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2007年8月 アーカイブ

2007年8月31日

統一読みの話

MARC MANIAX目録第4回、今回もカナ読みの話題です。簡易目録づくりという企画のテーマからすると少々マニアックな気もしますが、もうしばらくおつきあいください。

★統一読み

前回は、「こども」も「子ども」も「子供」もカナ読みなら一度に探せる!という話でしたが、今回は、逆にカナ読みの弱点も明かさねばなりません。「日本」は「ニホン」?「ニッポン」?、「硫黄島」は「イオウジマ」?「イオウトウ」??のように、一つの表記に複数の読み方がある場合にはどうしたら良いのでしょうか。

解決のためのひとつの手は、地道ですが、単語ひとつひとつについて統一の読み方を決めていく、という方法です。依拠する資料を決めておけば、統一基準がぶれません。TRCでは、「広辞苑 第5版」「市町村役場便覧の最新版」「コンサイス日本地名事典 第4版」などなどを資料として、統一読みを決めています。これにより、「日本」は「ニホン」、「硫黄島」は「イオウトウ」になりました。

...が、それでもまだすっきりしないところは残ってしまうのでした。依拠している資料の読み方が、我々の日常言語感覚と、少々ずれている場合。多くはありませんが、下記のような例が出てきてしまいます。

顧客  コカク 
茶道  チャドウ 

これらの言葉では、著者の意図とは違う読み方になってしまっている場合もあるかと思われます。が、270万件のMARCからその言葉をもれなく探すため、MARCがぶれないための苦肉の策なのです。

TRC MARCでは対策として、図書に統一読みとは違う読み方がある場合には、そちらの読み方も同時に入力し、図書どおりの読みと統一読みの2つを同時に持たせるようにしています。


第2回のエントリーの末尾でご紹介したルビの読み方も同様に考えます。

「妖怪・神様に出会える異界(ところ)」 は 

ヨウカイ/カミサマ/ニ/デアエル/トコロ
ヨウカイ/カミサマ/ニ/デアエル/イカイ

のようにルビの読み方と漢字本来の読み方の2つを持たせ、どちらでも検索できるようにしています。

次回もまたまたテーマはカナ読み。カナ読みの分かち書きについてご説明する予定です。

TRC MARCニュース第28号発行しました

TRC MARCの最新情報をお届けする「TRC MARCニュース」(不定期刊)の第28号を、8月29日に発行しました。

内容は、
1.雑誌データ
2.ベルグループの新設
の2点です。

TOOLi(図書館専用ポータルサイト)でもご覧いただけます。

2007年8月30日

ゆるやかなエコライフ

先日、学生時代の友人宅へ遊びに行った時のこと。その家のクーラーも壊れたというこの夏の猛暑が話題になると、友人がすかさず「もしかして、クーラー使ってないでしょ?」 なぜわかったのだろう…。我が家のエアコン(←あるにはある。一応)のコンセントは抜かれたきり、1mmも動かないまま幾星霜なことが…。
別に「地球温暖化云々」というようなポジティヴなポリシーがあるわけではなく、風の吹き抜ける冷房いらずの家で育ったので、「エアコンのある生活」というのがよくわからないだけなのです。暑い暑いと大汗かいてる間にスイッチ入れようよという、ただそれだけのことでも、子どもの頃からの習慣というのは侮れません。「エアコンがある」という大前提にさえ思い至らないまま夏が過ぎていってしまうのです。
以前、大谷が紹介していましたが、ここデータ部は冷房の設定温度が高め。期せずして職場でも家でもかなり地球にやさしい生活を送ることになっております。こんなゆる~いエコもありですよね。(それにしても、つくづく暑い8月だった…)

2007年8月29日

編み物シーズン到来?

酷暑も今度こそ終わったか?終わったわよね?というここ数日ですが、先週・今週、こちらの部署では、早くも編み物、しかも↓のような秋・冬ニットの本を何冊も目にしました。


ためしに 件名:編物 で探してみると、昨日発行の「週刊新刊全点案内 1534号」では23件の掲載が(その前しばらくは0~数件でした)。鎖編みから先に進めない編み物コンプレックスの私にはよくわからないのですが、世の中ではそろそろ、編み物のシーズンインなのでしょうか。
今からデザインを選んで毛糸を揃えて、秋の夜長に編み進める、というのも贅沢な時間の使い方ですね。

2007年8月28日

今号のクセモノ

本日「月刊新着AV案内no.17(9月号)」を発行しました。
掲載点数は1027件。内訳はDVD:281点、ビデオ:2点、CD:739点、カセットテープ:5点です。


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今回の表紙画像を見て「あ~ん」と思った私は、実はお裁縫が趣味なんですが、チビ怪獣(1才7ヶ月♂)のせいで、ミシンとはとんとご無沙汰です。
裁縫道具はチビに危ないものばかりだし、チビのせいで裁縫道具も危ない(壊される危険性大)。
眠ってる間にアイロンをかけてると、いつのまにか起きだしてコードを引っ張ってたりします。
怖いんです・・・。


さて今号の月刊新着AV案内について、今回は、山老のお隣のAV岩瀬よりコメント。
岩瀬>今回の映像資料には、鉄道ものが20件余り掲載されています。(「特急はくたか」「阪急電車大全集」等々)これが結構担当者泣かせなんです。
件名をつけるため、その路線が何県を走っているのか地図とにらめっこして調べますし、駅名のヨミもクセモノ。同じ名前でも地名と駅名ではヨミが違うこともありますし。

電車は旅気分も盛り上がります。広い車窓や車内販売のワゴン、倒せるシートやフットレスト、駅弁など、まつわるものがまた楽しい。でもMARCとなると、眉間にしわをこさえることもあるのです。

聞く力

本日、「週刊新刊全点案内」1534号を発行しました。
掲載件数は1518件です。

こんにちは。 新刊目録 中村です。8月最終週、学生の皆さんは夏休みもフィナーレを迎え、宿題に追われる日々でしょうか(…○○年前の自分の姿か)。
夏休みといえば里帰り、両親とも親戚の大半は同じ町内に住む私にとって、結婚してはじめてできた習慣です。義父母はまだしも九十歳を越えた義祖父母と何を話したらよいものやら。曾孫をダシに、健康や庭の木々をネタに…気づけば過ぎていくのですが、毎回ちょっと悩むものでした。
そんな人が他にもいるのか、こんな本が出ていました。


年老いた両親への話しかけ方・聞き方を、用例豊富に紹介しています。体の具合がわるいと愚痴が止まらないとき(苦笑)、悪口ばかりが続くときなど、困った時の一問一答もあり。会話術というより、どうやって話をひきだすか「聞きだす術」に重点が置かれています。

こんな一冊も


「聞く」という行為は、「相手が満足する」ことに直結している! わかりやすい文体で「聞く力」の大切さ、「聞く」センスの磨き方を説いています。わが家はみんな話好き+マイペース=人の話を聞かない、のでちょっぴり反省+とーっても勉強になりました。

2007年8月27日

目次情報ファイルあれこれ

~内容/目次 その3~

目次情報ファイルは文字通り、図書の目次ページのデータベースです。作成対象は、一般書のうち研究者向けと大学生向けの図書、それから児童書ノンフィクションです。一般書は2005年から、児童書は2006年から作成していて、2007.8.10現在9900件余りの累積があります。2007年は、
目次情報対象冊数 2,844冊
 (内訳) 一般書  2,032冊
       児童書   812冊
を作成しています。

目次情報ファイルは内容細目ファイルと違い、第1階層、第2階層の2階層の構造をとっており、目次ページの大きい項目から順に入力しています。
こんな感じです。

児童書ノンフィクションは目次にあるものすべてを入力しています。
こちら

目次情報ファイル作成では、内容細目ファイルとはまた違った悩みが出てきます。たとえば大学生向けの図書などで公式や数式が章のタイトルにでてくることがあります。その式が入力できないときはヨミで入力しますが、その正しい読み方への長い道のりが待っています。また、児童書ではいろいろな記号がついていることが多く、できるだけそれに近い記号で入力して少しでも雰囲気がわかるようにしています。

週刊新刊全点案内の右側の欄の利用対象の下に赤字で〔目次情報〕と表示されていれば目次情報ファイルがあります。

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bk1では、こちらの 目次へ をクリックしてご覧下さい。
この図書はどんな内容なのか、どういうことについて書かれているのかといったことがすぐにわかり、より専門的な主題がつかめると思います。

また、内容細目ファイルと同様bk1ではキーワードで検索できます。○○ってどうやってできているの?と不思議に思ったり、何かを調べたいときなど、どの本にそれが載っているのか探し出すことができます。

(<2015.4.6追記>現在bk1のサービスは終了しており、TRCブックポータルでのご案内になります。TRCブックポータルでは内容細目は検索できますが、目次情報での検索は対象外となっております。)

目次情報ファイル作成からまだ2年半ですが、内容細目ファイルと同様お役に立てると思いますのでぜひご活用下さい。

次回は週刊新刊全点案内に掲載しない新刊書MARCと、部署で大活躍のスキャナの秘密に迫ります。

2007年8月24日

カナ読みを付けてみる

MARC MANIAX目録、3回目のテーマは「読み」です。タイトルを採ったら次に、その「カナ読み」を付けてみよう、というお話です。

今回は、「目録なんて一生作んないし。」という大多数の方にも、少しはお役に立てる...はず。図書館の検索端末やオンライン書店で本を探す際に、検索もれを防ぐためのヒントにもなるテーマですので。

「こども」と「子ども」と「子供」、「満州」と「満洲」...。漢字とかなを操る日本では、ひとつの言葉に対して様々な表記が存在します。ちょっと特殊な例ですが、小学生の学年別全集などでは、学年によって使える漢字が限られるため、色々な表記が混ざることも。

例:「りかやさんすうがすきになる1ねんせいのよみもの」
  「理科や算数がすきになる2年生の読みもの」
  「理科や算数が好きになる4年生の読みもの」

こんな様々な表記の本をもれなく探そうと思ったら、漢字を考慮しなくてよいカナ検索が手っ取り早いですね。手作りの目録でも、本タイトルだけでもカナ読みを入力しておけば、検索はもちろんタイトル順に整列させるにも便利なはず。...「じゃ、カナ読みを入れればいいだけでしょ?何もったいぶってんの?」 いえ、そのカナ読みなのですが、我々の日常言語感覚でやると、きっと困ることがあるはずです。まずは、「日本目録規則」に定められた「片かな表記法」の一部をご紹介します。TRC MARCはもちろん、日本の書誌データが従っているルールですので、知っておいて損はありません。

★標目付則 1.片かな表記法 より

1.1.2 助詞「ハ」「ヘ」「ヲ」は「ワ」「エ」「オ」と表記する
     こんにちは   コンニチワ
     いずこへ    イズコ エ
     字を書く    ジ オ カク

1.1.3 二語の連合または同音の連呼によって生じた「ヂ」「ヅ」は「ジ」「ズ」と表記する。
     ちかぢか   チカジカ
     磯づり     イソズリ
     かなづかい  カナズカイ
     ちぢむ     チジム
     つづり方    ツズリカタ

1.4 数字

   注:「十」が他の語と結びついて促音となるときは「ジッ」と表記する。
     十進法   ジッシンホウ
     十戒     ジッカイ


上記を応用すると、たとえば「二十世紀を綴る」は「ニジッセイキ/オ/ツズル」となります。
以上、個人的に慣れるまで戸惑ったルールのベスト3でした。知っていないと、なかなかこんな表記で本を探さないのでは、と思うのですがいかがでしょうか。

...こんな恣意的ピックアップじゃなくてルールをひととおり見せてよ、という方へ。「日本目録規則」の「片かな表記法」はwebに載っていないようですが、国立国会図書館のページに、同館の適用細則を加えた「かな表記要領」がありましたので、参考にしてみてください。

次週も引き続き、カナ読みの話題の予定です。

2007年8月23日

ゴーヤーの話

こんにちは。先日のエントリー(「夏休みのアルバム」)に載せたひまわりの写真が、周りの人たち(といっても2人だけですが)に好評で、喜んでいる望月です。

とはいえ、携帯のカメラで通りすがりにパシャッと撮っただけなので、「いい写真ですね」なんて言われるとちょっと困ってしまうのでした。たまたまいい感じに取れちゃっただけなのです、ほんとのとこ。

さて、2枚目の写真のゴーヤーの話。
写真で見ると大きく見えるようですが、実はこのゴーヤー、手のひらサイズです。
それを3つもらったので、2つはゴーヤー・チャンプルーに、もう一つは野菜炒めに混ぜて食べました。
小さいからそんなに苦くないかと思ったら、しっかり苦くて、おいしくいただきました。

しかし、このゴーヤーを育てた祖父は「ゴーヤー」という名前が覚えられません。

「あのえーと、ゴ、ゴキブリじゃなくてなんだっけ?」

ゴキブリじゃないよ、ゴーヤーだよ、と何度言っても「ゴ」で止まってしまうのです。

たしかに、ゴーヤーが一般的になったのはここ最近のこと。祖父の耳になじみがなくてもしょうがないのかもしれません。スーパーでも、少し前までは「にがうり」と表示されていた記憶もありますし。

そこで、TRC MARCを検索。ゴーヤー料理や栽培の仕方の本をピックアップしてみたら面白い結果になりました。

「ゴーヤー(にがうり)料理60選」 1984.5
「ゴーヤーブック 体にいい苦瓜料理」 1998.2

この2冊はどちらも沖縄県で発行されたもの。地元の言葉なのでゴーヤーがタイトルに入っています。

やさいを育てて食べよう 1 にがうり」 2003.2
ニガウリ(ゴーヤー)の絵本」 2003.3
育てよう!食べよう!野菜づくりの本 4 トマト・なす・ゴーヤ」 2003.4

2003年発行のこれらの本は、「にがうり」だけだったり、かっこで「ゴーヤー」と補われていたり、「ゴーヤー」だけだったり、書き方もいろいろです。ゴーヤーという名前が広まりつつある頃だったのかしらん、と推測してみたり。

時代によって、物の名前も変わっていく。そんな一例でした。


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予報は雨だったのに、晴れてる茗荷谷の空。

でも、なんとなく飽きっぽい、じゃなかった秋っぽい空です。


2007年8月22日

みやげMANIAX Part2 太宰府限定

こんにちは、図書館蔵書 小松です。

子どもたちの夏休みもそろそろ終りが見え始めたところで、以前みつけたおみやげの話を・・・と思っていたら・・・みんな考えることは同じとみえて、先をこされてしまいました・・・。

めげずに、Part2として九州は太宰府限定のおみやげと絵本のご紹介です。

福岡県太宰府市といえばもちろん太宰府天満宮、政庁跡(都府楼)、観世音寺・・・そして2005年Openの九州国立博物館です。

子どものころから博物館によく遊びに行きました。展示ももちろん楽しいのですが、博物館に付随するミュージアムグッズやお食事も見逃せない楽しみでした。今みたいな真夏にはひんやりした館内も極楽でした。

その楽しみのひとつ、ミュージアムグッズ。最近メジャーになってどこの美術館博物館にもありますが、各地の国立博物館も流行のかなり早い時点から、ずいぶん色々な凝ったグッズを出してきました。子どものころ遊びに行った上野の東京国立博物館のミュージアムショップなんて宝の山。どうしても尾形光琳の八橋蒔絵硯箱のレプリカ(たしか何十<百?>万もした)が欲しかった博物館好きのヘンな子どもだった私・・・。実は今も欲しいです・・・ヘンな大人。

気を取り直して、

九州国立博物館はミュージアムグッズに加えて、絵本も出版しています。
8/31まで「NTT西日本スペシャル 絵本カーニバルin Fukuoka2007 きゅーはくの絵本であそぼう!」という特別イベントも開催されているのだそうです。



「まいごのぴーちゃん」は、色絵皿の模様から生まれた小鳥のぴーちゃんが、花鳥文様の世界に紛れこんで遊ぶうちにまいご(!)になって、アジア各地のさまざまな工芸品を尋ねる話。どのページもどのページも美術品の模様の一部分なので、ストーリーのかわいらしさもさりながら、図像がとても綺麗。

「じろじろぞろぞろ」は南蛮屏風を、絵巻物などで流行っている絵解き(えとき)風に見て行くもの、現代から見るとちょっと不気味な人物像と、おかしみのある文章が一体になって、題名の雰囲気とも似た不思議な味があります。

このシリーズは美術品の中に入り込んで、ストーリーを展開していくものですが、やはり長い間伝わってきたものには、こうして一部分切り出した、部分部分にも人をひきつける力があるんだなぁ、とちょっと感動します。

以下、

エイサー! ハーリー(きゅーはくの絵本 3)
はらのなかのはらっぱで(きゅーはくの絵本 4)
ぞくぞく ぞぞぞ(きゅーはくの絵本 5)

と続刊(こちらは未見)があります。

そして問題のおみやげはこちら・・・

続きを読む "みやげMANIAX Part2 太宰府限定" »

2007年8月21日

みやげMANIAX

本日、「週刊新刊全点案内」1533号を発行しました。
掲載件数は1188件です。

厳しい暑さが続いていますが、お盆が過ぎれば、強い日差しの中にも少しずつ秋の色を感じます。
この時期、子どものころの「夏休みの終わりが近づく」さびしさが、なぜか今でも胸によみがえります。
そういえば、私がはじめて町の図書館に行ったのは夏休みの宿題がきっかけでした。「学校の図書室より本がいっぱいあるよ!」という友だちの誘いにのり自転車で30分。きーんと冷えた明るい室内には、本当にいろいろな本がぎっしり並んでいて、その一瞬、宿題のことは頭から消えました。

*こんな本がありました*


各都道府県別に、旅のおみやげにおすすめの名物名産品を紹介。ご当地キティや地域限定お菓子などもおさえています。中には必見の「珍品」もありますよ。
おみやげ品というのは地域の歴史や特色を反映したもの。苦手な地理の知識も、これなら頭に入るかもしれません。お父さんお母さんのふるさとの話でもりあがったり、地元の「おみやげ」に対し「もっといいものがあるのに!」とツッコミを入れるのもまたよし。楽しみ方いろいろです。


じつは私もついつい旅先で「ご当地キティ」を買ってしまうひとり。この本も前々から気になっています。見るとどれも欲しくなってしまいそう。


また「なぜこんなみやげを買ってしまったのだろう」と後悔しがちな方(それも自分か…)にはこちら。


(※下2件は既刊です)

2007年8月20日

内容細目ファイルあれこれ

~内容/目次 その2~


内容細目ファイルは収録作品のデータベースです。一般書・児童書の総合全集、個人全集、著作集、作品集、論文集、講演集、対談集、随筆集などに含まれる独立した著作を対象としており、2007.7.23現在11万件を超える累積があります。2007年だけで見ると、
内容細目対象冊数  3,171冊
収録タイトル件数  45,350件
著者名件数     27,024件
となります。2006年は1年で5400冊ほどでしたが、2007年はおそらくその数を超えるでしょう。
この数字を見ると、1冊の平均収録タイトル数は15タイトルほどですが、そのタイトル数の多さと作業の大変さは一致しないことのほうが多いのです。1タイトルごとに著者がいればその典拠作業は典拠の部署が行いますが、私たち内容/目次の部署で大変なのはタイトルのヨミがすぐにはわからないときです。理数系などで多く出てくる専門用語、あまりメジャーではない外国語などのときはありとあらゆる辞典類にあたったり、語学に強い人に尋ねたり、でかなりの時間を要します。もちろん出版社への確認もあります。そのうえ、旧字が多くなるとまたかなりの時間がかかることに…。

さて、1つのMARCの内容細目ファイルで収録できるタイトル数には限りがあります。その制限は499タイトル。ですので、それ以上のタイトル数がある図書では残念ながら収録できない作品が出てきます。499タイトル以上収録してある図書はそんなにありませんが、それでも民話集などはこの制限にかかってくるものがあります。タイトル数の多さは作業の大変さに一致しない、と書きましたが、ここまで多いと身構えます。
こちらは、最後の499番目のタグに ほか344編 と入力しました。

内容/目次の部署にはMARC作成の流れの中では比較的早く図書がやってきますので、ヨミの調査や著者典拠の多いものなどが発生するとかなりスケジュールがきつくなります。あらかじめわかっていれば図書をいち早く流してもらえますがやはり期限がありますので、予告があるとメンバー全員緊張してその到着を待つことになります。

週刊新刊全点案内の右側の欄の利用対象の下に赤字で〔内容細目〕と表示されていれば内容細目ファイルがあります。

p20070820.jpg


bk1ではキーワードで検索できます。
こちら

これはメッセージ集ですが、収録されている人たちの名前からでも検索できます。収録作品一覧へ をクリックすれば見ることができます。

お役に立てると思いますのでぜひご活用下さい。
次回は目次情報ファイルについてご紹介する予定です。

2007年8月17日

夏休みのアルバム

お久しぶりでございます。データ部ログでございます。

ただいま夏季休業中ではございますが、のこのこと会社に出てきて、こまこまと仕事をしておりますので、合間を見て更新してみました。

今年の夏休みは、実家でゴロゴロする、お墓参りをする、祖父宅に遊びに行く、といういかにも夏休みらしい過ごし方で過ごしました。

暑い中、扇風機の風を浴びながらのんびりする贅沢。
たっぷり味わってきたので、また来週から元気に働きましょう!


お墓で咲いていたひまわり。お盆です。

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祖父宅でもらったインゲンとゴーヤ。祖父の趣味は家庭菜園♪

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2007年8月10日

まずはタイトル

MARC MANIAX目録の第2回は、「タイトルとその周りの色々」をまとめてご紹介...図書の情報源にある文字情報のうち、タイトル関連の諸々をばっさばっさとまとめてしまいます。では、各項目を見ていきましょう(マッハで飛ばします~)


★本タイトル
「タイトル」です。本を同定識別するための第一のキーになるもの。とても大切ですが、簡単には決められないことも多いです。
基本は、図書の表示のままに採用します。表示が情報源によって割れているならば、優先順位に従って一番優勢なものを採用します。
「改訂版」「新装版」等は「版表示」という項目に入れますので(後日説明します)、タイトルとくっついた表示でも本タイトルには含めません。
本タイトル決定に際しては、実は、「全集かシリーズか」というとても大きな命題があるのですが(図書館業界以外には知られていないだろうな...)、それはまた、別の機会にまとめて解説とさせてください(ここでは、無理!)

★並列タイトル
日本語と外国語のタイトル表記が併記されている本は、探してみると案外多いもの。外国語の本文がある場合や、こちらの本のように外国語表記のタイトルが併記されている場合、外国語タイトルは並列タイトルとして採用します。

★タイトル関連情報
「サブタイトル」等とも呼ばれる本タイトルを限定・説明する文言や、「歌集」「××論文集」のような図書の形式を表す文言はこちらへ。複数ある場合にはそれぞれ入力していきますが、ごちゃごちゃしたデザインの本ではきりがなくなってしまうことも。TRC MARCでは、煽り文句のようなものや帯の位置にある文言はあまり採用していません。

★巻次
「Vol.1」「2007年度版」「上巻」「続」のように、ひとまとまり(全集)の中での順序をあらわすものはこちらに入れる、と思っていただければ、とりあえずよいかと思います。 「基礎編・応用編」「筑豊篇・自立篇・放浪篇」のようにどちらが先とも言えないものも、巻次として扱います。
図書の表記のままに記録が基本ですが、巻次の数字の部分だけは、たとえ図書の表示が漢数字やローマ数字だとしても、「十九年版→19年版」のようにアラビア数字の形に変えて採用します。

★巻タイトル
「水漬く魂 第3部 白に燃える」「水漬く魂 第4部 青に燃える」の「白に燃える」「青に燃える」のように、各巻ごとに独自のタイトルがある場合には、こちらの項目へ。

★シリーズ・シリーズ番号
「岩波新書」「新潮文庫」などから「九大アジア叢書」「かがくのとも傑作集」などなどまで。同じ体裁で出版されている等、複数の図書が所属しているグループがある場合、そのグループ名をシリーズとして入力します。もしシリーズに番号が付いていたら、シリーズ番号の項目を別に立てましょう。


手元の本から何をどんな項目で採用するかが決まったら、さっそく入力です。漢字・ひらがな・カタカナ・数字、記号etc.。図書のフォントの大小はもちろん入力できませんが、漢字の新旧字やアルファベットの大文字小文字は図書のままに転記していきます。もしも図書に誤植があったら、正しい形に直して入力します。


最後に、漢字とかなの国ならではの話題をひとつ。ルビの扱いです。一語の中に色々な意味を込めたいためでしょうか、本たちが知恵を絞って繰り出してくるルビは様々です。その漢字本来の読み方でないルビが付されていたら、漢字の直後に、丸がっこに入れた形で入力します。

例:妖怪・神様に出会える異界(ところ)
例:海人(うみんちゅう)よしふさの幸せになる食卓
例:舞-乙HiME列伝(マイオトメ・サガ) ←最近ちょっと驚いた例。色んなことを考えますなぁ

2007年8月 9日

カヴァーと本体

先週の MARC MANIAX 目録では、目録の情報源について、とりあげました。
図書のカヴァーの扱いについて、少し補足いたします。

昔の図書館では、破損や紛失のおそれのあるカヴァーは最初から外してしまってラベルを貼っていたと思います。あわせて目録も図書本体の情報をもとに作成する。国立国会図書館でもカヴァーは廃棄しているというお話が、以前新聞記事で紹介されていました(2004年12月18日朝日新聞)。

TRC MARCの作成においても、長らく「カヴァーは無視、本体のみ情報源」を原則(一部例外措置あり)としていました。

しかし皆さんご存知のように、現在、多くの公共図書館ではカヴァーの上からブックコートをかけています。文芸書やビジネス書など一般の方に広く読まれる分野の書籍は「本体はスッピン、カヴァーでお化粧」が一般的なスタイル。(ただし全面ブックコートにはお金と手間と時間が少なからずかかっていることをお忘れなく)

すると今度は本体の背と表紙がもう見えません。カヴァーと本体でタイトル表示が違っていたり、カヴァーにしかない責任表示、シリーズ名があったりで、目録作成上こまごまと困ることがあります。書誌が図書の見た目と違ってわかりにくいというご指摘を受けることもありました。そう、化粧を落とすと別人です…。そのため、2005年より、カヴァーも主たる情報源のひとつとすることにいたしました。

      * * * * *

さて、お盆の時期は取次の書籍配送がお休みになります。出版社の方も休暇をとるのでしょう、新刊見本の入荷も少なくなって来ました。来週一週間、TRCは夏季休業とさせていただきますので、データ部の業務とこのブログの更新もお休みです。
明日はMARC MANIAX 目録の第2回。その次は8/20(月)から再開となります。またよろしくお付き合いください。

2007年8月 8日

父と目録

こんにちは、新刊目録 藤澤です。

私事ですが、私の父は退職後、近所の大学の実験室でパート勤務をしています。普段の仕事は、掃除や学生実験の準備などとのこと。楽しそうに通っているのでよかったな、と思っていたのですが、先日、意外な出来事がありました。

突然「見ろ」と向けられたパソコンの画面。そこには、本のタイトルやシリーズ名、巻次、著者、出版者がセルに収まったエクセルシートが…。どうも、仕事の余った時間で実験室の教科書や科学読み物を整理しようと思い立ったらしく、全ての本のデータをまずは打ち込んでみたのだそうです。

全集とシリーズが一緒になっていたり、項目の見出し名が違っていたり(シリーズ名をサブタイトルと命名etc.)と、完全に自分ルールで作ったファイルなのですが、これもやっぱり「目録」でしょう。
父はさらにこれをアルファベットで独自に分類し、色シールを付けて並べたいとのこと(数字をわざわざ読むよりも一目瞭然で良いのだとか)。「父さんが辞めたあと、後任が困るよ」とNDC(日本十進分類法)も紹介したのですがお気に召さないようで、今は鋭意分類中のようです。

父は、ここ数十年図書館には行ったことがないはず。私の仕事も会社名以外は知らないような人なのですが、それでも独力で「目録」を作り、本を並べようとしている…。人を整理・分類に駆り立てずにはおかない本の魔力を思わされた出来事でした。(そして、私の没入癖と独善・頑固さも父譲りか…と再確認したり)


先週からスタートしましたMARC MANIAX目録では、「簡単な目録を作ろう」というテーマで、目録作成のポイントをお伝えしていく予定です。ブログの限られたスペースの中では教科書のようにきっちりとまとめるわけにはいきませんが、父のような人にも何がしかのヒントが得られるよう、ポイントを絞ってざっくりとご説明できたらなと思います。

2007年8月 7日

夏と戦争

本日、「週刊新刊全点案内」1532号を発行しました。
掲載件数は1307件です。

先月にひきつづき、8月の表紙は夏まっさかり。
なんとなく縁側で楽しみたいアイテムたち…。
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*こんな本がありました*
広島・長崎の原爆投下日、終戦記念日等、痛ましい戦争の記憶がよみがえり、平和への思いを新たにする8月。
この季節は、戦争をテーマにした本も多く目にします。
TRC MARC累積データをみても、特に太平洋戦争関係の本<件名標目: 太平洋戦争(1941~1945)>の刊行は例年、7.8月に集中しています。

1532号掲載分ではこんな本がありました。


玉音放送が流れ、戦争が終わったことは知っていた。なのに、出撃を敢行した特攻隊がいた-。 自分の祖父もその特攻隊員の1人だと知った25歳の著者は一人、祖父の足跡を辿り、その謎の部隊を調べる旅に出ます。

戦争の記憶をもたない若い世代は、自分の先祖が戦争の時代を生きたことを忘れがちです。
でもこの本には、若者がその事実と真摯に向き合う姿が描かれています。
(また、著者が自衛隊員に憧れ、見事陸自の彼氏を見つけるといったような、若い女性らしいほほえましいエピソードも書いてありました)

もう一冊は、第二次世界大戦後の「日本軍山西省残留問題」を追ったドキュメンタリー。
映画「蟻の兵隊」 が、本になりました。


映画では伝えきれなかった真相に迫ります。


日々、たくさんの戦争をテーマにした新刊を見ていると、戦争はまだ終わっていないのだ、と思い知らされます。

2007年8月 6日

内容細目と目次情報ファイル作ってます

~内容/目次 その1~

こんにちは。内容/目次 毛利です。これから4回にわたって内容/目次の仕事内容をご紹介したいと思います。内容/目次の部署で作成しているのは、内容細目ファイル、目次情報ファイル、そして週刊新刊全点案内(以下、新刊案内)に掲載しない新刊書MARCなどです。

あの短篇はどの本に収録されているんだろう? このあいだ見た芝居の原作はどの本に入っているんだろう? と思ったことはありませんか? そこでお役に立てるのが内容細目ファイルです。また、「現代のドイツ経済の歴史」という本にはどういう内容が書かれているのだろう、というときに便利なのが目次情報ファイルです。

簡単にその対象となるものをご紹介しましょう。
内容細目ファイルは、小説集はもちろん、論文集、インタビュー集など独立した作品が収録されている図書を対象に作成します。

こんな感じです。

目次情報ファイルは、研究者向けと大学生向けの図書、それから児童書ノンフィクションが対象です。

児童書の目次情報です。

新刊案内に掲載しない新刊書とは、図書館での利用に適さない書き込み式、音が鳴る絵本、楽譜、それからヌード写真集などですが、それらもきちんとMARCを作成します。

なんとなく感じはつかんでいただけたでしょうか。
さて、以前ご紹介したスキャナですが、そのスキャナが活躍するのがまさしく私たちの部署です。スキャン作業はその後の入力のためにきれいな画像が求められますので、暗幕を使用し、外からの光や室内の蛍光灯の明かりが直接入らないようにしています。ということは、空調もさえぎられ、かなりの暑さ...。当番になるとちょっと嫌ですね。冬は冬でこれまた寒いのですけれど。

次回は、内容細目ファイルの作成現場へご案内する予定です。

2007年8月 3日

目録を作ってみよう

典拠ファイルのお話で始まった連載「MARC MANIAX」。目録バージョンでは、文字通り目録(MARC)に関する様々なトピックスを取り上げていきたいと思っています。どうぞ、よろしくお付き合いください。

スタートとなる今月のお題は、ずばり、
「これを読めば、あなたも目録が作れる! ~カタロガーへのはじめの一歩~」

もし、ある日いきなり本を1冊渡されて、「これの目録作ってね」と言われてしまったら...(絶対ありえない設定ですけど) 

本のどこを見ればいいの?
守らなくちゃいけないルールってあるの?
どの情報をどうやって採用したらいいの? (以下略。たぶん延々続いている...)

疑問符で頭がいっぱいでパニックに陥ってしまったあなたのために、実例を使った簡単な目録作成を順を追ってゆっくり解説していきましょう。

まずは最初の疑問...のその前に、ルールブックのご紹介。
日本目録規則<NCR> 1987年版改訂3版
こちらを基本に、細部についてはTRC独自のマニュアルを作って対応しています。

ではでは、仕切り直しで最初の疑問:「本のどこを見て目録を作成するのか?」
目録作成の基本中の基本、スタート地点である「情報源」のお話です。
一部おさらいになりますね(→企画記事「MARCができるまで」を参照)

A.標題紙...通常、出版物の冒頭にあり、当該出版物の最も完全な書誌的情報を提示するページ。完全なタイトルや責任表示、版次、出版地、出版者、出版年の全部または一部の表示がある。
B.奥付...図書の末尾にある、そのタイトル、責任表示、発行者、印刷者、発行所、発行年月日、版次、刷次、定価等を記載した部分。
C.背...図書の紙葉が綴じられた部分の表紙で、通常、タイトル、責任表示、出版者名等が表示されている。
D.表紙...資料の表と裏に付けてその本体を保護する紙、布、革などの覆い。
E.カヴァー...本来は図書の表示をいうが、わが国では新刊書の装丁の保護等の目的で表紙を覆う紙をいう。ブック・ジャケット、ラッパーともいう。
F.箱(図書の)...出版にあたって新刊書を入れ、保護するためのボール箱。外箱、ケースともいう。

実際の本で確認してみましょう。(↓順に背・表紙・標題紙・奥付) 

070803-Se.JPG070803-Hyoshi.JPG070803-Hyodai.JPG070803-Oku.JPG

目録作成における優先順位は、
1. 標題紙・奥付・背(カヴァー背)・表紙(カヴァー表紙)
2. 図書本体の1.以外の部分
3. 箱等
4. その図書以外の情報源
となっています。1は「4情報源」と呼ばれ、目録作成の一番の基本。シリーズや注記、ISBNなど情報によっては他の部分(2ということですね)から採用するものもあります。

というわけで、目録作成の第一歩は、上記A~Eをじっくり眺めることから。「もしかして『ガン』つけてる...?」と思われるくらい鋭く熱烈に見てみましょう。(すいません。ボキャブラリーが古かった...)

タイトルは全カ所同じように書いてありますか?
責任表示は全員揃っていますか?
表紙だけに「謎の文句」があったりしませんか?

4つの情報源は必ずしも共通の記述がされているわけではありません。でも、目録で採用できるのは一つの形のみ。例えば、タイトルが標題紙と背で微妙に違っていたら、どちらかを選ばなければなりません。
じゃあ、自分の好きな方でいいかしら?
→ ダメです、もちろん。ちゃんとルールがあるのです。
本日の最後は、情報源によって記述が異なる場合の考え方をご紹介。

2:2 - 標題紙を含むほうを採用
1:3 - 3ケ所共通のほうを採用
1:2 - 2ケ所共通のほうを採用
1:1 - 標題紙・奥付・背(カヴァー背)・表紙(カヴァー表紙)の優先順位に従う

2007年8月 2日

書評に載った本

本日は、『週刊新刊全点案内』の中にある、既刊本を紹介するコーナー「書評に載った本」、
およびTRC MARCの中の書評情報についてご紹介します。

「このあいだの○○新聞に載っていたという本を探したい」「購入の参考にしたい」というご要望にお応えするべく「○日の○○新聞に掲載された」という情報をMARC上に持たせています。

まず、担当者が実際に新聞をめくり、書評欄をチェック。
対象としているのは「朝日新聞」「産経新聞」「日本経済新聞」「毎日新聞」「読売新聞」「中日新聞・東京新聞」の6種7紙です。

書評欄はたいてい日曜日にあるので新聞めくりは月曜日がピーク。
書評欄以外でも本の話題が載ることがありますので日曜日以外の新聞も目を皿にして探します。
手を黒くしながらの地道な手作業です。

新聞チェックが終わったら、該当する本のMARCを検索し、書評情報-新聞名と掲載日-を入力。
書評に取り上げられた本は既に発売されていることがほとんどですから、いちど完成したMARCを呼び出して、追加情報として入力することになります。
完成MARCに手を入れるのは緊張します。
しかも、月曜日がお休みの週は火曜日に大急ぎで処理。少々冷や汗ものです。

392$A01 朝日新聞
392$D01 2007/07/29 ←書評掲載日
392$G01 1532    ←「書評に載った本」に掲載する新刊案内号数

この書評情報をもとに、新刊案内のページを作成します。

「書評に載った本」のコーナーで紹介するのは、誌面の都合があるため「はじめて書評にとりあげられたもの」のみとしています。同じ本があちこち複数の新聞に紹介されることがありますが、そのたびに何度も登場することはありません。

しかし書評情報は複数入力しますのでMARC上には存在します。
たとえばこちらリリー・フランキーさんの「東京タワー」。さすがにたくさん付いています。
TRCが図書館向けに提供しているオンラインサービス「TOOLi」では、新聞名および掲載日から検索できます。

ちなみに、2007年8月現在で最多登場記録は、綿矢りささん「夢を与える」の計8回。
パーフェクトを達成した本、つまり対象新聞全紙を制覇したのは、いしいしんじさんの「みずうみ」と富岡多惠子さんの「湖の南」となっています。
(〈みずうみ〉の語をタイトルに入れると評判のベストセラーになる…ってウソです)

2007年8月 1日

データ部におけるクールビズ

今日から8月。日差しがすっかり夏らしくなりましたね。

さて、真夏のデータ部。
ヒンヤリしたオフィスの中で仕事をしているのだろう、と想像されているかもしれませんが
実は社内他部署のフロアより少し気温が高めです。

どこのオフィスでもありがちな「冷房の風が直撃する席とまったく当たらない席ができてしまう」問題。
ほとんど1日中自分の席に座って仕事をしているので逃げ場がありません。かなり切実です。地球にやさしいかどうか以前に、寒がりの人の健康が第一。かといって暑くてボーッとなっては仕事に集中できず。かくしてエアコンの温度設定をめぐりはげしい攻防が…いえ、こまめに調節するよう皆で心がけています。暑がりの人は涼しい服装、冷たい飲み物、扇子やうちわ等で対応です。

結果、営業など他部署の人が来ると「なんだか暑い」。このあいだはプリンタの修理に来てくださったサービスマンさんが、気づくと汗だくで作業していました。気がきかなくて申し訳ありません。社外の方がいらしたときは、いつもより少し低めにしておこうと思いました。

パソコンやプリンタなどデリケートな機器がたくさんあるので本当は暑いとよくないのかもしれませんが、データ部はまだまだ人間さま優先。プリンタから出た校正リストもアツアツです。

そんなわけで、休日に買い物や食事に行き、予想外の寒さで夏カゼをひいたことがある私です。


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エアコン操作パネルの前ではさまざまな駆け引きが…。

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