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2014年6月 アーカイブ

2014年6月30日

彼って几帳面だよね...~新設件名のお知らせ2014年6月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

6月は5件の件名を新設しました。
その中に「疑似科学」という件名があります。

疑似科学と聞いて私がまず思い浮かべるのが、血液型によって人の性格が決まる、というもの。
小さい頃から、私の回りでも当たり前のように
「あなたは飽きっぽいねぇ。A型だね~。」
「お姉ちゃんはO型だからおおらかだよね~。」
などと聞かされていたので、これが科学的根拠の薄い疑似科学、と言われたところでなかなか信じられませんでした。
血液型別の取り扱い説明書的な本もいっぱい出ていますしね。

...ところが。
先日、同僚とランチしたときに驚くことを聞かされたのです。
妊娠して血液検査を受けた彼女。
その結果に彼女も目が点に。
彼女は30年弱O型だと思って生きていたのですが、今回B型だと言われたそうです!
なんてこと!!
生まれてすぐに血液型を調べても大きくなる過程で変わってしまうことがある、と聞いたことがあります。
彼女もそうだったのでしょう。
幸い(?)ご両親の血液型を考えるとB型もありだったようですが。
それにしても、この一件で考えてしまいました。
B型だと思ってこれまで生きてきたら、もしかしたら彼女の人生は多少違ったものになっていたかもしれないなぁ、と。

だから血液型なんて当てにならない、と一度は思った私。
でもやっぱり、先日も食べこぼしてすこーしだけシャツが濡れてしまっただけなのに「つぎのにする!」と着替え出した長男を見て「几帳面だよなぁ、絶対A型!」と考えている自分がいました。

疑似科学、いつの日にか解明されて本当の「科学」に昇格できる日が来るのかもしれませんね。

2014年6月27日

やっぱりタイトル

こんにちは、新刊目録の望月です。

月末にお届けしているMARCや検索のはなし。今回は本の顔の一つである「タイトル」について紹介していきたいと思います。

「日本目録規則 改訂3版」の第2章図書「2.1タイトルと責任表示に関する事項」では、記録すべき書誌的事項として以下の項目が挙げられています。
ア)本タイトル
イ)資料種別(使用しない)
ウ)並列タイトル
エ)タイトル関連情報
オ)責任表示

どれも、ある一つの本を別の本と区別するのに重要な項目ですね。
これらのうちタイトルに関係するのは本タイトル、並列タイトル、タイトル関連情報の3つ。上から順に説明してまいりましょう。

本タイトル
本を同定するための第一のキーとなるとても大切なもの。図書の表示のまま採用するのが原則です。表示が情報源によって割れているならば、優先順位に従って一番優勢なものを採用します。
*1870号ではこんな本
大阪夜景
大阪の夜景を集めた写真集。本タイトルだけのシンプルさにテーマが強調される気がします。

並列タイトル
並列タイトルとは、「本タイトルとして選定するタイトルの別言語および別の文字(またはその一方)のタイトル」のことです。簡単に言うと、日本語と外国語のタイトル表記が併記されているとき、本タイトルにしなかった方の言語のタイトルのこと。
*1870号ではこんな本
就業構造基本調査報告」EMPLOYMENT STATUS SURVEY
ワインテイスティングバイブル」WINE TASTING BIBLE
並列タイトルも図書の表示そのまま採用、大文字のみであれば大文字、大文字小文字交じりならその通りに入れます。

タイトル関連情報
一般的には「サブタイトル」と呼ばれているでしょうか。本タイトルを限定、説明する文言や「○○歌集」「××論集」のような作品の形式を表す文言です。複数あればそれぞれ入力しますが、広告文のようなものは採用していません。
*1870号ではこんな本
ぼくは「つばめ」のデザイナー」九州新幹線800系誕生物語
ミッキーマウスのストライキ!」アメリカアニメ労働運動100年史
ひだりききの機械」歌集
本タイトルだけでは足りない情報を補ってくれています。


※タイトルに関しては過去にもこんな記事があります。
MARCの顔
長いタイトル~TRC MARCギネスブックその2~
短いタイトル~TRC MARCギネスブックその3~
表紙のタイトルと背のタイトル


2014年6月26日

サンバとボサノバ

 こんにちは、新刊の中村です。
 SAMURAI BLUEのFIFAワールドカップ2014ブラジル大会での試合は終わってしまいましたね。
 しかしながら世界の強豪のトップを決める試合は続きます。サッカー好きにはまだまだ眠れぬ夜が待っていますね。
 さて、今月の木曜ブログのテーマは「ブラジル」です。

 ブラジルの音楽といえば、サンバとボサノバ。サンバとボサノバは同じリズムだというのは、有名な話でしょうか?
 私は長らく知りませんでした。
 ボサノバ歌手の小野リサさんが、リズミカルなサンバの曲を、テンポを変えて歌い、ゆっくりとなるにつれて囁くようなボサノバに聞こえる、というのを実演解説していて「おぉっ」と驚き、知ったのでした。 
 ワールドカップ関連のTV番組では各局独自のテーマソングがあり、それらが流れることが多いようですが、試合中はサンバを流して盛り上がり、試合後はボサノバを流して安らぐ、そんな楽しみ方もいいかもしれません。

2014年6月25日

きょうのデータ部☆(6/25)

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         本日の東京は、雨模様。時折、激しい雷鳴が。
         作業中の図書の背で虹を作ってみました。

         虹は夏の季語かなあ、と思っていたのですが、
         夏はもちろん、春の虹、秋の虹、冬の虹というのもあって、
         なんとオールシーズン使用可なのでした。

2014年6月24日

布で涼しく

本日は「週刊新刊全点案内」1870号の発行日です。
掲載件数は 1323件でした。

 
*こんな本がありました*

湿気が多い季節になりました。

身の回りのものから涼しさを取り込んでみましょうか。


かまわぬのデザイン

かまわぬ(監修)
パイインターナショナル(2014.6)


水気を拭う以外にも、用途もいろいろな手拭。
季節にあわせた柄を選ぶのも楽しそうです。
暖簾の代わりにして
涼を呼びこむのもいいですね。


ちくちく楽しむ刺し子のかわいい花ふきん

吉田久美子(監修)
日本ヴォーグ社(2014.7)


中学・高校を通して家庭科の先生を嘆かせた私ですが、
唯一ほめられたのが刺し子でした。


久しぶりにやってみようかな。

涼しげな柄の名前「青海波」に心ひかれますが
曲線を生かした模様なので
私には難しいかも...。
まずは直線だけでできている柄から始めてみましょうか。

皆様も雨音を聞きながら、心静かに針仕事など いかがでしょう。

2014年6月23日

和古書と漢籍(「和装」「和本」「和書」(2))~ASで作成するデータについて~

こんにちは。データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています(といっても、TRC MARCとして累積している現代書は担当外なのですが)。

さて前回、「和装」と「和本」「和書」の違いは何?というところでオシマイになりましたが、今回はまず、標題の順とは逆になりますが「和書」について取りあげてみましょう。

現代の図書館でも書店でも、「和書」というのはふつうに使われるタームかと思います。「和装」が「洋装」と対になる概念だったように、「和書」は「洋書」と対になる概念ですね。日本語で書かれたものが和書、外国語で書かれたものが洋書ということになりますが、中国語や韓国・朝鮮語で書かれたものは、大きく二分した場合は「洋書」ではなく「和書」のほうにカテゴライズするのが実際的かつ一般的かと思います。
ですが江戸時代以前の日本ですと、中国語(漢文)以外の外国語で書かれた図書などというもの自体、ほとんど存在しません。そうした状況では、「和書」「洋書」というカテゴライズ自体が意味が無く、意味があるのは日本語の図書か、中国語(漢文)の図書か、という区分です。その区分において、前者を「国書」、後者を「漢籍」と呼びます。

「国書」という言い方は最近ではあまり使われなくなってきているかもしれませんが、和漢古書を扱う際の基本的な工具書であるところの岩波書店刊の『国書総目録』『国書人名辞典』の「国書」ですね(もっとも、前者については今や、その内容を基本的にそのまま収録した『日本古典籍総合目録データベース』を使うことがほとんどですが)。
「国」と「漢」が対になるのは、「国学」と「漢学」、「国文」と「漢文」などという場合と同じです。「国籍」とか「漢書」とかにならないのは、「国籍」はNationalityと、「漢書」のほうは漢王朝の歴史を記した『漢書』というタイトルの作品と紛れないようにだと思いますが、「国書漢籍」と言っても「国漢書籍」と言っても意味は変わらない―こういう構造を「互文(ごぶん)」と言いますが、そういう具合になるように、ということなのかもしれません。

さて、「漢籍」といった場合、一番広い意味では中国語で書かれたもの全体を指してもいいのですが、やはり「国書」と「漢籍」しかなかった時代、すなわち江戸時代以前の図書という狭い意味で使い、現代中国書は含まないのがふつうです。
ただし注意が必要なのは、ここで「古い時代」とか「現代」とか言っているのは、あくまでその図書の内容そのものが成立した年代のことを言っているので、実際に出版された年代のことではありません。西暦紀元前に書かれた『史記』の原文そのものであれば、西暦2000年以降に刊行された洋装本でも、実は「漢籍」と言っていいのです。別の言い方をすると、失われていたものが発見されたという場合を除いて、漢籍の「タイトル」が増えることはもはや基本的に無いのですが、刊行物としては今後無限に増える可能性がある、ということであるわけです。

ということで、『○○図書館蔵漢籍目録』とあっても、収録されている図書の8割以上が戦後刊行の洋装本だった、などということも無くもないのですが、さすがにこうなるとちょっと詐欺に遭ったような気分にならなくもありません。
実際、利用者が専門家に限られる場合はまたちょっと別ですが、ふつうには、現物の管理の点というでも、目録作成という点でも、やはり物理的存在としての図書が作られた年代、すなわち出版年代というものでも区分したほうが、現実に適合しているかと思われます。
このことは「国書」でも同様で、日本語の本はすべて「国書」と言っていいのですが、やはり原則として江戸時代以前に成立かつ刊行あるいは書写されたものを、それ以降のものと区別して、狭い意味での「国書」あるいは「和古書」と言います(ちなみに中国・台湾では、日本で言う漢籍は「古籍」と称することが一般的です)。

「和古書」と「漢籍」というタームの意味するところは上記のとおりで、『日本目録規則』1987年版改訂3版の「用語解説」でも以下のように定義され、「和古書」「漢籍」については現代書と異なる規定を適用させる、としています。
漢籍 中国人の編著書で,かつ中国文で書かれたもの。主として1911年(辛亥革命)以前に刊行されたものをいう。日本等で刊行されたものをも含む。
和古書 日本人の編著書で,かつ日本文で書かれ,日本で書写・出版された和書のうち,主として江戸時代まで(1868年以前)に書写・刊行された図書をいう。
基本的にそういうことなのですが、ところがこの用語解説、実のところちょっと大きな問題を孕んでいます。それはどういった点でしょうか? つづきは次回で。

2014年6月20日

引き分けでした ~分類/件名のおはなし・50~

本日(6月20日)朝はサッカーのワールドカップ日本戦がありました。結果は引き分け、決勝トーナメント進出は厳しい状況です。
サッカーのNDC分類といえば783.47です。783.4フットボールの下位に.46アメリカンフットボール、.48ラグビー、.49プッシュボールと一緒に位置しています。プッシュボールというのは聞いたことがありませんので調べてみました。「直径約2メートルのボールを2 チームで押し合い相手のゴールに入れる球戯」と研究社新英和中辞典にありますがどんなスポーツなんでしょうかね。なにか楽しそうですが。画像を検索するとなんと大玉転がし。しかしもっと調べるとアメリカでは軍事訓練に使われているという。動画もあります。意外な展開になってきました。
NDCに戻ります。現在、日本図書館協会ではNDCの改訂作業が進行中です。発表になった10版案では783.47はどうなったか調べてみました。すると項目名にフットサルが追加されていました。プッシュボールよりは有名ですが大玉転がしよりは経験者は少ないでしょうね。大玉転がしといえば「ののちゃん」というのは購読している新聞が違うと通じないでしょうね。また戻ってしまいました。
フットボールが付く種目としてオーストラリアンフットボールが新聞に紹介されていました。文字通りオーストラリアで盛んなスポーツだそうでラグビーのような楕円形のボールを使います。競技場も楕円形だそうです。実は今年はオーストラリアンフットボールの3年毎に開かれる世界一決定戦の年でもあるのです。NDC11版改訂時には項目名に追加されるかも知れませんね。
こうして見ていくと85年になるNDCの歴史も興味が湧きませんか。

2014年6月19日

セントラル・ステーション

こんにちは、典拠の木内です。
FIFAワールドカップ、強豪と予想されていたスペインの1次リーグ敗退など予想外の展開があり、毎日目がはなせませんね。
さて、今月の木曜ブログのテーマは「ブラジル」です。

ブラジルといえば、映画「セントラル・ステーション」を思い出します。日本公開は1999年、各国のさまざまな映画賞を受賞しているので、ご存知の方も多いと思います。
リオデジャネイロの中央駅で代筆業を営む女性と、偶然知り合った少年が、少年の父親を探して旅をする物語です。

映画の原題はポルトガル語の「Central do Brasil」。そうか、ブラジルの公用語はポルトガル語でしたね。
参考:IMDb,"Central do Brasil(1998)"

この映画を観てから10年以上も経っているので記憶があいまいなのですが、リオデジャネイロを発った2人はバスに乗ってどこまで旅をしたのだったか?今回改めて世界地図でブラジルを確認すると、想像以上に広い!南米の半分くらいがブラジルか?と見まがうばかりに広い...!

地図を広げてロードムービーをたのしむ、そんな映画鑑賞もいいかもしれませんね。

2014年6月18日

きょうのデータ部☆(6/18)

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          テラスでラベンダーが見ごろです。
          独特の芳香を放っております。
          そして蜂にたいへん好かれています。
 
          花言葉を調べてみました。
          清潔、優美 期待 疑い、不信、沈黙
          あなたを待っています 私に答えてください
          許しあう愛 幸せが来る
               ...ずいぶんいっぱいあるんですね。

2014年6月17日

ブラジルの首都は?

本日は「週刊新刊全点案内」1869号の発行日です。
掲載件数は 1136件でした。

ワールドカップ開幕しました。
連日メディアでの採り上げ方も力が入っていますね。

今週号でサッカーの分類:783.47を検索したら13件ありました。
こちらも盛り上がっているようです。

今週は、大会が開かれているブラジルの本などいかがでしょう。

*こんな本がありました*

首都ブラジリア モデルニズモ都市の誕生

中岡/義介(著)
鹿島出版会(2014.6)

ブラジルの首都・ブラジリア。
新首都の構想~発展の道のりをたどっています。
ブラジリアは1987年に世界遺産に登録されていること、
ご存知でしたか?

個人的にはブラジリアといえば
社会科の授業でブラジルの首都を「リオ・デ・ジャネイロ!」
と答えて赤っ恥をかいたおかげで、
ブラジルの首都名だけは大人になっても覚えています。
私だけかと思っていたら、意外とお仲間がいたようで少し慰められました。

2014年6月16日

「和装」「和本」「和書」(1)~ASで作成するデータについて~

こんにちは。半年ぶりに、データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。

・・・と自己紹介しておりましたが、実はこの言い方、ちょっと問題を孕んでいます。
昨年度書いた文中でも、「和装本」と言ったり「和漢古書」と言ったりしていましたが、「和装本イコール和漢古書」というわけではありません。これらは実のところ、まったく別々の概念です。和漢古書でない和装本というのはいくらでもありますし、和漢古書だけれども和装本ではない、という場合もあるのです。
このあたりのことを説明しだすと結構ややこしくなってしまうので、昨年度はあいまいなままにしておきましたが、どこかでは触れなければならない問題ですので、今年度はまずここらあたりから書かせていただこうと思います。

「和装」というのは「洋装」に対する言葉で、ネットを検索すると着物関係のページとかに多くヒットしますが、もちろんここでは服装のことではありません。本の装丁の仕方として、一般的には、紙を袋とじにし、それを糸で綴じたものを言います(ただし実際にはいろいろなヴァリエーションがあるのですが、それはまたいずれ)。
当然、こうした伝統的な装丁のものは古い時代のものであることが多いのですが、現代書として出版された本の中にも、そうしたものは数多くあります。
まず、オリジナルが和装本であるものの複製物。本の造りそのものも原物のとおりにする、というのは、ある意味複製のあり方としてはそのようにあるべきかもしれません。
また古典のジャンルを踏襲したもの―句集ですとか謡曲の本とかいったものも、現代のひとが作ったものでも、和装本として発行されているものが結構あります。ふつうの装丁で造本するよりは、物理的存在としての本そのものに、いにしえからつらなる優雅な趣きが感じられるようです。
ということで、明治以降の刊行物しか累積していないTRC MARCですが、TOOLiの「装丁」の項目で「和装」を選んで検索してみると、1万2千以上ものデータがヒットするのです。

ちなみに以前、「和装本のセットものの中味の順番を正しく判断するのは結構むつかしい」「本の外がわに巻冊次の表記自体がないというケースは、とくに中国で出版された図書には多い」というふうに書いたことがありました。ここでちょっと引っかかりを感じた方はおられるでしょうか。
というのは、「中国で出版された図書」について、「和装本」と言うことはまずありえないからです。「和装」の「和」は当然「日本」のことで、あくまで日本において、「洋装本」すなわち現代におけるふつうの装丁の図書と対比される概念として、「和装本」という言い方をします。
では中国では、「和装」のような、伝統的な装丁の本のことを何と呼ぶかというと、ふつう「線装」と言います。「線」はこの場合「綫」とも書きますが、ラインのことではなく、「糸」の意味です。すなわち、「糸で綴じた装丁」ということです。
ですので、言葉そのものの意味からいえば、日本で造られた糸綴じ本のことも「線装」と言っても全然問題ないのですが、たいていは、日本のものは「和装」、中国のものは「線装」と言って使い分けることが多いかと思われます(中国のほうでは「中装」という言い方もしているようです)。

さて、この「和装」ですが、似たようなタームとして「和本」「和書」という言葉があります。似た言葉ですが、意味するところはそれぞれ違っています。その違いは何でしょうか? つづきは次回で。

2014年6月12日

シュラスコ

先日、河原でシュラスコをやりました。

シュラスコまたはシュハスコとは、ブラジルのバーベキューのこと。正確には、鉄串に塊の肉(牛、豚、鶏なんでもあり)を刺し、塩を振って焼いた中南米料理をあらわす言葉のようです。

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お肉にかぶりつきながら、ブラジルという国に思いをはせてみました。

日本の裏側にある国、ブラジル。
こんな本を読んで、遠い異国を想像してみるのも、いいかもしれません。


踊る!ブラジル 私たちの知らなかった本当の姿

田中 克佳(写真・文)
小学館(2014.3)


ハゲとビキニとサンバの国 ブラジル邪推紀行

井上章一(著)
新潮社(2010.10)


ブラジルのごはん

銀城 康子(文)
農山漁村文化協会(2008.2)

2014年6月11日

きょうのデータ部☆(6/11)

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          あめあめふれふれ かあさんが
          じゃのめでおむかえ うれしいな
          ピッチピッチ チャップチャップ
          ランランラン         
                         北原白秋
          

2014年6月13日

ツイッター発!書籍 ~典拠のはなし~

ワールドカップ、はじまりましたね。
日本の初戦は15日のコートジボワール戦。楽しみです!

さて最近ではインターネットのサービスを通して書籍化されるという流れも随分一般的になってきました。ブログやこんなサイトも。
中でもとくに多いなと感じるのはツイッター発の刊行でしょうか。

そんな中、私たち典拠班が悩ましく思うのは著者の名称の扱い方や読み方です。ビジネス本や学術関連の本などのように実名で書く分野とは違い、著者名の書かれ方が少しばかり独特なのです。
ツイッターから書籍化された場合、アカウント名(@△△△)そのままの形で出されることもままあるよう。
これがすんなり読めるかと思いきや、意外とヨミがないものもあったりしてなかなか迷います。このときはなんて読めば...?と@ではじまるものがくるとちょっぴり身構えてしまいます。
たとえばこんなものがありました。

ねぞうアートの本 寝ている間にHAPPY赤ちゃん写真
小出真朱、@wondernunothc著

2年前に出た本ですが、ご夫婦と赤ちゃんによるそのアートのアイデアの幅広さにはびっくり!そしてかわいいです。

ハリネズミまるたろうの毎日 @hedgehogdays著

ハリネズミ、まるたろうくんの写真集。ハリネズミってふかふかなのですね...癒されました。

#アホ男子母死亡かるた
#アホ男子母死亡かるた書籍化プロジェクト@ahodanshi88編
自由奔放な息子の奇行に振り回されるお母さんたちのツイートから生まれた本だそうですが、かなりのインパクト!
この#の記号、ツイッターにおけるハッシュタグというものを指すらしいのですが(タグ付けみたいなもの)記号自体は読まないなど、ネット用語の基礎知識も必要です。

個人発信の機会が身近になった昨今、みなさんも執筆の際はこだわりのお名前にぜひヨミもつけてもらえるとうれしいです。

上記の図書のヨミはブックポータルでご確認ください。
ちなみにブックポータルのツイッターアカウントはこちらです。

2014年6月10日

まず蹴鞠から

本日は「週刊新刊全点案内」1867号の発行日です。
掲載件数は1159件でした。

FIFAワールドカップ・ブラジル大会、もうすぐ開催です。
雨でなかなか自分は屋外で体をうごかせないので、
せめてサッカー観賞でもしてスカっとしたい!

*こんな本がありました*
今週号もサッカー関連の新刊は複数掲載。

サッカーは少年時代が重要なのでしょうか。
少年サッカーは9割親で決まる
フランスの育成はなぜ欧州各国にコピーされるのか
日本代表23人の少年時代

またこんな本も。
日本のサッカーを語るためには、まずここからでしょうか?!
日本の蹴鞠
知っているようで知らない蹴鞠の世界。
サッカーと違い、基本的には敵味方で勝ち負けを競うものではなく、いかに蹴りやすい鞠を相手に渡すかがポイントらしいので、チームワーク強化にもよさそう。
現代では伝統行事として行われることがほとんどだと思いますが、
一度やってみたいです。

その他で気になった本はこちら。

野生専門の獣医師として働く著者の活動の記録。
「環境治療」について語られます。
野生の猛禽を診る

少し前には、
野生じゃない猛禽類の本も出てました。
ふくろうデイズ
フクロウカフェがあることを初めて知りました...。


*サッカー関連本については、
TRCブックポータル「2014FIFAワールドカップブラジル大会」特集
もぜひご覧ください

2014年6月 9日

雨の日は図書館で...

とうとう関東地方も梅雨入りしましたね。
数年前までは「梅雨入りしてました」みたいな後出し情報だった気がするのですが、今年はみんな納得の梅雨入り。
恵みの雨...とはいえ、やっぱり雨が続くといろいろ予定も狂っちゃいますね。

お出かけの予定が雨で中止になってしまった方は、こんなイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか?

その名も「トークバトル猪谷千香さん×谷一文子館長 海老名の図書館は『つながる』か??」
「つながる図書館」でおなじみの猪谷さんと、弊社会長で4月から海老名市立中央図書館館長に就任した谷一によるトークイベントです。
6月15日(日)海老名市立中央図書館の視聴覚室で行われます。

6月中には、他にもイベントが目白押しだそうですので、晴れていてもぜひ!


*詳細はこちら*

「トークバトル猪谷千香さん×谷一文子館長 海老名の図書館は『つながる』か??」
日時:6月15日(日)14時~15時30分
場所:海老名市立中央図書館2階視聴覚室
定員:50名
受付:中央図書館カウンターまたは電話にて

海老名市立中央図書館ホームページ

2014年6月 6日

ワールドカップの本をさがしたい

~~ MARCで探そうQ&A 第25回 ~~

Q.ワールドカップの本を探しています。代表選手の伝記も読みたいです。
A.件名や資料形式を活用してみましょう。

FIFAワールドカップ、盛り上がって来ましたね。昨日の部ログ記事でも熱い想いが迸っていました。
わたしは日韓ワールドカップ以来、4年に一度にわかサッカーファンになって一喜一憂します。

さて、前回2010年のワールドカップのときTRCでは「ワールドカップ(サッカー)」という件名を新設しました。
この件名で検索すると、そのものずばりの関連本やガイドブックが出てきます。

■件名:ワールドカップ(サッカー)
信じよ! 日本が世界一になるために必要なこと
(角川oneテーマ21)
イビチャ・オシム著 KADOKAWA(2014.5)

ブラジルW杯蹴球読本
(Sports Graphic Number PLUS)
文藝春秋(2014.6)

気になるあの選手の伝記は、件名に選手の名前を入れてください。

■件名:清武弘嗣
明日への足音
清武弘嗣著 小学館(2014.5)

サッカー選手の伝記を通覧したいときは、NDC(分類)と資料形式を使うのがおすすめです。

■NDC9版:783.47(サッカー)
■資料形式:伝記・手記
情熱を貫く 亡き父との、不屈のサッカー人生
大久保嘉人著 フロムワン/朝日新聞出版(発売)(2014.3)

彼らのルーツ サッカー「ブラジル」「アルゼンチン」代表選手の少年時代」 
大野美夏 藤坂ガルシア千鶴著 実業之日本社(2014.3)

書いたのが本人かどうかに関わらず、伝記がずらりと並びます。

資料形式:伝記・手記 は特定の分野で活躍する人の伝記ものをさがしたいときに便利です。スポーツ選手ならその種目の分類と掛け合わせればOK。
児童書で探すなら、別置:児童も追加してください。


日本のワールドカップ初戦は来週末。がんばれサムライブルー!

2014年6月 5日

FIFAワールドカップ、まもなく開幕!

今月の木曜日のブログは、「ブラジル」がテーマです。

ブラジルといえば、そう、何といってもまもなく開幕するFIFAワールドカップ・ブラジル大会ですよね!
サッカー王国であるブラジルが64年ぶりに自国で開催するわけですから、当然優勝を狙ってくるでしょう。それに対して他の強豪国はどう戦うのか?日本代表はどこまで勝ち進めるのか?サッカー好きの私の脳内ではすでにアドレナリンが大量放出中。テンション上がりっぱなしの1カ月になりそうです。


今回で20回目の開催となるワールドカップの歴史のなかで、日本代表が本大会に出場するのは5回目。予選突破が遠い世界だった時代から、あと一歩のところで本大会出場を逃した「ドーハの悲劇」、悲願の本大会出場権を得た「ジョホールバルの歓喜」、そして前回の南アフリカ大会での2度目のベスト16進出...と、着実にレベルを上げてきた日本サッカー。
その目覚ましい発展には、ジーコ、カレカ、ドゥンガといった世界的な名プレーヤーをはじめ、多くのブラジル人が貢献しています。
もちろん現在のJリーグでも、たくさんのブラジル人選手や監督が活躍しています。そんなブラジル人たちに感謝の気持ちを抱きつつ、今回のワールドカップを楽しみたいと思います。


さて、サッカー日本代表というと、香川選手や長友選手など海外チームに所属する選手が目立ちますが、Jリーグを愛する私としては、Jリーグで活躍している選手にも注目していただきたい!


サムライブルーに不可欠な存在、ヤットさんことガンバ大阪の遠藤選手をはじめ、今をときめくセレッソ大阪・柿谷選手(スタジアムで見るとトラップの上手さがひと際目立ちます。海外移籍も時間の問題でしょうが...)、日本代表に最後の最後で選出された川崎フロンターレ・大久保嘉人選手(ピッチ上で醸し出す「怖さ」は別格)、和製メッシとの呼び声高い横浜F・マリノスの齋藤選手(高いドリブル技術とJリーグ屈指の童顔っぷりのギャップがたまりません)、リーグ2連覇を果たしたサンフレッチェ広島の青山選手(昨年決めた60メートル超のロングシュートはすごかった!)などなど、魅力的なプレーヤーが勢ぞろい。
そしてJリーグには代表選手以外にも、素晴らしい選手がたーくさんいるのです(ああ!もっともっと紹介したい...!)。

Jリーグの試合は、各地のスタジアムで毎週末に開催されています。ワールドカップで「サッカーって面白いな」と感じたら、ぜひお近くのスタジアムに足を運んでみてくださいね!

2014年6月 4日

きょうのデータ部☆(6/4)


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         若葉若葉かゞやけば物みなよろし 山頭火

2014年6月 3日

未知の味

本日は「週刊新刊全点案内」1867号の発行日です。
掲載件数は1234件でした。偶然ですが並びがいい!

6月の表紙はこちら。

p20140603.jpg


*こんな本がありました*

今週はちょっと変わった食の本が気になりました。

THE PASTRY COLLECTION
日本人が知らない世界の郷土菓子をめぐる旅

林周作(著)
KADOKAWA(2014.6)

著者がヨーロッパ~コーカサス~トルコを横断しながら採集した各地の郷土菓子を紹介しています。
クッサンドゥリヨン、ブッチェッラート、バクラヴァ、メドヴィク、ラズビョレィ...なんだか呪文のようですが(全部お菓子の名前)、どれも作りたてホクホクの写真が載っていておいしそう~
お菓子案内の本はいろいろありますが、この本は肝がすわっています。単身自転車でユーラシア横断、1日3ユーロ生活、突撃「今晩泊めて」式民泊、お礼に日本の団子を作る...。
最終目的地は上海! 旅はこれからも続くようです。


米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

マシュー・アムスター=バートン(著)
エクスナレッジ(2014.5)

焼き鳥もたこ焼きも、外国人から見れば未知の味。
英国一家、日本を食べる」が話題ですが、今度は米国人一家です。
小さい子どもを連れて、日本に長期滞在するのがひとつのトレンドになるかもしれないですね。
ちなみに英国一家~の方は、最近第2弾が出ています。


メタルめし!
飢えたメタラーたちに捧ぐ、究極のガッツリヘヴィメタルレシピ

ヤスナリオ(著)
DU BOOKS ディスクユニオン(発売)(2014.6)

「メタル」と「めし」はあんまりイメージがつながらないような...
でも体力つかいそうだし、おなかが空くのかも!

2014年6月 2日

苦手なもの~新設件名のお知らせ2014年5月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。


5月は7件の件名を新設しました。
その中に「ホラー映画」という件名があります。

ホラー映画は正直苦手です、観たのは1本だけです。
いわゆるお泊り会で友人の家に泊まった時に観たのが
「13日の金曜日」。
終わった後はみんな1人で手洗いに行けなくて大変でした。
今回ネットで調べたところ「13日の金曜日」は
シリーズでたくさん作られていたことを知りました。
果たして私はどれを観たのか...怖くて調べる気も起りません。


分件を付与する時は必ず図書を見て付与しているので、
たとえタイトルから内容が推定できても中を開かなければいけません。
今回のホラー映画の本も結構ビクビクしながらページを開きました。
写真がなければそんなにダメージは受けないのですが。
他にも爬虫類の図鑑とか人体解剖図なども、
小声で悲鳴をあげながら作業することも無きにしも非ず。

仕事じゃなければ絶対手に取らないだろうなという図書と遭遇出来るのはこの仕事の良いところではありますが、こればかりは嬉しくないのが正直なところです。

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