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2015年10月 アーカイブ

2015年10月30日

2015年 第17回図書館総合展に出展します

11月10日(火)~11月12日(木)まで、パシフィコ横浜にて「図書館総合展」が開催されます。図書館流通センターのブースの内容やプレゼンテーション、フォーラムのまとめにつきまして、こちらのページでご案内しております。


201510291714000.jpg

データ部では12日(木)の分類フォーラムを主催します。第一部で、生物の系統学や進化論がご専門で、『分類思考の世界』『系統樹思考の世界』などのご著書もある三中信宏先生にご講演いただきます。

第二部では、日本図書館協会分類委員会委員長の中井万知子先生に「日本十進分類法(NDC)」新訂10版の概要についてお話しいただきます。
第二部後半では、データ部からNDC新訂10版へのTRC MARCの対応についてご説明いたします。

分類フォーラムのお申し込みはこちらからどうぞ。

みなさまのご来場をお待ちしております。

2015年10月29日

ねこに首ったけ

10月木曜のテーマは「動物」でお送りしています。

動物、わたしは生まれてこの方飼ったことがありません。
でもペット2大派閥(?)の質問≪犬派 or 猫派≫には、迷うことなく全力で猫を選びます。犬は論外。なぜって?
幼稚園の頃、お隣さんの小型犬にものすごい勢いで追いかけられたのですもの...
犬自身は、泣き叫び逃げ回るわたしと遊んでいるつもりだったのでしょうが。
以来、犬は怖くて近づけなくなりました。
大人になってあの時の小型犬はビーグルだったと知り、スヌーピー恐るべし...と愕然としました。

一方猫との出会いは大人になってから。
初めて触った親戚宅の猫に一目惚れでした。
普段はそっけないのに、ふとした時に甘えてくる仕草にすっかり骨抜きに。
第一印象って大事ですね。
もう画面越しでも眺めるだけで幸せで、ネットで猫動画を見かけると時間を忘れて見入ってしまいます。


初めてのペットを飼うのなら絶対に猫!と心に決めているのですが、お世話のことや賃貸に住む現状を考えると、なかなか難しいもの。
でもかわいい猫ちゃんに会いたい!触りたい!
ここはやはり猫カフェの出番でしょうか。
まだ思いきることができず、行ったことがない猫カフェ。
ふわふわな毛並みをなでたり、一緒に遊んだり、飼い主気分を味わえて楽しそう。妄想は膨らみます。

そういえば先日、友人に「猫カフェに行きたい」と話したら「今はうさぎカフェでしょ」と返されました。

猫カフェこそあちこちで見かけるようになりましたが、最近はうさぎや小鳥のカフェもメジャーだそうですね。
変わり種だと爬虫類カフェ、鷹匠カフェ(!)、リスカフェなんかもあるそうです。
TRC本社の最寄、池袋には都内唯一のペンギンBARも!これはぜひ行ってみたい。

アニマルカフェめぐりも面白そうですが、まずは猫カフェデビューを目指します。
デビューまでは写真集で癒されましょう。

きょうのにゃんこ100
(ASAHI ORIGINAL アサヒカメラネコ写真コンテスト優秀作品集)

岩合光昭(写真セレクト) アサヒカメラ編集部編
朝日新聞出版(2015.10)

2015年10月28日

きょうのデータ部(10/28)

日の暮れが早くなってきました。
写真は昨日の夕方5時半、本社3階からの風景。

151028.png

2015年10月26日

雑誌で連載していました~TOOLiで探そう~


先週の金曜日に引き続き(こりずに)、
今回もストーリー仕立てで、便利なTOOLiの検索機能をご紹介します。
お付き合いください。
※半分フィクションです


***


「『火花』の又吉さんの雑誌の本って借りられる?」

913.6の棚を行ったり来たりしながら書架整理をしていると、常連のAさんに声をかけられた。
又吉さんの雑誌の本・・・芥川賞受賞後のエッセイが載っているあの雑誌のことだろうか。
「『文学界』の9月号でしたらまだ貸出できないんです、すみません」

すると
「その雑誌じゃなくてね、何かの雑誌に載ってたのが本になってたと思うんだけど...」
とAさん。

ふむふむ、又吉さんの雑誌の連載が本になっているんだな。
さて、なんという雑誌に連載されたんだろう。
そして、なんという書名だろう。


そんなときも、TOOLi検索が使えます!!!

図書検索画面 を開いて
●【すべての項目】に「連載」と入力。
●【著者名】に「又吉直樹」と入力。
そして検索!
(典拠一覧画面では 次へ をクリック)

・・・2件。 ※2015/10/26現在


芸人と俳人

又吉直樹 堀本裕樹(著)
集英社(2015.5)

を開いて、内容紹介文を見てみると...
「 『すばる』連載「ササる俳句 笑う俳句」を単行本化 」
とあります。

きっとこの本ですね!Aさん、見つかりました!!!


【すべての項目】で検索すると、内容紹介文の言葉にもヒットするようになっています。
そして内容紹介文には、検索の手助けになる情報もたくさん詰まっているのです。
 文字数に制限がありますし、本そのものや版元の情報に無いことは入れられないので、完全に網羅出来ているとは言い切れませんが、「隠れた便利ツール」として役に立ちそうです。
コチラなどをご覧ください)


選書 だけでなく レファレンス にも内容紹介文をご利用ください!


おまけ
【すべての項目】に「ドラマ 原作」と入れて検索すると→
→ドラマになった図書を検索することもできます。これも内容紹介文にヒットするからです。


***


さて、2回にわたりストーリー仕立て(?)でTOOLi便利検索をご紹介しました。
きっと、TOOLiはもっと色々な場面で使っていただけるものだと思います。
もし、「こんな風に使っている」「こういうレファレンスに役だった」などのご経験がありましたら、コメント欄にお寄せいただけましたら幸いです!


2015年10月23日

真夏の読書感想文~TOOLiで探そう~


こんにちは。
8月の初めに2週間、図書館での現場研修に行かせていただきました。
カウンターにも入ったので(緊張しました...)、レファレンスもいくつか受けました。

今日は私が受けたレファレンスを参考に、TOOLi検索が使えそう!
という事例をストーリー仕立てでご紹介します。(半分フィクションです)


***

カウンターの仕事がひと段落。さて、配架に行こうかな、と立ち上がると、
5年生くらいの女の子が近寄ってきた。
「・・・読書感想文の書き方の本ありますか?」

ちゃんと書き方を調べてから書くのね!エライ!と思いつつ、
もう夏休みも中盤、ほとんど借りられてしまっているかも...なんて不安もよぎる。
背に「~読書感想文の~」なんて書いてある本は片っ端から借りられちゃうのですもの...

・・・でもこの子の気持ちには応えたい。

そんなときは!学習件名検索をお試しください!

学習件名は児童書のノンフィクションに対して付与している、子ども用の件名。
一般書にはその図書一冊の内容を端的に表す件名を振りますが、児童書ノンフィクションにはなんと1ページごとにそのページに書かれている内容の学習件名を振っているのです。
(学習件名について詳しくはコチラ

つまり!
図書のタイトルやサブタイトルに「~読書感想文~」などとなくても、読書感想文について書かれたページがある本を見つけられるのです。

さっそく、TOOLiの 学習件名検索画面 を開いて、
●読書感想文  と入力
●小学5~6年生 にチェック
で検索してみましょう。
(そのあと、読書感想文 にチェック→ 図書を探す をクリック)

・・・74件。  ※2015/10/23現在


その中には

今すぐ作家になれる楽しい文章教室 1巻  作文が書ける

教育画劇(2011.2)

なんて本もありました。
タイトルに「~読書感想文~」とか入っていないけど、大丈夫?
大丈夫です。

検索結果一覧画面のいちばん右に...あります、「52ページ」の表示。
そう、この図書の52ページに、読書感想文について書かれているのですね!

一冊まるまる読書感想文について書かれている本は全部借りられちゃっているけれど、
この本の、ここに、ちょっと書いてあるの。これだけでも読んでみたら、きっと素敵な感想文を書くヒントが得られるはず!!!
・・・ということで。


ぜひお使いください、「学習件名検索」。
(途中からストーリー仕立てで無くなったことに気付いた貴方、するどいです。)


おまけ
こんなレファレンスにも学習件名検索をどうぞ→「バンディクートが見たいんですけど...」

2015年10月22日

それって飼えるんですか?

10月の雑記テーマは「動物」です。

「ペット」と聞いてぱっと思い浮かぶのは?

やはり、犬や猫でしょうか。


1935号にこんなペット本がありました。

ボールパイソンの飼い方・育て方 初めてでも大丈夫! 」

白輪 剛史(監修)
東京堂出版(2015.10)

ヘビ。ヘビです。ボールパイソン。
ヘビと言えば毒、パイソンと聞くとパニック映画のあの、人を丸呑みにしていくアレしか思い浮かばない...のですが、「あ、ヘビって日本で飼えるんですね」と驚いてしまいました。


調べてみると、ちょっと変わったペットの本というのは結構出ているようで。強そうな動物大好き!な私としては気になる本が多いです。
ハムスターやチンチラ、フェレットといった可愛い小動物はまだまだ定番。(ハム太郎全盛期世代としては懐かしい...)
トカゲやカメレオン、カエルやサンショウウオといった爬虫類・両生類。
タカやフクロウといった猛禽類まで。

いったい、餌はどうするのでしょう?(ヘビとか)
法律的になにか難しいことがあるのでは?(タカとか)
毒とか危ないのでは?(イモリとか)
家族に反対されなかったのでしょうか?(カエルとか)
どんな経緯があって飼おうとお考えに???(カメレオンとか)
そもそもどうやってその動物の存在を知ったのでしょう?(ヒョウモントカゲモドキとか)


...などなど、色々と考えてしまいます。

珍しい動物ともなると、繁殖や飼育に関して法律で規定があったり、温度・湿度管理が必要だったり、生き餌(!)が必要だったり...オーソドックスなペットとはまた違った苦労があるようです。そういえば昔、カエルが飼いたくなって調べたら、「生き餌(虫)が必要」と知って断念した記憶があります。好きな生き物を飼うために虫(しかも生きてる)まで用意するだなんて...世のペットオーナーさんたちの愛はすごいんだなあと子供心に感動しました。
(ちなみにヘビの場合はネズミさんを与えるそうです...おそるべし餌事情...)


上で挙げた動物たち、実際に飼うのはなかなか難しいですが、最近のペット本は写真も豊富です。見るだけでも楽しめるものが多いですね。

次はどんなペット本に出会えるのでしょう。

2015年10月21日

きょうのデータ部(10/21)

階段をあがって3階へ。
このガラス張りのドアを開けると、今日の仕事がはじまります。

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2015年10月20日

動物たちの暮らしの知恵


本日は「週刊新刊全点案内」1935号の発行日です。
掲載件数は976件でした。


*こんな本がありました*

生きものたちのつくる巣109

鈴木まもる(文・絵)
エクスナレッジ(2015.10)

愛くるしいからだで巨大な巣を構えるトリたち、堅実な暮らしぶりのリス、はては深海に暮らす小さな小さな生き物まで。鳥の巣研究家でもある著者によって、巣の全貌はもちろん、中の様子や作り方まで丁寧に描かれています。それぞれの動物が、知恵を凝らしながら生きていることを教えられる1冊です。

子どもの頃、近所の空き地の茂みにガラクタを持ち込んで、秘密の隠れ家にしていたことを思い出しました(母が色々なものを届けてくれていたので今思えばまったく秘密ではなかった...)。

ずいぶんと秋めいて、ふかふかのふとんにもぐり込んで眠るのが幸せだなあと感じる今日この頃。動物たちを見習い、また童心に戻って何かわくわくするような寝床に改造してみようかと思います。

2015年10月27日

おでかけのおとも

本日は「週刊新刊全点案内」1936号の発行日です。
掲載件数は1517件でした。

秋といえばスポーツ、芸術などたくさんイメージが浮かびますが、
今年は例年より気候がよく、お休みもまとまっていたので
"行楽の秋"を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。

*こんな本がありました*

おべんとうと日本人」

加藤文俊(著)
草思社(2015.10)

おでかけといえばつきものなのがお弁当。
小さな頃の遠足のお供にはじまり、長じてからも駅弁・空弁など、場所々々で目もお腹も楽しませてくれる旅の名脇役です。
この本は、そんなふうに日本人がこれまでなにげなく受け継いできたお弁当に関する文化を、「おべんとうと技術」「おべんとうとメディア」のように"おべんとうと○○"の形で様々な角度から考察ししたユニークな食文化論。

和食が無形文化遺産へ登録された影響もあるのか、
近頃では"BENTO"なんて名称でお弁当や関連グッズが世界でも注目を集めている、というニュースもちらほら見かけます。
もてあましがちな移動時間は、この身近で小さな伝統文化に思いをはせて、ついでに芸術の秋も堪能してみてはいかがでしょう。

2015年10月16日

「じぇじぇじぇ」と「てっ」~分類/件名のおはなし・62~

新しい朝ドラが始まりました。
その名も「あさが来た」という、朝ドラにぴったり過ぎて逆に違和感があるようなタイトル。
「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」とか、「花子とアン」の「てっ」とか、やたらと朝ドラで流行語を作ろうという動きがありますが、今回のドラマでは「びっくりぽん」という言葉のようです。
どこの方言?と思ってちょっと調べてみたところ、京都出身の主人公ということですが、べつに京都の方言ではなくてただの口癖だとのことでした。

さて、日本語の方言は818.△です。
地方区分をするので、たとえば「じぇじぇじぇ」ならば岩手県の方言ということで、818.22になります。
「てっ」の甲州弁ならば818.51、京都弁ですと818.62となります。

こんな本もあるようで。

「ドラマと方言の新しい関係」

金水敏ほか(編)
笠間書院
(2014.8)

東京生まれ東京育ちのわたしにとって、方言はあこがれ。
まあ一応東京にも方言はあるらしく、「ひ」を「し」と発音するとか、「片づける」を「かたす」と言うとかありますが、でもそんなささやかなものじゃつまらない。

宮崎県小林市のCMがネットで話題になっていて、わたしも見てみたのですが、フランス人があたかもフランス語で小林市の紹介をしているかと思いきや、ずっと地元の方言だったというオチでびっくりしました。
最近では方言も廃れつつあるようですが、日本の文化としていつまでも残っていて欲しいですね。

2015年10月19日

~(TRC完全非公認)マスコットキャラクター、誕生ルーツをたどる~

みなさん、こんにちは!
私はちょずみと言います、ネズミのおんなのこです。

ちょずみ.png

データぶー子さんとは茶飲み友だちでこのたび
データ部ログデビューを飾ることとなりましたっ。パチパチパチ(拍手)。

今回は、この後紹介する2頭(?)と私・ちょずみが生まれたルーツを
少しおはなししたいと思います。
...と、本題の前に。
初めて私を目にする方もたくさんいらっしゃいますよネ?!
それもそのはず!
私たち、TRCが発行するとあるカタログへひょっこり出没しています。
「あ!」とピンとくる方、まぁ少ないでしょう。
私たちの活動拠点はそう、
視聴覚資料(以降、AV)専用のカタログ・注文書限定なんです~。でら地味~。

細々と活動するのも理由もあるんですネ、なんてったって
TRC完全非公認の立場ですからっ。
おい、そんなでデータ部ログデビューありなのかっ!!
データぶー子さんはその点、細かいことは気にしない出来たおブタ柄なんだと...
持つべきものはやっぱり茶飲み友だち(ハート)。

私たちに少々お付き合い願いますっ。Here we go!

さて、まずはメンバー紹介。
自他ともに認める大きな体してチャーミング
えいゾウ です。

えいぞう.png

そして
自由と孤独と音楽を愛する
サントラくん です。

サントラ.png

ちなみに私、ちょずみは可愛いものが大好き。好物はバタースコッチと抹茶です。

次は私たちの生まれたルーツをたどりますネ。

2006年より足掛け2年、「月刊 新着AV」が刊行された後
リニューアルをして、今お届けする刊行形態になりました。
その初号が2008年4月(4/8刊)の「おすすめAV」VOl.1 で
同表紙に初めてえいゾウ・ちょずみがペアで登場しました。
そして翌月の2008年5月(5/13刊)「おすすめAV」VOL.2 の同封でお届けした
CD専用注文書「CDジャンル別ベスト」の同表紙にサントラくんが登場しました。
以降、AV専用カタログ・注文書にたびたび登場しております。

初号の刊行当時、AV刊行物の担当を任された仕入部の企画メンバー内では
「図書館のみなさんへ、AVに親しみを持ってもらいたい。
 そのためにはアイキャッチとなるマスコットキャラクターが必要だ!」
と熱い議論が交わされ、すぐさまキャラクターづくりに取り組んだとか。
やがて約2週間後(案外短期間!)にキャラクターは完成し、
気づけば8年めを迎える中堅マスコットキャラの地位を築いていたのでした。

ちなみに、私たち自身あれこれAV関係をもじっているの、お分かりになりました?!

えいゾウ は、映像 の読みがな(そのまんま) で、「像」から着想を得てモチーフが象。
サントラくん は、そもそも録音資料の専任マスコットとして生まれたので サウンド・ トラックの略よりサントラと名づけ、トラは寅、ですネ。
ちょずみ は、図書館用の映像ソフトで大事な「著作権承認済」との専門用語から
先頭と末尾の文字をくっつけて ちょずみ と、語呂からモチーフはネズミ としたようです。
...ぶー子さん曰く「ちょずみだけ難解なんだね」と突っ込まれました。確かに造語ですし、ネ。

よくよく考えてみると私たちの誕生ルーツを説明したのは
関係者以外はこれが初めてなんですよ~。なんか照れる~。
手前みそだけど、ダジャレになってるし覚えやすいでしょ?

なんだかんだでいっぱいお話しちゃいましたね。
私たち、AV専任マスコットキャラとして地道に、
刊行物に華を添えられるよう今後も活動し続けます。TRC完全非公認キャラだけど。

これからも応援(AVの選書と物流はぜひTRCで)よろしくお願いいたしますっ。
 刊行物参照:TRCホームページ>視聴覚資料(http://www.trc.co.jp/solution/logistics.html

(仕入部・伊豫谷)

2015年10月15日

第一印象は大事

10月の雑記のテーマは「動物」です。

前からやってきた一組の親子。すれ違いざま、こんな言葉が聞こえました。
「お母さん、キツネって本当にいるの?」
それに対するお母様の返答は聞こえなかったのですが、
女の子がどうして「キツネっていないのかも」と思ったのかが気になりました。キツネが化けて人間を騙す物語でも読んだのでしょうか。

というのも。この言葉を聞いてちょっと記憶を掘り起こしてみたのですが、
私、目の前で生きて動いているキツネ、見た覚えがないのです。
さすがに「本物見たこと無いでーす」ということはないと思います。思いますが。
あったとしても、具体的に「いつどこで」と言えないくらい遠い昔の話です。動物のたくさんいるところにはあまり近寄らないもので...。


キツネと聞いて私がイメージしたのは、
集まって幻燈を見ていたり...
人間界に手袋を買いに行ったり...
うなぎと格闘していたりする。
そんな姿でした。
私の動物に対するイメージはほとんど物語によって形成されたようです。
(ネズミは十数匹でイタチと戦っているイメージです。ヤギとオオカミの友情は成立すると思っています。)

思い返してみると、幼少期に出会ったキツネたちのなんとかわいらしいこと。
近所の動物園にはホンドギツネがいるそうなので、十数年ぶりに行って本物を見てきましょうか。


今回出てきた話はこちらです。
・キツネ
宮澤賢治「雪わたり」
新美南吉「手ぶくろを買いに」
新美南吉「ごんぎつね」

・ネズミとヤギとオオカミ
斎藤惇夫「冒険者たち」
きむらゆういち「あらしのよるに」


これ以外の「キツネの物語が読みたい」言われたら?
そう、読み物キーワードの出番です。

2015年10月14日

きょうのデータ部(10/14)

朝、会社に着いたら、まずはこの階段を3階まで上がります。
もっと上の階まで上がる人の姿もちらほら。

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2015年10月13日

ベトナム戦争について知る

きょうは「週刊新刊全点案内」1934号の発行日です。
掲載件数は1296件でした。

*こんな本がありました*
動くものはすべて殺せ」

ニック・タース(著)
みすず書房(2015.10)

「ベトナム戦争終結から40年。いま初めて明かされる民間人大量虐殺の実態」(帯)。

ベトナム戦争中の民間人の虐殺は、「逸脱」ではなく「軍事作戦」だった。
「動くものはすべて殺せ」という命令があった。

そんな命令ってあるのか? 身がすくみます。けれど、日本が受けた東京大空襲も原爆投下も、無辜の市民への攻撃だったのです。いや日本だって...戦争中にアジア各国の民間人に犠牲を強いたのではなかったか。最近の「テロとの戦い」でも、民間人が巻き込まれる痛ましいニュースが続きます。

第二次大戦後、一般市民への攻撃は犯罪であるという考え方が広まりました。でも、いったん戦争になれば市民が被害を訴えても、その声はかき消されてしまうのです。

著者はジャーナリストで歴史学者。ベトナムにおける米軍の戦争犯罪を粘り強く調査したそうです。米国の中からこういう本が出てきて評価されているということに、少し救いを感じます。
ベトナム戦争については映画や小説でなんとなく知った気になっていました。ファンタスティックな印象をもってしまうと危険だと自戒しつつ、入念な取材に基づくドキュメンタリーを読みたいと思います。

みすず書房の紹介ページはこちら。
http://www.msz.co.jp/book/detail/07917.html

白井洋子・日本女子大学教授が本書に寄せたエッセーが読めます。(みすず書房HP内)
http://www.msz.co.jp/topics/07917/

2015年10月 9日

典拠のはなし ~世界で輝く日本人~

今週はノーベル賞の発表がありましたね。
5日は生理学・医学賞に大村智さんが、6日は物理学賞に梶田隆章さんが選ばれました。日本人でノーベル賞を受賞した人は今回で24人となります。
梶田さんの功績である今まで質量がないと考えられていたニュートリノが、質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見は、宇宙のなりたちの解明に大きく貢献しそうです。
師事した2002年のノーベル賞受賞者の小柴昌俊さん、そして7年前に亡くなられた戸塚洋二さんの思いも受け継いで研究にひたむきに打ち込んでこられたという報道に熱いものを感じました。
TRCではノーベル賞やオリンピックのメダリスト、そして直木賞・芥川賞の受賞者情報を個々の典拠ファイルに追加しています。明日10/10、土曜日以降にTOOLiの典拠検索でご確認ください。

人生に美を添えて 2015.7
線虫の寄生による感染症の新たな治療法に関する発見で受賞を果たした大村さん。
その著作を検索してみると、こんな本が今年の7月に出版されていました。美術にも造詣が深いとのこと、過去に地元の山梨県に美術館をまるごと寄付されたと報道で知りました。
自身の専門であるひとつの分野に打ち込むだけではなく、スポーツや芸術など多岐にわたって日ごろから関心が張り巡らされているのですね。自身を振り返りつつ鼓舞される思いがしました。前述の韮崎大村美術館は13日まで入館料が無料とのことなので、週末の連休に出かけてみるのも良いですね。

2015年10月 8日

動物のステキなもの

10月の雑記のテーマは「動物」。

動物園に遊びに行くと、いわゆる「順路」的に動物の昼間の姿が見られる道とは別に、餌を食べるところや寝床のある居室がのぞける場合がありますね。

私はこの屋内の居室を見るのが割と好きです。薄暗いことも多くて、もちろん表の方が動物を観察しやすいのですが、動物の普段の生活が見られたり、想像できたり、ちょっと得をした気分になります。動物園によっては、ディスプレイがあったり、飼育員さんが質問に答えてくれたり、いろいろ工夫してあるところもありますね。

象やカバなど大型の動物の居室も面白いのですが、私が更に面白く感じるのは、小動物の巣(ある意味居室)の展示です。地面の下の巣の断面が見えるように工夫が凝らされているものも多く楽しいものです。

へんな生きもの へんな生きざま

早川いくを[著]
エクスナレッジ(2015.8)

この本の表紙の写真(上記のリンクで書影を見ていただけます)の巣の断面から見たハダカデバネズミ。ユニークなルックスもさることながら「道に迷っちゃったの...」といいそうな情けない表情が愛らしい。

巣の中で小さな生き物が走り回ったり、眠ったり、餌を食べたりしているところ、表情や、小さな手足を見ているとまったく飽きません。椅子と飲み物があったら何時間も見続けてしまいそうです。ネカフェならぬ「巣カフェ」なんて、流行しないでしょうか? あったら通うのに。

なぜ、こういった巣的なものが好きになったのか考えると、思い当たるのは小学校時代の蟻の巣遊び(蟻を何匹か捕まえて、土を入れた瓶の中に入れ、ガーゼをかぶせておく、運がよければ、巣を掘りはじめる)です。気のせいか、レモンのような酸っぱい匂いがする蟻の巣。巣の中をせっせと走り回る蟻を見ていると、あっという間に時間が過ぎていったことを思い出します。

この絵本を見るとそんな子供の頃を思い出します。これも巣的なものを観察したい幼児の気持から生まれたのでしょうか。

100かいだてのいえ

いわいとしお(著)
偕成社(2008.6)

いわずとしれたロングセラー。「ちか100かいだてのいえ」や「うみの100かいだてのいえ」も出版されていて、それぞれ大型絵本もボードブック(携帯に便利)もあります。

やっぱり「巣カフェ」があったら、流行るような気がしてきました。

2015年10月 7日

きょうのデータ部(10/7)


春眠暁を覚えず、と言うけど、秋の方が眠たい気がする...
朝から電車でうつらうつら。

さて、会社に到着。今日も1日がんばりましょう。
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2015年10月 5日

せめて色違いを着て!~新設件名のお知らせ2015年9月分~

 明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
 新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。



 9月は4件の件名を新設しました。その中でも今日は「多胎児」をピックアップ。言葉は堅いですが、ひとりのお母さんから同時に生まれた2人以上の赤ちゃんのことです。
 たとえば、このような本に「多胎児」という件名が振られました。

多胎児家庭支援の地域保健アプローチ

大木秀一(著)
ビネバル出版(2008.2)

社会的・児童福祉的観点から、多胎児のいる家庭への支援という課題に迫っています。


 気をつけたいのは、ふたごの場合だと「双生児」という件名になるということです。つまり、「多胎児」が付与されるのはみつごから。もしくは、何人かは不明な場合です。

双子&三つ子ママの妊娠・出産・育児

高橋恒男・関和男(監修)たまごクラブ・ひよこクラブ(編)
ベネッセコーポレーション(2014.1)

↑こちらには「双生児」「多胎児」どちらの件名も付与されました。





 私が中学生のとき、同じ学年に女の子のふたごが3組もいて、そのうち1組は本当によく似ていました。校外学習では私服がペアルックだったりして、サービス精神が良いなあ!と思ったものです。先生たちは大混乱に陥っていましたが...。

2015年10月 6日

思い出のアルバム

本日は「週刊新刊全点案内」1933号の発行日です。
掲載件数は1283件でした。

今月の表紙はこちら。
あたたかい灯にほっとする季節になってきましたね。
p20151006.jpg


*こんな本がありました*

父のアルバム

伊藤巖(著) 田中典子(著)
春風社(2015.9)

父(伊藤巖)を亡くした娘(田中典子)の手元には、自身の誕生から成長を記録した父手づくりのアルバムが残りました。趣味だった写真で娘を撮影、それらをアルバムに貼り、「大いに笑ったり、大いに泣いたり、声も一段と大きいです」など、少しクセのある字でメッセージが添えられています。また、年ごとに「典子の揺籃(1954)」「典子の躍動(1955)」などと手書きの扉ページもあります。
なんて丁寧なアルバムづくりだろうかと、ため息がでました。娘を想う親の気持ちがしみじみ伝わってきます。
スマートフォンやデジタルカメラで簡単に写真が撮れるようになった昨今ですが、アルバムづくりはしなくなったなぁ...。今度帰省した時に、アルバムをひっぱりだしてみようと思いました。
(でもわたしは次女なので、子どもの頃の写真は姉ほど多くありません...!)

2015年10月 2日

新聞の書評に載ったあの本...

Q.
 9月のはじめくらいに朝日新聞の書評で見て、
 読みたい本があるんですけど...
 ちょっと題名がうろ覚えで...
 「タバコが広まる」みたいな感じの...


利用者の方からこんなご質問を受けた時に役立つのが、
TOOLiの「書評検索」です。

TOOLi図書検索画面の中段あたりに「書評情報」という欄があります。
こちらで「掲載紙名」と「掲載日」を掛け合わせて、
○○新聞の○年○月○日の書評に載った図書を検索することができます。
(紙名が不明の場合は「掲載日」のみでの検索も可能です。)
検索対象としているのは、「朝日新聞」「産経新聞」「中日新聞・東京新聞」「日本経済新聞」「毎日新聞」「読売新聞」の6種7紙の朝刊です。


例えば上の質問で試してみると、

掲載紙名で「朝日新聞」を選択し、
「9月のはじめくらい」ということなので、掲載日は念のため
2015年8月20日~2015年9月15日と広めに指定して検索してみます。
すると112件ヒットしました。

この一覧から「「タバコが広まる」みたいな感じ」の図書を探すと...
「世界喫煙伝播史」という、それらしきものがありました。

検索結果をご案内して、「あ、それです!ありがとうございます!」
...という風になったら良いですね。


TOOLiの書評検索、ぜひご活用ください!

書評情報については、こちらでもでも紹介しています。
→「書評に載った本」「「書評に載った本 第2話

2015年10月 1日

本当の男前は何処に?

今日から10月。日が暮れると聞こえてくるのは虫の声。
出かけるのにも気持ちのいい季節になりました。
そんな今月の雑記のテーマは「動物」です。


自分はかなり動物好きな方だと思っています。動物園や水族館にもよく行くし、爬虫類も昆虫も、基本何でもOKです。
先日、近くの動物園の園内マップを広げた長男に「ママはこのなかでなにがいちばんすき?」と聞かれました。1つ選べと言われた私がチョイスしたのは...
ゴリラ! そう、かなりのゴリラ好きなんです。


大学時代の英語の授業で、世の中で問題になっていること、をテーマに簡単な論文を書かされたことがありました。
英語で書く調べる学習ですね。
そこで私が選んだテーマがなぜか「ゴリラの絶滅について」。動物好きの私が絶滅危惧種を取り上げるのは自然なことだったしても、なぜ数ある絶滅危惧種の中からゴリラだったのか...。それまで特にゴリラを意識したことなんかなかったのに...。
直感ですかね。その直感は正しかったようで、どんどんゴリラにのめり込みながら調べる学習をした私でした。
中でも印象に残っている本が、ゴリラの世界的な研究者、ダイアン・フォッシーさんの「霧のなかのゴリラ」。


霧のなかのゴリラ
(平凡社ライブラリー)

ダイアン・フォッシー(著)
平凡社(2002.4)


これを原作とした映画「愛は霧のかなたに」も見たし、実際に動物園(ちょうど上野動物園にゴリラの森ができた頃でした。)にも行って長い時間ゴリラをガラス越しに眺めていたりもしました。ニシローランドゴリラの学名が「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」なことを知って喜んでいたりもしました。

 
そんな楽しかった調べる学習から長い歳月が過ぎ...忘れていたゴリラ熱が再び燃え上がったのは最近。
ネットで話題のイケメンゴリラを見たときでした。
なんて男前!なんてかっこいいの!!シルバーバック、最高!!!

写真集も出ました。キャッチコピーは「本当の男前は動物園にいた」。


イケメンゴリラ

さとうあきら(写真) 男前ゴリラ愛好会(編)
大和出版(2015.9)


日本各地のイケメンゴリラが載っています。私イチオシのシャバーニ(東山動物園在住)も。
いつか、この本を片手に全国のイケメンゴリラを訪ねる旅に出かけよう!と思っている今日この頃です。

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