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2012年10月 アーカイブ

2012年10月31日

今月のかるがも~10月編~

毎月恒例となっています、かるがも観察記。
先月の記事はこちら

うわさではもう旅立ってしまったという話も聞き、
いなかったらどうしようと思っていたのですが・・・

121026_1209~01.jpg

いました!
この2匹しか見当たらなかったのですが、この2匹は親?子ども?
ほかのかるがもはどこに行ってしまったのか?
わかりません・・・。
先月から1ヶ月であっという間に寒くなってしまったので、旅立ってしまったのかもしれないです。

しかしかるがもって冬に一体どこに行くのでしょうかね。
実はあまりその生態を知らないです。

1787号の本でこんな本もありましたので、詳しく知りたい方はぜひ。

カモハンドブック 新訂
叶内 拓哉 (著)
文一総合出版


さて、来月にも教育の森公園に彼らの姿があるかどうかお楽しみに。
121026_1209~04.jpg

2012年10月30日

もったいなくてほどけない

今日は「週刊新刊全点案内」1789号の発行日です。
掲載件数は1432件でした。

*こんな本がありました*

おそらくこちらは類書がないのではないでしょうか。

飾り毛布・花毛布

上杉恵美(著) 吉田孝志(著)
海文堂出版(2012.11)


本のまえがきによれば、「飾り毛布」「花毛布」とは"毛布を花や自然の風景、動物などの形に折ってベッドの上に飾る、日本船独自の「おもてなし」の表現です"とのこと。
船の文化なんですね。
さまざまな結び(ノット)もそうですが、船にあるもので船中生活にちょっとした華をそえる船員さんたちの工夫は素敵だなと思います。

この「飾り毛布・花毛布」、なかなか歴史のあるもののようで、すでに1901年刊の「郵船図会」収載のイラストにその姿が見られるとか。
現在でも一部の外航クルーズ客船や、国内定期航路、フェリーなどで「飾り毛布・花毛布」のサービスをおこなっているようです。
「船中泊する機会はあまりないな」という方も、折り方が掲載されていますので、自宅の毛布で挑戦してみてはいかがでしょうか。

折り方のバリエーションも豊富で、「薔薇」「カーネーション」などの花型はもちろん、「松竹梅」や「富士山」「菊水」といったおめでたいモチーフや、「くじゃく」「へび」「いか」「マンタ」といったものまで。
干支モチーフだと思いますが、船室に入ったらベッドの上に「へび」がとぐろを巻いていたらちょっとびっくりですね!

2012年10月29日

バーンスタインと...?

先日ミュージカル版の「ロミオ&ジュリエット」を観る機会がありました。
感想はいろいろありましたが、一番に思ったのは、場所は違えど、「ウエスト・サイド・ストーリー」と同じだと思ったこと。

もちろん、本当は逆で、「ロミオとジュリエット」⇒「ウェスト・サイド・ストーリー」ですよね。でも、「ウエスト・サイド・ストーリー」は、映画版も舞台版もそれほど印象深い作品でした。

ところで、「ウエスト・サイド・ストーリー」の作曲者といったら、指揮者でもあるバーンスタイン。
彼は、いろんな曲を指揮していますが、最近入力した中にこんなDVDがありました。

バーンスタイン+手塚治虫 

バーンスタインが、1984年にドイツの世界遺産オットーボイレン大聖堂バジリカ教会において指揮した、バイエルン放送交響楽団&合唱団演奏「J.ハイドン:ミサ曲第7番ハ長調 戦時のミサ」の映像のDVDと、手塚治虫が、1974年に発表した、バーンスタインが実名で登場するコミック「雨のコンダクター」のブックレットが付録としてつけられたもの。
この「雨のコンダクター」は、1973年、ワシントンで開かれたニクソン大統領の就任記念演奏会の同時刻に、ワシントン大聖堂でバーンスタインが催したベトナム反戦コンサートのことを描いた漫画だそうです。このコンサートで演奏されたのも「J.ハイドン:ミサ曲第7番 ハ長調戦時のミサ」。だからこそのこのセットなんですね。

雨のコンダクターだけならば、
手塚治虫マンガ音楽館 にも収録されています。(収録作品一覧をごらんください)

しかし、音楽関係についてもこれだけ書ける手塚治虫もすごいです。

2012年10月26日

新刊目録メンバーに聞いてみました

こんにちは。新刊目録の望月です。
毎月お届けしている「MARCや検索のはなし」は本日はお休みにして、新刊目録メンバーへのアンケートを行いました。結果を通してメンバーのふだんの姿が明らかになるかも!?

質問1)新刊の仕事をしていて、達成感を感じるのはどんなとき?

「やっぱり水曜日の夜」
 新刊目録のスケジュール上、水曜日は大事です。なぜならこの日が締め切りだから!無事に締め切り前に終われると、なんだかやり遂げた気分になります。
「図書館の新着図書の棚に自分が目録とった本が並んでると「無事に現場(図書館)に!」と思って嬉しいです」

「新聞広告欄の本がチェックした覚えのあるものばかりのとき」

「校正用のゲラの厚みや「新刊案内」の厚みにも時々「やったぞ」と感じます」
"厚み"で、これだけの量をやりました!と実感。

質問2)仕事で付いたクセはありますか?

「手に取った瞬間ソフトカバーかハードカバーか考えちゃう」
TRC MARCには装丁のコードも入れています。ソフトカバーかハードカバーかそれが問題だ。
「発行年月を見ないと気がすまない。「いつの本?」と常に思う」
(同意見8「まず奥付見るようになりました」「奥付見ちゃいます」)
同意見多数。一般の人が発行日を気にするのは「新しい情報が欲しいから」だと思われますが、新刊目録の部署では、「新刊案内に掲載できるかどうか」(発売から3ヶ月以内)を確認する意味もあります。
「奥付のISBNを探すのがはやくなった気がします。縦になってても本を回さず読めるようになりました」
レベルが上がってくると、いい意味で目ざとくなっていきます。

次週に続く...

2012年10月24日

きょうのデータ部☆(10/24)

電柱の脇に咲いていた花、一見雑草のようですが・・・

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コスモスです。
漢字で「秋桜」と書くくらい、秋の花の代表格のコスモスですが、
黄色いコスモスはなかなか珍しいですね。

コスモスは日当たりがよければどんな場所でも育つと聞きます。
実際このコスモスも、ガードレールの下のわずかな土にたくましく咲いていました。
そのイメージに対して、なかなか根性のある花のようです。

来週の更新では毎月恒例かるがもの情報を更新予定です。
お楽しみに。

2012年10月22日

企画洋書"Everyman's library"

こんにちは。AS・野村です。

企画洋書ですが、今回は、「図書館のためのブックフェア」や、先月から今月にかけて週刊新刊全点案内にちらしを同封してご紹介しているものです。

シリーズ"Everyman's library"

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世界の小説、詩、歴史、哲学等を集めたシリーズで、世界の名著といった感じです。
背だけ見ると、重厚な感じがして最近、開業時の姿に復元された東京駅のイメージがしました。


シリーズ"Everyman's library children's classics"

120911_1550-2(Everyman's library children's classics).jpg


背や表紙がカラフルで、少年少女文学全集といった感じです。
私が子どもの頃は、シリーズの1冊1冊がこんなにカラフルなものはなかったような...

2012年10月19日

いよいよ開場~分類/件名のおはなし・37~

こんにちは。分類/件名の桑野です。

さて、2009年7月の「分類/件名のおはなし」で、2010年4月の興行を最後に歌舞伎座が建て替えられるという話題に触れました。早いもので、あれから3年余、いよいよ来年の4月2日に新しい歌舞伎座の杮葺落(こけらおとし)興行が開幕となることが、先日発表されました。
建設中の歌舞伎座の前を通ると、併設される高層ビルがかなり出来上がってそびえていますが、新しい歌舞伎座の正面は今までの唐破風のイメージを守ったものになるそうです。

旧歌舞伎座の最後の興行からこれまでの間には、幾人かの名優が鬼籍に入り、一方で襲名や初舞台など華やかな話題もありました。今年も、六代目中村勘九郎、四代目市川猿之助の襲名興行がありました。
襲名に際しては、その役者についての本が出版されることがあります。そこで分類のおはなしです。
2009年7月の「分類/件名のおなはし」で、日本十進分類法の7類のうち、770についてざっと紹介しました。
歌舞伎は774ですが、日本の伝統芸能でありかつ現役の演劇でもあるだけに、他の演劇のジャンルに比べて、中の項目が細かく分けられています。774.2は「歌舞伎史」の項目ですが、以下2~6まで時代順に分けられ、774.28が「役者の伝記・評論」となっています。先ほどの役者についての本はここに分類されます。
774は774.3以下も充実していて、774.3から774.9までしっかり揃っています。そうはいっても、それほど出番はないのですが。TRC MARCで774.3から774.7、774.9それぞれの分類がこれまでに付与されたのは、各々20~40件くらいでした(774.36など5桁以降のものを含む)。項目名が「歌舞伎の慣習と年中行事」となっている774.8は、たった1件でした。
これに対して774.28を付与したものは、現在429件。やはり、歌舞伎は役者が一番なのでしょう。
今年の襲名では、六代目中村勘九郎については「中村勘九郎の新世界」、四代目市川猿之助については「亀治郎の肖像」「僕は、亀治郎でした。」(10月12日のデータ部ログもぜひご覧ください)が刊行されています。

この秋、東京では歌舞伎にちなんだ展示として、千代田区立日比谷図書文化館では、特別展示「市川團十郎 荒事の世界」、また、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館では、「八代目團十郎」展が開催されています。
10月の新橋演舞場では、当代十二代目市川團十郎が昼夜でそれぞれ武蔵坊弁慶と富樫左衛門を演じる「勧進帳」が上演されています(昼夜とも「勧進帳」が演目にあるということです)。何だか團十郎尽くしですね。
さらに、国立劇場に併設されている伝統芸能情報館では、企画展示として、市川團十郎家にも所縁の深い「曽我物歌舞伎」を開催中です。
芸術の秋、もし機会がありましたら、歌舞伎の和の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

2012年10月25日

TV情報検索

新刊の辻です。
秋も深まってきました。寒くならないよう気をつけましょう。

さて、皆様は、利用者の方から
「えーと、先週テレビでこんな感じの本が紹介されていたんだけど、
探してもらえないでしょうか」
などと聞かれたことはありませんか?
書名も著者名も出版社名もわからない、もーっお手上げ!
いえいえ、ちょっと待って下さい。
TOOLi上に便利なページがあります。
それは「TV情報検索」。

図書検索画面の上の方に表示がありますのでクリックしてみて下さい。
アイウエオ順・アルファベット順に番組名がズラッと並んでいます。
そこをクリックすると、番組で紹介された本が出てきます。

それでは、本記事(2012/10/25)の直近の例を見てみましょう。
ア行の「王様のブランチ」(TBS)をクリックすると
10月20日(土)に貴志祐介のサイコホラー「悪の教典」が紹介されています。映画化され、DVDがリリースされたことが報告されていますね。

次にハ行の「報道ステーション」(テレビ朝日)をクリックしてみましょう。
10月19日(金)に古賀茂明著「日本中枢の崩壊」が紹介されていますね。官僚政治を鋭く批判してきた著者がゲスト出演し、いじめ問題に言及されたようです。

このように、「TV情報検索」では
数多くのテレビ番組で紹介された本をかなりの割合で網羅しているだけでなく、
紹介された時の状況まで載っているのです。

番組名は覚えているけれど書名は忘れちゃった、
そんな利用者の方を救うためにとても便利なページです。
もちろん、メディアで話題になっている本のチェックには大活躍。
ぜひご活用ください。

2012年10月18日

あたし女優になります!

先日、週刊新刊全点案内には掲載しない本の棚の中に
美内すずえさんっぽい絵の本があるなぁ思いながら
ケースを手に取ったら「ガラスの仮面」でした。
っぽいのではなく本物、しかも中身はカルタでした。

ガラスの仮面名台詞カルタ

美内すずえ(監修)
白泉社(2012.10)

以前「ベルサイユのばらカルタ」もありました。
こちらは友人が所有していたので、何かで集まった折に遊びましたが
札を読むたびにすっかり話し込んでしまったため
読み手じゃない人までのどがガラガラになる始末。
札を取るのに普段動かさない部分を使ったので
意外と体力を消耗しましたが、結構楽しめました。

今年の年末は「ガラかめ」だ!と決意しかけたものの
本編購読を途中で離脱していたことを思い出しました。
(長編の欠点ですよね、とちょっと言い訳)

何巻まで読んだのかもあやふやですが、カルタを買う前にコミックを読まないと...

2012年10月17日

きょうのデータ部☆(10/17)

kinmokusei20121017.JPG

金木犀の花が咲いていました。
まだ咲き始めたばかりで、花も疎らではありますが、
風が吹くと柑橘系のいい香りがします。

かわいらしいオレンジ色の花なのですが、
やっぱり携帯のカメラだとうまく撮影できません。

ちなみに去年も金木犀の記事がありました。
毎年秋の楽しみとも言えるかもしれないですね。

2012年10月16日

素晴らしいタイミング

今日は「週刊新刊全点案内」1787号の発行日です。
掲載件数は1042件でした。

*こんな本がありました*

今週はやはりこれでしょう。
山中教授、ノーベル医学・生理学賞受賞おめでとうございます!

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた

山中伸弥(著),緑慎也(聞き手)
講談社(2012.10)

講談社さんの狙い通り!受賞後の新刊として素晴らしいタイミングです。
帯も複数パターン用意していたのでしょう...データ部に来た見本は、受賞が決まる前だったからか別バージョンの帯でしたが、書店にはおそらく「ノーベル賞受賞!」の帯のものが並ぶのでしょうね。
内容は、不器用で手術が苦手だったとか、より親しみのもてるエピソードが満載。ニュースなどを聞いてて、とても謙虚なお人柄だなと感じていましたが、この本で、教授の人物像、研究への思いをより深く知ることができそうです。

ちなみに、教授の研究分野である「iPS細胞」について興味を持たれた方は、件名「iPS細胞」を使って検索すると関連本がヒット。2008年以降の図書がほとんどです。
iPS細胞研究は実績をあげてから6年程のスピード受賞だったそうですが、累積図書の刊行年からも、本当に新しい研究分野なのだということがうかがえます。

2012年10月23日

カトー

今日は「週刊新刊全点案内」1788号の発行日です。
掲載件数は1275件でした。


*こんな本がありました*


体操競技六ケ国語用語辞典

本多 英男(著), 遠藤 幸一(著), 山田 まゆみ(著)
三恵社(2012.9)


体操一般用語にはじまり、反則名、器具名、技の名前などを、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語の六ケ国語で表記した力作です。


例えば、

あん馬「背面とび横移動倒立経過振り下ろして開脚支持」
Thomas flare with hop travel backward through handstand and lower to suppoort with straddle legs


とてもマニアックで、素人にはなんともコメントしづらいですが、これはとても便利な辞典なのではないでしょうか。

また、著者も「はじめに」で触れていますが、技の名前に日本人の名がたくさん付けられていて愉快です。


平行棒「屈腕前振り上向きとび転向」(カトー)
Bent arm swing forward to hop 1/2 turn to support(kato)


他にも、エンドーさん、ナカヤマさん、ホンマさん、ヤマワキさん、ヤマシタさん、ツカハラさん、カサマツさん、ワタナベさん、ケンモツさん、グシケンさん、オノさんなどを発見!


2012年10月15日

涙なしには


こんにちは 図書館蔵書 渡辺です。

何度見ても最終回は泣けてしまうアニメ「フランダースの犬」。
その原作が図書館蔵書にきました。

なんと9冊も!

DSC_0116.jpg


子ども向けのシリーズから文庫まで、出版者も訳者もいろいろ。
一番古いものは大正14年の発行です。
恥ずかしながら私は、アニメでしか知らなかったので
こんなに昔から有名なお話だったのね、とびっくり。


あとがきには、原作者ウィーダの経歴が書かれていました。
 犬をとても愛し、晩年にはたくさんの犬猫に囲まれて暮らし
 わずかの年金も犬猫の食料となり経済的にもきびしく
 まずしいままさびしくしその生涯を終わりました

思わずアニメのラストシーンが思い浮かび、涙が出そうになりました。

2012年10月12日

例えばこんな調査資料(伝統芸能系)~典拠のはなし~

今年の夏ごろ、こんな本が出てました。

「僕は、亀治郎でした。」四代目市川猿之助著

タイトルに「~でした。」とあるように、6月に4代目市川猿之助を襲名したばかりの元・2代目市川亀治郎さんの著作です。旧名で本は出されていましたが、襲名後としての著作はこれが初めて。早速、典拠ファイルを作成したのですが、ここで、重要なのは○代目という部分。人物を特定するために世系情報は欠かせません。
   標目限定語・世系関連過去記事はこちら
TRCの典拠ファイル上では、「市川/猿之助(2代目)」「「市川/猿之助(3代目)」に続く「市川/猿之助(4代目)」となりました。(「市川/亀治郎(2代目)」の典拠ファイルとは相互参照
世系情報を付記する上では、通常、初出図書だけでなく、参考資料・DB、公式・本人等のHPも確認しているのですが、古典芸能人物の場合は、以下の資料も参考にしています。

「日本芸能人名事典」
「芸能人物事典」
(下記は典拠部署の棚の写真。画像中央の2冊です)
p20121012.jpg
調査対象のジャンルによって、調査する資料もさまざま。そのため、典拠部署では多種多様な参考資料を準備して効率的に作業できるようにしています。

いきなりですが、ここでクイズ。
Q: TRC典拠データベースにおいて、○代目という世系が付記されている日本人のうち、○の数字が一番大きいのは誰でしょうか?

続きを読む "例えばこんな調査資料(伝統芸能系)~典拠のはなし~" »

2012年10月11日

教科書で

先日、小学3年生の子供の国語の教科書をパラパラ見ていると、昔読んだような話が...。
いっきに読んでしまってからタイトルを見直すと、安房直子「きつねの窓」でした。
そういえば実家に安房直子さんの本があったなあと。
久しぶりに読んで、懐かしくなりました。
少し悲しいような幻想的な世界は、小さいころ感じた何とも言い表せないような寂しい気持ちにぴったりで、今の子供たちが読んでも同じような感想を抱くのか興味がわきました。
私が持っていたのは叔母が買ってくれた「風と木の歌」という短編集で、その中に「きつねの窓」もありました。

風と木の歌

安房直子(著)
偕成社(2006.8)


そういえば叔母は本を選ぶのが上手くて、様々な児童書を私に贈ってくれました。
今思い返してもシブい選書でカッコよく、ちょっと憧れの叔母でした。
母が奥付のあたりに、「しょうこちゃんへ、昭和○○年 おばさんより」とマジックで書いてくれていました。
私が子どものころは、本に購入年月日や贈り主の名前を親が書いてくれたものです。
今はそんなことしないですが、うちだけの習慣だったのでしょうか...。
大事に使ってねということだったのかもしれません。

2012年10月10日

きょうのデータ部☆

先週は彼岸花の写真を掲載したので、
今週も何か秋の花はないかな~と探してみました。
近くの小学校の校門のそばに咲いていた花。

tamasudare1010.JPG

白が綺麗ですね。
植物に詳しくないので、ちょっと調べてみたところ
どうやらタマスダレという花のようです。

ちなみに先週の彼岸花はもうすっかり枯れていました。
この一週間で急激に気温が下がり、秋が深まった気がします。
教育の森公園の木々も少しずつ鮮やかな色に染まってきているようです。

来週はまた違う秋の植物をご紹介したいと思います。


2012年10月 9日

冷えとり

今日は「週刊新刊全点案内」1786号の発行日です。
掲載件数は1330件でした。

*こんな本がありました*


体育の日の三連休だった週末。
日中は暑すぎず、寒すぎず、お出かけ日和でしたが、朝晩の冷え込みが強くなってきましたね。

そんな時には
冷えとり薬膳レシピ

新開ミヤ子(著) 薬日本堂(監修)
河出書房新社(2012.10)
 
ずぼらな青木さんの冷えとり大人のふだん着
青木美詠子(著)
メディアファクトリー(2012.10)


生姜をすりおろすだけではないポカポカレシピや、毎日冷えとりメニューを摂るためのコツ、
スッキリ見える重ね着スタイルなど参考にしたい情報が満載です。
靴下を靴のサイズが変わるくらい重ねばきするというのにはビックリでした。
確かにあたたかそうですが、歩きにくくはないのでしょうか?

「冷えとり」したら、行楽も楽しみたいもの。
山登り、美術館、コンサート...「菊人形フェア」はいかがでしょう?

わたしは菊人形バンザイ研究者

川井ゆう(著)
新宿書房(2012.9)
 
幼い頃父に連れられて盆栽祭りのようなところに行くと、この時期には大体「菊人形」コーナーがありました。
キレイというよりは、曖昧な表情がちょっとこわかったですが、
熱心なファンがいて、今も続いているのですね。
切花を使うが故に行われる、お色直しを愛でるなど、新しい楽しみ方を知りました。

2012年10月 4日

三つ子の魂

こんにちは。分類/件名の高橋です。

先日仕事で「こどものとも復刻版」の1~100号のセットをみる機会がありました。元のMARCは1980~90年代に作成したものなので、近年あたらしく採用した項目を追加するメンテナンスをするためです。

「こどものとも」は家にも何冊かあって、母によく読んでもらいました。
見返しているとなつかしいタイトルが次々と。
「くろうまブランキー」
「おしゃべりなたまごやき」
「ジオジオのかんむり」
「かばくん」
「あふりかのたいこ」
「たろうのおでかけ」
「しょうぼうじどうしゃじぷた」
「ぐりとぐら」...などなど
どれも繰りかえし読んでもらったなぁ!

100冊のなかで特に感心したのが34号の「だむのおじさんたち」です。
加古里子さんのデビュー作で、ダム建設の様子とそこで働くおじさんたちの姿を地元の子どもの目線を絡めて描いています。
技術者の加古さんならではのテーマと言えますが、絵本作家のデビュー作としては破格の(?)シブさ。
すごい本だなぁ、これは初めて読んだなぁ...と、思いながら仕事をしていたのですが。

ちょうど実家に電話をする用事があって、母にこの話をしましたら、
「あら。『だむのおじさんたち』ならあなたが小さい頃にやけに感心して聞いていたから何度も読んであげたわよ」と...。
え! 覚えてなかった、というのもさることながら、感心するポイントが3歳の頃と同じ...?
それだけ作品の持つ力が素晴らしいということだと思いますが、○十年経っても人の好みは変わらないものなのか、と不思議な気持ちになったのでした。

こどものとも復刻版 Aセット
こどものとも復刻版 Bセット

2012年10月 3日

きょうのデータ部☆(10/3)

10月に入り、長袖の服の出番も多くなってきましたね。
すっかり日も短くなりました。

121003_0853~01.jpg

上の写真は教育の森公園で見つけた彼岸花です。
赤と緑のコントラストが美しかったのですが、携帯のカメラだとあんまりキレイに撮れなかったのが残念。

茗荷谷周辺は公園などがたくさんあって、季節を感じられるのがいいですね。

2012年10月 2日

食欲の秋に...

本日は「週刊新刊全点案内」1785号の発行日です。
掲載件数は1670件でした。

p20121002.jpg

今月の新刊案内の表紙。最近になってやっと涼しくなり、新刊案内の表紙も秋めいてきましたね。


*こんな本がありました*


最近「食品メーカーが自社製品をもっと美味しく食べるためのレシピを紹介」系の本をよく見かけます。
たとえばこちらなど→「減塩&ヘルシー!ポッカ社員公認レモンレシピ」「カゴメトマトジュースレシピ」「ミツカン社員のお酢レシピ


そして今週見つけたのはこちら。めずらしくスパイス製品のレシピ本。

S&Bスパイス&ハーブマスターの使いこなしレシピ

エスビー食品株式会社スパイス&ハーブマスター(編)
ソフトバンククリエイティブ(2012.10)


もうひとつこちらは、GABANを使ったレシピを紹介しています。

ヤミーさんの基本7つのスパイスで世界中の料理ができちゃう!簡単3STEPレシピ

ヤミー(著),ハウス食品(協力)
新人物往来社(2012.9)


最近は企業や大学の社食・学食が大人気ですが、企業レシピ本も自社製品ならではのレシピがたくさん載っていて面白いです。

2012年10月 1日

台風でしたね

こんにちは。新刊目録の望月です。
9月の最後の日は、大きな台風が来ましたね。
普段はあまりテレビは見ないんですが、こういうときはテレビをつけて台風情報を食い入るように見てました。
画面の中の大波や強風に恐れおののきながら、被害が出ないことを祈ったり。

午前中は晴れていた東京ですが、午後3時過ぎぐらいからぶあつい灰色の雲が流れ始めました。いよいよか、と思っているとザーッと雨の音が。
なんとなくつけていたテレビを消してみました。部屋の中で台風を感じたくなって。
今回の台風は、強い雨がずっと降っているんじゃなく、強くなったり弱くなったりを繰り返していましたよ。雨の音が弱くなったなーと思っているとまたザーザーと聞こえてきて。
風の音も、どこから吹いてくるのかわからないくらい四方八方から聞こえてきました。
うずの中にいるかのようでした。

一夜明けて今日は台風一過の晴天でしたが、通り道のお店の鉢植えがすっかり倒れていました。台風の爪あと、けっこう残っていましたね。

2012年10月 2日

ペットボトルのゆくえ~新設件名のお知らせ2012年9月分~


本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

9月は19件の件名を新設しました。

その中に「デポジット制度」という件名があります。
「デポジット」と呼ばれる預かり金が含まれた金額で品物を販売し、後に回収する際にその預かり金が返却される仕組みのことです。


散乱ペットボトルのツケは誰が払うのか デポジット制度の実現をめざして

栗岡 理子(著)
合同出版(2012.9)


そのデポジット制度をペットボトルで実現しようとしているそうです。
確かに飲み終わってお店に持って行くと預かり金が返ってくるのなら、ポイ捨てなども減りそうですね。

普段なかなかスーパーにある資源回収BOXを利用できていない私も、しっかり参加できそう。

いつも気軽に利用しているペットボトルを資源としてもより大切にしよう、という気持ちになれると思います。

2012年10月 5日

林檎1周忌

2011年10月5日にスティーブ・ジョブズ氏が逝去されてからちょうど1年が経ちました。
去る2012年9月21日にはiPhone 5が発売され大きなニュースになるなど、ジョブズ氏の他界後もアップル社は変わらず巷間を賑わせておりますが、ジョブズ氏はどのような心境で眺めているでしょうか...

さて、私にはジョブズ氏に心境を尋ねたいことがもう一つあります。
それは、異国・異教・異言語の地、日本でのジョブズ氏に関する出版点数の増加についてです。

TRC MARCの個人件名Jobs,Steveの本の総点数は75件。
2011年10月5日以降にTRCデータ部に見本が入荷した、個人件名Jobs,Steveの本の点数は39冊。
実に半分以上のジョブズ氏に関する本がこの1年に出版されたことになります。
アップルコンピュータの設立が1977年、アップルコンピュータの株式公開が1980年ですから、この1年間の熱狂ぶりを感じていただけるかと思います。

ちなみに、この1年に出版された39冊の中には児童書が4点含まれています。
では、ジョブズ氏について記述がある児童書はこの4点だけかというと、そんなことはありません。
学習件名「スティーブ・ジョブズ」があるのでそれで検索してみると、7件ヒットしました。
これは個人件名が入るような本、つまりその本全体でジョブズ氏について語った本以外に、ジョブズ氏について1ページ以上取り上げた児童書が3冊あったということになります。
どんな本の中で取り上げられているのかを見てみると、情報産業についての本が1冊、子供向けのニュースの本が2冊でした。
ニュース年鑑 2012 巻頭特集2011.3.11東日本大震災

池上 彰(監修)
ポプラ社 (2012.2)

ニュースの本で取り上げられているというのも、ジョブズ氏の存在感の大きさを物語っていますね...

現状をジョブズ氏は「ブームに過ぎないよ」と笑っておられるのでしょうか?
あるいは「私が歴史になっていく過程さ」と言っておられるのでしょうか?
それとも...

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