明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
10月は7件の件名を新設しました。その中に「食料品アクセス問題」という件名があります。
この言葉から、何が思い浮かぶでしょうか。
農林水産省のホームページには「食料品アクセス(買い物弱者・買い物難民等)問題ポータルサイト」というものがあります。
カッコの中に、「買い物弱者」「買い物難民」とあります。
このサイトによれば、高齢化や単身世帯の増加、地元小売業の廃業、商店街の衰退等により、過疎地域だけでなく都市部でも、高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方々が増えてきていて、「食料品アクセス問題」として社会的な課題になっているという現状があり、今後の取り組みについても載せています。
新設対象となった図書は、
新評論(2015.10)
です。
図書のタイトル中では、「買い物弱者」「買い物難民」と出ていることもあります。
これらは、参照語としています。
こういう言葉を見ると、実家の両親のことを考えてしまいます。
今のところ、歩いていける距離に大型スーパーがあるのでいいのですが、地元の商店街は帰省のたびに生活用品の店舗が減っているような。
地域の高齢化はかなり進んでいて、今後もしも、スーパーが撤退するようなことでもあれば、この「食料品アクセス問題」は他人事とはいえないと思うのです。