みなさまこんにちは。ASの入江です。
今回は先週月曜の記事に引き続き、デジタルアーカイブシステム:ADEACで4月に入ってから新規公開された機関と、今年に入ってから大きくリニューアルした機関についてご紹介します。
◇『名張市/名張市デジタルアーカイブ おきつも』新規(4月1日新規公開)
三重県名張市は、壬申の乱などの歴史事件の舞台になってきた地域です。アーカイブ名の「おきつも」は万葉集にも歌われた言葉で、奈良に対する「あおによし」のように名張を導く枕詞です。
名張藤堂家に伝わる絵図や文書などの歴史資料群をはじめとして、この地域を描いた江戸時代の錦絵、発掘調査報告書などの多様な資料をデジタル化・公開しています。
現代の地図に江戸時代の古地図を重ねたコンテンツや、発掘調査地点を地図から探せるコンテンツも実装されています。
◇『三沢市立図書館/三沢市デジタルアーカイブ』(4月3日新規公開)
三沢市は青森県の南東部に位置する太平洋に面した自治体です。世界初の太平洋無着陸横断を成し遂げたミス・ビードル号が飛び立った地として知られ、現在でも全国有数の航空施設がある国際色豊かな空のまちとして発展しています。
このデジタルアーカイブでは、1世紀の間に小さな村から国際都市に発展した三沢市の姿を記録する映像コンテンツを公開しています。
◇『飯塚市/飯塚市デジタルミュージアム』(3月24日リニューアル公開)
福岡県飯塚市のデジタルミュージアムが大幅な資料追加・画面リニューアルを行って更新されました。飯塚市歴史資料館所蔵の文化財をはじめとして、市内に所在する文化財の3Dデータなど様々な資料があり、資料種別やテーマからコンテンツを探せます。
さらに、今回の更新で追加された「いいづかストーリー」で原始から現在に至るまでの飯塚の発展の歴史を学んだり、特集コンテンツの数々からまだ見ぬ資料に出会うことができたりと、見どころが多くて1つの記事では紹介しきれないほどです!
お時間のある時にぜひご覧ください。
◇『浜松市立中央図書館 / 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ』(3月31日リニューアル公開)
年々更新されて成長を続けてきたこちらのデジタルアーカイブですが、このたび画面が大幅にリニューアルされ、刊行物の区分やテーマといった切り口から資料を探しやすくなりました。
また、浜松市の関連コンテンツにフォーカスしたページも追加され、各種文化財をパノラマ・3Dコンテンツで閲覧できたり、市内のバス路線を解説や動きつきで辿れたりと、楽しいコンテンツがいっぱいです。
現在大河で話題の徳川家康に関する三方原合戦の絵図などの資料や、2017年の大河の主人公・井伊直虎に関する資料も数多く公開されていますので、大河ドラマの世界を楽しむお供としてもご覧ください。
今回のご紹介は以上となります。
例によってこの時期は紹介したほかにいくつもの機関が更新されていますので、ADEACのお知らせ欄等から気になるデジタルアーカイブを探してみてください。