頭の書名から本タイトルを抽出すべきというパターンが2つあり、これはその一つ目の場合です。たとえば、『杜律集解(とりつしっかい)』6巻という本は、実際には『杜律五言集解』4巻と『杜律七言集解』2巻から成っています。こういう場合、『杜律集解 五言4巻七言2巻』という具合に記録することができます(というか、合集とするよりはこのようにしたほうがスマートです)。巻頭の表記は、その他の書名としてもいいですが、内容著作とすることができるのであればそのようにしたほうがより適切かと思います。なお、このパターンでは巻次は全体で連続している場合と、まとまりごとに与えられている場合と両方あります。

9)書名と部編名が一体化しているもの:各巻の巻頭の書名から本タイトルを抽出すべきパターンの二つ目。たとえば北魏の楊衒之(よう・げんし)撰『洛陽伽藍記(らくようがらんき)』5巻を見てみると、各巻の巻頭は洛陽城内伽藍記(巻第1)・洛陽城東伽藍記(巻第2)・洛陽城南伽藍記(巻第3)・洛陽城西伽藍記(巻第4)・洛陽城北伽藍記(巻第5)となっています。むろん、5つの個別の著作の合綴などとしてはいけませんし、それぞれを内容著作とするのも不適切で、「城内・城東・城南・城西・城北」は各巻の部編名にすぎません。本タイトルとしては、これら以外の共通部分を抽出して書名として採用します。

10)各巻の巻頭の書名から本タイトルを合成すべきもの:これは上と逆のパターンですが、実例としては多くはありません。ただし一つ、非常に有名な本でこのパターンのものがあります。何という本かというと『老子』別名『道徳經』2巻なのですが、多くの刊本で、上巻の巻頭書名が『老子道經』、下巻が『老子徳經』となっています。これはお約束として、書誌としては『老子道徳經』2巻として記録します。これを『老子道經』『老子徳經』の合集などとして記録すると、かなり無知な印象を与えてしまいます。それぞれを内容著作とするのも適当ではありません。

ということで、和漢古書では「巻頭の書名」を本タイトルとして採用するとだけ覚えて機械的に適用すると、実作業ではかなり不適切なことになることがあります。規則があってそれに沿うように本があるわけではなく、その逆だということは、とくに和漢古書の場合いっそう当て嵌まるかと思います。

2015年6月19日

夏至も間近~分類/件名のおはなし・59~

今年の「夏至」は6月22日だそうです。この言葉、イメージとしては1年で昼の時間が一番長い1日ですが、元々「二十四節気」のひとつで「小暑」までの期間、具体的には今年なら7月6日までを指すようです。

さて、今日の話題は「二十四節気」。件名の新設は2013年5月でした。このとき「七十二候」も一緒に新設しました。このふたつの件名は一時、大活躍しました。日本文化の見直しといった風潮があったのでしょう。

分類はどこになるでしょうか。実はちょっと困っています。旧暦の季節を示す語なわけですが、その分類は「449.34太陰太陽暦」(旧暦はここです)なのか、「449.81日本の暦」なのか。


「449.3暦書」と「449.8各国の暦」の解釈によって考え方がいろいろ出来そうです。449.3は理論で実際の暦は旧暦でも449.81にする、449.81は現代の暦で旧暦は449.34と分ける、449.81は暦(カレンダー)そのもので暦について書かれた本は旧暦なら449.34、新暦なら449.35(太陽暦)と分ける、そもそも二十四節気は現代のカレンダーにも(特に立春等の8つの重要な節気は)しばしば掲載されているのだから449.81か、さらに極論すれば「季節」であって「暦」ではないから「451.8気候学」という考え方も可能です。

TRCでは件名「二十四節気」は分類449.34で揃っていますが、ご意見があればお聞かせ願います。

2015年6月18日

音の記録

*6月の木曜日は「時間」というテーマでブログを更新しています。


今月はじめにデータ部内で異動があり、分類・件名班から視聴覚資料を扱うAV班へ、所属が変わりました。今まで図書のMARCを作成していたので、毎日とても新鮮な気持ちでCDのビニール袋をむいています。とても早くむけるようになりました。

AV班で、毎日目にする「CD=コンパクトディスク」ですが、1982年に世界初のCDプレーヤーが生産されたそうなので、その歴史はまだほんの30数年です。それ以前には、カセットテープがあり、LPレコードがあり、SPレコードがあり...と、さかのぼったところで、そもそも音を記録できるようになってから、まだ100年ちょっと。図書に比べると、とても歴史の浅い記録メディアということになります。


先日、展覧会(ポピュラー音楽の世紀@武蔵野美術大学美術館)に行き、1909年にエジソンが開発した蝋管蓄音機(エディソンファイアサイドA型!)で、蝋管レコードの音を聴きました。


1909年に録音された音楽を、とてもきれいに聴くことができ、驚きました。音や映像には、過去を未来に伝えるメディアとして、本とはまた違う、独自の力があるなと思いました。

2015年6月17日

きょうのデータ部(6/17)

p20150617.JPG

梅雨の楽しみといえば、色鮮やかなあじさいですね。
でも、今年は雨がやや少ないような。雨の日はちょっぴり憂うつですが、あじさいだけは、雨の日の方が美しく感じます。

2015年6月16日

痕跡本

本日は「週刊新刊全点案内」1918号の発行日です。
掲載件数は1168件でした。


*こんな本がありました*

「痕跡本の世界」
(ちくま文庫)
古沢和宏(著)
筑摩書房(2015.6)


「痕跡本」とは、書き込みやメモが挟まっていたりなど、前の持ち主の痕跡が残された古本のこと、だそうです。

ホテル紹介のページに「うそつけ」と書き込みされてるガイドブックや(よほどひどい目に遭ったのね)、青ペンで言葉遣いが修正されている翻訳書(そんなにその訳が気に入らなかったのか)、開かないようにびっしりホチキスで閉じられたページのある本(そのページにいったい何が?)、ラブレターが挟まった本などが、著者の妄想とともに紹介されています。

そういえば、誕生日に1行おきに「好きだよ」と書いてある「星の王子様」の本を貰った、という歌もありました。

でも、図書館の本には、書き込みしてはいけませんね。

2015年6月15日

巻頭にあっても-和漢古書の書名と情報源(3)

データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。

前回、和漢古書の書名として内題と外題どちらを採用すべきかという問題について書きました。巻頭の書名が存在する場合、多くの場合内題主義でそこからタイトルを採用するということでおおむね問題ありません。ちなみに多巻物の場合、巻ごとに巻頭の書名が異なっていたりすることもしばしばあるのですが、たんに「巻頭の書名」と言ったら第1巻の巻頭の書名のことです。第2巻以降の巻頭の書名は、必要があればその他の書名として注記します。
ということでふつうは、第1巻の巻頭第1行の上部に「○○巻第一」とあれば、とくにことわりなく「○○」を本タイトルとして採用すればよいのですが、そうは単純にはいかないというイレギュラーなパターンもいくつかあります。以下列挙してみましょう。

1)巻頭に内容著作の書名があるもの:これはとくに特別なことではなく、総合書名がなければ複数著作の合綴として、巻頭の書名を合綴の一つ目の著作の書名として採用すればよいでしょうが、総合書名が別にある場合はやはりそちらを本タイトルとして採用すべきでしょう。総合書名は目次や序跋、見返し・扉や題簽などにある場合が多いですので、見落とさないようにしなければいけません。

2)巻頭にシリーズ名があるもの:これはある種1)の逆パターンで、第1行にはシリーズやセットの書名があり、単行図書のタイトルにすべきものは責任表示の後の行にあったりするもの。もちろん、捉え方によっては、上位階層の書名を本タイトルとして採用し、下位のものは内容著作とすればよいということも多いですが、抽刻本(抜き刷り)や抄録本の場合、巻頭にある上位階層の書名はシリーズとするか、あるいは注記しておくのが適切ということもままあります。

3)巻頭に篇名があるもの:これは『論語』『書経』などの経典や『史記』『漢書』などの古い歴史書に多いのですが、通常は本タイトルがある巻頭第1行上部に「學而第一」とか「高帝紀第一」とかいった篇名が記されているパターンです。この場合、書名はその行の一番下に記されています。篇名を書名と勘違いして合綴本のように書誌を作成してしまうと、基本的な古典であることが多いだけにちょっとみっともないものがあります(ちなみに漢籍のタームとして、このパターンで第一行上部にある篇名を「小題(しょうだい)」、下部にある書名を「大題(だいだい)」と呼ぶことがあります)。

4)第1巻の巻頭の書名のみが他と違っているもの:その他の巻の巻頭や巻尾、目次、見返し・扉、題簽などがみな同じ書名で、第1巻の巻頭だけが違うという、アマノジャクなパターン。たとえば貞享5年刊の井原西鶴著『日本永代藏』5巻では、第1巻の巻頭のみ『本朝永代藏』となっています。こうしたケースでは、もちろん内題主義を押し通してあくまで第1巻巻頭の書名を採用し、「巻第2-8の巻頭、目首、序、見返し及び題簽の書名:○○」などといった具合に注記してもよいのですが、あまりに煩わしい場合は、多数派の書名を採用し、「巻第1の巻頭の書名:○○」と注記する(つまりこう書けば「第1巻の巻頭の書名のみが他と違っている」パターンだなとわかる)というのも手かと思います。

5)注釈本で、巻頭にテキスト自体の書名があるもの:前回ちょっと触れましたが、たとえば江戸後期の香川景樹著「土左日記創見」という書物は「土佐日記」の注釈書ですが、巻頭の書名は「土佐日記」で、「土左日記創見」は題簽に記載されている書名です。こういう場合は、巻頭のテキスト自体の書名を採用すると内容も誤解を招きやすいですし、同名異書がたくさんできてしまいますから、やはり注釈のタイトルのほうを採用すべきと思われます。

6)改訂本で、巻頭に原本の書名があるもの:これも上と同じく前回触れたパターンで、題簽や表紙の書名のみ改め、巻頭の書名はもとのまま(「外題換え(げだいがえ)」)ということがあります。もっとも、この「外題換え」というタームの意味内容も微妙なところがあり、前掲の長澤氏『図解古書目録法』では「改題本とは、むしろ全部改刻したものを言い、同版の後修である場合は外題換と言わねばならない」(p25)として、巻頭の書名のみ改刻された例をあげていますが、通常は巻頭の書名を改めたものは含まず、改題本のうち題簽や表紙の書名(外題)のみを取り替えたものを言うように思います。また、「外題換え」があったからと言って、前回書いたように、必ずしも本タイトルとして改められた書名のほうを採らなければならないということでもありません(オンライン目録と冊子目録とでは標目書名の重みも自ずと違ってくるという要素もあるかと思います)。

このほか、まだ4つほどパターンがあるのですが、長くなりましたので以下は次回としましょう。

2015年6月11日

電車にまつわる・・・


今月の雑記のテーマは「時間」です。
何を書こうか通勤電車の中で考えていたところ、車内にある路線図が目に留まりました。

いろいろな路線同士が連絡されるようになって、路線図をずーっとたどっていくと思わぬ駅に着くことがわかったりしますよね。便利になって移動時間も段々短くなってきているのではないかなと思います。

そういえば、最近開通したばかりの北陸新幹線のおかげで北陸がぐっと身近になりました。夏にかけても盛り上がりそうです。

徹底ガイド!北陸新幹線まるわかりBOOK

マイナビ(2015.2)


時間がたつにつれ、電車とともに駅も変わってきていますが、こんな本もありました。

迷い迷って渋谷駅
田村圭介(著)

光文社(2013.3)

迷路のような地下探検のような渋谷駅ですが、完成したらどんなふうになるのだろう?読んだらわかりそうです。

...などとあれこれ思い浮かべているうちに、最寄りの駅へと到着していたのでした。

2015年6月12日

豊穣なる翻訳文化を支えます ~典拠のはなし~

こんにちは、典拠班の原田です。

典拠に異動してきて9カ月、いやはや...驚くことがいっぱいでした。
目録の中の一部分だった「人名」について、深く深く掘ってゆくなかで、「名前」というものの奥深さに感嘆することしきり。

そして、今年1月のある日、ついにこの方と仕事しました!
ロバート・L.スティーヴンソン 著 「ジキルとハイド」 新潮文庫

どうしてこれが典拠班に?
こんな有名人について新たに典拠作業が必要なの?

はい、必要なのでした。
Stevenson,Robert Louis 120000284940000 (統一形)
には、それまでに70個もの記述形(図書に表記されている形)がありましたが、この時、71個目が出現したのです。

外国語の名前を日本語の発音に移そうとすると、いろいろな表記の可能性があります。スティーブンソン,スティーヴンスン,スチーブンソン,スチイブンソン...。
それに加えて、ファーストネームやミドルネームがイニシャルになっていたり、ミドルネームがなかったり、それらの順列組み合わせで、大量の記述形ができてしまいます。

目録は、図書の表記の通りに記録しますが、そのままでは71種類のStevensonは同一人物なのかわかりません。
そこで「典拠ファイル」が大事な役目を果たします。
71個のバリエーションに、統一形の「Stevenson,Robert Louis」を必ず紐づけしておいて、同一人物だとわかるようにしています。

今のところ、記述形の数ナンバーワンは、スティーヴンソンのようです。
ドストエフスキー 33個
チャイコフスキー 33個
シェークスピア 36個
も、壮観です。ぜひ一度、典拠ファイルをご覧ください。

こんなに大変なことになっているのも、せっせと翻訳に励んできたからなのですね。
「The strange case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde」がイギリスで出版されたのが1886年、TRC MARCで一番古い「ジーキル博士とハイド氏」は1937年刊です。国会図書館には1932年刊の「ドクタ・ヂーキル・アンド・ミスタ・ハイド講義」という本があるようです。(タイトルにも名前を日本語の音にする苦心が見て取れます)

スティーヴンソンの沢山の作品が訳され、一つの作品を何人もの翻訳者が手掛けてきました。そして、2015年になって、また新たな翻訳が行われている。
日本の豊かな翻訳文化を、ありがたく誇らしく思います。

記述形については「記述形その1:漢字が違えば」「記述形その3:子だくさん」なども参考になさってください。


2015年6月10日

きょうのデータ部(6/10)

東京も梅雨入りしましたね。

p20150610.JPG

TRC本社すぐそばにある教育の森公園。
水分をたっぷり補給したせいでしょうか、緑がいっそう輝いています。

2015年6月 9日

歯が目に留まって

本日は「週刊新刊全点案内」1917号の発行日です。
掲載件数は1216件でした。


***


毎日MARCを作っていると、
「データ部にいなければ、人生でこのような本のページをめくることは無かったかもしれないなあ」
と思うことはしばしば。
毎日、自分にとって新しい世界を垣間見ています。


そんな本の筆頭にあげられるのは、医学書。

図書館や本屋さんでも、なかなか立ち寄って見ることのない分野の本です。
私は医者でも医学生でもないし...
(内臓などの写真があまり得意ではないし...)


しかし。1917号の中に気になる医学書を見つけてしまいました。


歯牙破折の分類・診査・診断・マネージメント
世界の標準的なガイドラインと歯内療法専門医の臨床から学ぶ

石井 宏(監修・著)
尾上 正治 ・ 清水 花織 ・ 李 光純(著)
デンタルダイヤモンド社(2015.6)

垂直性・水平性歯牙破折の分類を明確にして具体的な症例を解説とともに多数掲載した本です。


なぜこの本が目に留まったか。


昨年秋に親知らずを一本抜きました。
その時に記念にもらった自分の親知らずの割れ方に
よく似た歯の写真が、掲載されていたのです。

あの時の痛み・違和感・食べたいものをガツガツ食べられないもどかしさ
が、一気によみがえってきたのでした。


そうなると「歯牙破折」にもなんとなく興味が湧いてきます。
私の親知らずは、抜くときに止む無く割った(割られた)けれど、
まだ生えている状態の歯が割れてしまったら...云々、いろいろと考えてしまいました。
こんな出会いがあるので、MARC作成はいつも刺激的。


私の左顎には、もう一本の親知らずが残っています。はてさて、いつ抜けることやら...


(ちなみに6/4日は「虫歯の日」だったようです。みなさまどうぞ歯を大切に。)

2015年6月 8日

内題か外題か-和漢古書の書名と情報源(2)

データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。

前回の最後に、和漢古書の場合、書名の最も優先される情報源は「本文の巻頭」だと書きました。現代書の情報源であるところ、「標題紙、奥付、背、表紙」は、そもそも存在しなかったり、書名が記載されていないことが多かったりということで、情報源とするのは不適当です。題簽が剥落しやすいというのは前回書きましたが、基本的に糸で綴じているだけの和装本は、綴じ糸が切れて表紙や裏表紙が行方不明になることもしばしばあり、図書の外がわほど情報源として不安定と言えます。本文の巻頭というのは、その意味で目次や序跋(これらはそもそも存在しないこともよくあります)と比べても最も安定的と言えますし、書名のほか著者等が記載されていることも多いという点で、和漢古書において一般的に最も確実な情報が得られる箇所と言えます。

巻頭(巻首)や巻末(巻尾)、目次や序跋など、図書の「内がわ」に存在するタイトルのことをまとめて「内題(ないだい)」と言い、扉・見返しや表紙・題簽のような図書の「外がわ」に存在するタイトルのことをまとめて「外題(げだい)」と言うことがあります。狭い意味では、内題は巻頭のタイトル、外題は表紙のタイトルの意味でそれぞれ使われます。ただし、歌舞伎の演目の正式なタイトルのことも「外題」と言いますので、目録記述に当たっては、多義的で誤解を招きやすい表現はあまり使わず、使うのであれば広い意味のほうで使うだけにしたほうがよいかとは思います。ことに表紙の書名のつもりで「外題のタイトル」「外題の書名」などと言うと、「題」自体がすなわちタイトルの意味ですから、おかしな言い回しということになります。

さて、和漢古書の場合、図書の「外がわ」の部分は逸失しやすいですから、外題は採用せず、内題を採用するというのが一般原則です。NCR1987年版の2.0.2.3でも「書名と著者表示」の情報源は「和古書,漢籍はつぎの優先順位による (1)巻頭 (2)目首,自序,巻末 (3)外題,題簽,見返し,扉,版心,小口書」となっていましたし、前回触れた長澤規矩也氏の『図解古書目録法』(汲古書院 1974)などでも、「和漢書において、最も拠りどころになる書名の所在は、国書の一部を除いては巻頭である」(p9)と明記されています。

しかしここで気になるのはもちろん「国書の一部を除いては」というところで、具体的にはどういうものかというと、王朝文学(物語・日記)や俳諧書、小説の一部(草双紙(くさぞうし))などのジャンルの図書になります。これらにはそもそも内題が無いのがふつうで、書名は表紙または題簽、あるいは柱(版心)にしか存在しません。そうしたものは、当然外題を書名として採用することになります(ちょっと横道に逸れますが、ある程度の量を扱っていると実感できる和本の大きな特徴は、ジャンルによって図書のカタチ(形式・見た目・雰囲気)がだいたい決まっている、ということです。逆に言えば、経験を積んでいくと、中身を見なくても本の見た目だけで、どういうジャンルの本かかなりな割合で見当がつくようになります)。

また、これは次回また書きますが、テキストに対する注釈書だったり、原本にたいする改訂だったりする場合、巻頭にある書名よりは表紙や題簽の書名のほうが適切であることもよくあります。もっとも、再版時に巻頭の書名はそのままで題簽だけ付け替えるのを「外題換え(げだいがえ)」と言いますが、内容を改訂していた場合は外題のほうを書名として採用したほうがよいでしょうが、内容はそのままで、出版者がたんに人目を引きたいがためにとか新刊本に見せかけたいがために行うこともしばしばあり、そうなるとその場合は元のままの内題を採用したほうが適切かということになりますので、一概にどうすべきとは言えません。

けっきょくのところ、本の造り手がどの情報源の書名を「その図書の書名」すなわち本タイトルとして認識してもらおうとしているかということがキモなのであって、漢籍や準漢籍、仏典や学術的な著作といったものは唐本よりの伝統として巻頭優先でほぼ問題ないでしょうが、上にあげたジャンルのものはもちろん、それら以外でも外題を本タイトルとしたほうが適当かもしれないというケースはそれなりにあるのです。
といったことを踏まえてだと思いますが、NCR1987版改訂3版では「情報源の選択に当たっては,時代,ジャンルあるいは造本等の事情を考慮する。」とした上で、「タイトルと責任表示 (1)巻頭,題簽,表紙 (2)目首,自序,自跋, 巻末 (3)奥付,見返し,扉,版心,著者・編者以外の序跋 (4)小口書,識語等 ただし,漢籍については,巻頭を優先する。」と規定し、「題簽,表紙」を巻頭と同じ順位に格上げしています(ほかにも87年版とは微妙な違いがありますね)。

実際の運用としては、漢籍を含むすべてのジャンルにわたるコレクションを整理する場合は原則として内題主義を採用し、巻頭以外から書名を採用した場合は例外なく「書名は○○による」という注記を入れるという仕様にしたほうがむしろ一律的でわかりやすいかと思います。しかし上記のような特定のジャンルのコレクションの場合は、NCR87R3で規定されている通り、一々とくに情報源の注記をせずに、表紙や題簽から書名を採用したほうが煩雑でないと思われます。

2015年6月 5日

和漢古書の書名と情報源

こんにちは。半年ぶりに、データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。
今回は標記のテーマでしばらく書いてみようかなと思います。よろしくお願いします。

現代書の和書であれば、書名の情報源といったら「標題紙、奥付、背、表紙」であるのはまず最初に教わるところですが、和漢古書の場合はどうなるでしょう。
和漢古書でもっとも一般的な装丁は線装(袋綴じ)ですが(装丁についてはまたいつかどこかで触れようと思います)、この装丁の場合を始めとして和漢古書には現代書のような「背」はそもそも存在しません。所蔵者が書名を墨書していることなぞは時々ありますが、むろんそんなものは原則情報源にはなりません。
「奥付」は存在していることがありますが、基本的に著者と出版事項を記載するところであって、書名の記載があることは実のところあまりありません。

「表紙」はたしかに存在することがふつうですが、そこに書名があるとはかぎりません。これは現代書(洋装本)でも、本体の表紙についてはある程度はそうかと思います。また和漢古書では、表紙に直接書名が書かれていたり(=打ち付け書(うちつけがき))印刷されたりしている場合よりは、むしろ表紙に貼られた短冊状の紙片すなわち「題簽(だいせん)」に書名が書かれている(あるいは印刷されている)ことがむしろ多いです。
ただ困ったことに、この題簽はほんらい軽く糊付けされているだけですので、往々にして剥落したり破損したりしています。ちなみにそれを防ぐために、多巻物の場合、平積みにしたり帙(ちつ)に収めておいたりする場合、1冊目だけ表裏逆にして重ねて置き、こすれやすい一番上の面には1冊目の裏表紙がくるようにする、というお作法があったりします。

さて、では「標題紙」はどうでしょう。刊本では、表紙裏すなわち見返し(みかえし)の位置に書名・著者・出版事項が印刷されていることがしばしばあります。見返しではなくその対向ページ、すなわち扉(とびら)がそうした版面になっていることもあります。同内容の本でまったく同じ版面が刷りの先後によって片や「見返し」にあり、片や「扉」にある、などといった事態もありますので、「見返し」だろうが「扉」だろうが、どちらでも意味合いは変わりません。実際、唐本ではどちらも「封面」(ふうめん)と称して区別しません(近現代では「封面」を表紙の意味で使うこともあります)。ただし、こうした見返し・扉(封面)それ自体が存在していないということもごくふつうにあります。
写本の場合は、存在するとすれば「見返し」よりは「扉」の位置に書名が書かれていることが多いです。ただよくあるのは、後から表紙をもう1枚つけたので、元の表紙が「扉」の位置になってしまったというケースで、これは見分けにくいことも多いですが、ほんらいの扉とは区別するべきでしょう。また扉があっても、収録されている内容著作に対応するものであって、全体の扉にあたるものは無い、などということもしばしばあります(これらはむろん刊本でもありえますが)。

いずれにしろ、記載されている内容から言って、標題紙の機能を果たすものとして見返し・扉という情報源が存在している、と言いたいところですが、実のところこれについては強烈な異議があります。日本で古典籍の書誌を学ぼうとすれば斯界の泰斗である長澤規矩也氏の著作・所論を逸することはできませんが、この長澤氏が「標題紙(タイトルページ)と扉とは別物である」「和書の扉をタイトルページと称するのは誤りである」ということを、いろいろな著作や辞典でくりかえしくりかえし主張されているのです。
たしかにタイトルページというのはもともと洋書のものですから、歴史的経緯から言って長澤氏の言われるとおりなのですが、といって現代書では扉すなわち標題紙イコールタイトルページということで定着してしまっており、和装本でも、現代書であれば、扉を標題紙として扱うのが自然だと思われます。明治期の和装本は、物によっては和漢古書として扱っても現代書として扱ってもよいということを以前書きましたが、現代書として扱うのであれば、上記のような扉・見返しを4情報源の第一である標題紙として扱うというのが現実的だと思われますし、実際に各機関でそのように書誌が作成されているようです。ですが、和漢古書として扱うのであれば、やはり扉は扉でしかなく、存在したとしても、標題紙のような何よりも優先される情報源ではない、と見なければなりません。

ということで、「標題紙、奥付、背、表紙」の4情報源は、和漢古書の場合、そもそも存在しているとは限らず、存在していても書名があるとは限りませんので、情報源とするのはいろいろ問題があります。ということで、和漢古書の場合、書名の情報源とするのは、「本文の巻頭」になります。
・・・と、このことはNCRにもありますので知識としてご存知の方も多いとは思いますが、目録作成の実際となると、またいろいろ問題が生じます。次回以降、それらについていろいろ見ていこうと思います。

2015年6月 4日

必需品

こんにちは、新刊目録の望月です。

6月のテーマは「時間」。
6月は10日に「時の記念日」もありますし、今年は6月30日夜12時(日本時間では7月1日9時)に"うるう秒"の挿入が行われるそうです。
普段何気なく流れていってしまう時間について、データ部メンバーが思うことを綴ります。


時間を知るために、かつて必需品だったもの。それは腕時計。
うっかり忘れた日には、駅の丸時計を確認したり、通りすがりのお店の時計をのぞき込んだり、電車の中ではつり革につかまる他の人の腕時計をどうさりげなく見るか苦労したり。
さまざまなワザを駆使して時間を知ったものでした。最終手段、「人に尋ねる」っていうのもありましたし。

しかしそういう機会も最近はなくなってきました。なぜなら、みなケータイを持つようになったから。
ケータイを見れば時間はわかるから、腕時計を忘れても困らなくなりました。
忘れても困らない...ですが、腕時計をしていない手首はなんだか無防備で軽くてなんだか落ち着かないと思うときがあります。ごそごそケータイを探すより、腕時計を眺めるスマートさも忘れたくないものですね。

あと個人的にないと困るときがあります。それは観劇前。上演中にケータイを鳴らすのは絶対にだめなので、忘れないうちに早めに電源を切るのが習慣になってるのですが、切ってしまうと開演までの時間がわからない!これが実に不便なのです。トイレに寄る時間はあるのかしら?と迷っているうちに5分前のベルが聞こえてきてあせったり。こういうときはやっぱり腕時計は必需品、と思うのです。

2015年6月 3日

きょうのデータ部(6/3)

データ部2階のエレベーターホールから。

p20150603.JPG

TRC本社前の通りに、自転車専用レーンができました。青いペイントが鮮やかです。
ただ、今日は雨。自転車で走る人の姿もまばらです。

2015年6月 1日

バーチャルな技術

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

5月は5件の件名を新設しました。その中に「仮想化」という件名があります。
私は以前、WindowsXPでしか動かないアプリケーションを動かすため、Windows7のOSが入ったPCでWindowsXP環境を仮想化したことがあります。これは「OSの仮想化」ですが、仮想化には「ネットワークの仮想化」や「サーバーの仮想化」など他にも色々あるようで、その概念のすべてを理解するのはなかなか難しそうです。

TRC MARCを検索してみると、「仮想化」という言葉が図書のタイトルに入るようになったのは2006年頃からなので、ここ10年ぐらいで広く使われるようになった技術のようです。
新しい技術を主題とする本が出始めると、件名の新設を検討することになります。新しいモノには疎い方ですが、件名を新設することでなんとなく世間を知るのでした。

2015年6月 2日

天井ロマン

本日は「週刊新刊全点案内」1916号の発行日です。
掲載件数は1341件でした。

6月の表紙はこちら。
p20150602.jpg
さくらんぼ、大好きです。


*こんな本がありました*

世界で一番美しい天井装飾

エクスナレッジ(2015.5)

おなじみ、エクスナレッジの「世界で一番美しい○○」シリーズです。
今回は天井装飾がテーマということで、世界各地の豪華絢爛な天井画の数々が紹介されています。

この本のまえがきに、こんなことが書かれていました。
「実は構築的観点からいえば、「天井」は建築にとって不可欠なものではない。(中略)「天井」とは建築にとって「+α」の存在なのである。」

梁や桁といった「屋根」の裏、あるいは上階の「床」の裏がむき出しになっていても、建物の構造上なんら問題はない、と。
にもかかわらず、「天井」によってそれらを覆い隠し、かつ、こんなにも煌びやかに絵やレリーフで飾りたてるようになったのは、一体何故なのでしょう?
そして、その場に行かなければ決して生で見ることのかなわない、そうした天井装飾を求めてやまない人々・・・。
(かくいう私も、パリ・オペラ座のシャガールの天井画見たさに、
 卒業旅行でロンドンへ行った際に、パリ日帰りを決行した口です。)

必要不可欠ではないけれど、
天井は空間全体の雰囲気や居心地の良さといったものを構成する重要な要素であることは間違いありません。
そんな「+α」な天井に、なんだかとてもロマンを感じてしまったのでした。

そういえば、アイドルのポスターを天井に貼っているという友人がいました。
曰く、1日の終わり、眠る前の最後の瞬間に"彼の姿"を拝めることが幸せなんだとか。
・・・なるほど、天井ロマンですね。

2015年6月26日

レベルの高いレアアイテムをさがすには~MARCと検索のはなし~

 平日夜7時半、ばたばた晩御飯の支度をしている台所にやってきた小学3年生の息子。まだまだ甘えたいお年頃?それにしてはゴミ箱やカゴを裏返したり、調味料を見まわしたりと行動が読めない。
 「晩御飯作るのに邪魔だから来ないで」と冷たく突き放すも、ブツブツ言いながら、今度は洗面所で物色中。
 「いったい何を探しているの?」と聞くと「国語の宿題」とのこと。

 「身の回りの記号を探すんだけど、レベル高そうなレアアイテム(目新しいもの)が無くて」ゲームじゃないって。どれどれ...教科書を見ると確かに「記号」についての項目が。
 食後、一緒に家の中を探検したけれど、プラ・紙・エコ等たしかに同じ記号ばかり。どこに行けば見つかるかな?
記号がたくさん載っている本てある?

 こんな時、便利なのが「教科書単元」です。
 TOOLiの「図書検索」画面上部の「教科書単元」タブで教科書単元検索画面へ。
「3年国語」をクリックし、使っている教科書を選ぶと、見慣れた目次(単元)、そこからキーワードへと広がります。探したいキーワード「記号」をチェックし検索。すると「記号」ついて書かれた本がズラリ。早速一冊目に
マーク・記号まるごと図鑑」

村越 愛策(監修)
ポプラ社(2015.4)

が出て来ました。1000種類もの記号が載っているそうです。
 この本を開けば必ずやレアアイテムが見つかることでしょう。宿題花マルです。

教科書単元について詳しくはこちらです

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