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2023年4月 アーカイブ

2023年4月28日

外国語で書かれた本~MARCや検索のはなし~

最近はだんだんと日常が戻りつつあり、
日本でも外国人観光客が多く見受けられるようになりました。

今回は、日本国内で出版されている外国語で書かれた本について紹介します。

TRC MARCでは、その図書の本文が何語で書かれているかをアルファベット3文字の言語コードで入力しており、ほとんどの本は日本語なので、主にjpn(日本語)を使用しています。
ですが、中には外国語で書かれたものもあり、そういったものに関しては日本語以外のコードを付与しています。

例を挙げると、
NIHONGO FUN&EASY Survival Japanese Conversation for Beginners 2nd Edition
言語コード:eng(英語)

EASY Japanese Learn to Speak Japanese Quickly!
言語コード:eng(英語)

Okinawa and the Ryukyu Islands The First Comprehensive Guide to the Entire Ryukyu Island Chain REVISED&UPDATE
言語コード:eng(英語)

TOKYO OSAMPO BOOK
言語コード:eng(英語)

このように、日本語を勉強したい外国人や日本を観光する外国人に向けた本も数多く出版されており、例に挙げたものはeng(英語)のコードを付与しています。

また、複数の言語で書かれている本は、該当の言語コードを併記した形としています。

例を挙げると、
Ganbatte! The Japanese Art of Always Moving Forward
言語コード:eng(英語),spa(スペイン語)

Best of the Best RAMEN Japanese Ramen Guidebook 本当においしい全国のラーメン店
言語コード:eng(英語),jpn(日本語),chi(中国語),kor(朝鮮語)

TOOLiでは、図書検索画面のコード化情報の言語欄から本文の言語に該当するコードを選択し、検索をすることができます。
英語以外にも上記のような、中国語、朝鮮語、スペイン語など様々な言語を選択することが可能です。

更に、刊行形態や資料形式、キーワードも加えることで絞り込めるため、よりお探しの本が見つけやすくなります。

言語コードについての詳細は、こちらの記事(「外国語の図書のさがしかた~MARCで探そうQ&A~」「英語で読める絵本ありますか?~MARCや検索のはなし~」)も是非ご参照ください。 

2023年4月26日

きょうのデータ部☆(4/26)

あじさい.png
今年は季節の進みが速い!
紫陽花がもうすぐ咲きそうです。

2023年4月27日

ヤギ

4月の雑記テーマは「大人になっても好きな児童書」です。


私が好きなのは「三びきのやぎのがらがらどん」。
三匹のやぎがトロルの待つ橋を渡る、あのお話です。


最初にいちばんちびのやぎが渡り、次は2ばんめのやぎ、最後におおきなやぎが来て、ドーン! トロルはこっぱみじんに。


ストーリーがどうこうというよりも、圧倒的に大きくて強そうな最後のやぎの迫力と、三段オチのような登場の仕方が、子ども心にとても楽しかったのを覚えています。
大きいやぎさん、頼もしい!!


すごく大きなヤギは本当にいるそうで、たとえばシロイワヤギは、オスで体長140~190cm、肩高90~114cmもあるそう。
超大型犬のグレートデーンや、アイリッシュウルフハウンドよりも大きいです。

WEBで画像検索をしてみたのですが、雄々しく断崖に立つ姿は、かなりのかっこよさ。
そして、まったく勝てる気がしません。


もとはノルウェーの民話なのですが、おなじ民話を元にした「三びきのやぎのどんけろり」という本も最近出版されていました。
いまの子どもたちも気に入ってくれるといいな。

2023年4月25日

発想がすごいです

今日は週刊新刊全点案内2305号の発行日です。
掲載件数は1063件でした。


*こんな本がありました*

畳へりで、なに作る? かわいい&楽しすぎる"畳へり"のハンドメイドアイデア集(レディブティックシリーズ)」


ブティック社(2023.4)


手芸と言えば名前が思い浮かぶ「レディブティックシリーズ」。編み物、縫物が定番ですが、時々、意外な素材が出てきてびっくりします。なんと今回は「畳ヘリ」。畳のへりをくるむあの布(テープ?)を利用して小物を作るそうです。
通販サイトを検索してみると、畳ヘリのテープはそれだけを購入することが可能で、種類も豊富なよう。なんとなく片手で足りる位の種類しかなくて、どこの家の和室も似たような色柄だと思っていましたら、渋めの色に和風な模様や黒一色などの定番は勿論、デニム地、花柄、赤にピンクに、〇ッキーマウスが織り込まれているものも(!)。
確かに丈夫そうで、一風変わった雰囲気がありそうですが、最初にこれで何かを作ろうと思った人はすごいな...と思わされました。

2023年4月21日

源氏と〇〇〇 ~分類・件名のおはなし・128~

気が早いと言われそうですが、2024年の大河ドラマの舞台は平安時代、主人公は紫式部だそうで。これから『源氏物語』関連本が増えるかなと楽しみにしています。

『源氏物語』の分類は913.36。
913(日本の)小説.物語  
  .3 古代後期[中古]:平安時代 の下に位置します。
源氏物語の場合、さらにその下が
  .361 書誌.索引
  .362 年表.系図.故実
  .363 和歌
  .364 評釈.語法
  .365 梗概.抄録
  .366 秘事
  .369 訳文
と細かく分かれていて、『源氏物語』中の和歌について書かれた本であれば、分類記号は913.363になります。

さて『源氏物語』と言えば、なにかとセットで語られがちなのが『枕草子』。
『枕草子』は随筆と言われていますので、分類記号は、913小説.物語ではなく、914 評論.エッセイ.随筆の方になります。

914.3 古代:平安時代まで
     枕草子

NDCを開いたこともなかった10代の頃。図書館で『源氏物語』関連本がずらーっと並んでいるのを見かけ、
「であれば『枕草子』関連の本もこの近くにあるに違いない!」と思い込み、近辺を眺めたけれど全然見当たらず、おかしいな?と首をかしげた悲しい記憶があります。少し離れた棚で発見した時の「あ、そうか!『随筆』扱いなのね!」という納得and脱力感とともに。(なにが「であれば」だ。)
『源氏物語』ゾーンで「おかしいな、なにかとセットで語られがちな『枕草子』が見当たらないぞ?」という表情で首をかしげている利用者の方を見かけた際にはぜひとも「枕草子は随筆と言われているので...」とこっそりご案内して差し上げてください。
...いないかそんな人。

2023年4月20日

大人の気持ち

4月の雑記テーマは「大人になっても好きな児童書」。

お題を頂いて考えてみたのですが、小学生の頃から実家の本棚の挿絵のある本を引っ張り出して読んでいたので、あまり児童書を読んだ記憶がないことに気づきました。

そんな中ではっきり思い出せるのは、母の本棚にあった松谷みよ子さんの「モモちゃんとアカネちゃん」。多分、黒いつぶらな瞳の女の子の表紙に惹かれて手に取ったのだったと思います。

幼いモモちゃんとママとパパ、妹のアカネちゃん。成長する子どもたちの日常を柔らかい筆致で描いた短編集ですが、物語が進んで成長していく子供たちとはうらはらに、パパとママの間に不穏な空気が漂い始めます。

帰ってこないパパに悩み、幼い子どもたちがいながらも死にたいとまで思い詰めているママが森に行くと、魔女然とした森のおばあさんが、夫婦それぞれの本質を木に例えて「あるく木とそだつ木が、ちいさなうえ木ばちの中で、根っこがからまりあって、どっちもかれそうになるところへきているんだよ」とアドバイスします。アドバイスを受けて離婚を決めたママ。そこから小さな女の子二人とママの生活が始まります。

子どもながらに、このかなりシビアな状況を「そういうこともあるんだな」とストンと理解できたのを覚えています。

親の離婚を描く児童書は少なくはない(読み物キーワード「離婚-物語・絵本」は2023.4現在 362件)ですが、子供にとっての事件ではなくて、当事者の夫婦の心持や決断を描いたものはどれだけあるのでしょう。

この記事を書くにあたってもう一度読み直したのですが、読んだ印象はあまり変らず。ということは、小学生にも十二分に理解できるようにママの心情が描かれていたのでしょう。

離婚だけでなく、病気や死などシビアな話題も時々扱いながらも、全体的にユーモアと優しさにあふれる観点で語られる日常は、不思議に明るく思い出深い児童書です。

2023年4月19日

きょうのデータ部☆(4/19)

harujion.png
びんぼうぐさと呼んでいたこの花、ハルジオンという名前なのですね。
生命力が非常に強い、とのこと。

2023年4月17日

スマホデトックス

今日は「週刊新刊全点案内」2304号の発行日です。
掲載件数は1212件でした。


*こんな本がありました*


スマホを置いて旅したら

ふかわりょう(著)
大和書房(2023.4)


スマホを家に忘れて出かけようものなら、不安で仕方がない私。
だって...

電車の時間も乗り換えもスマホ任せ。
電車に乗るのもスマホをピッ。
移動時間中はスマホでヒマつぶし。
電車を降りたらスマホを開いて待ち合わせ場所まで連れて行ってもらう。
待ち合わせの場所に到着したら友だちにメッセージ送って無事に合流。
何を食べようか、この辺にいいお店がないかもスマホで検索。
あ、ゴハンの写真撮っておこうってスマホでカシャ。
ゴハンを食べた後も支払いピッ。

...スマホに依存しまくりです。

なので、この本を見たとき衝撃でした。
スマホをわざわざ置いて?!3泊4日の岐阜旅行?!
できるわけない、今の私には!!
でも、ふかわ氏の旅の様子を見ているうちに、なんだかとてもうらやましくなってきました。

表紙に載っているふかわ氏撮影の写真も、27枚撮りの使い捨てカメラを持参したそうです。
...ああ、そうだった。
旅行にはフィルムの使い捨てカメラを持って行くことが多くて、決められた枚数しか撮れない写真、何を撮るかが重要だった!
失敗は許されないけど、現像するまでどんな風に撮れたかわからなくて!
でも、だからこそ、できあがった写真を見たら、旅の思い出がぶわって思い出されて!

スマホでほんとに便利になった生活だけど、なくしてしまった何かもある気がします。

事前に綿密な計画を立てて、特にすることがない移動中はぼーっと移り行く車窓の景色を眺める。
行き当たりばったりでお店に入ってみる。
そんな旅行がものすごく贅沢なものに思えました。
いつか私も、スマホを家に置いて旅に出てみようかな。

ADEAC2023春の公開情報その2

みなさまこんにちは。ASの入江です。

今回は先週月曜の記事に引き続き、デジタルアーカイブシステム:ADEACで4月に入ってから新規公開された機関と、今年に入ってから大きくリニューアルした機関についてご紹介します。

『名張市/名張市デジタルアーカイブ おきつも』新規(4月1日新規公開)
三重県名張市は、壬申の乱などの歴史事件の舞台になってきた地域です。アーカイブ名の「おきつも」は万葉集にも歌われた言葉で、奈良に対する「あおによし」のように名張を導く枕詞です。
名張藤堂家に伝わる絵図や文書などの歴史資料群をはじめとして、この地域を描いた江戸時代の錦絵、発掘調査報告書などの多様な資料をデジタル化・公開しています。
現代の地図に江戸時代の古地図を重ねたコンテンツや、発掘調査地点を地図から探せるコンテンツも実装されています。

『三沢市立図書館/三沢市デジタルアーカイブ』(4月3日新規公開)
三沢市は青森県の南東部に位置する太平洋に面した自治体です。世界初の太平洋無着陸横断を成し遂げたミス・ビードル号が飛び立った地として知られ、現在でも全国有数の航空施設がある国際色豊かな空のまちとして発展しています。
このデジタルアーカイブでは、1世紀の間に小さな村から国際都市に発展した三沢市の姿を記録する映像コンテンツを公開しています。

『飯塚市/飯塚市デジタルミュージアム』(3月24日リニューアル公開)
福岡県飯塚市のデジタルミュージアムが大幅な資料追加・画面リニューアルを行って更新されました。飯塚市歴史資料館所蔵の文化財をはじめとして、市内に所在する文化財の3Dデータなど様々な資料があり、資料種別やテーマからコンテンツを探せます。
さらに、今回の更新で追加された「いいづかストーリー」で原始から現在に至るまでの飯塚の発展の歴史を学んだり、特集コンテンツの数々からまだ見ぬ資料に出会うことができたりと、見どころが多くて1つの記事では紹介しきれないほどです!
お時間のある時にぜひご覧ください。

『浜松市立中央図書館 / 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ』(3月31日リニューアル公開)
年々更新されて成長を続けてきたこちらのデジタルアーカイブですが、このたび画面が大幅にリニューアルされ、刊行物の区分やテーマといった切り口から資料を探しやすくなりました。
また、浜松市の関連コンテンツにフォーカスしたページも追加され、各種文化財をパノラマ・3Dコンテンツで閲覧できたり、市内のバス路線を解説や動きつきで辿れたりと、楽しいコンテンツがいっぱいです。
現在大河で話題の徳川家康に関する三方原合戦の絵図などの資料や、2017年の大河の主人公・井伊直虎に関する資料も数多く公開されていますので、大河ドラマの世界を楽しむお供としてもご覧ください。

今回のご紹介は以上となります。
例によってこの時期は紹介したほかにいくつもの機関が更新されていますので、ADEACのお知らせ欄等から気になるデジタルアーカイブを探してみてください。

2023年4月14日

迷子 ~典拠のはなし~

典拠の渋谷です。

異動してから研修内容が日本人→東洋人→西洋人と
ステップアップして、今年から団体名典拠に入りました。
団体名の典拠を始めてから2日に1回は口にしている言葉があります。
「親が分からない...」
この場合の"親"とは団体名の統一標目のことです。


団体名典拠ファイルについて「Tタイプマニュアル第2版」では以下のように書かれています。
・原則として,その団体の出版物に多く表示されている形を統一標目とする。
・図書には様々な形で表示されているが,同一の団体である場合や下部組織は統一形のもとにまとめる。


下部組織を統一標目のもとにまとめることを、典拠班では「親にぶら下げる」と言っています。
例えば〇〇大学△△学部という新しい団体名を典拠する、
となった時は、学部は大学の下部組織にあたるので
親である〇〇大学のファイルに〇〇大学△△学部をぶら下げます。
これは親がわかりやすいパターンです。

さて冒頭の「親がわからない」ですが、
経験値の不足と勘が働かないため、親の候補が複数現れてしまいます。
図書文中は著者による愛称や略称で書かれていることが多く、
それが□□と呼ばれているとしましょう。
企業の沿革誌なら年表を見たり、会社のHP等を調べているうちに、候補が出てきます。

株式会社□□、□□グループ、□□ホールディングス、□□Inc.等々

候補が複数ある=親がたくさんいる→私の探している親はどれ、
ドツボにはまるのです。
候補が出揃ったら、マニュアルや典拠資料に当たり、
再び図書に戻るなどして
会社単体なのか、グループ全体なのかなど見極めて親を探し出します。
親がすぐに見つけられるようになるまで、どれくらいかかるのか。
当面の目標は脱・迷子です。

統一標目の決め方はこちら→団体名の典拠もしています

2023年4月13日

時間どろぼう

4月の雑記テーマは「大人になっても好きな児童書」。
好きかどうかは微妙ですが、心に残る児童書にしました。

子どもの頃に大切だった児童書といえば、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」です。異世界往還と無私の友情の物語に「あかがね色の布張りの本」という装丁の魔法が加わり、これを本箱に置いていれば何とかなるのではとお守りのように思えた本でした。主人公と同じように学校に居場所を見つけられなかったころに大変お世話になりました。

が、大人になってエンデの本で心にくるのは「モモ」です。大人になってから読み返した記憶はないのですが、何かの拍子に思い出します。それも前半の時間どろぼうが暗躍する場面。「時間貯蓄銀行」の灰色の男たちが、様々な手を使って時間の貯蓄を勧めます。これは罠で、時間を奪われた人たちは、何のために時間を惜しむのかを考える暇なく、一分一秒を無駄にしないようイライラせかせか動きます。モモと遊んだり話したりゆたかな時間をともに過ごした友人たちも悲しげに仕事や子どもの家に吸い込まれてしまい、まともに話す暇もありません。今の時代、時間で給金をいただくサラリーマンで、また日々子供を急かして日常をおくる親で、このシチュエーションに心抉られない人はいないのではないでしょうか。これからもどこかで手に取った人の心を抉り警鐘を鳴らし続ける、ずっと残る本だと思います。

2023年4月12日

きょうのデータ部☆(4/12)

つつじ.png

日向ではつつじが咲き誇っています。
子供の頃、つつじをプチッと摘んでミツを味わいました。
チョウチョやハチになった気分がしました。

2023年4月10日

ADEAC2023春の公開情報その1

みなさまこんにちは、AS入江です。

今年も1月から3月末までの年度末の時期にいくつものデジタルアーカイブが新たに公開・更新されました。今日と次の月曜日の2回に分けていくつかの機関をピックアップしてご紹介します。
今回は3月に新規公開された5つの機関をご紹介します。

◇『河内長野市立図書館/デジタルアーカイブ』(令和5年3月1日新規公開)
河内長野市は大阪府の東南に位置する自治体です。市内各地に残された古代~近世にかけての文書や、絵図地図・仏画・瓦版など多様な資料が公開されています。
その中でも絵図・地図12点については、現在の地図と重ねて表示させることができ、描かれた場所がどの地点にあたるのか確認できます。

◇『阪南市/阪南市文化財デジタルアーカイブ』(令和5年3月27日新規公開)
阪南市も大阪府南部に位置する自治体です。このデジタルアーカイブでは阪南市の個性を形成する各種産業等の歴史をたどれる文化遺産を公開しています。
ほかにも、市内各所で撮影された写真を地図から探せる「現代地図で見るいまむかし」や、国登録有形文化財(建造物)成子家住宅の一部を自由に動き回れる3Dパノラマビュー等のコンテンツも公開されています。

◇『軽井沢町/軽井沢町立図書館デジタルアーカイブ』(令和5年3月31日新規公開)
140年余りにわたり国際的な保健休養地として発展してきた軽井沢町の歴史を伝えるデジタルアーカイブです。
歴史書・写真・地図など資料の種類から見たい資料を探すこともできれば、「浅間山」「避暑地 別荘文化」「スポーツ」といったテーマを手掛かりにすることもできます。
さらに、エリアや時代から絞り込むことができるので、軽井沢について何か調べたい、もっと知りたいという方にはとても頼りになるサイトです。

◇『品川区/しながわデジタルアーカイブ』(令和5年3月31日新規公開)
東京都の品川区立図書館が所蔵する地域資料を中心に、デジタル化した資料画像を公開しています。
区史や旧町村史をはじめとする品川区の刊行物や、品川区の歴史・伝統を伝える映像資料・浮世絵などをご覧いただけます。
広報紙や地域ニュースの非常に充実したバックナンバー、過去の統計や住居表示新旧対照表などの行政関連資料もご利用いただけるので、品川区について広く深く知るためにご活用いただけます。

◇『那珂川市図書館/那珂川市デジタルアーカイブ』(令和5年3月31日新規公開)
福岡県西部に位置する那珂川市のデジタルアーカイブです。
この地で医師・芸術家として活躍した松口月城氏の関連資料や、市内で出土した考古資料、神楽面等の民俗資料をご覧いただけます。
神楽面等には3Dデータのあるコンテンツも含まれているので、ぐりぐりと動かして様々な角度からご覧ください。

今回のご紹介は以上です。次回は4月に入ってからの公開機関をメインにご紹介します。

2023年4月 7日

祝日に関する本を探すには?~MARCで探そうQ&A~

今年は土曜とかぶっている祝日が多く、人によっては例年より休みが少ない年になるそうです。
休日の過ごしかたは様々ですが、普段と違った予定の立て方をする方もいるかもしれませんね。

さて、多くの人にとってはありがたいものである祝日。それに関連する本を探したい場合分類は386.9、件名「祝祭日」で調べることができます。

国民の祝日と日本の文化

生方 徹夫(著)
モラロジー研究所(2016.6)

また、児童書ですと学習件名の「国民の祝日」で本を探すことができます。子どもの調べ学習にも役立てることができるでしょう。
ちなみに、「記念日」という件名もあります。祝日とは少し違いますが「今日は何の日?」といったことが書かれた本を探すなら、この件名を使うと調べられます。
普段なんとなく休んでいるけど、どうしてこの日は祝日になったんだろう?というふとした疑問が湧いたときこれらの分類・件名が役に立つかもしれません。

2023年4月24日

本の形も忘れず記録...ページ数・大きさ~MARC MANIAX 目録2022⑩~

MARC MANIAX 目録2022も第10回となりました。
目録を本のプロフィールとするなら、名前(タイトル)、親(責任表示)、そして本籍(出版者)などが決まり、今回は...身長・体重でしょうか。
本の形態に関する事項=ページ数と大きさについてご説明します。


★ページ数
ページ数は、実際のページの枚数そのものを数えるわけではなく、図書に表示されたページ付(ノンブル)の最終の数字を「325p」のように入力します。NCR2018に「表示されたページ付の最終数を記録する。」(#2.17.1.1.2)とあるとおりです。
「325p」の後にページ付のない本文ページが続いていたとしても、それを数えて入力はしません。また、図書の奥付の後の広告ページにもページ付がある場合がありますが、TRCではこれは入力せず、奥付ページまでのページ付を入力します。
またTRCでは、図書のページ付がローマ数字などで示されている場合でも、ページ数はアラビア数字で記録します。(NCR2018#2.17.1.1.2数字等 別法)

NCR2018には「ページ付が複数に分かれた資料は、ページ付ごとにコンマで区切って記録する。」(#2.17.1.1.4)、また「ページ付が複雑または不規則な場合は、次のいずれかの方法で記録する。」(#2.17.1.1.5)とあり、3種類の記録の仕方が示されています。
TRCでは3種までのページ付はコンマで区切って「10,358,7p」のように入力しますが、4種以上のページ付は複雑なページ付とみなして「1冊」としています。

なお、目録上のページ数のコンマ(,)は、位取りの意味ではなく、「複数種類のページ付がある場合の区切りの記号」である点にご注意ください。
MARCのページ数が「10,358p」とある場合は、1万358ページあるわけではなく、前付10p+本文358pの図書ということなのです。
このほか、途中から始まるページ付は、「~」を使って「p210~580」のように入力しています。

絵本や写真集には、ページ付が全くないものも結構あります。その場合、TRCでは「1冊(ページ付なし)」と入力しています。但し、このような本の奥付などに、下の写真のように図書の総ページ数が書いてあることがあり
okuduke.jpg
その場合は「〔24p〕」のように入力します。〔 〕は「図書にないものを補った」という意味。この場合は、ページ付以外の情報をもとに入力したという意味でこの形にしています。

また、図版がある場合のルールもあります。
TRCでは「図版」を「本文の一連のページ付に入っていない図版」「紙質が本文ページと違うもの」としていますが、そのような場合は図版の枚数をせっせと数えて、「281,35p 図版72枚」のように入力します。数えている途中で分からなくなってしまうこともあり...なかなか大変です。


★大きさ
大きさは、背の高さを「センチメートルの単位で小数点以下の端数を切り上げて記録」(#2.18.0.2)します。背の高さを中心に切り上げで入力するのは、書架に収めることを考慮しているためです。

20071012-1.JPG
大きさ:20cm

ただし、高さが10cm未満のものは、「8.7cm」のように、センチメートルの単位で小数点以下1桁まで端数を切り上げて記録します。(#2.18.0.2.1A冊子)

縦長本、横長本、枡形本は、以下のように「縦×横」で入力します。
20071012-2.JPG
左から、
横長本(縦≦横)   大きさ:18×20cm
枡形本(縦=横)    大きさ:18×18cm
縦長本(縦≧横×2) 大きさ:30×15cm


目録の中では「大きさ」などはかなり地味な項目かもしれません。でも、いざ本棚の前で本を探すとなると、威力を発揮するのが「大きさ」です。
また、「ページ数」からは、大部の専門書か、すぐに読めるコンパクトな本か等を推測できます。
「ページ数」と「大きさ」、どちらも大切な、地味だけれど使えるデータなのでした。

2023年4月11日

知力・体力・時の運

本日は「週刊新刊全点案内」2303号の発行日です。
掲載件数は1168件でした。

*こんな本がありました*

最近、小川哲の「君のクイズ」という本が話題になりましたが、いつの世代でも、そのときどきにブームとなったクイズ番組があるものです。

「クイズ用語辞典」

三木智隆ほか(著)
朝日新聞出版(2023.4)

てっきりタイトルから、クイズに出題されそうな問題集的な本かと思ったのですが、クイズにまつわる様々な知識が詰まった用語集でした。
「伊沢拓司」「カズレーザー」などの今どきの人物から、「イントロクイズ」「7〇3×」などクイズならではの用語、「クイズダービー」「カルトQ」といった懐かしの番組も取り上げられています。三択の女王・竹下景子とか、はらたいらさんに3000点とか...最近の子は知らないんでしょうね。

わたしにとって思い出深いのは、「高校生クイズ」です。最近はやり方がいろいろ変わっているようですが、わたしの世代だと3人1組で応募して、「知力・体力・時の運」で戦うというのが定番でした。
何を隠そう、わたしもこれに参加しようと友人たちと応募していたのですが...なんと、一人がバスの遅延で待ち合わせ場所に来なくて、断念したという。
当時はまだ携帯電話もポケベルもなかった時代です。待ち合わせに失敗すると、連絡を取る手段が何もないのでした。
いまだに忘れられない、ほろ苦い思い出です。


2023年4月 6日

入れ替わりの冒険

こんにちは。典拠の望月です。
4月になりました。今月の雑記テーマは「大人になっても好きな児童書」。
久しぶりに「本」をテーマとしてみました。

数ある大好きな児童書のうち、今回取り上げるのは「ふたりのロッテ」。
ドイツの児童文学作家ケストナーの作品です。

サマーキャンプでロッテとルイーゼの二人の少女は偶然出会います。姿かたちがそっくりな彼女たち。実は彼女たちの親がひた隠しにしていた秘密があって...。

有名な作品なのでさくっとネタバレしてしまいますが、ロッテとルイーゼは実はふたご。
お互いを知らずに育ったのは、両親の離婚のせい。それを知った二人は、とある目的のために相手に成りすましてそれぞれの家に帰ることに...。

離婚してふたごを別々に引き取り暮らす。子どもにはもう片方の親のこと、ふたごの姉妹のことは知らせないという大人の理屈。
それでも出会ってしまい、両親とふたごみんなで暮らしたいと願う子どもの理屈。
大人になってから読むと、どちらの理屈もわかってしまうところがせつないです。大人の思惑や、微妙な人間関係を横目に、"入れ替わる"という二人にしかできない冒険に、全力で立ち向かうところにいつもワクワクさせられます。

2023年4月 5日

きょうのデータ部☆(4/5)

tanpopo.png
タンポポはおいしいんですよ。
天ぷらとかサラダとか...。

2023年4月 4日

選ばれなくても

本日は「週刊新刊全点案内」2302号の発行日です。
掲載件数は1384件でした。
今月の表紙はこちら。

p20230404.jpg

4月、新入学の春!
春の青空とランドセルをイメージしました。
青空みたいなランドセル?ランドセルみたいな青空?
そんな感じです。
(Juri)


*こんな本がありました*

あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ

阿部広太郎(著)
ダイヤモンド社(2022.3)

昨日から始まった新年度。
パリッとした制服姿の新入生や、緊張した面持ちでビルに入る新社会人と思しき人たちをたくさん見かけました。その一人一人にどんなドラマがあるかはわかりません。希望した場所への切符をつかんだ人がいる一方で、残念ながら別の道へ進んだ人もきっといることでしょう。学校や職場に限らず、大小を問わず、誰しも「選ばれなかった」という経験をしたことが一度はあると思います。
本書は、そんな「選ばれなかった」側の実際のエピソードを交えながら、次の一歩を踏み出すためのさまざまなヒントを紹介する一冊。選ばれないことで拓かれる新しい道を受け入れられたなら、きっともう大丈夫です。

2023年4月 3日

データ部でも活用してます~新設件名のお知らせ2023年3月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

3月の新設は7件でした。そのうちの1つが「画像認識」です。

画像データから特徴を抽出して分析する技術のことを指し、身近なところでは文字認識の「OCR」や、デジカメで顔に自動的に焦点を合わせる「顔認識AF(autofocus)」などがあります。

実はデータ部でもデータ作成工程の一部にOCRを活用しています。以前、OCRで実作業をされている方に使い勝手を聞いたところ、導入した当初に比べると最近は文字読み取りの精度がかなり上がっているそうで、技術の進歩はすごいです。
データ作成にはOCRの他にICなども使用していて、意外とハイテク(?)なデータ部なのでした。

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