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2007年9月 アーカイブ

2007年9月28日

背ラベルのあの文字の話

MARC MANIAX目録 第8回は、目録の記述とはちょっとそれて、図書記号のお話です。
図書記号とは、あっさり言うと、図書館の背ラベルに、分類記号と一緒に書いてあるカタカナのことです。

TRC MARCではMARC上に図書記号の指示を入力しており、基本は「一人目の著者」です。実際の図書には複数の人、いろいろな役割の人が表示されていますので、主たる著者は誰かを特定することが必要になります。「日本目録規則」の標目付則2「単一記入制目録のための標目選定表」を参考にして、判断しています。

〈おおまかな基本〉
  個人著者が2人まで→第1著者
  個人著者が3人以上→タイトル
  役割が「著」ではなく「編」「編集」「監修」など→人数にかかわらずタイトル
  

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2007年9月27日

盛岡の旅

新刊目録 大谷です。

休日があると5日分の仕事を4日でやらなければならないので
お休みもデータ部にはうれしかなし?です。
しかも9月はただでさえ出版点数の多い月の後半に連休が2週続き。
秋のヤマ場でありました。

さて、この連休に盛岡へ行ってきました。

データ部メンバーの大師匠である吉田が、TRCが指定管理者である岩手県立図書館の資料整理部門アドバイザーとして長期出張中です。
「盛岡にいちど行ってみたい」と、データ部典拠田辺、内容/目次の船木、そして私で、吉田を訪ねていきました。MARC強化合宿…ではなく「盛岡の魅力を知る」合宿となりました。(温泉の夜、請求記号や人名典拠の話でもりあがったりしましたが…)

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盛岡といえば冷麺。(ビッグな冷麺になっちゃった…)
さらにほかにもおいしいものがいろいろありそうですが
二日間では食べきれません…。

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光原社のカフェ。かわいい空間です。
おいしいコーヒーをいただきました。

「注文の多い料理店」初版の情報は、岩手県立図書館webサイト内、電子図書館で見られます。


さて、大谷9月の雑記担当は今日が最後です。
おつきあいいただきありがとうございました。

2007年9月26日

きょうのデータ部☆ (9/26)

お気付きの方もいるかもしれませんが、このところ「日刊新刊全点案内」の新刊件数が400件を超える日が続いています。

部外秘”状態の新刊目録の部署をこっそりご紹介。

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静かな緊張感に溢れています。

2007年9月25日

季節もの

本日は「月刊新着AV案内18号(10月号)」の発行日。掲載点数は1104件。内訳はDVD236件、ビデオ14件、CD837件、カセットテープ17件です。

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今号には早くもスキーのガイドDVDがたくさん出ています(「コブ斜面深回り攻略法」「コブの奥義」「超上級者の基本技術」などなど)。
データ部にいると入荷されてくる資料から季節を感じるもので、「もうそんな季節なのね・・・」とちょっとしみじみしてしまいました。

寒がり&運動音痴な私は、スキーよりコタツ、温泉、ほっこりまったりが好き。滑りたくてうずうずするぜ!という気分にはならないのですが、あまりに暑かったこの夏のせいか、跳ね上がる雪しぶきがとてもきれいに輝いて見えます。

20年ぶりの大改訂だそうです

本日「週刊新刊全点案内」1538号を発行しました。
掲載件数は1159件です。

9月9日付“今日のデータ部(9/19)”、9月20日付“百科事典の思い出”でご紹介しました、平凡社の「世界大百科事典」改訂新版は1538号のストックブックスのページに掲載です。
日本地図、世界地図、百科便覧もつきまして全34巻、ずらりと並んでおります。誌面でも壮観、本物が並ぶともっと壮観です。



ところで、“百科事典の思い出”の著名人のどなたかが百科事典を全巻読破されたという話で、「ブリタニカ百科事典」全32巻を読破した方の手記を思い出しました。

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A.J.ジェイコブズ著
黒原 敏行訳
文藝春秋 (2005.8)


活字好きなら一度は頭をよぎる(?)百科事典読破ですが、この本を読むかぎり不屈の意志をもつ者、あるいはかなりの負けず嫌いのみに許される壮挙のようです。
「それでも」という方、「我こそは」という方、是非冊子体で挑戦なさってみてください。一巻ずつ読み終える達成感は電子辞書とは比べ物にならない!・・・と思うのですが、いかがでしょうか。

2007年9月21日

「責任表示」さらに一歩

MARC MANIAX目録の第7回、「責任表示」の応用編...というか、
さらに一歩二歩、進めてみます。

★著者が複数いる場合
ひとつの著述区分につき、個人名や団体名が2までのときは並べて記録。3以上のときは「おもなまたは最初の著者」とありますが、たいていは最初の名前〔ほか〕の形で記録します(2.1.5.1D)。目録の世界で3以上は「たくさん」なのでした。

著者 金子勝 アンドリュー・デウィット 藤原帰一 宮台真司 
→ 金子勝〔ほか〕著

これでは宮台さんがかわいそう...と思った人のために、目録規則には「一つの責任表示において記録する個人名や団体名の数は,書誌的記録作成機関において,その必要に応じて定める。」(2.1.5.1D別法)ともあります。この目録規則に出てくる「別法」というのは「この方法もアリですよ」という意味です。
TRC MARCでも、2005年から、一定の条件を満たしている責任表示であれば全員を採用することにしました。

★書いた人が省略されていることがある
情報源に表示されていなくても、探し出して補う場合があります。

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2007年9月20日

百科事典の思い出

新刊目録 大谷です。

昨日ご紹介した、平凡社の世界大百科事典。
データ部の参考図書の棚にも並んでいるのですが、こうして一冊一冊全巻を手に取ると、あらためて、歴史あるブランドの重みが感じられます。

私が子どもの頃は、一般家庭の応接間に百科事典が置いてある時代。うちにもありました。現在のようなまばゆい装丁ではなく、質実剛健の黒い表紙でした(古すぎるかもです…)。
きれいな写真の図版を眺めたり、気が向いたページを開いて読みふけったり。宿題の調べものはもちろん、押し花を作るときにも重宝していました。まだ実家にあるはずなので、開けばお菓子の粉やアメの包み紙、四つ葉などがはさまっていると思われます(ごめんなさい)。

著名人のどなたかが百科事典を全巻読破したという話を聞いたことがありますが、さすがに私は全部は読んでいません。そこが天才と凡人の違いです。

ただ、全巻の図版を一枚一枚数えたことがある人は、もっと少ないかもしれません。

※注:日本目録規則 新版予備版2.5.1.5
「本文の一連のページ付に入っていない図版があるときは,本文のページ数につづけて「図版」としてそのページ数または枚数を記載する。(以下略)」
TRC MARCは現在もこの規定に準拠し、5枚以上の図版があれば枚数を数えています。

2007年9月19日

きょうのデータ部☆ (9/19)


久々に超大物がデータ部にやってきました。

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平凡社の「世界大百科事典」改訂新版です。

現在、鋭意MARC作成中。キンキラまばゆいです。


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これは箱。

2007年9月18日

お札折り紙の次は…

本日「週刊新刊全点案内」1537号を発行しました。
掲載件数は1195件です。

*こんな本がありました*


小さい頃にハンカチや手袋で遊びましたが、そのおしぼり版といったところでしょうか。

ペンギン、サルなど一般的なものから
出っ歯のウサギとタラコ唇のウサギ、という不思議なものや
土下座する人、ひざまくら、など妙にリアルなものも…

各作品にPointがついていて、イチゴのページでは
ゆったり巻いたほうが逆三角形の加工が楽
逆三角形にならないときは「柿」にしてごまかす
といったお役立ち情報があり、これなら失敗気味でもなんとかなりそうです。

おしぼりの色が変わると、かなり印象も変わるので
お店を変えて遊ぶとさらに楽しいかも。

他にも、ネクタイアートのバラむすびと
クリップアートの腕立てをする人、スキー選手が掲載されています。

芸術の秋にいかがでしょうか。


2007年9月14日

「責任表示」って何だ

MARC MANIAX目録の第6回は、「責任表示」です。

おそらく図書館関係者でなければ出会わないこの言葉。日本目録規則の旧版(新版予備版)までは「著者表示」でした。1987年版は図書以外の資料も対象とされていますので、著者でも編集者でも歌手でも映画監督でも、「その著作の創造にかかわった人」を広く表すために考えられた用語です。

責任表示は、所定の情報源に表示されている個人名・団体名を採用するのが基本です。奥付の前ページや目次ページなど本の中身からは採用しません。情報源を確認し、「宮部みゆき著」というように、名前のあとに、役割を示した語をつけて記録すればひとまずOKです。

が、ここはMARC MANIAX 目録ですので、もう少しツッコんでいきます。

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2007年9月13日

同じ書名の話

新刊目録 大谷です。

毎日、タイトルダブリリストというのを見ています。
新刊MARCでは、同じ本を間違って再度入力しないよう様々なチェックをかけています。それのひとつで、入力中MARCと過去の累積MARCでタイトルが重なっているものについて、リストを出しています。本来は、版違い、シリーズ違い等での入力を確認するものなのですか、そのついでに時々面白い発見があります。

著者も内容もまったく違うけど、タイトルが同じ本。けっこうあるんです。

最近では「幸せさがし」「幸福の瞬間」「顔のない男」「真犯人」「心のままに」などなど。少し前に「人類最後のタブー」という本があり、人類のタブーは数年の間に変わってしまったのかとおどろきました。
「同じタイトルの本」という企画を図書館で行なったら、面白いかもしれません。例えば「生きる」「獄中記」という本を並べれば、それはさまざまな人生を垣間見ることができそうです。(「同じ」というのを探すのが難しいかな…)

自分が出す本にはぜひ唯一無二、個性的なタイトルを付けたい!という方は、国立国会図書館の蔵書検索、書店サイトなどで調査をしておくことをおすすめします。「同じでも構わないわ」という方も確認だけはしたほうがよいかもしれません。真面目な本と「アララ…」な本が予想外でダブっていることもあります。

「いつも似たようなタイトル」な気がするハーレクインのロマンス小説どうしでは、ほとんどダブっていません。それらしい雰囲気を伝え、しかも今まで使っていないタイトルを考えだすというのは、ネーミングの高度な技ですね。

2007年9月12日

きょうのデータ部☆ (9/12)


雨の水曜日。目録入力を待っている新刊の本。


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たくさんあります。


2007年9月11日

足立区の逆襲

本日「週刊新刊全点案内」1536号を発行しました
掲載件数は1204件です。

先週末子どもの運動会がありました。台風一過でとても暑かったですが、初めての運動会を家族で楽しみました。

こんな本がありました


足立区、私の出身地。
表紙見出しを見ると足立区をこき下ろしにしているのか、と腹立たしくなりますが、内容は細かな調査資料と冷静な分析が随所に。自宅から駅まで遠いので自転車利用台数が多い、チェーン店が意外に少ない、ガストが人気...確かにどれも真実。暮らしやすさはピカイチ☆ともされているし「やっぱりいいな、わがまち足立」と思える一冊です。足立区に初の大学ができる(た?)、幻のB級グルメ文化フライなど、住人でも知らない情報も満載。
地域批評シリーズとあって続くらしいのですが、次はどこだろう。

そうそう足立区、ご当地ガイドでも何度か取上げられました。
こちらなど


同級生がやっているお店等が載っていて、親戚・友人揃って買い求めていましたっけ。
(足立区の情報がいわゆる「東京」ガイドには情報が掲載されないことのあらわれでもあるのですが)

2007年9月10日

たまには志木勤務♪

先週、データ部メンバーも、志木ブックナリーでフィルムコートをかける作業をしてきました。

示し合わせたわけではないですが、その日のデータ部メンバー5人中4人はデータ部ログの各部署担当者たち。
というわけでブログ用にと、作業中の写真を撮ってきてしまいました。

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TRCオリジナルのフィルムコートで。品質向上のための開発秘話などもうかがいながら作業。
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この日フィルムコートする図書は児童書が多かったです。

丁寧かつ迅速に。
みな数をこなすのに必死…でもキレイな仕上がりをめざし心をこめて作業しました!
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データ部でよく使っている参考図書類も耐久性をUPさせるためフィルムコートをかけようか、などと考えたメンバーたちでした。

そういえば、ビーケーワンでもフィルムコートサービスをしています。
自己所有や閲覧用の本以外にも、赤ちゃん絵本などプレゼント用に利用してみるのもいいかもしれません。

2007年9月 7日

分かち書きの話

MARC MANIAX目録の5回目は、私たちもしばしば悩む「分かち書き」を、かいつまんでご紹介します。

★分かち書き

「スモモ/モ/モモ/モ/モモ/ノ/ウチ」のように、用語・要語ごとに区切る表記法を分かち書きと言います。一般に各語の区切りは空白が多いようですが、TRCでは「/」(スラッシュ)を入力しています。

分かち書きにする理由は、第一に見易いこと。また、分かち検索ができるシステムならば(国立国会図書館NDL-OPACでは「一般資料の検索(拡張)」の「詳細設定」で「ワード検索」を指定すれば検索可能。TOOLiでは分かち検索のセレクトボックスを用意しています)、漢字・カナの部分一致ではうまく検索できない単語を、きれいに拾うことができます。例えば「ブタ(豚・ぶたを含む)」。分かち検索で「ブタ」と入力すれば、「ブタイ」「アソブ/タノシム」など様々なノイズの中から「ブタ(豚・ぶたを含む)」だけを拾うことができます。


そこで、分かちのルールなのですが...ブログのエントリー上にまとめるのは、またまたちょっと無理でした。まず「この言葉の品詞は?」というところから迷ってしまったりと、日本語は本当に難しい...。TRCでは分かちの基本ルールを20ページ程度にまとめ、更に用例を決めて管理に努めていますが、それでも全ての言葉をルールに則って分離していくのは難しいものです。

基本的な考え方には、「名詞は他の品詞から分離する」「動詞・形容詞は語尾や後続する助動詞・助詞を含めて一語とする」などがあります。TRCの分かち書き基準はオンライン上のものがありませんので、国立国会図書館の基準にこっそりリンク。こちらとは異なるところもありますが、検索語として重要な言葉を分離する、といった基本的な考え方は見て取れるのではないでしょうか。実際にチャレンジしようという場合には、分かちで検索する言葉は限られますので、名詞・固有名詞などを確実に分離することを念頭に、あまり迷いすぎずに作業するのがよいのではと思います。


ひとつだけ例を見てみましょう。「人名に付く接頭語・接尾語は原則として分離する」というルールがあります。「ゴッホ展」は「ゴッホ/テン」、「石川遼クン」は「イシカワ/リョウ/クン」。姓と名は分離します。
「ノーベル賞」「ヨブ記」のように人名から派生し別の意味を持つようになった言葉や、「ヨン様」のようにひとまとまりで愛称になっている言葉は分離しません。

人名ついでにちょっと脱線、豆知識です。「源義経」「安倍晴明」「千利休」の読み方は?実は日本目録規則が定める読み方は、「ミナモトノ/ヨシツネ」~ではなく、「ミナモト/ヨシツネ」「アベ/セイメイ」「セン/リキュウ」なのでした。「おおよそ中世までの人名で慣用される、姓と名の間の「ノ」の読みは、原則として採用しない」というルールがあるのです。彼らの本は「ノ」を抜いた形で探したほうが確実です。


以上、3回にわたって、読み方の話題を取り上げました。来週からは、また「目録をつくる」という流れに戻って、著者や出版社の採り方などをまとめていく予定です。


ひとりごと
洋書の学術書の棚などを眺めていると、「うっ、こんな読みにくい背表紙から探したくない!"漢字"と"かな"の国の人でよかった!」などと思ってしまう私ですが、アルファベットならば「読み」の悩みは存在しないのですよね。日本語ならではの悩みとも向き合いながらここまできたMARC、今後はどうなっていくのでしょうか。

2007年9月 6日

母をたずねて

こんにちは。新刊目録 大谷です。
今月より、月替わり当番が木曜日の雑記を担当いたします。
9月は私、大谷です。どうぞよろしくお願いいたします。

5月に出版された「宮藤官九郎の小部屋」(角川書店)という本があります。
この本の責任表示、つまり“著者”の表示が「宮藤官九郎と母」となっていまして、これを目録上どう記述するかが問題になりました。これは 第1著者:宮藤官九郎 と 第2著者:母 …に分けるんでしょうか?…しかしお母さんのお名前は図書中に見つかりません。母 だけでは誰の母なのかわからなくなってしまうし、名前がわからないのでは、もしやあの“藤原道綱母”みたいな形になるんでしょうか?

結局、図書の内容などもあわせて検討した上で、宮藤官九郎さんとお母さんご本人ふたりが並んでいるというのではなく「宮藤官九郎と母」という一種のコンビ名、キャラクターとしての表示、著作であると考え、図書の表示どおり、目録上の記述も「宮藤官九郎と母//著」としました。
それにしても宮藤さんのお母さんて、どんな方なのだろう…。

先日、家で新聞を見ていたら、実在の(!)宮藤官九郎さんのお母さんのインタビューが掲載されているのを発見。本当のお名前がわかりました。お人柄も温かくユーモアのある方のよう。もう目録には直接関係ないのですが4か月ぶりにナゾが解けたことに感無量です。

2007年9月 5日

きょうのデータ部☆ (9/5)



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望月の席から典拠の部署を眺める。
雨が降ったりやんだり、蒸し暑いです。


2007年9月 4日

重い雑学

本日、「週刊新刊全点案内」1535号を発行しました。
掲載件数は 1216件です。

*こんな本がありました*
↓ 「雑学大全Part2」


「雑学」なのに「大全」、不思議な組み合わせのタイトルですが、小型でハンディなものが多い雑学の本のなかで26cm、723pで厚み4cm弱はなるほど「大全」の趣です。持ちあげると、ずっしりとした手ごたえ。
配列もキーワードのあいうえお順とちょっと事典風。うろ覚えになってしまった雑学知識の再確認にも便利そうです。しょっちゅう「あ、それ知ってる!確かねえ・・・」の続きがでてこない私には福音。

もちろん普通に頭から読んでも、気の向いたところから拾い読みしても大丈夫です。
「働きアリの2割は、働いていない!」「子持ち昆布のツブツブって、何の卵?」「アンデスメロンの「アンデス」は「安心です」の略」・・・。
しっかり読んでも面白いけれど、目次のところの見出し一文だけでも十分楽しめます。
「国会図書館」「新書」「ベストセラー」などのキーワードもあります。これはデータ部員にとっては雑学ではなくて必須知識かも。

しかし2004年に「雑学大全」の一冊目が出たときには「Part1」の表記はどこにもなかった、つまり、一冊で完結の予定だったと思われます。それがいつのまにか「Part2」がくっついて続きものに。この気がつけば増殖しているあたり、いかにも雑学ものという気がいたします。

これが一冊目。あわせてどうぞ。
↓ 「雑学大全」



2007年9月 3日

非掲載のMARCとスキャナの秘密

~内容/目次 その4~
内容/目次のご紹介もいよいよ最終回となりました。今日は週刊新刊全点案内(以下、新刊案内)に掲載しないMARC作成とスキャナについてご紹介しましょう。

新刊案内に掲載しないものとは、図書館での利用に適さない書き込み式、資格試験本のような個人で使うもの、音が鳴る絵本、楽譜、ヌード写真集などをさします。ここでご紹介しました。

音が鳴る絵本といえば、昔は本を開くだけで鳴ったりしていました。
静かなフロアに鳴り響く♪ぴろろろ~っ♪ 
音の出る絵本

現在は鳴らないように工夫されていますから、ちょっぴり残念な気もします。
それから、大掛かりなしかけつきの絵本も私たちの部署でMARC作成しています。図書を開くと船になったり、家ができたりして、なかなか楽しめます。

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エミリー・ステッドぶん
アンドリュー・グレイえ
岡松 きぬ子やく
大日本絵画 (2007)



それぞれの出版者のHPで完成形がご覧になれます。

大日本絵画のHP
金の星社のHP

ここでご紹介した図書を含む非掲載分のMARCの作成件数は年間約16,000件で、2007年は8/31現在で10,410件となっています。

最後に、その1でご紹介したスキャナの秘密をちょっとお教えしましょう。
スキャナが大活躍するのが内容細目と目次情報ファイル作成です。スキャンした画像を解析ソフトを通して入力の補助としていますが、そこはやっぱり機械。びっくりするような誤解析があります。きちんと並んでいる文字をわざわざ90度回転させたり、偏と旁を分けて2文字にしてみたり、機嫌でも悪いのか行間にヘンな記号をびっしり並べたり…。
間違って解析される文字で代表的なものをあげてみましょう。
 間⇔問
 味⇔昧
 第⇔弟
 基⇔墓
 部⇔都
 鳥⇔烏 …
横棒を足したり引いたりが好きなようですね。
それからこんなものも。合体してます。
 中心⇒忠 

内容細目ファイルではヨミも入力していますが、スキャン画像からの解析ではもちろんヨミは入れられませんので、手順が少し多くなります。それでもスキャナの導入前はすべて手入力でしたから、格段にスピードアップし、次の部署へのバトンタッチが早くなりました。早くなったとはいえ誤解析という落とし穴が待ち受けていますから、入力・チェック者とも目をこらして誤りのないように努めています。

4回にわたって内容/目次の部署をご紹介してきました。いろいろな仕事をしている部署ですが、少しでも身近に感じていただけるようになっていましたらうれしく思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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