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2019年2月 アーカイブ

2019年2月27日

きょうのデータ部☆(2/27)

今年も律儀にやってきた、ありがたくない春の使者。
わたしのことは忘れていてくれて構わないのになあ。

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集中力を保つための戦いが続きます。

2019年2月28日

雪山のトラウマ

今月の雑記のテーマは「寒い寒い体験」です。

このテーマ、困りました。
冬よりも夏の方が好きだし、ウインタースポーツは苦手だし、寒い体験はしたことがありません。

雪は嫌いではありません。
生まれも育ちも関東南部なもので、たまに雪が降ると子どもと一緒にはしゃいでしまいます。
でも雪が大量にある冬山へは、行きたいと思ったことはないのです。

なんとなく、原因は子どもの頃に見たあの映画にあるような気がするのです。
それは、「八甲田山」。
「幸福の黄色いハンカチ」を見てすっかり高倉健に魅了された小学生の私は、たまたまテレビで放映されていた「八甲田山」にチャンネルを合わせました。
高倉健が出ているという理由だけで。
まぁ怖かったこと。
気が狂って、極寒の八甲田山で着ている服をすべて脱いでしまった兵隊の姿が。

テレビで見ても怖かった「八甲田山」を、姉は小学生の頃に映画館で見たそうです。
戦争映画好きな父に連れられ、学校で配られた割引券を手に、夏休みに見に行ったそう。
さぞかし怖かったろうと思いましたが、彼女にとっては映画本編よりも上映前に流れた「ハウス」の予告編のほうがトラウマだとのこと。

2019年2月26日

どきどきとわくわく!

先週2月22日、地球から3億4000万キロ離れた小惑星リュウグウに、はやぶさ2がタッチダウンしました! 当日朝は生中継をどきどきしながら見ていました。サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射も確認されましたので、サンプル採取もできているはず!タッチダウンの目印となったターゲットマーカにはたくさんの人たちの名前が刻まれていますので、とても感慨深いです。


*こんな本がありました*

「クイーン ライヴ・ツアー・イン・ジャパン1975-1985」
(シンコー・ミュージック・ムック)

シンコーミュージック・エンタテイメント(2019.3)

タッチダウン成功を受けて、クイーンのギタリストで天文学者でもあるブライアン・メイさんからメッセージがきました。以前にもはやぶさ2のカメラが撮影した画像からリュウグウの立体視画像を作ってくれたりして本当に嬉しいです。映画も大ヒットして、私も久しぶりにクイーンを聴きました。


「惚れぼれ文具 使ってハマったペンとノート」

小日向京(著)
エイ出版社(2019.2)

モンブランのマイスターシュテュックや三菱鉛筆、システム手帳などなど、ロングセラー文具を中心に、それぞれの魅力や活用法が満載で見ているだけでもわくわく楽しい一冊です。

2019年2月25日

漢籍のシリーズ・附(つけた)り活字本のこと

こんにちは。AS 伊藤です。主に和漢古書を担当しています。

前回、和古書のシリーズについて見ましたので、今回はひきつづき漢籍のシリーズについて見ていきたいと思います。

漢籍のほうでは、經史子集の四部のほかに「叢書部」が立てられているとおり、各ジャンルにまたがる叢書というものも相当数あります。叢書部のなかには、影印や覆刊など古書を複製したものを収めた景仿類(えいほうるい)や、すでに散逸した図書の他本に引用された箇所を集めて部分的に復元したものを収めた輯佚類(しゅういつるい)といった、特色あるものもあります。
また、叢書部に収められていなくても、各部や類の特定のジャンルのみの図書を集めたものも結構あり、それらは各類の「目録叢刻之属」といったところに分類されています。これら叢書・叢刻は、基本的に書誌階層を有するかたちで目録作成したほうがよい場合が多いかと思います。ただ、輯佚類のものなどはその性格上かならずしもそのようにはしません。

漢籍の主要な叢書とその内容については、『中国学芸大事典』の巻末に「中国主要叢書内容一覧」というのが載っていて、通覧するのに便利ですし、網羅的なものとしては『中国叢書綜録』といった工具書があります。和漢古書ではありませんが、民國期の『四部叢刊』『四部叢刊續編』『四部叢刊三編』『四部備要』『百部叢書集成』といったシリーズは、収蔵している大学図書館なども多いでしょう。
すこし注意が必要なのは『武英殿聚珍版全書』という叢書で、これはもともと清の乾隆年間に、宮中の武英殿(ぶえいでん)というところで活字印刷(聚珍(しゅうちん)とは活字の意。前述)したものですが、その後複製が許され、各地で重刻されました。同治年間に江西で出版されたものや光緒年間に廣東の廣雅書局から刊行されたものなどが流布していますが、実は収録内容にかなり異同があります。さらに、これらはみな整版による翻刻なのですが、叢書名はやはり『武英殿聚珍版叢書』とか『武英殿聚珍版書』などとなっていますし、目首や版心に「武英殿聚珍版」と記されたままだったりしますので、活字印本と誤って記録しないように注意しなければなりません。

ちなみに、整版と活字の見分けかたとしては、一般的に木活字印本は、1)一字ごとに濃淡が異なっていることが多い、2)縦の字の並びが一直線でなく多少ぐらついている、3)組版式なので匡郭の四隅がずれていることがある、といった特徴があると言われます。文字が横向きだったり、上下ひっくり返っていたりすれば、これはもう決定的ですね。最初のうちは気づきにくいかもしれませんが、慣れてくればかなり見分けがつくようになってきます。
ただ、覆刻の場合、そういうところまで忠実に再現している場合もあったりします。また、江戸初期の仮名活字(ちなみに複数字分の連続活字もあったりします)のものなどは、さすがにだいぶ手ごわいですが、と言って、そもそもそうした貴重本を手にすることは実際にはほとんどないでしょう。

2019年2月21日

-20℃

今月の雑記のテーマは「寒い寒い体験」でお送りしています。

8年前のことです。
突然友だちから連絡がありました。
「オーロラ見に行かない?」
この年は強力な太陽嵐が発生していて、オーロラ出現率が極めて高い、と話題になっていました。
一生に一度くらいは見たい!ということで、お誘いに二つ返事で乗り、生まれて初めての海外旅行に行くことに。

行先はカナダ、北極圏にほど近いイエローナイフです。
冬なら3日間滞在すれば9割以上の確率でオーロラに遭遇できるという、世界有数の名所。1月に2日間滞在し、天候にも恵まれてオーロラと記念写真が撮れました!

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光の帯というよりも、雲がぼんやり光っている感じなんです。とても幻想的でした。


無事に鑑賞はできましたが、いかんせん寒い!
現地でレンタルできる厳寒地仕様の超厚手ジャケットと2重構造のスノーブーツを着こんでも、深々と冷え込みます。外気に触れる顔が痛い。まつ毛も凍る寒さ。

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日中街を散歩してもすぐお店に入って暖をとり、オーロラ出現を待つ間も寒さに限界を感じてテントに逃げ込み...。
クラムチャウダーとココアの温かさが身にしみました。

でも雪国ならではのアクティビティも充実していて、犬ぞり体験なんてこともしてきました。
あとは出来たてカップ麺があっという間に凍って、まるで食品サンプルになってしまう遊びも。

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日本ではなかなか体験できない-20℃以下の世界を満喫してきたのでした。

2019年2月20日

きょうのデータ部☆(2/20)

昨日の雨を経て寒さがゆるんできました。

データ部メンバーが春の訪れを感じるもののひとつに、児童書ノンフィクションの入荷点数増があります。

これは今週分の一部。
20190220_124119.jpg

それぞれに目次情報、学習件名、児童用内容紹介文も付加しますので、データ内容は盛りだくさんです。
新年度、子どもたちのお役に立ちますように。


2019年2月22日

老眼にもやさしい~MARCや検索のはなし~

中学生の頃からド近眼だったため、遠くが見えづらくて苦労することはよくあったのですが、「近くが見えにくい老眼って一体なに?」とずっと疑問でした。
しかし、ここ数年「これが老眼か!」と身をもって実感しております...。
近眼の人は老眼になりにくいというのは都市伝説だったようです。

さて、そんな老眼にもやさしい本、それが「大活字」です。
もちろん老眼だけではなく、弱視者(低視力者)の方にも読みやすいように、通常よりもかなり大きな活字で印刷されています。

「大活字」の本だけを探したいときには、TOOLiの「刊行形態」の中から、プルダウンで「大活字」を選択して検索してみてください。
著者名や受賞情報と掛け合わせると、絞り込んで検索することができます。
ベストセラーや過去の名作から、池井戸潤や東野圭吾などの最近の話題作、また、読者対象を意識してか、歴史・時代小説などが比較的よく大活字化されているようです。

「字が見えづらくて、最近本を読んでいない」という方にこそ、ぜひご活用いただきたいです。

2019年2月19日

はじめての中華

本日は「週刊新刊全点案内」2099号の発行日です。
掲載件数は853件でした。


*こんな本がありました*

ハーブ中華・発酵中華・スパイス中華 中国少数民族料理

小山内耕也(著)中村秀行(著)水岡孝和(著)
柴田書店(2019.3)


中華料理の種類といえば 四川、広東...
むむ、あと何があったかな?


ほかには 山東、江蘇、湖南、福建、浙江、安徽。
「八大菜系」というそうです。

が、こちらの本で紹介されているのは その「八大菜系」から 
こぼれおちてしまう料理、
ウイグル族、タイ族、ミャオ族などの
少数民族の食文化をもとにした料理です。

これらの料理を提供しているお店の方の熱いメッセージや
食材や調味料の解説も掲載。 

いままでにであったことのない
はじめての中華料理、いかがですか?

2019年2月18日

和古書のシリーズ

こんにちは。AS 伊藤です。主に和漢古書を担当しています。

以前、「シリーズやセットといった書誌階層構造を有する本は、割合としては圧倒的に少ないが、無論ないわけではない」と書いたことがありました。今回は、この和漢古書におけるシリーズについて、改めて見ておきたいと思います。

和漢古書では、シリーズ名(叢書名)は目次・序文・版心・見返し・題簽などに記載されていることが多いですが、本文巻頭第一行の下方に記されている場合もよくあります。複数冊が揃っていたり、シリーズとして刊行されたものの一部であることが明きらかであれば、階層構造のある書誌として作成すればよいですが、そもそもほんとうにシリーズとして刊行された実態があるのかよくわからないものもあります。
そうしたものや抽刻本、あるいは一冊しか残っていないような本(零本(れいほん))については、階層構造をとらずに、注記として記録しておいたほうがよい場合があります。このとき、現物や冊子目録に「~之一」などとあっても、この「之一」は「~の中の一部である」ということを意味しており、シリーズ番号(叢書番号)の「1」だとは見なさないほうがよいことが大半です。記述のしかたとしては、そのまま「『○○』之一」と注記することになります。

和古書で代表的なシリーズものと言えば、盲目の大学者・塙保己一(はなわ・ほきいち)が編纂した『群書類従』があげられます。全国の古書を蒐集し校訂を加えて刊行した530巻666冊におよぶ一大叢書ですが、目録記述としては「群書類従」をシリーズまたはセットの書名とするよりも、「群書類従」を書名として収録作品を内容著作や巻の書名として記録したほうが記述しやすいかもしれません。もっとも零本すなわち離れ本として出てくる場合も多く、そうしたものはやはり注記のほうに「『群書類従』巻第112(装束部1)」などと記録することになるかと思います。なお、続編として『續群書類従』『續々群書類従』などが編纂されています(刊行は明治以降)。
このほか、よくお目にかかる和古書の叢書としては、上州安中藩主の板倉勝明(いたくら・かつあき)が編纂刊行した『甘雨亭叢書』や紀州新宮城主の水野忠央(みずの・ただなか)による『丹鶴叢書』などがあります。あるいは、木活字で印行された『拙修齋叢書』に属する本なども、わりかた目にするところです。

今回はここまでとし、次回、漢籍の叢書について見ていきたいと思います。

2019年2月15日

肋木、スウェーデン体操、金栗足袋~分類/件名のおはなし・91~

1月からはじまった大河ドラマ「いだてん」を楽しく見ています。

初回は顔見せ回として
「The Olympics!」「ペ」(平和の祭典の意)
「天狗倶楽部」
「浅草十二階」
などなど盛り沢山だったのですが、そのなかで印象に残ったのが「肋木(ろくぼく)」と「スウェーデン体操」です。東京高等師範学校の永井教授が「体格・体力に劣る日本人の身体を鍛えるため。また結核の予防のため」に欧州から持ち帰ったもの、として描写されました。

「肋木」。小学校の体育館にありました。なんとなくあって当たり前と思っていましたが、考えてみればたいして使い道がない-よじ登って遊ぶか高鬼の避難場所になるくらい-わりには立派でそれなりにお高そうな造り。なるほど、こんな経緯で全国に導入されていたのですね。
そして「スウェーデン体操」。やったことはないけど知ってます。なぜならNDCに載っているから。

NDC新訂10版より
781 体操.遊戯
781.2 体操の系統:スウェーデン体操,デンマーク体操,ドイツ体操
781.4 徒手体操
781.49 新体操
781.5 器械体操.体操競技 <以下略>

「肋木」が「スウェーデン体操」の補助器具だということはドラマで初めて知ったので、もし『肋木の歴史』なる本が出たら分類は...とつい考えてしました。
「肋木」も「スウェーデン体操」も初回だけのネタかと思ったら、その後もなんだかんだ毎回のように登場するのがまた面白く。そのうち「デンマーク体操」や「ドイツ体操」も出てくるのか?という点も密かに楽しみにしています。

ドラマでは回が進むと主人公の金栗四三君が東京高等師範学校に進学しますが、校内マラソン大会の描写で「学生たちは大塚のまちを駆け下り~」という語りが出てきてまた「あ!」と思いました。東京高等師範学校は後の筑波大学。所在場所は現在の文京区大塚「教育の森公園」。弊社のすぐ裏手にあって、お昼を食べたりお花見したりといつもお世話になっている公園です。またドラマのなかで重要な役割を担う足袋の「播磨屋」の跡地もすぐご近所で、「金栗足袋発祥の地」というプレートが残っています。
今年の大河はご近所が舞台。と思うとよりいっそう応援したくなるのでした。

2019年2月14日

雪グマ...?

今月の雑記のテーマは「寒い寒い体験」。

昨年、「くまのパディントン」が静かにマイブームでした。パディントン展を見に行ったことがきっかけで、子どものころから読んでこなかったなと思い図書館で借りてみたところ、気づいたらシリーズすべてを読んでいました。
そのため、テーマから思いついたのもパディントンからでした。

雪の日に雪だるまの中に入って「雪グマ」となるパディントン。ちょっとの間のつもりがトラブルあって長時間そのままになってしまい...結果、高熱で寝込むことになってしまうというお話です。

先日、関東でも雪が降りましたが、そんな中ちょっとでも外にいるだけで凍えそうだったのに、と想像するだけで寒くなる光景です。

このお話に限らずパディントンにはハプニングがつきもので、常にハラハラするのですが、どんなことがあっても最後にはすべて良い方向に解決するので、ページをめくる手がとまりません。
他にもパディントンの魅力として意外だと思ったのは、失礼な態度をとられるとその人をキッとにらみつけるというところ。思い込みやかなり理不尽なことでにらまれる場合もあり、その上にらまれた人は具合が悪くなるので恐ろしい威力ですが、人間らしさ(クマだけど)が垣間見えて惹きつけられてしまいます。


最後に温かいエピソードとして...パディントンは親友であるグルーバーさんといつもココアを飲んでおしゃべりをしているのですが、そのココアがおいしそうで!
読んでいるのがたとえ夏であっても、二人のそのお決まりの場面が出てくると熱いココアが飲みたくなるのでした。

2019年2月13日

きょうのデータ部☆(2/13)

きょうは曇天。染み入るような寒さです。
温かい飲み物を買おうとしたら、入れた100円玉が、2回、自動販売機に拒否されました。
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哀しい。
(別の硬貨で無事「ほうじ茶ラテ」を購入)

2019年2月12日

不可能とは何か

本日は「週刊新刊全点案内」2098号の発行日です。
掲載件数は1135件でした。


*こんな本がありました*

「インポッシブル・アーキテクチャー」

埼玉県立近代美術館ほか(編)
平凡社(2019.2)

不可能な建築って何でしょう? 構造的に弱い建造物?

と棚から本を抜いてみると、表紙にはびっしりと表があります。

2012年の箇所には白紙撤回になったことが記憶に新しい
ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JV「新国立競技場」
もあります。

実は、「インポッシブル」は、ここでは「実現していない」ということを指します。
・実現不可能な夢見る建築
・技術的には可能だったが事情により実施できなかった建築
などがそれに当たるそう。

個人的に目をひいたのは、ル・コルビュジエの許から帰国したてだったという、前川國男の「東京帝室博物館建築設計図案懸賞応募案」です。

募集規定に「日本趣味を基調とする東洋式とすること」とあったらしいのに、およそ東洋を感じさせない開放的な外観。今の東京国立博物館の本館(まさに東洋式です)も重厚で好きですが、こんなモダンな本館も見てみたかった!

埼玉県立近代美術館で展覧会が始まったばかりのようです。
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=386

2019年2月 6日

きょうのデータ部☆(2/6)番外編 ~日販図書館選書センター見学記~

昨年11月にもこちらでご紹介させていただいた日販図書館選書センター(以下、選書センター)へ、昨日再びデータ部メンバー6人でお邪魔し、図書の展示スペースをじっくり見学させていただきました。


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選書センターは、児童書をメインに3万冊の図書見本を常時展示している、学校図書館向けの選書のための施設です。

~選書センターの4つの特長~
①新刊図書が充実...児童書の新刊は書店発売と同時に全て展示!
②ハンディターミナルで簡単&スムーズな選書が可能。コンシェルジュによるサポートも
③様々なフェア(企画展示)を常時展開
④毎月開催のセミナーにて、司書教諭や学校司書さんに役立つ情報を発信


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↑可愛らしいウェルカムスペース


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↑図書館の棚がイメージしやすいようにと、図書見本はNDC順に展示されています


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↑毎月の実績により更新される選書ランキング棚
選書にいらした皆さんによって作り上げられる棚とも言えますね!


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↑テーマや教科別の展示

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↑遊び心ある飾りやPOPに思わずクスリ♪


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↑出版社ごとの特別展示棚
各出版社、ご担当者さんの展示の腕の見せどころですね...!


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↑選書に使うハンディターミナル
コンパクトで操作もシンプル!

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↑このように図書のバーコードをスキャンして選書していき...
最後に選書リストとしてプリントアウトされたものを持ち帰ることができるようになっています。


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↑TAKE FREEのノベルティ類も豊富に用意されています
図書室で「○冊読んだ子にプレゼント!」などのお楽しみのために持って帰られる先生も多くいらっしゃるそう。


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↑学校図書館だけでなく公共図書館の皆さんにもぜひご利用いただきたいとのことで、一般向けのフェアも常時展開されています


今回じっくり見学させていただき、選書センターが"図書館づくりをサポート"するため、色々な工夫がなされている施設であることがとても良く分かりました。
フェアやセミナーも毎月新しいものを展開していくとのことで、まさに"いつ来ても新しい発見"が得られる場所。
データ部メンバー皆、(それぞれ一本好きとして)純粋に楽しませていただきました。

ご案内してくださった選書センターコンシェルジュの皆さま、どうもありがとうございました!

氷のお菓子

今月の雑記のテーマは「寒い寒い体験」。
2月に入ってから急に気温が下がったり上がったり。何を着れば良いのかわからない日々が続いています。

昔は「寒かったら着込めばいいし、服も靴も冬物のほうが好きだし、こたつでみかんも幸せだし、冬大好き!」というタイプだったのですが、数年前からこれが一転。
寒くなり始める11月あたりから毎日はやく春に...はやく夏に...と祈る日々です。

高校生のとき、体感気温がマイナス20度になるような僻地の田舎に住んでいました。
冬の朝はとりあえず雪かきをしてから学校に行くような生活で、膝くらいまでの積雪も珍しくない地域でした。今住んでいる東京よりもよっぽど体感気温は寒かったのですが、雪国あるある「家の中は暖房完備で暖かい」「車社会なので外を歩かない」が当たり前だったので今よりも快適に冬を過ごしていました。(戻りたいかと言われると微妙ですが...)
そして高校生の頃の私にとっての冬の風物詩はフリージングレイン。日本語では雨氷(うひょう)というようです。
0度以下で降る雨が地面や木にぶつかった衝撃で凍るという現象。
これが降ると地面が凍って運転がとっても危険になるのですが、同時にすっごく綺麗だったのです。

写真で見ると、こんな感じ。
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砂糖やゼリーでコーティングされたお菓子みたいに見えませんか?
運転が面倒になるから嫌だな、と思いつつもなんだかんだこれが見たくてフリージングレインを楽しみにしていました。
いろいろな条件が揃わないと見られない現象のようなので狙って見に行くのは難しそうですが、日本では長野県で時折見られるようです。

ちなみに「雨氷」はTRC MARC学習件名にはありませんでした。
しかし目次情報を使って検索すると、扱っている本はいくつかあるようです。
よく似た「霧氷」や「樹氷」は学習件名として採用されているので、掛け合わせ検索で出てきたこちらの本を読めばそれぞれの違いを知ることができそうです。

「雪と氷」
(楽しい調べ学習シリーズ)

片平孝(著)
PHP研究所(2017.9)

2019年2月 8日

市川團十郎白猿 ~典拠のはなし~

こんにちは、典拠班の木内です。

最近気になったニュース、それは...
2020年市川海老蔵が十三代目市川團十郎白猿を襲名

わたし自身、歌舞伎に明るくはないのですが、仕事柄気になったことふたつ。約1年後には13代目の典拠ファイルを作成するのだな、ということ。そして、團十郎のあとに付されている「白猿」。


昨年11月のデータ部ログ「世系のある人 ~典拠のはなし~」では市川染五郎さんを例に取り上げました。市川団十郎(團十郎)の個人名典拠ファイル、もちろんあります。

市川/団十郎(初代) 1660~1704 
市川/団十郎(2代目) 1688~1758
市川/団十郎(4代目) 1711~1778 
などなど...

個人名典拠ファイルの作成は、図書の著者や個人件名に出現した場合のみですので、初代から12代目まですべての典拠ファイルがあるわけではありません。ここが典拠ファイルと人名辞典の違うところ、典拠ファイルはあくまで図書を探すために特化したツールです。


特定の○代目団十郎ではなく、これまで団十郎を名乗った代々について知りたい、といった場合、氏族名および家の名として作成されている件名典拠ファイル「市川団十郎(世系)」をご利用いただくと便利です。ぜひ、お試しください。


さて、十三代目市川團十郎白猿。
「白猿」「団十郎」をキーワードにTOOLiで図書や典拠ファイルを検索してみると、いくつかヒットしました。

「五世市川団十郎集 白猿と江戸文壇」ゆまに書房(1975年刊)
市川/団十郎(5代目) 1741~1806 号:花道つらね・三升・白猿等
市川/団十郎(7代目) 1791~1859 俳名:三升,白猿,夜雨庵

白猿を号として使用していた団十郎、これまでもいたのですね。しかし、個人名典拠ファイルの統一形(見出し語)はすべて市川/団十郎。団十郎白猿のように団十郎の後ろに号を付した形はこれまでありません。13代目襲名後、もちろん13代目に関する図書が出版されること間違いなし。さて、図書にはどのように表記されてくるのか。そして、13代目の典拠ファイルはどのように作成されるのか。典拠班の検討必至。みなさま、ご注目下さい。

2019年2月 4日

ふくももって何?~新設件名のお知らせ2019年1月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

1月は5件の件名を新設しました。その中に「ふくろももんが」があります。

「ふくろももんが」ってどんな動物?という方はこちらで書影をご覧ください。とても愛らしいお顔。

「フクロモモンガ完全飼育 飼育管理の基本、生態、接し方、病気がよくわかる」
(PERFECT PET OWNER'S GUIDES)

三輪恭嗣(監修)
誠文堂新光社(2019.1)

名前だけみると「ももんが」の件名でいいじゃない、と思うかもしれませんが
ふくろももんが →有袋目クスクス科
ももんが →齧歯目リス科
<ジャパンナレッジ日本大百科全書>参照

全くの別物!
「ふくろももんが」は有袋類つまりカンガルーやコアラの仲間なのでした。
きっと諸事情あったのでしょうけれど、命名するときに紛らわしい付け方をしないで頂きたかったなぁというのが正直なところです...

飼い主さんの間では"ふくもも"とも呼ばれているようです。門外漢にはその辺りの事情を把握できないこともありますが、タイトルが"ふくもも"でも件名検索なら探し出すことができますよ。

「フクモモびより フクロモモンガ一家のとびっきり日記」
(Sphere Books)

米田将文(著)
シータス(2016.12)

"ふくもも" 脳内変換が福桃(なんだか幸せになれそうな食べ物)になってしまった私は動物を飼うのに向いていないことだけは確かです。

2019年2月 1日

今日は何の日?~初午は「お稲荷さん」を~

日本には実にさまざまな「○○の日」があります。

今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、本日は第5回目です。

この企画を担当するにあたって、2月の記念日を調べてみたところ目に入ったのが「初午」。
2月最初の午の日に行われるから「初午」といい、稲荷社のお祭りのことだそうです。その日に稲荷社に行くことを「初午詣」と言うとか。
こんなお祭りがあったとは。知りませんでした。

新暦では寒い時期ですが、旧暦では春めいてくるころ。農事始めのお祭りがルーツという説もあるように、五穀豊穣をお祈りするお祭りだそうです。

稲荷社といえばきつね。きつねの好物といわれた油揚げを使った「お稲荷さん」をお供えすることもあるそうで、節分の日に恵方巻を食べるように、初午の日には「お稲荷さん」を食べるのが定着したら面白いですね。

「12ケ月の親子で楽しむ和の行事」

こちらの本の目次情報を見ると、行事食として「いなり寿司」が載っていますね!

2019年2月 5日

月着陸50周年

本日は「週刊新刊全点案内」2097号の発行日です。
掲載件数は1089件でした。
今月の表紙はこちら。
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私が、小中学校に通っていた頃、長野県では2月の上旬位に、1週間「寒中休み」というのがありました。
「寒いからお休みで~す!」って訳です!
暖房事情の変化(もしくは地球全体の温暖化)で今はどうなっているのか・・・?
それはともかくとして
2月は、暦の上で立春を迎えても、まだまだ、厚手の毛糸の手袋が手放せない
しかし、そんな寒さの中でも、下旬頃にはあちらこちらで、確実に春の気配が・・・!
そんなイメージです。
(Juriさん)


*こんな本がありました*

1969年7月20日(日本時間)、アポロ11号が月面に着陸。
というわけで、今年2019年は人類初の月面着陸から50年にあたります!
それを記念した写真集がこちら。

MOONSHOTS 宇宙探査50年をとらえた奇跡の記録写真

ピアーズ・ビゾニー(著) 佐藤健寿(監修)
玄光社(2019.2)

ジェミニ、アポロ、スペースシャトル、ISSの宇宙飛行士が撮影した写真の数々で、NASA宇宙探査のこれまでをふりかえっています。

当たり前なのですが、当時はフィルムカメラでの撮影。
ハッセルブラッドのカメラはフィルム交換が簡単だったために宇宙服での撮影に適していたことが「はじめに」で言及されていて、なるほど、となりました。


月面着陸といえば、今号にはもう1冊、アポロ計画の月着陸船を設計したグラマン社のチーフエンジニアの手記も掲載されています。
月着陸船開発物語

トーマス・J.ケリー(著) 高田剛(訳)
プレアデス出版(2019.3)


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