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2012年1月 アーカイブ

2012年1月31日

電卓

本日は「週刊新刊全点案内」1752号の発行日です。
掲載件数は 1348件でした。

*こんな本がありました*


オンライン書店ビーケーワン:電卓のデザイン


世界で最初の電卓は 1962年に英国Bell Punch社から発売された「ANITA Mk8」とのこと。
それから現在に至るまでの50年間に生産された、さまざまな電卓を見ることができます。
大きさもデザインも色々あって、見ていて楽しいです。

ちなみに、著者の方は電卓蒐集家だそうで、1000点以上ものコレクションがあるそうです。この本ではそのうちの200点あまりを掲載。・・・ということは、これ以外にもまだ800点以上もお持ちなのですね。すごいです。

2012年1月30日

2012年MARC改訂 その4

2012年に作成するMARCから
いくつかの新しい事項がスタートしました。
今は、新しい採り方に邁進するとともに
今までに作成したMARCへの情報追加や確認の真っ最中。
忙しい年明けになっています。

さて、2012年MARC改訂については、
その骨子を その1 その2 その3 でお伝えしましたが
そのほかに、いくつかの小改訂も加えています。
本日は、楽譜の目次情報ファイル作成開始 についてご紹介します。


ピアノやギター、合唱などの楽譜は、
今まで週刊新刊全点案内に掲載しないMARCとして
データを作成してきました。
ですが、図書館からのご要望が多いこともあり
2012年から週刊新刊全点案内に掲載し
併せて、目次情報ファイルを作成することにしました。

目次情報ファイルとは、図書にある目次をデータ化し、
図書の内容をより細かく把握していただけるよう作成したデータです
詳しくはこちら)。


楽譜の目次ファイルは、目次にある全曲を採用します。
合唱曲からJ-POP、フォークに演歌まで
一曲ごとのタイトルで探せます。
データの量が増えてくれば、
「嵐のあの曲をピアノで弾きたい!」
「あの課題曲はどのスコアに載ってるかしら?」
といったご要望にお応えできるのではと思います。

是非ご活用ください!

J-POPのギター譜の例はこちら

クラシックのピアノ譜の例はこちら

2012年1月27日

図書館業務とTRCのサービスメニュー~レファレンス~

「図書館業務とTRCのサービスメニュー」最終回は、レファレンス業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。
利用者の方から寄せられる様々なレファレンスに、TRCはTRC MARCとTOOLiでサポートします。
TRC MARCには330の項目があり、様々な角度から多様な項目を入力しています。さらにMARC完成後にも受賞情報や書評情報を追加しています。
また、典拠ファイルというデータベースも作成、ご提供しています。例えば、同姓同名の人物を区別したり、表記の異なる同一人物を関連づけたりする人名典拠ファイルや、途中で全集やシリーズの名前が変ったものをまとめた全集・シリーズ典拠ファイルなどがあります。この典拠ファイルをMARCにリンクさせることで、利用者のレファレンスに的確かつ効率的に応える検索を実現します。

TOOLiではTRC MARCを多角的に検索できるのはもちろんのこと、他にも様々な検索機能があります。例えばTV情報検索では、テレビで紹介された本が番組名から探せます。利用者の方から、「王様のブランチで紹介されたあの本、タイトル忘れてしまったんですが・・・」といったお問い合わせに対応できます。
また昨年の夏、TOOLiに標準搭載された学習件名検索教科書単元検索読み物キーワード検索は、学校支援や団体貸出などにもお役立て頂けると思います。

以上 6回に渡り、ご紹介してきました「図書館業務とTRCのサービスメニュー」いかかでしたでしょうか?
TRCのサービスメニューの出発点はTRC MARCにあります。図書館業務の効率化と的確かつ迅速な利用者サービスの実現に向けて、TRC MARCのメリットを今後もみなさまにお伝えしていきたいと思います。これからも「データ部ログ」をよろしくお願いします。

2012年1月26日

図書館業務とTRCのサービスメニュー~配架・貸出・返却~

「図書館業務とTRCのサービスメニュー」第5回は、配架・貸出・返却業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。
まずは本の配架です。背ラベルを元に別置や分類、図書記号順で書架に並べます。TRCでは典拠ファイルによって整理・統合されたTRC MARCを元に付与された請求記号から背ラベルが作成されますので、同一分類・同一著者の本を棚にきれいに並べることができます。
また、利用者が本を見つけやすくするため、図書館では背ラベルに様々な工夫を凝らしています。例えば手芸や料理の本は比較的本の厚みが薄いものが多いので、ラベルを背に貼った際、請求記号が全部見えません。そこで、背ラベルの色を変えたり、背景色をつけたりしてわかりやすくします。日本の小説には、背ラベルに図書記号しか印字しない図書館も多いです。

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実際に新座ブックナリーで出力している背ラベルの一例です。

新座ブックナリーの装備では、背ラベルの種類・色・印字方法も図書館のご要望に添って細かなところまで対応することが可能です。
配架や書架整理で課題などございましたら、お客さま係までお気軽にご相談ください。

続いては貸出・返却業務です。TRCはICタグで図書館の貸出・返却業務をサポートします。
ICタグを本に貼付することによって、利用者の方が自分で貸出処理ができます。プライバシーも守られます。煩雑になりがちな貸出・返却業務を効率化し、本来の業務であるレファレンスなどの利用者サービスに集中することができます。
またICタグは貸出・返却以外にも、図書館の様々な業務の効率化に貢献します。まず、蔵書点検。これまでは、バーコードを1冊ずつなぞっていましたが、ICタグなら、アンテナを本棚に差し込んで、複数冊同時に読み込みができるので、時間を大幅に短縮できます。他にも予約本の振分けや、企画展示本の配架場所の変更などに利用できます。
TRCではICタグを装備の段階で貼付しますので、図書館での追加作業は不要です。バーコード一体型のICタグをご採用頂ければ、貼付も一枚で済みますし、フィルムコートの下に貼付されますので、剥がされてしまう心配もありません。図書館の入口にゲートを設置し、未貸出本を検知することで本の紛失・盗難も防ぎます。

次回は明日、レファレンス業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。

2012年1月25日

図書館業務とTRCのサービスメニュー~検収・受入~

「図書館業務とTRCのサービスメニュー」第4回は、検収・受入業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。
TRCは本の納品と同時期に「納品データ」をお届けして、図書館の検収・受入作業をサポートしています。
毎週決まった曜日に本をお届けしますので、図書館システムに「納品データ」をお取り込み下さい。宅配便で本が届いたら、同送されている納品原簿と確認します。後は本に装備されているバーコードをなぞるだけで検収・受入作業は終了。すぐに配架し利用に供することができます。

もし「納品データ」を取り損ねて、翌週の納品日が来てしまってもご安心下さい。TOOLiでは過去3ヵ月分のバックナンバーをご用意していますので、その期間はいつでも何度でも取得できます。
また、寄贈本やTRC以外から購入した本を受入したい場合は、TOOLiのMARCダウンロードをご利用下さい。TRC MARCを1件ずつダウンロードできる機能です。登録番号や請求記号などを入力し、図書館システムに取り込みます。自館で書誌を作成する手間を省くことができます。
雑誌の受入には、雑誌MARCが便利です。書店発売日当日に雑誌MARCを受け取れます。約3,000誌を網羅。その内470誌については、目次情報も発売日に提供しています。

納品が完了したものについては、毎月お取決めした日に請求書をお送りします。これを担当しているのが経理部です。
ご注文の95%はTRCの在庫商品から納品されますが、残りの5%は出版社からの取り寄せとなり、なかにはお品切れになってしまう場合もあります。そのためご請求は発注単位ではなく、納品の単位でお出しします。納品された本の請求についてのお問い合わせや、請求指示は経理部までお問い合わせ下さい。

次回は明日、配架・貸出・返却業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。

2012年1月24日

モモちゃんとアカネちゃんの本

本日は「週刊新刊全点案内」1751号の発行日です。
掲載件数は 1169件でした。

*こんな本がありました*
 

オンライン書店ビーケーワン:アカネちゃんの涙の海
松谷 みよ子

講談社(2012.1)
発送可能時間

モモちゃんとアカネちゃんのお話の、
講談社文庫版第3弾です。


こちらの第2弾にあたる本をお正月に書店で見つけて、
なつかしくて買って読んでいました。

オンライン書店ビーケーワン:モモちゃんとアカネちゃん
松谷 みよ子

講談社(2011.12)
発送可能時間


講談社文庫なので、つくりは大人向け。
表紙は酒井駒子、解説は高橋源一郎です。

子どもの頃読んだときには、
「おいしいもののすきなくまさん」のおかゆが食べたかった、
ママと死神が話すのが怖かった、なんてあたりが印象に残ったのですが、
大人向けのつくりになると、
ママとパパの離婚話や、ワーキングマザーで頑張るママなど、
大人の事情が気になるように。
こんなに離婚や別れがテーマだったかと、少し印象が変わりました。

でも、モモちゃんとアカネちゃんの明るさ、健やかさは良いですね。
あぁ、こんな元気な子だった~、と
懐かしい子に会ったような気分で読みました。


今回入荷した「アカネちゃんの涙の海」は、
もとの単行本全6巻だと5~6巻目にあたるようですが、
私は読んだことがありません。
広告をみると、どうも、パパが亡くなってしまうようです。

大変な試練の中でも、二人には元気でいてほしいのですが。

2012年1月23日

図書館業務とTRCのサービスメニュー~装備~

「図書館業務とTRCのサービスメニュー」第3回は、装備に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。
図書館に所蔵される本は背ラベルやバーコード、フィルムコートなどが装備されていますが、TRCではこれらの装備をして図書館に本をお届けします。
請求記号や装備の内容は図書館ごとに異なります。そのためお取引開始時に、請求記号と装備仕様が集約された、装備仕様書を作成。これをもとに、図書館ごとのプログラムを組んでいるのが、仕様書係です。

本を発注すると、注文処理と同時に装備仕様書に基づいた請求記号をTRCで自動的に付与します。もちろん郷土資料など特殊な請求記号は発注時に個別にご指定いただくことも可能です。
続いて本の取り寄せです。注文された本はまず新座ブックナリーの在庫を探し、もし在庫が無い場合は、取次を通じて各出版社から取り寄せます。本が届いたものから装備に取り掛かります。
請求記号を元に背ラベルを作成。背ラベルも新座ブックナリーの装備なら、自動付与された請求記号を元に、カラープリンターで出力します。手作業で書くのと違い、間違いがありません。バーコードもカラープリンターで出力。その後出力されたラベル類を決められた位置に貼付します。
装備で一番時間がかかるのは、フィルムコートです。TRCでは手作業でフィルムコートを掛けていますが、よりきれいに、よりスピーディーに掛けられるようにと、高速ブックコーティング機を開発、実際に使用しています。

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新座ブックナリーに見学にいらっしゃるお客様は、みなさんこの高速ブックコーティング機に釘付けになります。
装備が終わった本は、宅配便で図書館までお届けします。
以上、本の発注から装備・納品までを新座ブックナリーで行う場合、TRC在庫商品であれば最短1週間でお届けすることができます。

次回は水曜日、検収・受入業務に関わるTRCのサービスメニューについてご紹介します。

2012年1月20日

図書館業務とTRCのサービスメニュー~発注~

「図書館業務とTRCのサービスメニュー」第2回は、発注業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。
前回ご紹介した『週刊新刊全点案内』で選書される場合、本1冊ずつに発注用のバーコードがついています。これをなぞるだけで簡単に発注データが作れます。またTOOLiで検索した本も、検索結果からそのまま発注することができます。図書館の自館システムとTOOLiを連携して発注する方法もあります。

発注頂いた本は、TRC在庫商品であれば、最短1週間でお届け。このスピードを可能にしているのが、在庫と装備を一箇所に集約させた新座ブックナリーという倉庫兼装備工場です。

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『週刊新刊全点案内』に掲載されている「ストックブックス(SB)」はここ新座ブックナリーに10週間在庫して、図書館からの注文に対応します。全体の注文の約95%が新座ブックナリーの在庫で対応されています。
また、発売後では入手が困難になる本を、事前に出版社から一定部数買い切り、お申し込み頂いたお客さまに自動的にお届けする「新刊急行BELL」や、全集・年刊・白書・シリーズ・文庫など継続的に刊行される本を、刊行の都度自動的にお届けする「新継続」というシステムもあります。どちらも多くの図書館でご利用頂いています。

TRCでは発注頂いた本の単品管理をしています。「先週注文した本、どうなっているかしら?」と思われた際には、TOOLiから発注本の状況をご確認下さい。

次回は来週、装備に関わるTRCのサービスメニューについてご紹介します。

2012年1月19日

図書館業務とTRCのサービスメニュー~選書~

「図書館業務とTRCのサービスメニュー」第1回は、選書業務に関わるTRCのサービスメニューをご紹介します。
TRCでは選書するためのカタログや現物を見て選書して頂ける機会を多数ご用意して、図書館の選書業務をサポートします。
中でも一番手にとって頂いているカタログが、『週刊新刊全点案内』。こちらはその名の通り、前の週に発行された新刊本が網羅的に掲載されています。

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発売前の本を取次から配本してもらい、発売日とほぼ同時にTRC MARCが完成しています。『週刊新刊全点案内』は毎週火曜日にお届けします。週平均約1,400点の本を掲載。
書名や著者名、出版社、価格、大きさ、ページ数、NDCなどの基本情報はもちろんのこと、表紙の写真や内容紹介、著者紹介、利用対象、ジャンル、装丁など、選書のための項目を一覧できます。例えば「○○年刊の改題」など、その本の来歴が分かる項目も掲載。これがあることによって、改題前の本の所蔵状況を確認することができるので、限られた予算を有効に使うための判断材料にすることができます。
その他のカタログには、年1回発行している『TRC児童在庫カタログ』などがあります。『TRC児童在庫カタログ』は新刊・ロングセラーを含む、児童書のシリーズ・単行本、約1,500点を表紙の写真、内容紹介付きで掲載しています。

・・・と、カタログをまずご紹介しましたが、本を手にとって選書したいという方には「児童書展示会」「ブックフェア」があります。現物を展示して選書して頂く機会を年に1回、全国各地で開催。会場では様々な企画・イベントを用意してお待ちしています。
現物をみて選書したいけれど、展示会場へ行く時間が・・・という方には、「ブックキャラバン」を。カタログだけでは購入決定しにくい高価格本や専門書、あるいは書店ではなかなか見る機会のない既刊本の現物見本を車に積み、全国の図書館にお伺いします。

リクエスト、レファレンスには、図書館専用ポータルサイトTOOLiの検索機能をご利用下さい。累積約315万件(2011.12月末現在)のTRC MARCを多角的に検索できるので、お探しの本が必ず見つかると思います。

次回は明日、発注業務に関わるTRCのサービスメニューについてご紹介します。

2012年1月18日

図書館業務とTRCのサービスメニュー

TRCは図書館に特化したサービスを行っている会社です。
営業部、経理部、物流管理部、データ部、仕入部、図書館サポート事業部など様々な部署がそのサービスに対応しています。

昨年の5月から月に一度お届けしてまいりました「物流管理部からのデータ部ログ」では、物流管理部内の受発注、仕様書係、お客さま係の仕事内容をご紹介しました。
そんな中、そもそもTRCって図書館業務とどう関わっているの?と疑問を持たれた方はいませんか?
そこで明日から、図書館業務に即してTRCの仕事がどう関わっているか、「図書館業務とTRCのサービスメニュー」と題し、6回に渡って連載します。

1.選書 2.発注 3.装備 4.検収・受入 5.配架・貸出・返却 6.レファレンス と順を追ってご紹介します。

と、その前に私の自己紹介を。大高と申します。入社10年目、つい先日までデータ部でMARCの研修をしていました。約7ヶ月の研修が終わり、現在は新座ブックナリーにおります。ちなみに、データ部研修の前は、お客さま係におりました。

それでは明日からどうぞ宜しくお願いします。

2012年1月17日

道を辿る

本日は「週刊新刊全点案内」1750号の発行日です。
掲載件数は 846件でした。

*こんな本がありました*

1月初旬から東京国立博物館で中国の至宝と名高い
「清明上河図」が展示されています。
細長い絵巻物には南宋時代の人々の生活風景が
詳細に描かれていて当時の文化を窺うことができます。
移ろい行く光景に引き込まれて旅をしている気分になりそうです。

文章ではなかなか頭に入ってこないものも絵や図版で見ると想像しやすいですよね。
日本の文化を辿ってみるのにこんな本はいかがでしょうか。

オンライン書店ビーケーワン:王朝のかたち 宮廷文化を伝える風物たち

平安時代の宮中文化が美しい有職彩色の作品によって目の前に広がります。
貝合わせの小さな貝に描かれた鮮やかな絵はなんだか宝石のようです。


ちょっとした旅気分に浸りたいという方にはこんな本で北欧を覗いてみませんか。

オンライン書店ビーケーワン:北欧やすらぎ散歩 スケッチで旅するデンマーク

イラストと共に綴られたエッセイです。
瑞々しくも温かみのある絵が素敵です。
ところでこの方,変わったお名前でどこの国の方なのだろうと思ったら
れっきとした日本の方のPNだったのですね。
語源はスウェーデン語だそうです。不思議な響きですね。


似たような赴きの本で先日読んだものがあります。

オンライン書店ビーケーワン:女おとな旅ノート

旅にもいろいろな楽しみ方があるのだということに気付かされました。
眺めているだけでもうきうきしてしまいます。

2012年1月16日

ASのお仕事

こんにちは。
ASの横山です。

和漢籍のデータ作成のご依頼がありました。
和漢籍資料は現代の図書とはまったく違います。
通常ならお預かりして専門の知識を持つスタッフが担当するのですが、このときは緊急雇用創出事業としてお請けしたものでした。
幸い図書館で作成された目録カードがあったため、この事業のために雇用された皆さんがカードを元に入力することになりました。
もちろんそれでは終わらせず、その後社内のスタッフがデータをチェックしています。
データ入力の他には、1冊ごとにバーコードラベルを付けました。
資料の保護のために現物には直接貼らず、中性紙の細い紙に貼ってそれを資料に挟みます。
綴じ糸が切れていたり、虫食いの跡があったり、触ると紙がボロボロと落ちたり、、、
それでも何百年も前に作られた資料が現在もこのように残されていることに、少なからず感動します。

2012年1月13日

2012年MARC改訂 その3

3回にわたってTRC MARCの改訂についてご紹介させていただく記事も今回が最終回。
本日は分類班から改訂事項をご紹介させて頂きます。
とは言うものの、分類班の担当部分は“鋭意準備中”の改訂【準備】事項なのですが…(トホホ)

『週刊新刊全点案内』での選書の際などに参考にしていただこうと、TRCが独自に付与しているジャンル。
現在は1階層40ジャンルを付与しています。

しかし、40のジャンルでは括りがあまりに大きすぎて、残念ながらあまりお役に立っていませんでした。
例えば分類:913.6となってしまう日本の小説。ジャンルでも全て「小説」となってしまうため、結局分類件名でもジャンルでも、推理小説なのか、それともSFやファンタジーなのかといった事はわかりませんでした。

そこで、今回ジャンルを全面改訂。従来のジャンルのほかにもう1つ、最大4階層、1084ジャンルもある詳細な新ジャンルを付与する予定になっています。

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2012年1月12日

2012年MARC改訂 その2

こんにちは。データ部新刊目録 大谷です。

昨日は、今年のTRC MARC改訂の内容の一部を簡単にご紹介しました。
昨日の続きといたしまして、今日は、目録のちょっとした工夫についてです。

最初は1冊の作品として刊行された小説でも、評判がよくて続きがどんどん刊行されることがあります。
「続」とか「パート2」ならともかく「なんとかの巻」とか「なんとか編」という形になっていて番号が付いていないことも。最初からのファンならあまり困りませんが、何冊も出てしまってから「ちょっと読んでみようか」と思った人には順番がよくわかりません。

たいていは一話完結になっているので途中から読んでも面白いのですが、作品世界ではそれなりに時間が過ぎているものです。途中からライバルが出現したり、さらに次の巻でそのライバルと仲良くなったり。恋の行方には最後までハラハラさせられることも。
できれば、お話の順番どおりに読んでいきたいな。

そんなご要望にお答えするため、
最初の1巻が刊行されたときは巻次の表示がなく2巻目以降から巻次が表示された場合、1巻目に巻次を補記して続きものであることを明確にいたします。巻次が図書にないものでも、帯・広告などで順番が判明した段階で、巻次およびシリーズの巻次を補記いたします。

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2012年1月11日

2012年MARC改訂

朝方の寒さがますます体にこたえる1月がやってきました。
が、しかし成人の日も過ぎると、
お正月ボケなどと言ってはいられません。
データ部では今年、お客さまからいただいたご要望について
MARCの改訂を行います。
改訂内容については
TRC MARCニュース第29号(2011年8月刊)でご案内していますが、
その中の個人名統一標目(読み)の一部訂正について
典拠班の田辺が簡単にご紹介します。

何度かこのブログでもご紹介していますが、
TRC MARCでは、
人名や団体名など典拠コントロールというものを行っています。
典拠というのは私たち典拠班にとっては
既に使い慣れた言葉なのですが、
一般の方は全くご存知ない専門用語だと改めて気が付いたのは
求人広告を出した時です。
履歴書のあて先をデータ部典拠・田辺としたところ、
半数以上の方が
データ部 典拠様 田辺様
と記入されており、
こ、固有名詞・・・ということになっていました。
それほど聞きなれない言葉「典拠」とは何か?
一言で言えば人名や団体名の名称を統一することです。
たとえば「角田裕」という人名があったとして
1冊目の本に「ツノダ ユタカ」と書いてあれば、
同じ人の2冊目の本についても
たとえヨミがなくても「ツノダ ユタカ」
と統一すること、つまりヨミのコントロールです。
まちがっても「カクタ ヒロシ」や
「スミダ ヒロ」などとしてはいけません。
また、3冊目に
「カドタ ユウ」とあっても
1冊目が誤植でない限りは
MARC上では「ツノダ ユタカ」となります。
このように、
最初に決定されたヨミが
その後の著作にもMARC上すべて反映されるのですが、
時折、著者の方の意向で、
読み方だけ変更される方も多くいらっしゃいます。

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2012年1月10日

目指せ サムライ

本日は「週刊新刊全点案内」1749号の発行日です。
掲載件数は 1280件でした。
1月の表紙はこちらです。

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*こんな本がありました*

昨年末ついに「水戸黄門」が終了してしまい、
TV時代劇は 年末年始特番くらいしかなくなってしまいました。
ならば 本でサムライの世界を覗いてみては…

オンライン書店ビーケーワン:サムライ
サムライ
(わかっちゃう図解)
サムライ研究会

新紀元社(2011.12)
発送可能時間

目次を眺めると「侍の名前はどうして長い?」「侍の普段着って羽織袴なの?」そもそも「侍ってなに?」
言われてみれば 知らないことだらけです。
ほかにも
「江戸時代の侍が貧乏だったって本当?」「侍が脚気になりやすかったというのは本当ですか?」
…思いのほか、サムライは大変そう。

現代では 男気がある人をさして「サムライ」といったりもしますが
この世の中、サムライでいるのも厳しそうです。
では せめて格好だけでも…

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おいしく健康に~新設件名のお知らせ2011年12月分~

本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2011年12月は、 10件の件名を新設しました。

そのなかに「マクロビオティック」という件名があります。

マクロビオティックに対しては、以前は「食生活」と「健康法」、あるいは「料理-野菜」と「玄米食」と「穀物」などの件名を付与していました。
玄米菜食が中心の食事法なので、これはこれで内容を表していたと思いますが、該当する図書も多く、一般にも浸透していることから、この本で件名として採用することにしました。

オンライン書店ビーケーワン:ベースカフェのマクロビオティックスイーツ

私はてっきりマクロビ=外国由来の健康法だと思っていたのですが、件名を新設するために資料にあたって、実は日本人が考案者だと知りました。言われてみれば穀物や海草を多く食べる食生活は日本的な気もします。
毎日思いがけない知識が増えていく…それもこの仕事の醍醐味といえるかもしれません。


2012年1月 6日

昇竜の願いをこめて

今年の干支は辰。
年賀状で、日本列島を模したデザインの龍(竜)のイラストを何枚か目にしました。
龍パワーにあやかり、上向きで力強い年になりますように!

せっかくなので、こどもたちにも龍が出てくる本を読んでもらいたいものです。
児童書・絵本にはどんなものがあるでしょうか。
TOOLiの読みものキーワード検索では、「竜、ドラゴン」「竜神」というキーワードがあるので、ちょっと検索。
ドラゴンライダー」とか「龍のすむ家」シリーズなどなど、ドラゴンファンタジーが目につきますが、なかにはこんな本も。

著者は西洋人ですが、描いた舞台は日本の江戸時代。なんと芭蕉が登場。江戸は火事が多かったですが、昔から人びとは助け合って乗り越えてきたんですよね。

オンライン書店ビーケーワン:江戸の大火と伝説の龍
江戸の大火と伝説の龍
(マジック・ツリーハウス)
メアリー・ポープ・オズボーン
食野 雅子

メディアファクトリー(2008.6)
発送可能時間

こちらは絵本。小さなりゅうと少年のふれあいがほのぼの。別れは絆が切れることではないのです。

オンライン書店ビーケーワン:ふでばこのなかのキルル

2012年1月 5日

新しい年

あけましておめでとうございます。
新しい年が始まりました。2012年のデータ部も今日から始動です。

いえ、今日からと書きましたが、実は去年から2012年に向けての準備が進められてきました。「TRC MARCニュース」29号でお知らせしています、TRC MARCの改訂に関する準備です。

いろいろなご意見を参考にしながら、また一歩、みなさまのお役に立てるMARCへと進化いたしました。
詳しくは、またあらためてご紹介します。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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