« 2023年6月 | メイン | 2023年8月 »

2023年7月 アーカイブ

2023年7月31日

通称でも正式名称でも~新設件名のお知らせ2023年7月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。


7月は3件の件名を新設しました。
そのうちの1つが「読書バリアフリー法」です。
正式名称は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」といいます。

法律名の件名を新設する際に、どの形を採用するかは基本的に他の件名と同じで、BSH、NDLSH、辞典等、図書に多くあらわれる形の順で優先的に採用する形を決めています。
今回は「読書バリアフリー法」の形で辞典、図書にありましたので、その形で件名を新設しました。
件名標目表や辞典類の見出しは通称や略称のことが多いように思います。正式な法律名はえてして長く、80字越えなどということもありますので...
件名としなかった正式名称は典拠ファイルの参照形を作成し、採用した件名にアクセスできるようにしています。
"法律名件名の参照形が長い!"のは"件名あるある"ですね。


図書館も大きくかかわる読書バリアフリーというテーマに関連しては「点字図書」「大活字本」「録音図書」「DAISY」「電子書籍」「電子図書館」「障害者サービス(図書館)」といった件名もありますので、あわせてご活用ください。

2023年7月27日

はじまりはどこから?

今月の雑記テーマは「舞台・ミュージカル」です。
これまで掲載された記事を振り返ってみると、データ部メンバーは観劇を趣味とする人が多そうとの印象をもたれそうですし、実際多いと思います。
気になるのが、演劇を観に行くようになったきっかけは何か、ということ。

・親が観るのが好きだったから連れてかれた?...母娘で宝塚ファンとかだったら素敵!
・テレビで気になった俳優さんを直接見たくて?...まずチケットを取るところからハードル高し。でも実際に同じ空間にいられる幸福感は何物にも代えられませんね。
・好きな物語が舞台化された?...最近だと「ハリー・ポッター」がきっかけで、なんてこともあるかもしれません。
・なんでか知り合いが舞台に出ることになったのでつきあいで、とか?...意外とこういった理由もあったりして。

私のはじまりは、「ガラスの仮面」でした。説明する必要もないくらい超有名な"演劇"漫画です。
この漫画、家にあったわけではなく、近所の美容院の待合席にあったものでした。たしか、小学校高学年くらいだったかな。そうしょっちゅう行く訳ではないので、飛び飛びだし、順番通りに読めたかも不明。なのに、すごいのめりこみました。
そのうちに自分でもコミックスを買うようになり、実際の舞台を観に行きたい!となったのが中学生のとき。お金を貯めて東宝ミュージカルに行きました。大きな劇場に、たくさんのお客さん。舞台上の熱に浮かされた帰り道。思いがけないきっかけで、一生の趣味と出会えたので、「ガラスの仮面」には感謝の気持ちでいっぱいです。
(完結は...。できればしてほしい~!)

2023年7月26日

きょうのデータ部☆(7/26)

関東も梅雨明けしました。

p20230726.jpg

2023年7月25日

過ぎ去ったものを振り返る

本日は「週刊新刊全点案内」2316号の発行日です。
掲載件数は845件でした。

*こんな本がありました*

メディア考古学とは何か?

ユッシ パリッカ(著),梅田拓也(訳),大久保遼(訳),近藤和都(訳),光寿郎(訳)
東京大学出版会(2023.7)

メディア考古学、知ってる単語が組み合わさって知らない単語になっています。蓄音機や電信、初期のコンピュータなどの古かったり忘れ去られたりしたメディア技術に着目し、現代のメディアと対応させることでメディアをよりよく理解しようとする試みだそうです。
技術の革新が短期間で進んでいく現在、折りたたんでいた携帯からはボタンが消え全画面タッチパネルになりましたし、データを記録する媒体も板状のものから薄いチップになりました。
多くの技術がどんどん「古いもの」となり忘れ去られていくのが確実な時代において、この分野がメディア研究の上で重要な役割を果たすのは間違いないでしょう。

この本ではこれまでメディアの歴史記述の方法として扱われてきたメディア考古学をメディア研究のための新たな方法として再設計することを目指しているそう。メディア考古学を学ぶためのテキストであると同時にこの分野の新たな方向性を示す一冊として、私たちがどう様々なメディアと向き合うかの指針になってくれそうです。

2023年7月28日

間違っていても入れています~MARCや検索のはなし~

弟が出版社に入社したばかりの頃、わたしが「ISBNが~」と話しをしたら、「ISDN?」と聞き返されました。
あれ?出版業界ならISBNは当然知っているものではないの?と驚いた記憶があります。
うちの弟が無知だっただけかもしれませんが、出版社でも職種によっては意外とあまり意識していないのかもしれませんね。

ISBNとは、「単行出版物を特定する国際的な識別子」のこと。
たいてい図書の裏表紙に並んでいる、978から始まる13桁の数字です。
978は書籍を示すコード、4は日本、そのあと出版者記号、書名記号。末尾の数字はチェックデジットといって、機械の読み取り間違いを防ぐ役目の数字です。一定の計算をすることによって導き出されます。
978が付くようになったのは2007年からで、それ以前は4から始まる10桁の数字でした。
出版点数に対してISBNの桁数が足りなくなったため、978が付くようになったそうです。

同じタイトルの本でも、形態や版が異なると、ISBNもそれぞれ異なります。
例えば、「ハリー・ポッターと賢者の石」は何度も形を変えて出版されていますが、一番最初に出版された時のISBNは「4-915512-37-1」(まだ13桁じゃなかった!)、静山社ペガサス文庫版だと2分冊になって「978-4-86389-230-9」と「978-4-86389-231-6」、一番最近の静山社文庫の新装版だとやはり2分冊で「978-4-86389-680-2」と「978-4-86389-681-9」、という風にそれぞれ異なったISBNを持っています。

しかしこのISBN、結構な割合で誤植があります。
奥付とカヴァーで違うISBNが振られているというパターンが一番多くて、それからどこかの数字が抜けていたり、同じ著者の過去の本のISBNがそのまま使われていたり、誤植のバリエーションも様々です。
図書にあるISBNが間違っていると思われた場合、データ部ではまずは出版社に正しいISBNを確認しています。
その後、誤ISBNとしてMARC上の010Mというタグに記録しているのです。
時々、ISBNで検索すると全然違う本が2冊ヒットすることがあるかと思いますが、それは誤ISBNにヒットしている可能性があります。
図書本体にある以上どれが正しいISBNなのか判断するのは難しいので、どちらで検索してもヒットするようにという配慮なのですね。
978で足りなくなったら979が使われることになるそうですが、いつかお目にかかる日がくるのでしょうか...。

2023年7月20日

令和5年のタウンミーティング

7月のテーマは「舞台・ミュージカル」です。

リピート観劇はほとんどしないのですが、この春3回観に行った公演があります。
理由は主に2つ。都内3会場で公演が行われたこと、そして、観客投票によってエピローグの内容が変わるマルチエンディングだったこと。

とある条例を検討し始めた〇〇区のタウンミーティング。
壇上で行われる"有識者"のパネルディスカッションを聴いた後に、条例について「賛成」か「反対」か投票を行う...という設定です。
観客は、そのタウンミーティングの"参加者"として、舞台上で展開されたパネルディスカッション部の終了後、実際に「賛成」か「反対」かの投票をします。そして数分後に集計結果が発表され、賛成多数か反対多数かでエピローグが変わるのです。
(正確に書くと最初の会場では集計結果は掲示のみ。エピローグが観られたのは後半の2会場です。)
難しそう...という印象を与えてしまったかもしれませんが、コメディです。

とにかく面白かった、の一言に尽きるのですが...舞台上で議論されていることを、自分ゴトとして考える(考えなければならない)感覚はいつもの観劇とはまた違って新鮮でした。
ちなみにエンディングですが私は片方のバージョンしか観られなかったので、台本も購入。

最初にも書きましたが、今回の公演は都内の3会場で行われました。作品の性質上、会場ごとに受ける印象が全く違ったことも複数回観劇をせずにいられなかったポイントです。
内容的に図書館の集会室などでもできるのでは?むしろリアルで面白いのでは?とも思っています。再演の際にはどこかの図書館が会場にならないかな...と勝手な妄想をして勝手にワクワクしています。

2023年7月19日

きょうのデータ部☆(7/19)

本社横の木々。
昨日あたりから蝉の合唱が聞こえています。
p20230719.jpg

2023年7月14日

様式か材料か ~分類/件名のおはなし・130~

レシピ本が好きです。もう最近は好きすぎて見るだけでおなかいっぱい満足です(作らんのか)。
...ええ、さて料理の本の分類は596です。この下には、

596.2  様式別による料理法.献立
  .21   日本料理
  .22   アジアの料理:中国料理,朝鮮料理,インド料理
  .23   西洋料理.その他の様式の料理

  .3  材料別による料理法:卵料理,漬物,嘗物
  .33   肉料理
  .35   魚介料理
  .37   野菜料理
  .38   麺類
...
のように、様式別と材料別の分類記号がそれぞれ設けられています。

デデン!
突然ですがここで質問です。

あなたの前に「人気フレンチシェフが教える肉料理50選」という本があります。内容はタイトル通り、フランス料理の手法を用いた肉料理のレシピを集めたものです。この本の分類はどうしますか?
フランス料理だから西洋料理で596.23?肉料理だから596.33?

どっちでも間違いではないのですが、どっちかに決めておかないと同じような本がばらけてしまい、困ります。
TRC MARCでは「様式と材料の両方にまたがる場合は,材料を優先して分類する」としています。

実はこの部分、NDC10版の本表の注記は「様式と材料の両方にまたがる場合は,様式を優先して分類する」となっています。
これは10版から追加された注記ですが、TRCでは10版採用にあたって図書館にアンケートを取った結果、9版までの適用を踏襲して材料優先で分類することとしました。→関連記事

ですので、この「人気フレンチシェフが教える肉料理50選」は肉料理の596.33に分類し、件名は「料理-肉」「料理(西洋)-フランス」の2つを付与することになります。
イタリア料理でも韓国料理でも、肉料理なら596.33。
それぞれの様式は件名で表現しています。

レシピ本を探すときの参考にしてみてくださいね。

2023年7月18日

ユーモラスな死神

本日は「週刊新刊全点案内」2316号の発行日です。
掲載件数は948件でした。

*こんな本がありました*

「中国の死神」

大谷 亨(著)
青弓社(2023.7)


中国の民間信仰の鬼神、死神的な存在である「無常」についての2年半のフィールドワークをまとめた1冊です。

フルカラーの写真で見る無常(死神)は、主に奇妙に背の高いものと低いもの、白いものと黒いものの2人セット。流血していたり、おどろおどろしいところもあるけれども、目が垂れていたり、眉毛がモコモコしていたりしてどこかユーモラス。どのようなプロセスをたどって、現在の形になったのか興味深いです。

真面目な本かと思いきや、「無常珍道中」と銘打った、フィールドワーク中の面白い出来事を記したコラムが破天荒で、外国の地方の町や村で情報を収集する難しさと面白さが感じられます。

研究者の苦労に思いを馳せつつも、フィールドワークに心惹かれます。

2023年7月13日

ポップでリズミカルでハッピーな!

7月のテーマは「舞台・ミュージカル」です。

先日、2023年上半期の観劇記録を振り返り、注目度の高い演目が続いた2~3月に思いをはせていたのですが、今秋も忙しい予感がありワクワクしています。

この上半期を振り返ると...というより現在進行形で最も多く足を運んでいるのは 3月の雑記 で触れたご贔屓の退団公演。
それも今週末に大千穐楽を迎えますので、今回は2023年上半期の演目で個人的に大ヒットし、まだ間に合う演目をピックアップしようと思います。

ご紹介するのは、劇団四季の「クレイジー・フォー・ユー」。
現在横浜で公演中ですが、このあとに全国ツアー公演も控えていますのでまだ間に合う!もちろん劇団四季クオリティ!それにとってもHAPPY!です!

舞台は1930年代ニューヨーク。主人公のボビーは銀行の跡取り息子なのですが、仕事そっちのけでダンスに夢中。
ある日、母親の指示で砂漠の街の劇場を差し押さえに行くことに。そこで出会った素敵な女の子は、まさかの差し押さえなければならない劇場のオーナーの娘さん。
ボビーは、大物プロデューサーになりすまして劇場を救おうと奮起しますが...。

街の人々を巻き込み、NYの仲間も巻き込み、大混乱で大盛り上がりのこの演目、劇中楽曲はジョージ・ガーシュウィンによるもの。
I Got Rhythmをはじめとしたなじみの楽曲と共に、歌にタップ、もちろん恋も。
観ている最中はもちろん、劇場を出たときの充足感と高揚感はスキップして小躍りしたくなるほどでした。

2023年7月12日

きょうのデータ部☆(7/12)

パソコンまわりに貼る付箋。
涼しげな色をえらんでみました。p20230712.jpg

2023年7月11日

見た目もこだわっています

本日は「週刊新刊全点案内」2315号の発行日です。
掲載件数は963件でした。


*こんな本がありました*

この仕事をしていると日々たくさんの本に出会います。目を引く装丁の本があると思わず手に取ってまじまじ見てしまうことも。今週号には装丁に関する本が2冊掲載されます。上は日本のブックデザインの150年にわたる歴史を紹介した本で、下は世界中のユニークな88のプロジェクトを集めたブックデザイン集です。


「日本のブックデザイン一五〇年 装丁とその時代」
(別冊太陽)

平凡社(2023.7)


「ブックデザイン 特殊印刷・加工・製本で作られた唯一無二の本たち」

サンドゥー・パブリッシング(編)
グラフィック社(2023.7)


個人的に最も印象深い装丁は、子ども時代に出会ったミヒャエル・エンデの「はてしない物語」です。あかがね色の布装で、光のあたり方によって明暗が変わる織り方になっていました。本文はパートごとに2色刷りになっていて、物語の内容とリンクした大変凝った、そして美しい装丁でした。版元のHPを見ると今でもこの装丁の本が手に入るようです。ソフトカバー版も出ているようですが、初めてこの物語を読むお子さんにはぜひハードカバー版を手に取ってもらいたいです。

2023年7月24日

夏休みの宿題に参考になる本を探したい~TOOLiで探そうQ&A~

Q.夏休みの宿題で参考になるような本を探したいのですが。

A.TOOLiの教科書単元検索を使いましょう。

夏休みの宿題の頼もしい味方、それが「教科書単元検索」です。
「教科書単元検索」とは、小学校の教科書の単元と学習件名をリンクして、学習に役立つ図書を検索することができる、TOOLiに標準搭載されている機能です。

例えば、小学校5年生の理科では「雲と天気」という単元がありますが、その単元に対して「雲」や「気象観測」という学習件名が表示されます。
雲についての宿題が出されたときは、その学習件名を選択することで、そこから雲について解説している児童書を探し出すことができます。
学習件名は1ページ以上記述があるものに付与されているので、タイトルで検索するよりも、たくさんの本がヒットします。
宿題がバッティングして、図書館に借りたい本が残ってないというときにも、学習件名で探せば見つかることも多いはず。

夏休み終盤になって、子どもに「宿題が終わらない!」と泣きつかれた親ごさんも、こっそり参考にできる本を探すことができます。
昔とは学んでいる内容がちょっと違っていたり、忘れていることもあるはずなので、義務的に宿題を片付けるのではなく、親子で楽しみながら新しい発見ができるといいですね。

2023年7月 7日

「個人名典拠ファイル入門」スタートです! ~典拠のはなし~

先月予告した通り、連載企画「個人名典拠ファイル入門」始まります。

「そもそも、個人名典拠ファイルってなに?」
そんな疑問にまずはお答えします。

個人名典拠ファイルとは、図書に〈著者〉または伝記や人物研究の主題として出現する個人名=〈被伝者〉として出現した個人名についてのデータベースです。

個人名典拠ファイルは、1つの名前につき1つ付与されるID(典拠ID)と、漢字形、カタカナ形(ヨミ)などから成り立っています。新しい人名が出るごとにファイルを作成しています。

典拠ファイルはMARCとは異なるデータベースです。
これら著者・被伝者についてまとめられた個人名典拠ファイルは、書誌情報(MARC)と結び付いて提供されます。

...まだ、ちょっとイメージしづらいでしょうか?
もうすこし具体的に考えてみましょう。

たとえば、「宮沢賢治の本」を探していると言われたとき。何を思い浮かべますか?
宮沢賢治の書いた本、ということで「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」などがぱっと浮かぶでしょうか。〈著者〉が宮沢賢治の本ですね。
もしくは宮沢賢治のことについて書かれた本が浮かんだ方もいるかもしれません。
著者は文学研究者で、本の中で主題として宮沢賢治の作品を扱っています。
この場合、〈被伝者〉は宮沢賢治になります。

MARCには典拠ファイルのIDが入っていて、ふたつのデータベースはリンクしています。
こうして典拠ファイルとMARCが組み合わさることで、様々な便利な検索ができるようになるのです。
図にするとこのようなイメージです。

典拠ファイル図.png

では、典拠ファイルにはどんな役割があるのか?
次回から詳しく説明していきます。
どうぞお楽しみに!

2023年7月 5日

きょうのデータ部☆(7/5)

本社ビル向かいの大学キャンパスは今日もにぎわっています。
p20230705.jpg

2023年7月 6日

船上の悲劇

7月の雑記テーマは「舞台・ミュージカル」。
出演者やテーマに惹かれてときどき観に出かける程度ですが、役者さんの演技の凄みに観劇後しばらく座席から立ち上がれなかった作品があります。

それは寺山修司の戯曲「海王星」。作者が20代の頃手がけた作品で、あらゆる事情から劇作として世に出る機会を失ったまま半世紀以上が経ち、近年になって初めて音楽劇が上演されました。メインとなるのは、嵐で出航できない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父と息子、そして父の婚約者の愛をめぐる悲しい物語。それぞれの鬼気迫る演技や、その周りを彩る力強いバイプレイヤーたちから目を離すことができませんでした。
そしてもう一つの魅力は劇伴。舞台上でしっかり見える位置に楽隊のいる生演奏は、やはり鳥肌モノです。このときは青春時代によく聴いていた(そして後に解散した)バンド出身のアーティストが劇伴を手がけているとチケット購入後に気が付き、勝手に運命を感じたものでした。

TOOLiで検索してみたところ、単行本のない「海王星」を内容細目タイトルとして採用している古いMARCが1件だけありました。現代ではもう入手が困難な本作。観劇後、蔵書のある図書館へいそいそと足を運んだのでした。

2023年7月 3日

中から変えていきます~新設件名のお知らせ2023年6月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

6月の新設は4件でした。そのうちの1つが「グループダイナミックス」です。


集団の性質や構造、集団内における個人の行動、集団同士の関係性などに関する法則を明らかにしようとする社会心理学の一分野で、1920~30年代のアメリカが端緒とされているそうです。
集団力学とも訳されます。

現実の組織に飛び込み、研究を通じて集団が抱える問題をともに改善していく研究手法「アクティブ・リサーチ」も大きな特徴。

研究者と現場の人々が協力して、地域や組織が対面する社会問題の解決を目指す、とても実践的な学問なのですね。

2023年7月 4日

続いてきたし続いていくもの

今日は週刊新刊全点案内2314号の発行日です。
掲載件数は1024件でした。
今月の表紙はこちら。

p20230704.jpg

静けさと涼し気な水の中
と言う事で海藻(の様なもの・・・)と魚のイメージです。

私は、泳ぐのが不得意なので
海にもぐって、シーンと静まりかえったその景色を眺める何て到底出来ないので水族館の水槽の前でその気分を味わうのがせいぜいです。
一瞬、海の中にいる気分になって、その後我に返るのがちょっとせつないのですが!
(Juri)

*こんな本がありました*
「食べて祀って 小さな村の祭りとお供え物」

坂本桃子(著)
弦書房(2023.6)

この本の舞台は、熊本県八代市にある旧坂本村。
坂本村出身の坂本さんが地元にUターンして出会ったのは、村の各々の集落で受け継がれている小さなお祭りや習わしでした。
(↑リンク先の目次を見てもらえば、多種多彩なお祭りが今でも行われているのがわかると思います)
どうしてこの地域では、こんなにたくさんのお祭りが続いてきたのか?興味をひかれた坂本さんの取材結果を、たくさんの写真で紹介しているのがこちらの本。
中でも、祭りで集ったときに食べる食べ物、神様にお供えする食べ物などに注目しています。
魚に餅にお赤飯、だんごやみょうが饅頭などなど。祭りと結びついた食べ物は、とてもおいしそうで気になりました。

最終章のタイトルは「まつりを創る」
今朝のニュースで、この章で取り上げられている豪雨災害が発生したのが、3年前のちょうど今日だったと知りました。災害で傷ついた土地の再生のために。人々が祭りを必要とする心はこれからも引き続き残っていくのでしょう。

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク