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2022年2月 アーカイブ

2022年2月28日

硬い鱗のほ乳類~新設件名のお知らせ2022年2月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2022年2月の新設は3件でした。そのうちのひとつが「せんざんこう」です。

身体を鱗で覆われた珍しいほ乳類で、鱗甲目に分類されていますが、現状この目に属する動物はせんざんこうしかいないそうです。
分類は489.44。この分類も鱗甲目を示すものなので、ここに入る生き物はせんざんこうのみということになります。
硬そうな鱗に見えるのでちょっとワイルドな印象を受けますが、なかなかかわいらしい顔つきをしています。
アジアとアフリカに生息する動物ですが、薬の材料や食材となるために狩られ、今や絶滅危惧種の一種となっています。世界で一番密輸されているほ乳類でもあるそう。
現在も逼迫した状況にありますが、種を存続させるための活動も盛んになっており、生息地の一つである中国では問題意識が広まり保護の動きが強まっています。
いつの間にか手遅れになってしまうことが多い昨今、こういった活動が功を奏することを願うばかりですね。

2022年2月24日

相談するように読んだ本

今月の雑記のテーマは「役に立った本」です。


「家がほしい」というアイデアが頭をよぎった。そろそろ実家を出よう、会社の近くに住めば往復2時間の通勤時間が好きなことに使える。と思い立ったのが、13年前のことだ。つい昨日のように思える。

どこに住もうか、どんな家に住もうかという自由を、初めて使おうとして途方に暮れる。あまりにも選択肢がありすぎる。借りるか、買うか。借りたら家賃は消えてゆくばかり、買えばいずれ自分のものになる。しかし、買ったら簡単には引っ越せない。隣人がヤバイ人だったりしたらどうしよう。新築は高くて買えない。中古...どうやって選んだらいいんだろ。どれくらいの古さまでOKなのか。耐震基準? そういえばハザードマップってみるべき? ほんとに買う? 買えるのか?
 
わからないことだらけだったときに、まず住まい探し、住まい選び、借り方、買い方の本を読んでみようと思った。手にしたのが『家を買いたくなったら』長谷川高著だった。目次には、借りるか買うかも決められない段階から、実際に自宅を手に入れるまでのあらゆる「?」が並んでいた。漠然とした希望をどのように現実的で具体的な希望にしていくか、考え方の道筋が適切に示されている。何をどういう順番で考え、決めてゆけばよいのか、見通しがついた。

不動産にまつわるメリットとリスクを知り、それに自分独特の要素を重ねていくと、求めている家のイメージが見えてくる。そうなってはじめて「探す」とか、お金をどうしようという段階になる。それやこれやを経て、購入して入居するまで、ずっとこの本を参照した。著者は不動産コンサルタントだが、まさにconsult=相談をしているような読み方をしていたと思う。答えをくれるのではない。答えは自分で出すのだが、考えの糸口や判断の基準、身近な例をくれるのだ。

この本は評判がよいロングセラーであるらしい。現在は、『家を買いたくなったら 令和版』が出ている。そして、わたしに次に必要なのは、同じ著者の最新作かもしれない。『50代、家のことで困ってます。』10年たつと住まいにも自分にも変化がでてくる、あらたなる希望を描いてみようか。

2022年2月22日

「私」が好きそうなもの

今日は「週刊新刊全点案内」2247号の発行日です。
掲載件数は1024件でした。


*こんな本がありました*

「一万円選書」でつながる架け橋 北海道の小さな町の本屋・いわた書店」

岩田 徹 (著)
竹書房(2022.2)


一番最初の本屋の記憶は小学校に上がる前。スーパーに行く途中にあった小さな小さな本屋さんです。足元から天井近くまで木の本棚にはぎっしり本が並んでおり、母と買い物の前に寄っては幼児向け月刊誌を買ってもらっていました。時代の流れか中学生になる頃には閉店してしまいましたが、幼い頃の見上げるような本棚の記憶は温かくも懐かしく、なくなってほしくなかったなと思います。


前置きが長くなってしまいましたが、この本は予算一万円で何冊か本を選ぶ「一万円選書」という試みを行う北海道の小さな町の本屋さんが書いたものです。著者の岩田さんが「本が売れないんですよ」と先輩にこぼしたら、「自分のために選んでほしい」と言われたのがきっかけだとか。テレビ番組でも取り上げられ、現在募集は年に一度、抽選となるほどだそうです。


確かに私も好きな作家は決まっており、なかなか新しい方の本には手が伸びません。ですが「(私にとって)面白い本はないか」と常に気持ちは捜索中。人の好みは千差万別、いろいろと溢れかえる中からその人に向けて本を選び出すなんて、なんて興味深い。岩田さんは記入してもらったカルテ(=アンケート)を読み込んで選書されるそうですが、あったことのない人に思いを馳せて本を選ぶなんて、なかなか時間も精魂も使う作業なのではないのかしら。。
まずはこの本が気になります。


2022年2月18日

TOOLi/TOOLi-Sのあらたな検索をご紹介!

2022年1月から『日本目録規則NCR』の最新版(2018年版)に対応して、TRC MARC/Tタイプにあらたなデータ項目が加わったことは、既にお知らせの通りです。
当ブログでもその新機能をいくつか取り上げてきましたが、
本記事では「TOOLi/TOOLiS検索」にかかわる主だった項目をご紹介いたします!
 
 
★★★★★ 新しく加わった検索 4種 ★★★★★
 
【 ① メディア化タイトル 】
「ドラマの元になった本が読みたい、名前がわからないのだけれど......」
「あの映画の原作、どうやってさがそう?」
......そんなときには、この「メディア化タイトル」検索をお試しください。
ドラマや映画の名前で本を調べれば、原作本を探すことができます!
こちらの記事でもご紹介しています
 
【 ② 課題図書 】
「20XX年の課題図書はなにかな?」
「歴代の「中学校の部」対象図書を知りたい!」
......みなさまのニーズにおこたえして新設したのがこちらの検索。
「青少年読書感想文全国コンクール」「読書感想画中央コンクール」「西日本読書感想画コンクール」の3種をお調べいただけます。
 
【 ③ 地域:出版地/主題の地域 】
「この県で刊行された本を知りたい」
「この地域のことを扱った本を、まとめて展示したい」
......「地域の本」について、調べることができるのがこちらの検索。
本の出版地・主題に対して、地方や都道府県、自治体名で検索できます。
こちらの記事でもご紹介しています。
 
【 ④ 著作 】
「文庫化されたと聞いたけど、タイトルも出版者も前と異なっていて探せない......」
「この本、新訳がでたと聞いたのだけれど」
「「ピーターパンとウェンディ」、ほかの名前でも出版されているみたいだけど......どんなタイトルで探せば見つかる?」
......そんなときに役立つのがこちらの「著作」検索。
新たに「著作」という典拠ファイルを設定し、さまざまなタイトルや形態、版違いや再刊で刊行された「ひとつの作品」をまとめて検索できるようになりました。
こちらの記事でもご紹介しています。
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 
 
 
☆☆☆☆☆☆ リニューアル検索 4種 ☆☆☆☆☆☆
 
【 ① 「図書検索画面」に読み物キーワードを追加 】
図書検索画面に新たに「読み物キーワード」の項目を追加しました。
これにより、「本文の言語」「対象年齢」等の項目と掛け合わせてお調べいただけるようになりました。
 
【 ② 利用対象の検索対象を変更 】
これまでは「幼児」も検索対象に包括されていた「0~2歳」「3~5歳」の2つに対し、字義通りに検索できるよう、対象範囲を変更しました。
 
【 ③ 言語の検索対象を追加 】
「ベトナム語」「タガログ語」「インドネシア語」「タイ語」の4種を追加しました。
 
【 ④ 「読み物キーワード検索画面」にジャンル検索が登場 】
これまでの「テーマ検索画面」を「ジャンル検索画面」にリニューアルしました。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
さらに使いやすく・便利に進化したTOOLi/TOOLi-Sを
これからもどうぞよろしくお願いします。

意外と? たくさんいます~分類・件名のおはなし・118~

2/10は日本における「左利きの日」です。
日付の数字0210を「レ(0)フ(2)ト(10)」と読めることにちなんで制定されました。
ちなみに8/13は「国際左利きの日」ですが、イギリス発祥のこちらは単に提唱者のお誕生日だそうです。

昔は矯正するのが当たり前とされていた左利き。私自身、左手で筆を持っているところを書道の先生にこっぴどく怒られたことも。
しかし幼い頃から無理に矯正しようとするのは発達によくないと言われています。

近年では左利きグッズ専門のネットショップ「左ききの道具店」ができるなど、左利きも市民権を得つつあります。


TRC MARCには件名「左利き」の累積データが35件ほどありました。参照分類は491.37です。
左利きあるある、右利き社会でうまく生きていく方法、左利きの偉人のエピソードなど様々な視点で左利きが取り扱われています。
丸ごと1冊左利きについての本がこんなにあるとは......。


ヒミツのひだりききクラブ
(レアキッズのための絵本)

キリーロバ・ナージャ(さく)
文響社(2021.10)


絵本もありますので、左利きのお子さんにおすすめです。

2022年2月17日

至高の色を探して

今月の雑記のテーマは「役に立った本」です。

文房具が好きで休日はよく文具店巡りをしています。
新しいペンやのりなどが出るとすぐ試してみたくなりますが、文房具は単価が安いので、気軽に手に取れるのが良いところです。
昨今は色とりどりのインクが多く発売されるようになり、デジタル化の潮流の一方で手書きが流行っています。
インクの分量や、紙の種類、水を加えることによって色合いが変わったり、きらきらした粒子を含んだものや、旅先ではご当地インクなるものも目にしたりと楽しみが尽きません。
ただ、気付くと好みが偏っているのか、同じような色のインクばかりを集めてしまっていることに気づいて愕然とすることも。微妙に違うといえば違うのですが、いやこれとこれはほとんど一緒、見分けがつかない・・となります。
そんなときに同じような色のインクをまた手にしてしまわないようにと、こちらの冊子についている色見本をよく眺めていました。

「趣味の文具箱」 vol.47

エイ出版(2018.9)

文房具好きにはお馴染み?と思われるこちらは、本ではなく、季刊雑誌です。
私が手元に持っていて一番よく眺めていたのが、このvol.47でした。折り畳まれて付属しているインクの色見本はメーカーごとに紹介されていましたが、色相分布が中ほどについていて、青系統と一口にいっても赤みが強いものや、緑がかったものなど、それぞれが一目瞭然で重宝していました。
毎年掲載されるインクは追加、更新され、2018年では750色近く(すでに十分多いですが)、昨年刊行されたvol.59ではついに1000色を超えるインクが載っているようです。
そうして悩んで手にしたインクを試し書きするのも楽しく、紙との相性は一期一会のようなかんじで、するりとした滑らかさに感動することもあれば裏移りが気になるとか渇きが遅いとかの悩みが生じることもありますが、デジタルにはない心地良さがあります。

2022年2月16日

きょうのデータ部☆(2/16)

お茶の水女子大学の校舎。外壁が凝ってます。
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2022年2月25日

じぶんでさがしたい!~MARCや検索のはなし~

データ部あるあるなのかもしれませんが、幼少期から本を読むのが好きでした。
書店や図書館で児童書のコーナーに行って、本を選ぶのは至福の時。ただ、(データ部員としては残念なことに)当時の私は「目録を使って図書を探す」よりも、実際に書架を見たり、書店員さん、図書館員さんに「こういう本はありますか?」などと聞いたりしていたような気がします。


TRC MARCは、子どもが自分で本を探せるよう様々な項目を用意しています。
そのひとつが「児童用内容紹介」です。これは通常の内容紹介とは異なり、対象年齢に合った言葉づかいで書いた内容紹介文です。言葉づかいだけでなく、習っていない漢字は使わない、もしくはふりがなをつけるというのもポイント。


こちらの絵本で、実際の文章を見てみましょう。


へそまがりねこマックス

ソフィー・ブラッコール(作)石津ちひろ(訳)
光村教育図書(2022.1)

《内容紹介》
ぼくが保護猫シェルターから引き取ったマックスは、てんで愛想がない「へそまがり」。だけど本を読み聞かせたら、体をすり寄せてきて...。アメリカの保護施設で実際に行われているボランティア活動をヒントに描いた絵本。

《児童用内容紹介》
ぼくがパパたちに「ねこがかいたい」と、ねだりつづけて、427にちめ。とうとうゆるしてくれた。でも、ほごねこシェルターからひきとったマックスは、なにをやってもちっともよろこばない「へそまがり」。かぞくのみんながマックスにあきれている。そんなあるひ、ほんをよみはじめたぼくのそばにマックスがすりよってきて...。

比べてみると、違いが一目でわかります。
児童用内容紹介ならば、子どもが自分で読んで、本を選べそうですね。

2022年2月15日

地下の住人

今日は「週刊新刊全点案内」2246号の発行日です。
掲載件数は970件でした。

*こんな本がありました*
アリたちの美しい建築

ウォルター・R.チンケル(著)西尾義人(訳)
青土社(2022.2)

小さい頃、本やアニメなどで単純化されたアリの巣のイラストを見て、純粋に「住みにくそうだな」と感じました。
隣の部屋に行くときにも廊下を延々と歩かなければいけなそうだったり、また別パターンのイラストの場合は自分の部屋にたどり着くまでに他の部屋を経由しなければいけなそうだったり。
そもそも各部屋をもっと広く作れるんじゃない?と。
なにより、入口を塞がれたら出られなくなりそうな感じが、閉所&暗所恐怖症の私には耐えられなかったです。

実際に住んでいる方はどうなのでしょうか?

こちらは、一冊まるごとアリの巣についての本です。
研究方法の紹介から、種による巣の構造の違い、アリの巣が環境に与える影響など...大人になって思いを馳せることも少なくなった、私たちの足の下に広がるアリたちの世界に迫ります。

2022年2月14日

今日は何の日 ~バレンタインデー~

日本には実にさまざまな「○○の日」があります。

今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、本日は第23回目です。


2月14日といえばもちろん、聖バレンタインデー。

兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が処刑された日が、今では恋人たちの愛の誓いの日になりました。
欧米では、パートナーに花やケーキ、カード等を贈る風習があります。
女性から男性にチョコレートを贈るのは日本独特の風習です。
日本のこの独特な風習の始まりは、1958年にメリーチョコレートが行ったバレンタインフェア。
2/12~14の三日間、都内の百貨店で日本初のバレンタインフェアを行ったそうですが、当時は「バレンタイン」を知る人はおらず、板チョコ3枚とメッセージカード1枚、たった170円の売上しかなかったそう。
そんな始まりだった日本のバレンタインデーが、まさかここまで大きなイベントになるとは予想もしていなかったことでしょう......。


バレンタインデーについての秘密をもっと知りたい方にはこんな本もあります。
バレンタインデーの秘密

浜本隆志(著)
平凡社(2015.1)

「バレンタインデー」という件名はありませんが、学習件名と読み物キーワードはあります。
バレンタインデーに関する児童書・絵本はこちらを使って検索してみてくださいね。

2022年2月10日

電柱

今月の雑記のテーマは「役に立った本」です。


電柱鳥類学  スズメはどこに止まってる?
(岩波科学ライブラリー)

三上修(著)
岩波書店(2020.11)


「電線には、大きく分けて電気を通す「電力線」と、通信(電話、インターネット、ケーブルテレビ)に関わる「通信線」とがあります。
電力線は高電圧で危険なので、地上から高いところに通さなければいけません。通信線は、電力線に比べて安全なので、低いところに配置できます。」


...そうなの? 知りませんでした。 

それくらい電柱に無関心だった私ですが、動物は大好き。

そういえば電力会社勤務の姪が「鳥の営巣処理が大変」とか言ってたな、と思って読んだのがこの本です。

どんな鳥が電線にとまるのか、電線のどのあたりにとまるのか、といった鳥に関する疑問のほか、基本的な電柱の仕組みについても解説してくれています。

おかげで電線にとまっている鳥や「碍子」「腕金」などを探す楽しみができました。

2022年2月 9日

きょうのデータ部☆(2/9)

本社の向かいです。大学の新キャンパス建設中。
かなり外壁ができあがってきました。

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2022年2月 8日

引っ越し先は...火星?!

今日は「週刊新刊全点案内」2245号の発行日です。
掲載件数は925件でした。


*こんな本がありました*

本気で考える火星の住み方
(ワニブックス|PLUS|新書)

齋藤潤(著)
ワニブックス(2022.2)


人類の火星への興味は、地球人が宇宙の中で孤独な生命体なのか、それとも地球人以外の生命体が宇宙(しかも地球からそんな遠くない、会える可能性があるところ)に存在しているのか、というところから始まったのかもしれません。

先日、地球では生物にしか作れない=地球であれば生命の証拠とみなされる炭素を含む岩石をNASAの探査車「キュリオシティ」が火星で発見したという研究結果が学術誌に発表された、という『ナショナルジオグラフィック』の記事を読みました。だからといって、火星に生命の痕跡があった、と結論づけるには程遠いということですが、過去の火星は地球と同じように海に覆われており、いまでも火星の地下には大量の氷がある、などの探査結果と合わせて、地球以外の惑星での生命の存在(それがはるか昔だったとしても)の解明に近づきつつあるのを感じる人も多いのでしょう。そして高まる、火星移住への宇宙開発の野望...。

火星はどんな星で、大気や地形、水はどうなっているのか、そして火星に住むために必要なこととは何なのか。「はやぶさ」の開発メンバーだった著者が、大真面目に検討し、解説したこの本。SF好きな方も、フィクションではない火星の話を読んでみてはどうでしょうか。

2022年2月 7日

創設者を知る ~TOOLiで探そうQ&A~

Q:日本点字図書館の創設者について書かれた本を読みたい!

A:典拠ファイル検索を利用し、日本点字図書館に関連づけられている創設者・本間一夫から探すことができます。


TOOLiを使って、まず典拠ファイル「日本点字図書館」を検索してみましょう。


<検索方法> ※典拠検索画面からの検索です
典拠種別: ✔ 団体名
表示対象: ✔ 統一形+ヒットした参照形+相互参照を表示
標目(漢字形・カタカナ形):[完全] 日本点字図書館
  ↓
<検索結果>
210000038010000  日本点字図書館
110000893350000  = 本間一夫

検索結果を見ると、日本点字図書館のほかに、関連する人名として本間一夫が出てきます。
個人名典拠IDをクリックすると、本間一夫の詳しい情報へ遷移し、生没年や日本点字図書館の創設者ということがわかります。
右上の対象冊数をクリックすると、本間一夫の著作や伝記のMARC一覧へ!

なぜこのような検索ができるようになったかというと、
『日本目録規則2018年版』(NCR2018)に準拠し、2022年より個人名・団体名典拠ファイルの関連を拡大したためです。
個人名⇔個人名だけでなく、個人名⇔団体名の関連をスタート!
個人の著作物だけではなく、個人が創設した団体(会社や学校など)、個人が所属するグループ(音楽グループなど)での活動も含めて本を探すことが可能となりました。


Q:世界一自由な学校と言われているサマーヒル・スクールは誰が始めたの?
Q:ブリヂストンの社名の由来は確か創業者の名前と聞いたけど誰だっけ?
Q:聖飢魔Ⅱのデーモン閣下以外のメンバーのことが知りたい!本はあるの?
 
などなど、まるでクイズのようですが、
典拠ファイルの関連を利用して回答にたどりつけます。
レファレンスはもちろんのこと、イベント企画にもご活用いただけると思います。ぜひご利用ください。

2022年2月 4日

生没年と活動時期~典拠のはなし~

今年からバージョンアップしたTRC MARC。
人名・団体名の典拠ファイルも変化しました。前回の「典拠のはなし」ではファイル同士の紐付け(関連)の範囲を拡大したことをご紹介しました。
今回は、「おおよその生没年」および「活動時期」の記録について。

同名異人、あるいは異名同人を区別する際、その人が生まれた年、亡くなった年がわかれば判断しやすいです。
TRCの人名典拠ファイルには「参考生没年」という項目があり、そこに図書や参考資料から判明した生没年を記録しています。

参考生没年:820~880
参考生没年:1922~
※生年、没年がはっきりわかっている場合はこのように記録

今回、「参考生没年」欄に記録する情報の範囲を○○年頃に生まれた、あるいは亡くなったとか、××時代に活動していたとか、そういった「おおよその生没年」「活動時期」に拡大しました。

「おおよその生没年」の例
参考生没年:303頃~361頃
参考生没年:1167頃~1227
※諸説あるが、大体の年はわかっているような場合はこのように記録

「活動時期」の例
...はまだ実例ではあまり出現していないので、仮に今後出たらこうなるという想定例をご紹介します。
参考生没年:7世紀頃
参考生没年:江戸時代後期
参考生没年:享保頃
※活動時期とする文言は、世紀や時代区分、日本人の場合は元号などで記録します。

これまで「おおよその生没年」「活動時期」は、「職業・専門等」という項目に肩書などの情報と一緒に記録していました。それを「参考生没年」に切り分けることで、『日本目録規則2018年版』でいうところの「個人と結びつく日付」として、一つの項目に記録されることになります。
検索のしやすさや同定識別のしやすさに、お役に立てるかと思います。

2022年2月 3日

味の記憶

今月の雑記のテーマは「役に立った本」です。

私が一人暮らしを始めた当時、料理レシピは紙の本が主流でした。何冊も購入したけれど最近はほとんど見ることもないな...と棚の奥から料理本を引っ張り出してみたところ、最初に買った本を見つけました。

ひとりごはん 簡単なのにすっごくおいしい

柳沢英子(著)
西東社(2002.12)

「材料や手間はできるだけ少なくしたい~実際に作るときに無理なくできるレシピを厳選。今日から作れて現実的」という紹介文の通り本当に簡単なレシピばかりだったので、自炊初心者だった当時の私は大変お世話になりました。
紙面を見返してみると、これはよく作ったな、こういうときに作ったんだよな...と色々思い出して懐かしい気持ちになりました。
最近はレシピはネット検索で済ませてしまうことがほとんどですが、たまには手に取れるモノとして紙の料理本もいいなと思いました。

2022年2月 2日

きょうのデータ部☆(2/2)

TRC本社の近くにある文京スポーツセンター。
あらためて見たら、かなり凝ったデザインでした。

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2022年2月 1日

推しが尊い

今日は「週刊新刊全点案内」2244号の発行日です。
掲載件数は1074件でした。
今月の表紙はこちら。

p20220201.jpg


空気が澄んでキーンと冷えた早朝の
雪景色です。
森に向かって通りかかったキツネの姿はもうそこにはありません。
そんな感じでしょうか!
(イラストレーターJuriさん)


*こんな本がありました*


「推しが尊い」
ほんの数年前なら全く意味がわからない言葉だったと思いますが、「推し」という、応援したり憧れたりする対象を指す言葉も、それを崇める「尊い」という言葉もかなり浸透してきました。
しかし、「推し」に対する行き過ぎた愛情ゆえに、ファンの行動やファン同士の関係でトラブルが起こりがちなのも事実です。

清く楽しく美しい推し活」

河西邦剛 松下真由美(著)
東京法令出版(2022.2)

こちらの本は、出待ちやチケット転売、画像アップ、SNSでのコメントなど、推しのための活動、略して「推し活」をする上で、法的にアウトな行動をシビアに教えてくれます。
「みんながやっているから」とか「今までこうしてきたから」という理由でうやむやなままになっていたことも、実は法に触れる場合もあるということをしっかり意識して「推し活」に励みたいものですね。

小説ではこんな本も話題になりました。

推し、燃ゆ」

宇佐見りん(著)
河出書房新社(2020.9)

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