« 2011年3月 | メイン | 2011年5月 »

2011年4月 アーカイブ

2011年4月28日

怪奇小説という題名の怪奇小説-わたしの思い出の本

オンライン書店ビーケーワン:怪奇小説という題名の怪奇小説
私がこの小説を初めて読んだのは42年前である。雑誌連載時に読んだのだ。内容はタイトルと同じくらい奇妙だ。これぐらい技巧を凝らした作品もめずらしいと思う。さすが都筑道夫の40代の作品である。普通なら「Purple Stranger」(作中の盗作に使用する洋書のタイトル)とでもすればそれらしいのにこの凝ったタイトル(小松左京の「題未定」を連想してしまう)。怪奇小説といいながら推理小説やSF小説の要素もあるところは都筑道夫の守備範囲の広さの現れですね。伝奇小説という考えもできる。

ここからこの本の具体的な紹介に移ればいいのだが、実は思い出を語ろうとしているのはこの作品が掲載された雑誌の方である。
その雑誌は『話の特集』という。タイトルは聞いたことがある方も多いと思う。また編集者の矢崎泰久氏の名前を記憶されている方も。『話の特集』は1965年創刊で95年廃刊になったらしい。私が読んでいたのはおそらく68年から71年ぐらい。高校生だった。今も保存しているはずだが貸倉庫(コンテナ)を探していないので不確かだが。だから記憶違いの部分もあると思う。

どれほど『話の特集』という雑誌が凄いかというのは執筆者を見ればわかる。小説の連載では寺山修司の「繪本千一夜物語」(イラスト宇野亜喜良)、井上ひさしの「江戸紫繪巻源氏」(イラスト山下勇三)があった。奇しくも「怪奇小説」を含め三作品はすべてメタフィクションというか別の小説と関係がある。井上作品では「源氏物語」、「偐紫田舎源氏」と二重のパロディである。それにしても「伝奇小説」のイラスト怖かったなあ、今でもイメージが残っている。誰だったのだろう。
エッセイでは深沢七郎、永六輔、中山千夏、黒柳徹子、伊丹十三、小沢昭一、植草甚一、野坂昭如、殿山泰司、佐藤慶、しかしこうやってみると『話の特集』の執筆者は芸能関係者が多かった。八切止夫の「八切日本史」(イラスト柳原良平)も面白かった。
イラストでは和田誠、横尾忠則、久里洋二、長新太、池田満寿夫、写真では篠山紀信、立木義浩ほかとそうそうたるメンバーであった。

雑誌の特徴は反権威か。当時はサブカルチャーという言い方はなかったと思う。カウンターカルチャーの方が普通だった。『血と薔薇』『ユリイカ』『海』『人間として』『季刊辺境』もこの頃の創刊だった。70年代も中盤つまり安保後は『ビックリハウス』のようなサブカルチャーという方がふさわしい、つまり政治とは関わらない雑誌が増えてくる。雑誌は時代を写す。しかし残らない。それがいいことなのかどうか。電子書籍の時代だから全巻の復刻は容易だろうが著作権の処理はどうなるのだろう。

2011年4月27日

きょうのデータ部☆(4/27)

通勤電車、東京メトロ地下鉄丸の内線
20110427.jpg

茗荷谷駅から新宿方面は、しばし地上に出ます。

先を急ぐ人々の中
橋の上から、小さな子どもが
行き交う電車をじっと眺めていていることがあります。
寄り添う親子の後ろ姿が微笑ましい…。

かつて丸の内線は車両全体が赤だったので
ポップな感じが風景に映えてよかったな。

2011年4月26日

子どもが真似する芸術家

本日は「週刊新刊全点案内」1715号の発行日です。
掲載件数は1595件でした。

*こんな本がありました*

今週号には、昭和の子どもの心と日常にふか~く入り込んだ、偉大なアーティストが紹介されていました。

オンライン書店ビーケーワン:シンデレラ ペローとグリムのおひめさま しらゆきひめ・ねむりひめ
シャルル・ペロー
ヤコブ・グリム
ウィルヘルム・グリム
高橋 真琴
八百板 洋子

学研教育出版(2011.4)
発送可能時間

金髪の巻髪にキラキラの瞳、大きくふくらんだドレス。
キティちゃんがまだいなかった頃、ファンシー文具といえば、高橋真琴さんか、亜土ちゃん、そしてパンダ一般(亜土ちゃんについてはまたの機会に)。児童向け文学全集なども、真琴さんが挿絵を担当した作品はまっ先に開きました。

そして、このお姫さまを真似してお絵かきに熱中した女子は、私だけではないはずです。


もうひとりは、この方。


オンライン書店ビーケーワン:岡本太郎爆発大全
岡本 太郎
椹木 野衣

河出書房新社(2011.3)
発送可能時間


岡本太郎さんは昔からテレビにもよく出演されていたので、「あの太陽の塔を作ったえらい人らしいけど何だか面白いおじさん」というふうに、小学生でも名前と顔を知っていました。

「芸術は爆発だ!」というフレーズが有名ですが、自分にとっては「グラスの底に顔があっても、いいじゃないか」です。太郎さんのデザインしたグラスがウイスキーのおまけに付く企画で、そのCMに自ら出演してこのセリフ。子どもたちにもインパクト大で「○○に顔があってもいいじゃないか!」なんて言いかえてはモノマネしたものです。


なお、東京国立近代美術館で開催されている「生誕100年 岡本太郎展」は5/8(日)まで。
顔の付いたオリジナルグッズも販売されているようです。

2011年4月25日

プチバンビ? プチバンピ。

今月は何について書こうかな、と4月に作成したAV MARCの検索結果を見ていますと、こんなアニメのDVDがありました。

プチバンピ (11902687)

最初、「プチバンビ」と思い込んだ私は、「プチ」で「バンビ」だからディズニーの名作アニメ、バンビのニューバージョン?と勘違い。内容紹介文を読んでみると、「寂しがりやの吸血少年プチバンピが大活躍する、ちょっぴりダークでとびきりキュートなフレンチ・アニメ」とあります。小鹿のバンビのことではなく「バンパイア」の略でした。
子どもを持って5年、子どもものには大分詳しくなったと思っていましたが、これは全く知りませんでした。オフィシャルサイトによると、原作はフランスの人気シリーズ絵本だそう。ヘンテコなおばけの仲間たち、そして人間の男の子・マイケルと、奇想天外な大冒険を繰り広げるんだそうです。


図書MARCもありました。

プチバンピ 学校へ行く (05031390)

絵を見ると、さすがフランス(?)。可愛くも、お洒落で、でも時には本気で怖いかも、という感じ。吸血鬼なので当たり前といえば当たり前ですが、舞台はほとんど夜のようです。戦隊もの好きなのにへなちょこの息子(5歳)などは、画面が暗い時点で怖がるかもしれません。むしろ私が見てみたいのですが、放映中のTV局は家では見られない局でした。残念。絵本の方を図書館で探してみようかな。

2011年4月22日

表紙のタイトルと背のタイトル

皆さんは、ご自宅の蔵書をどのように並べていますか? 

私の一番の悩みの種だったのは、子どもの絵本。
以前は大きさ別に並べていたのですが、さまざまな形の絵本を大きさ順に並べるのは本当に骨の折れる作業でした。
しかも、どんなに美しく並べても崩れるのはあっという間…。

そんな母の苦労を見かねてか、小学校に上がった娘がひらがなを全部覚えた頃、自ら絵本の整理をしてくれました。
「あ~お」「か~こ」とメモ書きした紙切れをぺたぺたと棚に貼り、棚から絵本を抜き出して表紙を見ながら「あ行」のかたまり、「か行」のかたまりと分け始めました。
そう、彼女はタイトルの一文字目を五十音順に並べ、配架したのです。
図書記号ってこういうことなのね、と書誌データ作成に携わる身ながらそれをまったく活用していなかった自分が少々情けなくなりました。

しかし、並べていく途中で困ったことがおきました。
この絵本を戻すときです。

オンライン書店ビーケーワン:はたらきもののじょせつしゃけいてぃー 新版
ばーじにあ・りー・ばーとん
いしい ももこ

福音館書店(1978.3)
発送可能時間

娘は表紙のタイトル「けいてぃー」を見て「か行」のかたまりに分けたのですが、棚に並べると背のタイトルは「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」で、「は行」になってしまうのです。

目録を作成する上で、このように情報源によってタイトルが異なることはよくあります。
この絵本の場合、表紙のタイトルだけが「けいてぃー」で、標題紙を含むほか3ヶ所の情報源は「はたらきものの~」。
目録上のタイトルは情報源の優先順位に従って選定します。
3:1で今回は「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」がタイトルとなります。
ですが、タイトルとして選ばれなかった表紙の「けいてぃー」を全く無視するわけではありません。
日本目録規則適用細則にはこのようにあります。

2.7 注記に関する事項
2.7.3.1(タイトルに関する注記)

ア) 情報源によってタイトルの表示が異なるときは, ~ 記録しなかった他のタイトルおよび情報源を注記する。

この規則に従い、「表紙のタイトル:けいてぃー」と注記をすることになります。

結局、娘は背のタイトルをじっと見て、この絵本を「は~ほ」のメモの下に並べていました。
きっと「か・き・く・け・こ」と並んでいるところに「は」の本が混ざることに違和感をおぼえたのでしょう。
しかし、子どもにとって表紙は絵本の顔なんですよね。
しばらくたったある日、「けいてぃーの本がない!」と「か~こ」のメモの下を探す娘を見て思ったこと-絵本を読んであげるときは背のタイトルも読んだほうがいいかしら。
それとも未来のカタロガーにすべく、標題紙・奥付・背・表紙と情報源の優先順に読み上げようか…。

2011年4月21日

「兎の眼」-わたしの思い出の本

私の思い出の本はこちらです。

オンライン書店ビーケーワン:兎の眼
兎の眼
(フォア文庫)
灰谷 健次郎
長 新太

理論社(1983.9)


子どもの頃、活字については、ませていました。
娯楽が他にない時代なので、手当たり次第に読んでいましたが
厚くて字が多い本を読み通すと、内心得意な気持ちになるもの。
隣の家のお姉さんと「ドリトル先生」通読競争をしたのは
小学1年の頃だったと思います。(ちょっと自慢)

で、そんな生意気な自分が
小学3年生のときに「兎の眼」を手に取りました。
魅力的に見えたと思います。
フォア文庫最厚クラスの348ページ、対象年齢は小学上級~中学生。
作者は、関西弁が楽しい灰谷健次郎さん。相手に不足なしです。

で、読んでみたら、とても感動しました。
どう感動したかはあらかた忘れてしまったのですが、
とにかく感動したのです。

感動の勢いで、友達のお誕生会で、この本を贈りました。
…プレゼントを開けたときの、その子のがっかりした顔を今も覚えています…

思い入れの強すぎる本には、いくつも恥ずかしい失敗がありまして…。


こんな話はともかく、ネットであらすじを見ていたら
もう一度読みたくなってきました。
若い女の先生が、ごみ処理場で暮らす男の子と接する中で
色んなことを考え、変わっていく話です。

「いまの人はみんな人間の命を食べて生きている」
なんて言葉が出てくるそうです。
今見ると、どきっとします。

2011年4月20日

きょうのデータ部☆(4/20)

茗荷谷駅裏手に、なんと滝沢馬琴のお墓が
20110420.JPG

江戸書物の世界」の内容細目著者
東岡舎羅文の人名典拠ファイル作成時に
「国書人名」(岩波書店)などを調べたところ

【羅文】俳人 本姓・滝沢氏 弟・曲亭馬琴 墓・江戸小石川深光寺…
とあったので、近隣のあのお寺だろうかと昼休みに散策。
確かに、静かに佇んでいました。

「南総里見八犬伝」題材のテレビ番組
人形劇・新八犬伝の記憶が甦り

なんとも懐かしく、感慨深いものがありました。
                            合掌

2011年4月19日

多少大きめでもいい?

本日は「週刊新刊全点案内」1714号の発行日です。
掲載件数は1511件でした。

*こんな本がありました*

オンライン書店ビーケーワン:老人クラブ、カーネギーで歌う 奇跡はこうして実現した


老人クラブがカーネギー?
ここで言うカーネギーとは正真正銘あのニューヨークのカーネギーホールのこと。
ちょっとびっくりする組み合わせです。

はじめは老人クラブの記念行事として企画をしたら
友好使節としての訪問や
現地での高齢者世代との懇談なども行われ
得るものがたくさんあったそうです。

しかし、そこまでたどり着くには、歌や踊りの特訓だけではなく、
地域に募金をよびかけ、行政に助成を依頼して…
いろいろな壁をのりこえ、起こった奇跡が綴られています。

子どもの頃の夢は年月が経つにつれて
現実が見えてきて、しぼんでしまいがちですが
著者が「将来の夢はカーネギーホール」と言ったのは
老人クラブの会長に就任したときなんだとか。

いくつになっても大きな夢を持っていたいものです。
そしてその実行力も。

2011年4月18日

洋書コミックのご案内

こんにちは。AS・野村です。

企画洋書ですが、今回は“洋書のコミック”をご紹介します。

はだしのゲンとスタジオジブリ作品5点の英語版ですが、同じコミックものでも大きな違いがあります。

はだしのゲンは普通の洋書同様、左から始まるのですが、スタジオジブリ作品は右開きなのです。

裏表紙にも絵入りで
“This book reads from right to left.”
と書かれていたり、

奥付に
“This book should be read in its original Japanese right-to-left format.
  Please turn it around to begin!”
と書かれているものもありました。

右開きの図書に、外国の方はもう慣れているのでしょうか。

それから、日本の図書とタイトルがだいぶ違うのがこちら。

日本語版:魔女の宅急便
英語版 :Kiki's delivery service

「魔女」ではなく、「キキ」になっています。

私自身「キキ」というタイトルに出会ったのは、実は、英語版ではなく、ハングル語版が最初で、
「なぜキキなのだろう? ハングルでは「魔女」ではタイトル上、都合が何か悪いのだろうか」と思ったものでした。

2011年4月15日

ここにも! ~分類/件名のおはなし・21~

分類/件名のおはなし、まずはちょっとこちらを(→AV MARC →雑誌データ)。
両方にある詳細な一覧をじーっと…、見つかりますか? そう、ここにもあるのです、分類と件名。


というわけで今回は、この4月で無事(?)4年目を迎えた雑誌データの分類と件名について。

雑誌データの親書誌には分類件名があり、この雑誌はこんな主題のものですよ、ということを示しています。付与する内容も考え方も図書MARCと同じです(ただし、分類はNDC(日本十進分類法)9版のみ)。

創刊号など新たな雑誌が届くと親書誌作成開始。
目の前にある1冊だけでその雑誌の今後展開されるであろう全体像を想像しないといけないので、「この号はパスタの特集だが、果たして今後はどうなるのか。イタリア観光に行っちゃうのか、蕎麦やうどんなど麺の世界を広く深くさまようのか、それとも…(←架空の雑誌です)」を確認。これによって分類件名は違ってくるので、目次や奥付の前後ににぎにぎしくある“創刊にあたっての編集長のおコトバ”やHP、編集部のブログなどをチェック。媒体向け資料などがあればそれもチェック。と、していきます。
シンプルなものも多い一方、マニアックな雑誌に「???」になることも。刊行ごとにこつこつと安土城(の模型)を作っていったり、フェラーリ(のミニチュアカー)を収集したり、というのは図書では考えづらい世界です。

2011年4月14日

ファーストお裁縫本-わたしの思い出の本

こんにちは。
図書館蔵書 小松です。

今朝も、窓を開けた途端にくしゃみを連発してしまいました。
外は初夏を思わせる日差しですが、花粉は健在です。

さて、最近お送りしている「わたしの思い出の本」、今日はごくごく最近の思い出の本を扱いたいと思います。

中学、高校時代の家庭科の授業、パジャマやスカートなど縫われた方多いと思います。
女子校で育ったので、学校は特にお裁縫には力を入れていました(そんな時代です)が、私はお裁縫がことのほか苦手で、家庭科室のレトロなミシンでは上手に縫えず、いつも宿題になって泣く泣く家で縫っていました。

そんな裁縫ぎらいのまま成長して、裾上げすらやりたくなかった私が、たまたま手に取った本を転機に、マイミシンを購入、ボタンつけはおろか、服作り、修繕、リフォームまで嬉々としてやるようになりました。

「ドレープドレープ」
佐藤 ヒサコ
文化出版局(2009.7)

この本には実物大の型紙がついています。これは職場では本体についているものの不安定な形で、ちょっと面倒だと思って作業していますが、自分が使う立場になればとても便利なものですね。

型紙の多くは1、2枚で構成されています。ドレープ(生地の襞)を入れるためにたっぷりゆるみがとってあり、型紙だけ見ると、まるで小型恐竜の展開図のようです。そんな不可思議な形の布がどうやって立体になるのかと思って、購入し作ってみました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出来上がりにこだわらなければ、あっさり思った形になったんですね。これが。それに味をしめて、あれやこれやと他のお裁縫本やミシンを買い込み、今は狭い家の隅っこに布や裁縫道具が山に・・・。

「面白そう!」という、プラモデルに対するような興味で選んでしまった、まったく万人向けでないファーストお裁縫本に対して、「これは実用的!」と思ったのは、後になって出会ったこちらの本。

続きを読む "ファーストお裁縫本-わたしの思い出の本" »

2011年4月13日

きょうのデータ部☆(4/13)

桜ももうそろそろ終わりですね

IMG_9719.jpg

そして若葉が顔を出しはじめました

IMG_4169.jpg

桜の散る様はそれは何とも美しい光景ですが、清々しい緑色の若葉が茂る姿も同じくらい好きです!


2011年4月12日

未知なる世界の入り口

本日は「週刊新刊全点案内」1713号の発行日です。
掲載件数は1455件でした。

*こんな本がありました*


オンライン書店ビーケーワン:周防正行のバレエ入門


興味はあるもののよく知らない世界。軽やかに舞うバレエの世界に憧れたことはありませんか?
この本を手にとって注目したのが、本のカバーの裏表紙と背でポーズを決めている監督のお姿。
バレエの足のポジションで立ち背筋がすっと伸びています。
もしかして監督自ら体を張ってバレエを習ったのかしら?(気になる方はぜひ本をご覧下さいませ)
周防監督が奥様であるバレリーナの草刈民代さんを通して紐解くバレエの世界。
バレエを踊らずともバレリーナの日常を垣間見ることができるのです。

4月は新学期、新年度、スタートの季節。
何か新しいことを始めたいと思っている方もいらっしゃるのでは。
本がその入り口となり、新しい世界を知るのもひとつの楽しみではないでしょうか。

2011年4月11日

包まれる理由

こんにちは、図書館蔵書 小松です。

先日のこと、工場から届いたダンボールに、しっかり紙で包まれた本が入ってきました。メモには「返送の際にはまた包んでください」とありました。

どうして???
包みを開いてみるとそこには、色鮮やかな蛇の写真が・・・。

作業をした人が、蛇がとても苦手だったようです。

もちろん、分類をふってから、また包みなおしました。
目のキロっとした綺麗な蛇だったのですけれど苦手な人にはダメなのでしょうね。

さて、図書館蔵書で、本が紙に包んで扱われることはちょくちょくありますが、冒頭のような理由で包まれることは、非常にまれです。

以前にもちらっと書きましたが、極端に薄い本、周りと比較して小さめな本、豆本、表紙や背が取れかけている本、汚い本などが、適宜紙で覆われたり、気づき次第袋に入れられたりして、次の工程に渡されます。

冒頭のような業務とあまり関係のない「包まれる理由」に立ち返ると、最近聞いた中で一番の傑作は、納豆が苦手なデータ部員が、どうにも包まずにはいられなかった、こちらの本。

「納豆の快楽」(講談社文庫)
小泉 武夫
講談社(2006.12)

これまた、私にはとっても美味しそうです。

2011年4月 8日

茶の湯のせかい ~典拠のはなし~

今日は、利休流茶道家元の典拠ファイルについてご紹介します。

まずは、その歴史を紐解いてみますと…
秀吉の命により、千利休が切腹、千家は一家離散となったのち、
利休の孫にあたる宗旦に再興が許されました。
宗旦は、大名茶の繁昌をよそに清貧に甘んじながら
わび茶の道統の護持とその深化につとめました。
しかしながら、大名家の庇護がなくては
その維持さえ困難な時勢を洞察し
家督をゆずった三男・宗左を紀州徳川家に
        次男・宗守を讃岐松平家に
        四男・宗室を加賀前田家に茶頭として仕えさせました。

この三千家が、下記の流派の基になったそうです。
        宗左:表千家
        宗守:武者小路千家
        宗室:裏千家    
                    「国史大辞典(吉川弘文館)」参考

以前「文叔の茶の湯」という本が来たとき
この本のサブタイトル(タイトル関連情報)に
武者小路千家第五世文叔宗守居士三百年遠忌記念とありました。
このMARCの個人名典拠ファイルを作成するにあたり
資料を調査したところ、
「日本人名大事典(平凡社)」「茶道人物辞典(柏書房)」ともに
世系が2代目となっており、本の表示とは異なっていました。
千利休から数えるか、各流派の初代から数えるか、
各々主張があるようです。
典拠ファイルは資料を根拠に
千/宗守(2代目)としました。

世系については、各資料でずれが生じることもあり、
その都度、多くの詳しい資料にあたるよう心がけています。

茶道人物辞典によると利休流のほか様々な流派があり、
お花見など茶の湯を味わうよい季節とあいまって、
興味がわいてきました。

2011年4月 7日

「とうさんのまほう「えいっ」」-わたしの思い出の本

こんにちは。新刊目録 大槻です。

小学校2年生、国語の教科書での出会いでした。

オンライン書店ビーケーワン:とうさんのまほう「えいっ」
赤信号を青に変える、おとうさんくまのステッキと「えいっ」の声は、何回音読してもわくわくしたものです。
成長して信号の仕組みが分かったときには、「えいっ」の謎が解けて嬉しかったですね。
今でもよく信号待ちで、心の中で「えいっ」とやってみたりします。

後半には、くま親子がポップコーンを食べるシーンがあります。
おいしそうに仲良くポップコーンを頬張っている姿に憧れ、ティッシュをちぎって丸めて「ポップコーンあそび」をしたのも良い思い出です。

国語の教科書に掲載されたお話は、アンソロジーになって多く刊行されています。
もちろん、今回のお話が入ったものも。
久しぶりに読むと、また違う味わいが感じられるのでしょうね。

オンライン書店ビーケーワン:光村ライブラリー 4 くまの子ウーフほか
樺島 忠夫
宮地 裕
渡辺 実
三木 卓
新野 めぐみ

光村図書出版(2002.3)
発送可能時間

2011年4月 6日

きょうのデータ部☆(4/6)

先週に引き続き桜レポートです。
ずいぶん咲きましたよ。

burogu2.JPG

満開に近いでしょうか?

burogu1.JPG

今日はお花見を兼ねて、昼食をとっている人がたくさんいました。
春ですね。


2011年4月 5日

美形のパンダ

本日は「週刊新刊全点案内」1712号の発行日です。
掲載件数は1503件でした。
今月の表紙はこちら。
p20110405.jpg
地震の影響などにより、臨時休園していた上野動物園が先日(4/1)から、再開園されました。開園時間は短縮されていますが、たくさんの人が訪れたようですね。ちなみに、2011年4月1日(金)から4月10日(日)まで、被災された方は入園料が無料になっているそうです。

注目はやはり2頭のジャイアントパンダのデビュー。
今週号にも彼らの本がありました。

オンライン書店ビーケーワン:リーリーとシンシン 2頭を育てた中国飼育研究員の手記
中国パンダ保護研究センター
日本パンダ保護協会
斉 鳴
馮 革

二見書房(2011.4)
発送可能時間

パンダ達を担当していた中国の飼育員さんが撮影した育児日記です。

続きを読む "美形のパンダ" »

対照的な法律名~新設件名お知らせ2011年3月分~

『週刊新刊全点案内』は毎月最初の号の巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

3月は9件の件名を新設しました。その中から2つの対照的な法律名を紹介します。
「低潮線保全法」は「排他的経済水域等の保持を図るために・・・重要な離島における拠点施設の整備」のための法律です。具体的には例えば日本の領土の最南端に当たる沖ノ鳥島の保全ということと思います。
「低潮線保全法」は昨年の成立ですが「密集市街地整備法」の方は平成9年施行ですから14年経過しています。当時2冊該当しそうな図書がありましたがその後はなかった為に今年の新設になってしまいました。
これは平成11年に発行されたBSH4版で「個々の法令に対する著作には、その法令の正式名称を件名標目とする・・・通称をもつ法令については、その通称を用いる」となったからです。
「阪神・淡路大震災の経験に鑑み・・・密集市街地の整備を総合的に推進するため」の法律がこの3月に新設されたのは感無量です。
なお「低潮線保全法」の正式な法律名は「排他的経済水域及び大陸棚の保全及び利用の促進のための低潮線の保全及び拠点施設の整備等に関する法律」で略称は「低潮線保全・拠点施設整備法」で「沖ノ鳥島保全法」とも呼ばれておりそれぞれ参照形になっています。
また「密集市街地整備法」の方は「密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律」が正式名で参照形になっています。

2011年4月 4日

4月といえば

こんにちは。雑誌:半澤です。

新学期、新しいことを始める季節です。
今年も4月開講のNHKの語学テキストが勢ぞろい。

2011031812450000.jpg

中央の「プレキソ英語」は「基礎英語」を始める中学生より前、小学生に向けたテキストで、4月から教育テレビでの開講に合わせて創刊されました。
4月から小5の長女は4年生でも週4日は6時間授業、ゆとり教育から一転して授業時間数が大幅に増え、宿題をする子供も付き合う親も大変です。
更にまた英語も追加かぁという感じですが、頭が柔らかいうちに覚えられるものは覚えておいたほうがいいのも確か。
頑張れ!娘よ。

語学テキストと言えば、私はロシア語やドイツ語を4月号の1冊だけ買って終わってしまったこともあり(遠い目…)。
4月号だとアルファベットや数、簡単な挨拶ぐらいですが、ラジオのお手本に続けてまじめに発音していると、ふんわりと楽しい気持ちになったものでした。
ふんわりしていないで真面目に最後まで聞き続けたかたには怒られそうですが、懲りずにまた挑戦してみたいものです。

2011年4月 1日

はなはだ季節外れではありますが…

こんにちは、新刊目録の望月です。
きょうは、わたしの甥っ子ちゃん(4歳)の最近のお気に入り絵本を紹介します。

オンライン書店ビーケーワン:にんじゃサンタ
にんじゃサンタ
(PHPにこにこえほん)
丸山 誠司

PHP研究所(2010.11)
発送可能時間


桜も咲こうかという時期に、サンタの絵本です。
にんじゃがサンタなのか、サンタがにんじゃなのか、赤い装束を着て、にんじゃ修行をするなぞの集団。クリスマスの夜、その成果を存分に発揮して、こどもたちにみつからないようにプレゼントを配ります。

動きや文章がリズミカルなのがおもしろくて、クリスマスプレゼントをこの絵本にしてみたのですが、はじめに読んであげたときはきょとんとしていました。

にんじゃ×サンタのミスマッチを楽しむにはまだ早かったか、としょんぼりしてしまいましたが、このあいだ聞いた話によると、いまではすごいお気に入りで何度も読まされて大変とのことでした。
やっぱりこのリズムは、こどもにウケるんですね。

絵本といえば。
こちらもリズミカルな文章が印象的なロングセラー絵本です。
先日、絵を描かれた佐藤忠良さんがお亡くなりになりましたね。

オンライン書店ビーケーワン:おおきなかぶ ロシアの昔話
おおきなかぶ ロシアの昔話
(こどものとも絵本)
A.トルストイ
内田 莉莎子
佐藤 忠良

福音館書店(2007.4)
発送可能時間

「おおきなかぶ」と言ったらこの絵でしょ、というくらい心にしみついている気がします。

2024年7月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク