こんにちは。新刊目録 大谷です。
今月より、月替わり当番が木曜日の雑記を担当いたします。
9月は私、大谷です。どうぞよろしくお願いいたします。
5月に出版された「宮藤官九郎の小部屋」(角川書店)という本があります。
この本の責任表示、つまり“著者”の表示が「宮藤官九郎と母」となっていまして、これを目録上どう記述するかが問題になりました。これは 第1著者:宮藤官九郎 と 第2著者:母 …に分けるんでしょうか?…しかしお母さんのお名前は図書中に見つかりません。母 だけでは誰の母なのかわからなくなってしまうし、名前がわからないのでは、もしやあの“藤原道綱母”みたいな形になるんでしょうか?
結局、図書の内容などもあわせて検討した上で、宮藤官九郎さんとお母さんご本人ふたりが並んでいるというのではなく「宮藤官九郎と母」という一種のコンビ名、キャラクターとしての表示、著作であると考え、図書の表示どおり、目録上の記述も「宮藤官九郎と母//著」としました。
それにしても宮藤さんのお母さんて、どんな方なのだろう…。
先日、家で新聞を見ていたら、実在の(!)宮藤官九郎さんのお母さんのインタビューが掲載されているのを発見。本当のお名前がわかりました。お人柄も温かくユーモアのある方のよう。もう目録には直接関係ないのですが4か月ぶりにナゾが解けたことに感無量です。