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2015年11月 アーカイブ

2015年11月30日

ぬりかべ~新設件名のお知らせ2015年11月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2015年11月は7件の件名を新設しました。
その中に「鏝絵(こてえ)」という件名があります。

「鏝絵」とは、左官職人が漆喰で作り上げるレリーフのことだそうです。
残念ながら実物は見たことがありませんが、ネットで調べてみると、恵比寿さまや龍など、とても鏝で仕上げたとは思えない繊細な作品ばかりでした。

よくテレビや何かで、左官職人の方が鏝できれいに壁を塗っていく光景を目にしますが、一度でいいからわたしもあれをやってみたいです。
鏝絵はムリでも、平らに塗るのなら何とかなるかも...?
いやいやいや、思えば窓ふきもケーキのクリームも、思い描いたようにさらーっとできた試しがない。
壁を塗ったところで絶対にでこぼこになるのに決まっているのですが、それでもやっぱりあの鏝さばきはあこがれです。

2015年11月27日

はっきりしたらくくります~シリーズについて

こんにちは。新刊目録水谷です。

月末にお送りしておりますMARCや検索のはなし、今回はシリーズについてとりあげます。

シリーズに入力するものは、当初からそのように企画・刊行されたものだけではありません。
1冊目が出た段階ではわからなかったけれど、2冊、3冊と同じ体裁で刊行され、シリーズとして扱うのが適当だと判断するものもあります。

前者は明らかですので、1冊目からシリーズとし、シリーズ典拠ファイルを作成します。
後者では、初めはタイトル関連情報に入力していたものが、2冊目でシリーズになる...というのがよくあるパターンです。このような場合、事情がわかった段階でシリーズ典拠ファイルを作成し、1件目をメンテナンスします。
またこのとき、続きものの小説なのにシリーズ番号がついていなければ、順を追って読めるようにあとがきや広告などを調べてシリーズ番号を補記しています。
こちらもお読みください

帯などに「新シリーズ第1弾!」とあり、タイトル(文字大きい)とサブタイトル(小さい)があって...じゃあ、サブタイトルのこれがシリーズになるのかな...と予想はできても、フライングは控えます。
2冊目が出てみたら文字の大きさが逆転していた、などということは割とよくありますので慎重に(それでも泣きを見ることもあります。本はナマモノ)。

すでに上位のシリーズがある図書については、第2シリーズ以降に入力します。TRC MARCでは9つまでシリーズの入力が可能です。

典拠ファイル上どこまでを同一のシリーズとするかは時に悩ましい問題です。基本的に、シリーズタイトルが同じでも、異なる出版者から刊行されているものは別シリーズの扱いになります。短歌・俳句結社の叢書や大学の研究叢書などでその時々で版元が変わるものが典型です。
「今回から出版者が変わった」ことが明らかであれば出版者変更として同じ典拠ファイルに収めるのですが、シリーズにおいてはこれは稀です。

2015年11月25日

きょうのデータ部☆(11/25)

パッと目にとまる鮮やかさ。

fumidai.JPG

踏み台です。
高いところの物が取りたいけど、脚立を引っ張りだすほどでもない...
そんな、文字通り「あと一歩」という時に活躍します。

伝わりづらいですが、こちら非常にコンパクト。
比較のためブックエンドに乗ってもらいました。

fumidai2.JPG

しかも折りたためます。

小さいので、足元で働くので、たたまれてしまうので、
このカラフルさがちょうどいいのです。

2015年11月24日

ぶるぶる


本日は「週刊新刊全点案内」1940号の発行日です。
掲載件数は1354件でした。

*こんな本がありました*


「ぶるわん」
「ぶるにゃん」

カルリ・ダビッドソン著
日経ナショナルジオグラフィック社(2015.11)


ぶるぶるしているわんことにゃんこの写真集です。

「ぶるぶる」は、濡れたときやシャンプーの後などに、
体を振るって水気を落とそうとするしぐさのこと。
かわいいいですよね。

たくさんの犬と猫の、その瞬間の表情を集めています。

揺れるあご肉、飛び散るよだれ、半分白目... ん? これ、かわいいかな??

あのぶるぶるが、実はこんなスゴいことになっていたとは。

漫画「動物のお医者さん」に「顔を傾けると目だけが水平を保とうとする牛」が出てきましたが、犬猫もそうみたい。

わんことにゃんこ、2冊揃えて比べてみるのも面白そうです。

2015年11月26日

ヒナと別腹


雑記「データ部の別腹」最終回です。

今年の3月まで、保育園に2人の子どもが通っていました。
少し遠かったので、自転車に乗れない雨の日はちょっと大変。

3歳の娘は大抵傘を途中で放棄。荷物も多く抱っこは困難。住宅街でタクシーは便利でなく。「歩けない~」と押し問答している間に、6歳の次男がさっさと先に行ってしまったりします。暗いし雨だし視界は悪いし。もうどんなに濡れても3歳に自力で歩いてもらうしかありません。

そんな時の私の奥の手はお菓子です。

子どもにとって良い方法ではないと思います。でも背に腹は代えられない。だって帰らないことには、何にも始まらないんだもの! もたもたしていては「靴下が濡れた」とか言いだしたり、転んだり、どんどん面倒なことになってしまいます。

雨の帰り道は、園までにお菓子を一袋調達し、着くと内緒話です。
「雨だけど頑張って歩いて帰るよ。これを食べると元気が湧いてたくさん歩けるよ。先生とお友達には内緒だから、早く門まで行こう。そしたら1個目」

1つ口に入れるとすぐ次を欲しがるので、
「ダメダメ。次のお菓子ポイントは信号」とか言うと、ゴネるかと思いきや6歳が走り出しました。真似して3歳も。
なに?どこまで?なんで?もしかして?!

そうです。
私が次といったポイントまで走り、そこで2人は口を大きく開けて私(というかお菓子)を待っていました。
鳥のヒナのように。
ついばむとまた次のポイントまで走る2人。
こうして家につくと、いつも自転車で帰る時間より早くつくことも多く。
何よりその顔が面白く。
雨の日の恒例となりました。

・・・そうして家に着くとまたおやつ。
長男は学童で、6歳と3歳は保育園で食べてくるので、家では食べなくてもいいはずなのですが、「保育園のおやつはおにぎりだったから」「学童ではコロッケだったから」などいろいろな言い分があり、調整するのがまた難しく。結局、3人でまたおやつ。
矛盾してると思いつつ「夕ご飯に差し支えない程度に!!」と言うと、
「大丈夫!別腹!」
本当に先日こう返されました。(←今日のブログにぴったり)


2015年11月20日

分類フォーラム、ご参加ありがとうございました

去る11月12日(木)、パシフィコ横浜で開催された第17回図書館総合展の最終日、データ部は「分類フォーラム」を主催いたしました。
おかげさまで、300名近くの方にご参加いただき、大変盛況なフォーラムとなりました。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。


分類フォーラム第1部では、生物系統学がご専門の三中信宏先生をお招きして、「ヒトはつい分類してしまう生き物だった」をテーマにご講演いただきました。
フォーラムにご参加いただいた方のアンケートでも、大変面白いお話だったとの声が数多く聞かれました。
フォーラムの動画はこちらからご覧いただけます。


フォーラム第2部前半では、日本図書館協会分類委員会の中井万知子委員長をお招きして、図書館分類法の歴史からNDC新訂10版改訂のポイントまで、図書館における分類について興味深いお話をいただきました。
第2部後半では、データ部より、NDC新訂10版へのTRC MARCの対応についてご報告させていただきました。
動画はこちらからご覧ください。

2015年11月18日

きょうのデータ部☆(11/18)

総勢30名の大所帯。

missing.JPG

TRCデータ部でMISSING札といっているものです。

本を "順番に" 並べる必要がある際に活躍。
「本来この位置にあるべき本が、現在他のところで使われている」というとき、代わりに本と本の間に入ってくれます。場所取りです。

「代本板」みたいな感じですね。


ちなみに撮影時17番はまだ仕事中で、帰ってくる本をじっと待っていました。なのでこの写真には写っておりません。

2015年11月19日

あなたの食欲はどこから?

11月の雑記のテーマは「データ部の別腹」
ということで、甘味紹介的な記事をひとつ。


ドラマや映画を観ていて、劇中に出てきた食べ物を「おいしそう~」「食べてみたい!」などと思ったことはありませんか?

実写・アニメ問わず、私はわりとしょっちゅうあるのですが、
ちょうど去年の今頃観た周防正行監督の『舞妓はレディ』という映画に出てくるお菓子がまさにそうでした。

『舞妓はレディ』は、津軽弁と鹿児島弁の"バイリンガル"である少女・春子が、京都祇園で舞妓さんになるために、京言葉や芸を学んでいく成長物語。
『マイフェアレディ』のオマージュでもあります。

京言葉のレッスンの途中で、春子が密かに想いを寄せている(私も密かに想いを寄せていた)言語学者の先生が、
「甘いもの食べよか?」と言って、春子にお菓子を差し出すシーンがあります。

先生は素敵だし、春子ちゃんは可愛いし、お菓子はおいしそうだし...で、このシーンにキュンッとなった私は、
映画が終わった後、『舞妓はレディ』のTwitterに思いきって質問してみたのでした。
先生と春子ちゃんが食べていた「甘いもの」、あれは何ですか??と。

そして、京都にある三條若狭屋さんの「ちご餅」というお菓子であることを教えてもらいました(SNS万歳)。
「白味噌を甘く炊いたものを求肥で包み 氷餅をまぶし竹串にさし、三本を1包みした祇園祭に伝わる銘菓です」とのこと(お店のHPより)。

う~ん、やっぱりおいしそう...。

今度京都へ行ったらぜひ食べてみようと画策中です。

2015年11月16日

ブッシュドノエルの作り方は?

~ MARCで探そうQ&A 第27回 ~

Q.子供と一緒にクリスマスの薪のケーキ、ブッシュドノエルを作ってみたい。子供にも作れるようなレシピが載っている本は探せますか。
A.目次情報ファイルを検索してみましょう。


まるごと1冊ブッシュドノエルが載っている図書は無いけれど、レシピが数ページでも載っていたら助かりますよね。
児童向けのお菓子の本をパラパラめくって探すのは大変だし、貸出中の本の中にあるかも。
そんな時に役立つのが、「目次情報ファイル」です。

「目次情報ファイル」とは、図書の目次のデータベースで、専門書、楽譜、児童書のノンフィクションを対象に作成しています。
例えば、目次に「ブッシュドノエルでクリスマス・パーティ!」とあれば、目次の言葉からその本を検索することが可能です。

では早速TOOLiで検索してみましょう。
TOOLiでは、「目次情報」と言う項目に探したい言葉を入れることで検索できます。
「目次情報」なんてどこに書いてあるのだ?というかたは、「件名」もしくは「学習件名」の項目のプルダウンメニューをクリックしてみてください。
一番下にひっそりと、見つかります。
プルダウンから「目次情報」を選んだら、「ブッシュドノエル」と入れて検索してみましょう。


このような本が見つかりました。

しずくちゃんおやつクッキング

ぎぼりつこ作・絵
岩崎書店(2015.8)


和風もありました!白あんを使うらしい。

おだんご先生のおいしい!手づくり和菓子 冬

芝崎本実著 二木ちかこ絵
童心社(2015.3)


これは書名を見ただけでは探せないかも。

夢の名作レシピ 1 マンガに出てくるお菓子とごはん

星谷菜々監修
日本図書センター(2014.11)


目次の言葉から本が探せる「目次情報ファイル」。
同様に、「ペットボトル」を使った工作や「スライム」の作り方が載っている図書なども、このやり方でお試し下さい。

2015年11月17日

赤と緑のニクイやつ

本日は「週刊新刊全点案内」1939号の発行日です。
掲載件数は1220件でした。

*こんな本がありました*

アンペルマンをご存じですか?
マーベルコミックのアントマンではありません...。
もしかしたら、ドイツに旅行したことのある人は知っているかも。

「アンペルマン」

高橋 徹訳/著
郁文堂(2015.11)

アンペルマンとは、東ドイツで生まれた歩行者用信号標識のこと。
赤信号だと止まっている人のかたち、青信号だと歩いている人のかたちをしているアレですね。
ドイツでは、信号機のことをアンペルと言うそうです。

日本だとわりとシンプルな人の形ですが、アンペルマンはつばのついた帽子をかぶっているちょっと太めの男性。
東西ドイツ統一後、あわや撤去されかけていたアンペルマンですが、その愛らしく親しみやすいフォルムがとあるデザイナーの目にとまり、キャラクターとして人気を博していくまでの数奇な運命が描かれています。

巻末に、世界各国の信号機が掲載されているのですが、やはりアンペルマンが飛びぬけてユニーク。
でもよく見てみると、日本の信号機の人も帽子をかぶっている!
う~ん...毎日見ているはずなのに、全然気づきませんでした...。
オランダのユトレヒトにはミッフィー信号があるそうですし、日本でもいろんなキャラクターの信号機が誕生すると楽しそうですね。


2015年11月13日

奏でる人々~典拠のはなし~

ここ東京でも紅葉を楽しめる季節になりました。
秋も深まり、夜長にクラシックを聴きながら眠りにつくような
優雅な夜を過ごせていない私ですが、
今日はCDの典拠ファイルの一例をご紹介しようと思います。

CDの情報源に、演奏者として
「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」
「Symphonieorchester der Volksoper Wien」
の2つの表記がありました。

累積典拠ファイルを検索してみますと、
統一形:ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
参照形1:Orchester der Wiener Volksoper
参照形2:Vienna Folk Opera Orchestra
が見つかりました。   
しかし今回の欧文形に一致するものはありません。

ドイツ国立図書館、米国議会図書館等を確認したところ、
同じ楽団であることがわかりました。
(Wien=ドイツ語,Vienna=英語,Vienne=仏語)

そこで、日本語「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」を記述形とし、
欧文形「Symphonieorchester der Volksoper Wien」
を3つめの参照形として作成しました。

海外で活躍しているオーケストラは、日本語表記だけでも様々な上に
欧文形を含めるとかなり多くの表記違いがあります。
また、よく似ている表記にもかかわらず、まったく別のオーケストラが  見つかり、混同しないよう、さらに調査が必要になる場合もあります。

CDの表記、累積典拠ファイル、その他資料を見比べつつ、        典拠作業を進めています。

余談ですが、以前から気になっている某警備会社のTV・CMに流れる  ピアノ曲。明るく軽快で耳に優しく、癒されます。

2015年11月11日

きょうのデータ部☆(11/11)

目立たぬところで居住いを正しております、ブックエンド。

bookend_0851.jpg

フロアの至るところに潜んでいます。(数えるのは諦めました。)
地味ですが、とてもいい仕事をします。無いと困ります。

シンプルなフォルムが美しい。

2015年11月12日

甘いものも好きですが

11月の雑記、テーマは「別腹」。

夕飯を食べてしばらくすると、子どもたちが聞いてくる‐「お母さん、なんか食べていい?」
母の作った夕飯では満足できないのか?
ちょっとむっとしながら「お腹すいてるなら、ご飯でお腹いっぱいにしなさい!!」と言い返す毎日です。

しかし、そんな子どもたちの前でやらかしてしまいました。
私、サラダせんべいに目がないのです。
2袋買うとお得の表示につられ、2袋買ってしまったサラダせんべい。
ご飯は食べたはず! おなかいっぱい食べたはず!!
なのに、台所から私を呼ぶサラダせんべい...。
ばりばり食べていたら子どもたちに見つかってしまい、鬼の首をとったかのごとくつっこまれました。

子どもの頃からかなり好きだったようで、実家に帰る度、母がサラダせんべいを買っておいてくれます。
お母さん、私ももういい大人です...と思いつつも、母の愛を感じながら食べる食後のサラダせんべいはまた格別な味。

私の子どもたちの別腹も、確実に形成されつつあるよう。
彼らが独立して家を出て、たまに帰ってくるときには私は何を用意するのでしょう。
まだまだ先の話ですがいつか来るその時のために、子どもたちの別腹をしっかり観察しておこうと思います。

2015年11月10日

明治時代の裁縫書

本日は「週刊新刊全点案内」1938号の発行日です。
掲載件数は916件でした。


*こんな本がありました*

図書館以外ではなかなかお目にかかれない本と出会えるのも、この仕事の面白いところです。

近代衣服書集成 第9巻~第16巻

増田美子(編・解説)
クレス出版(2015.10)

明治~昭和前期(戦前)に刊行された服飾関係書・裁縫書を復刻集成したもので、第9巻~第16巻には裁縫のテキストがまとめられています。
第9巻が和裁、第10~16巻が洋裁のテキストという構成。

*リンク先の「収録作品一覧へ」をクリックすると目次が見られます

昔のみっちりした活字なので読むのはちょっと大変...ですが、裁縫書だけあってどの本もがんばって図解を入れているので、時代とともに変わる装いを興味深く見ることができます。

まず明治初期。洋裁書の中心は紳士服で、ジャケットやフロックコートの作り方が詳しく解説されています。図解のモデルが口髭を蓄えた西洋風の紳士なのも面白い。ファッション本に外国人モデルを使うのはこの頃からなのですね(写真じゃなくて絵ですが)。
婦人服は、スカートの後ろが膨らんだバッスルスタイルのドレス(よく明治の錦絵で見るスタイル)...まだまだ庶民が洋服を着る時代ではなく、作るのもプロの方でしょう。

明治20年になると編み物の本が登場。作例は守り袋、巾着、帽子など...しぶい。

明治も後期になると、子ども服のテキストも出てきますが、デザインは小公子小公女風。良家のお子様向けなかんじです。ミシンのテキストもこの頃から登場。

大正時代になると、ローウエストのワンピース(モガ!)が登場し、子ども服もスッキリしたシャツやセーラー服、動きやすそうなワンピースなど日常使いのかわいいデザインに。大正から昭和初期にかけてはデザインも豊富になって、洋装が浸透していく様子がうかがえます。昭和16年になると国民服といった戦時色のあるテキストも出てきます。

数年前の朝ドラ「カーネーション」が、ちょうどこんな服飾史をたどっていたなぁと思い出しました。幼少期に「どれむ(ドレス)」にあこがれ、ミシンのかっこよさに惹かれて洋裁師を目指したヒロイン糸子は、こんな裁縫書で勉強したのかもしれません。

2015年11月 9日

ASが引っ越しました!

いつもADEACについてお知らせしています、データ部ASの横松です。
さて本日はADEACのことではなくデータ部ASについて、引っ越しのお知らせです。


データ部ASは8月より、新座ブックナリーから本社に引っ越しいたしました。
新しいお問い合わせ先はこちら。

☆公共図書館の皆様
東京都文京区大塚三丁目1番1号 3階
データ事業部(学術情報ソリューション)AS 特注班
電話番号:03-3943-3503
FAX番号:03-3943-8472

KIMG0118.JPG


☆大学図書館の皆様
東京都文京区大塚三丁目1番1号 地下1階
データ事業部(学術情報ソリューション)AS NC班
電話番号:03-3943-2226
FAX番号:03-3943-2947

KIMG0116.JPG

フロアが異なりますので、お問い合わせの際にはご注意ください。


だいぶ遅いお引っ越しのご挨拶となってしまい申し訳ありません。
今後ともデータ部ASをどうぞよろしくお願いいたします。

2015年11月 6日

価格

MARCや検索のはなし、
今回は価格についてとりあげたいと思います。

TRC MARCでは、価格の項目には「本体価格」(税抜価格)を入力しています。
実際に支払うことになる「総額」(税込価格)の方がわかりやすい、という考え方もありますが、
税込価格にしてしまうと、書籍のように長い期間販売されるものは、税率が変更になったときに困ってしまうからです。
消費税が導入されたのは1989年。税率は3%。1997年に5%、2014年に8%へ変更されました。

書籍の価格には、総額(税込価格)がキリのいいもの、本体価格(税抜価格)がキリのいいもの、どちらでもないもの、の3パターンあるようです。
たとえば、¥1111(税込¥1200)、¥1667(税込¥1800)などは、税込にするとキリのいい金額。
基本的に増刷をしないムックには、わりとこういう価格が多いようです。

書籍全体では、最近は本体価格(税抜価格)がキリのいいものが多い気がします。
価格表示も「本体△△△円+税」というされ方がほとんど。たびたび税率が変更になるので、税込でキリのいい金額にしてもあまり意味がない気がするからでしょうか。

あまり多くはありませんが、総額(税込価格)表示の記載しかない書籍もあります。
この場合は、本体価格(税抜価格)を算出(端数は切り捨て)して入力しています。税率は図書に記載されている発行年月に合わせて適用。
4月に税率が変更された2014年発行の図書であれば、発行年月が3月までのものは5%、4月以降であれば8%で算出することになります。

ちなみに、図書館蔵書で作成するMARCには、「頒価不明」(価格が不明のもの)、「非売品」(非売品のもの)、「¥2.50」(単位が銭のもの)などもあります。

2015年11月 5日

おやつはドーナツ

11月になりました。
今年もあと2ヶ月で終わってしまう!という定番の嘆きをしつつ、今月もデータ部メンバーによる雑記をお届けします。
今月のテーマは「データ部の別腹」。
ごはんをお腹いっぱい食べたはずなのに、なぜか大好きな甘いものは入ってしまう、なぞの現象。通称別腹。
そんな甘く苦しい(?)テーマです。

子どものころの甘いものの思い出というと、ドーナツが浮かびます。私の父は昭和の普通のサラリーマンでしたので、夕食の時間に帰ってきていることはほとんどなく。たまに早く帰って来れるときに、だいたいおみやげとして買ってきてくれたのがドーナツでした。ドーナツ屋さんの、たしか6個入りくらいの箱が、なんともうれしかった記憶があります。妹と、どれにするかでけんかになったり。ちなみに私は穴の開いていない、クリーム入りのドーナツが一番好きでした。いちごだとなお良し。丸いおだんごタイプのときもあって、これは種類がいっぱいあったので選ぶ楽しみもありました。夜寝る前の時間に買って帰ってきたこともありましたが、気にせず食べてましたね。今だったら全力で止めますが(笑)
なんとなく、夜に食べるおやつだった印象のあるドーナツ。最近はコンビニでも売っているので、今日あたり買ってたべようかなと思います。


2015年11月 2日

アクセスの問題~新設件名のお知らせ2015年10月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。


10月は7件の件名を新設しました。その中に「食料品アクセス問題」という件名があります。
この言葉から、何が思い浮かぶでしょうか。
農林水産省のホームページには「食料品アクセス(買い物弱者・買い物難民等)問題ポータルサイト」というものがあります。
カッコの中に、「買い物弱者」「買い物難民」とあります。

このサイトによれば、高齢化や単身世帯の増加、地元小売業の廃業、商店街の衰退等により、過疎地域だけでなく都市部でも、高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方々が増えてきていて、「食料品アクセス問題」として社会的な課題になっているという現状があり、今後の取り組みについても載せています。

新設対象となった図書は、

中山間地域の「買い物弱者」を支える」

関満博(著)
新評論(2015.10)

です。
図書のタイトル中では、「買い物弱者」「買い物難民」と出ていることもあります。
これらは、参照語としています。

こういう言葉を見ると、実家の両親のことを考えてしまいます。
今のところ、歩いていける距離に大型スーパーがあるのでいいのですが、地元の商店街は帰省のたびに生活用品の店舗が減っているような。
地域の高齢化はかなり進んでいて、今後もしも、スーパーが撤退するようなことでもあれば、この「食料品アクセス問題」は他人事とはいえないと思うのです。

2015年11月 4日

大人は大変です。


昨日は「週刊新刊全点案内」1937号の発行日でした。
掲載件数は1254件です。

今月の表紙はこちらです。
果物が美味しい季節になりました。
p20151102.jpg

*こんな本がありました*

大人に質問!「大人ってどのくらい大変なんですか?」

みうらじゅん(答える人)
飛鳥新社(2015.11)


子どもの質問って、答えにくいものが多いです...。
児童館向けのアンケートに集まった質問に答えていく、という形式の本。実際に子どもたちから寄せられた質問なだけに、容赦のない素朴な質問がいっぱいです。
「そうくるか...」という子どもならではの発想力にも驚かされますが、みうらじゅんさんの思い切りのいい答えにも思わず笑ってしまいました。


寒さが厳しくなってきましたが、息抜きのできる本を片手に乗り切りたいですね。

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