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2009年9月 アーカイブ

2009年9月30日

タイトルはまとめて検索しやすく

~図書館蔵書MARCのヒント 4~
(文化財調査報告書のMARC)

こんにちは。図書館蔵書 小松です。
今日で9月も終わり、こちらは朝から雨ですが、すっかり秋雨という雰囲気になっています。
街でブーツの人をみかけても自然な感じになってきました。

さて、7月に引き続いて、図書館蔵書のMARCについて今日から3日連続でお話します。今回お話しするのは、文化財の調査報告書についてです。

文化財の調査報告書というとまわりくどいかもしれませんが、寺社仏閣・古民家などの修復報告書、仏像や石造物の調査報告書など、いろいろな種類の文化財の報告書が似通った形で刊行されています。中でもよく見られるのが、遺跡の発掘調査報告書。ここではこれを中心にお話ししていきたいと思います。

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(発掘調査報告書)

今日は、発掘調査報告書の情報源、タイトルと発行者についてです。

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2009年9月29日

嵐の2日間

本日は「週刊新刊全点案内」1637号の発行日です。
掲載件数は830件でした。

以前もお知らせしたとおり、1637号は「2本〆」という変則スケジュールで作成しました。

830件を2日間で。

ということは、1日あたり400件ものMARCを作成したことになります。

とても大変でした。

この週のデータ部のフロアは、きっと殺気立っていたことでしょう(笑)


本を探す余裕もなかったので、今週は数で勝負。リストをチェックしていたら、なんだか似たような本がまとめて出版されていたのでご紹介します。


オンライン書店ビーケーワン:自然職のススメ
出山 健示
水谷 充

二玄社(2009.9)
発送可能時間



オンライン書店ビーケーワン:農業入門 「農」をシゴトにしよう! 週末農業から高収益経営まで



オンライン書店ビーケーワン:半農生活をはじめよう つくって・食べて・売ってできれば月10万円稼ぐ



オンライン書店ビーケーワン:農業に就く! 農業に必要な技術・資金・土地のしくみ


就農ってブームなんですね~。この時期に発行する理由とかあるのでしょうか?

2009年9月28日

図書館の新世界

こんにちわ。AV(録音・映像資料)山老です。
めっきり涼しくなりましたね。週末プチ里帰りをしたら、庭の金木犀がいい匂いを振りまいていました。あの匂いをとっておきたくて、子供の頃、ティッシュに包んで引き出しにしまっておいたなぁ。
もう、秋。本や映画や音楽が一層楽しみな時期ですね。


今月はこんなCDが印象に残っています。図書館というグループによる「図書館の新世界」(09906956)。ここが図書館流通センターのデータ事業部なだけに、手に取ったとき一瞬なんのことやらわからなくなりました。容器表のジャケット写真(=歌詞カードの表紙)には、古い木造校舎の図書室(といった場所で)で和やかな表情で本を開く4人が写っています。歌詞カードには、縦書きでタイトル、アーティストが記してあり、はじっこに背ラベルまで貼ってある(ように写っている)のです! まるで1冊の本のよう。さり気ない手の込み方に、無言でうなってしまいました(仕事中ですから)。
個人で活躍しているミュージシャンのユニットだそうですが、図書館のイメージにぴったり(?)な優しくて暖かくて懐かしい感じのアルバムになっているようです。
検索してみると、中間一致でも「図書館」がついているグループは、現状ではこのグループだけでした。
音楽界では意外と新しいこの名前、気になります。是非、図書館の中で聴いて見たいものです。


メンバーの1人、栗コーダーカルテットでも活動している近藤研二さんは、アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した「つみきのいえ」の音楽も担当しているそう。「つみきのいえ」(09905523)はTOOLiにも搭載されています。こちらも是非、ご利用くださいませ。

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2009年9月25日

外国語の絵本を探す

最近、ご近所の国際化が進んでいます。近所に住む4歳の姪の友達は、お父さんがカナダ出身とか、お母さんがインド出身とか…。もうそういうことが当たり前の世の中なのですね。
ということで、外国語で絵本を読みたい子どもや読ませたい親がいることでしょう。そんな場合に備えて、図書館専用ポータルサイトTOOLiでの検索法を考えてみます。

TOOLiの図書検索の画面をご覧ください。
まずは絵本、ということで分類記号に「E」を入力。
右下に「言語」という欄がありますので「英語」を選びます。
最近出版された図書ということで出版年は「2008年以降」を指定。

すると、91件ヒット。では日本の物語に絞ってみましょうか。
さらに「絵本の主題分類」に「913.6」と入力します。
24件ヒット。

リストの上のほうに出てきた「くものうえから」という図書の書誌詳細(新刊案内形式)を見てみます。右下に「著作の言語:日本語,英語」とあります。
書誌詳細(タグ形式)に切り替えて見てみると、「注記:英文併記」とあります。
以上のことから日本語と英語が併記されている図書だということがわかります。

本文が英語だけの図書の場合、当然「英文併記」という注記は入りません。
例えば「ねずみくんのチョッキ」という本は、英語だけの図書と、日本語と英語が併記されている図書とが違う出版社から出ています。「言語」と「注記」のタグに注目すると、どういう違いなのかがわかります。

検索画面では主だった言語を選べるようになっておりますが、2004年以前は「英語」とか「スペイン語」とか細かく分けて入力しておらず、「外国語」ひとつだったのです。図書現物を確認しつつ修正していますが、「外国語(04以前)」という選択肢もありますので、心に留めておいていただければと思います。

2009年9月24日

英国陸軍式?

9月22日は「週刊新刊全点案内」1636号の発行日です。
掲載件数は1429件でした。

*こんな本がありました*

オンライン書店ビーケーワン:英国陸軍式男の必修科目270
英国陸軍
石崎 貴比古

阪急コミュニケーションズ(2009.9)
発送可能時間

「英国陸軍」です。MASTERキートンですね。ジェームズ・ボンド…は英国情報部でしたか。
なんだかスゴそう、と思いつつ、本を見てみると
「卵を片手で割る」「水切り投石」「腹筋を6つに割る」「友人をつくる」「カラオケで勝つ」「颯爽と登場する」…これは一体??

なかにはもちろん「8時間の潜伏に耐える」「無人島から信号を送る」といった、軍隊らしい項目もあるのですが、これではまるでネタ本のよう。

とはいえ、これは「正真正銘、英国陸軍のもの」とのことです。
女王陛下をお守りするためには、あらゆる知識が必要なのですね。

2009年9月18日

歴史的決定~分類/件名のおはなし・5~

科学の進歩とともに教科書で習ったことが変更されることがあります。例えば武将の肖像とされていたものが別人だったりします。今回、話題としたのは445.9「冥王星」です。
実はこの分類記号は9番目の惑星という意味付けなのです。もっとも第3惑星の「地球」は別分類448なので445.3は第4惑星である「火星」の分類記号となり445.4は火星と木星の間にある小惑星帯(分類項目名は「小惑星」)が使用しています。さて、その445.9はようやく今年使用するチャンスがやってきました。『かくして冥王星は降格された』です。

オンライン書店ビーケーワン:かくして冥王星は降格された 太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて

意外と使用していない分類記号というのはあったりします。NDCは学問の体系上必要なものに対して分類記号を割り振っている面があるので必ずしもそれをテーマとした本が一定数刊行された実績があることにはならないのです。話を戻して冥王星ですがタイトルにあるように2006年に惑星から準惑星に降格されてしまったのでした。現在NDCは新訂9版が最新ですが予定されている10版では445.9はどうなりますでしょうか。想像では「準惑星」という分類項目名になるのではないかと思っています。本来なら小惑星は小惑星帯に限られた存在ではないので「木星」から「海王星」までの分類記号を前にそれぞれひとつ移動し445.8を「準惑星」445.9を「小惑星」とすればよさそうにも思いますが影響を考えると変更は難しいでしょう。その点445.9の変更は不幸中の幸いと呼べるケースではないかと思ったりします。

(参考:NDC9版445の展開)
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2009年9月17日

2本です

こんにちは。新刊の山崎です。
ちょっと先のことになりますが、9/29発行の週刊新刊全点案内1637号は、初めて(たぶん)の2本〆のものとなります。2本〆、つまり2日分です。2日間に入荷した分の図書を、2日間でMARC作成から週刊新刊全点案内発行まで処理しなくてはいけません。

週刊新刊全点案内は「週刊」ですから、通常は1週間(土・日除く5日間の入荷分)の図書について、毎週お知らせをしていることになります。なので通常は5本〆。それが今回、シルバーウィークの関係で1637号は2本〆になるのです。

基本5日間進行の作業手順を2日間に縮めるのですから、なかなか大変です。それに5日間あれば、なかには大波の日があっても凪の日もあるよね、といった感じで進められるのですが、2日間ではなんだか息つく暇もなさそう。そして1日あたりの入荷量も、どうやら通常よりかなり多くなっているようです。…嵐になるかも。

2009年9月16日

きょうのデータ部☆(9/16)

会社の近くに小さなパン屋さんがあります。
ミルク酵母を使ったドイツ風のパンで、
どっしりと食べごたえがあってヘルシーなので
よくお昼にお世話になっています。

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“天然酵母のパン”って最近はあちこちで見かけますが
昔はそれほど一般的ではなかったような。
そういえば天然酵母パンについての本も、
ある時期からどどっと出版されはじめた気がします。
いつからだっけ…?と思ってちょっと検索してみました。

分類(NDC9版)=596.63 & タイトルに「酵母」が入っているもの、
という条件で検索してみると…
90年代には1年に1冊あるかないかという状態だったのが、
2001年~2004年は年間3~4冊。で、2005年に一気に9冊。
2006年は5冊。2007年7冊。2008年13冊。2009年は今のところ6冊。

ふうむ。
ブームの兆しは2001年~。2005年あたりにブレークしたんだな。
納得納得。と落ち着いたところで、美味しくお昼をいただいたのでした。

2009年9月15日

ビートルズ祭り

本日は「週刊新刊全点案内」1635号の発行日です。
掲載件数は1124件でした。

*こんな本がありました*
今月リマスター版のCDが発売されたビートルズ。関連した書籍が、こちらを含めて5冊、1635号に掲載されました。


オンライン書店ビーケーワン:ザ・ビートルズフォトクロニクル
TIM HILL
Daily Mail
文永 優

ヤマハミュージックメディア(2009.10)
発送可能時間

「週刊新刊全点案内」では、ほぼ1ページまるまるビートルズ本。
こんなに一度に出されると、ファンの人は困ってしまいますね(笑)


続いて、個人的に気になった本をご紹介。


オンライン書店ビーケーワン:世界言語百科 ビジュアル版 現用・危機・絶滅言語1000

表紙(口元の写真がいっぱい!)はちょっとこわいですが、写真を多用しつつ、現在使われているものから、すでに滅んでしまったものまで1000の言語について解説しています。

黒海沿岸の都市サチで使われていた「ウビフ語」は、1992年10月7日に滅びてしまったそうです。
最後の話者がこの日に亡くなられたからだとか。

こんなにたくさんの言語があって、絶滅の危機に瀕しているものも多いだなんて、全然知りませんでした。なかなか興味深い内容でした。

2009年9月14日

英語クリスマス絵本のご紹介(予告)

こんにちは。AS・野村です。

企画洋書ですが、来月の企画では、クリスマスにおすすめの洋書絵本(英語)をご紹介する予定です。

これからMARCを作成しますが、ぱっと目に飛び込んでくるのは、やはり表紙の赤と白(雪)。
しかけがある絵本もあります。

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週刊新刊全点案内1639号(10月13日号)に注文書を同封する予定ですので、ぜひご利用ください。

2009年9月11日

つかみどころのない人  ~典拠のはなし~

9月も中旬にさしかかりました。
日足も短くなり、夏の思い出は遠いものになりつつあります。
といっても、私の夏の思い出は埼玉県のマスコット「コバトン」と2ショット写真を撮ったことくらいですが...。
(コバトンって? と思った方は埼玉県ホームページへ!)
近所にできたコンビニのオープニングイベントに来ていたコバトンを見つけたときは、自分でも驚くほどテンションがあがってしまい、思わず駆け寄って写真撮影。
この夏のいい思い出になりました。

さて、仮にコバトンが エッセイを書いたとしたら...?

TRC MARCでは、図書に表示されていたら責任表示として採用します。
以前は、たとえ図書に「コバトン 著」のように表示されていても、実際の著者ではないもの(県のマスコットのようなものは、そのいい例です)は、責任表示としては採用せず「注記」という項目に入力していました。
しかし、2006年からはこれらも責任表示として採用し、典拠ファイルも作成しよう、ということになったのです。

それ以降私たち典拠メンバーは、実在しないものも含め 幅広い著者を相手にすることに...。

例えば
プロ野球球団マスコットとか  

オンライン書店ビーケーワン:ドアラのへや かくていしんこくむずかしい


お店の看板人形とか

オンライン書店ビーケーワン:くいだおれ太郎のつぶやき。


アニメーションの作中人物とか

オンライン書店ビーケーワン:みさえの愛情たっぷり手ぬきレシピ クレヨンしんちゃん


これなんてぱっと見た感じ、野原みさえという料理研究家が書いているのかと思ってしまいそうです。
よーくみると表紙左上に「クレヨンしんちゃん」ってあるのですけど...。

ほかにも 動物(パンダとか、犬とか)、精霊(スピリチュアル系の本の著者として登場)などなど。

もちろん人名事典には載っていませんから、名前の読みかたがわからないときに頼れる資料は、ほとんどありません。
同一名称が出現すると、付記事項に頭を悩ませることになります。
どういう人(じゃないこともあるけど)なのか知ろうにも 著者紹介を読んではみたものの結局よくわからない...ってこともあります。

つかみどころのない人(物)を相手にするのは、なかなか大変です。 


    

2009年9月10日

健康診断

こんにちは。新刊の山崎です。
明日11日は、健康診断の日です。いろいろ受診項目がありますが、私が一番気になるのは視力測定。学生時代ずっと左右1.5だったのに、ここ数年は0.4前後になってしまいました。
うーん、さらに悪くなってたら困るなぁ。
普段ほとんど使っていないので眼鏡を持ってくるのを毎回忘れてしまうのですが、以前の健診で、係の方に「持ってきて下さいね。その方がいい点が出ますから。」と言われて、ちょっとびっくりしました。
…健康診断ってそういうものだったのかぁ。なんとなく、実力(?)を測定することが目的だと思っていたのですが…。
とりあえず、明日は忘れないようにしようと思います。

2009年9月 9日

きょうのデータ部☆(9/9)

曇天の今日は、ようやく残暑がおさまって
すこし肌寒いようなお天気です。
そろそろ衣替えを考えないと...
もこもこ着ぶくれる季節もきっともうすぐですね。

会社の近くの公園で葉っぱが色づきはじめていました。

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2009年9月 8日

歴女ブーム!

本日は「週刊新刊全点案内」1634号の発行日です。
掲載件数は1296件でした。

*こんな本がありました*

「歴史好きの女子」、名付けて「歴女」がブームだそうです。これまでも潜在的には存在したのに急に脚光を浴びるようになったのか、はたまたゲームなどの影響で急増したのか。どちらにせよ、テレビなどでも「歴女」を自称する女性をよく見かけるようになりました。
中でも特に「戦国時代好きの女子」は「武女子」なのだそうで。
「歴史」「戦国」に過剰に反応してしまう「武女子」の面白おかしい日常をマンガで綴ったのがこちら。戦国時代の豆知識も満載です。

オンライン書店ビーケーワン:戦国武女子、参る! いっそ武将に仕えたい!

それから、歴女ブームの火付け役となったゲーム「戦国BASARA」に登場する武将を一人一冊ずつ取り上げたのがこちら。

オンライン書店ビーケーワン:“戦国BASARA”武将巡礼 Vol.1 伊達政宗
BASARA武将研究会

JTBパブリッシング(2009.10)
発送可能時間

確かに「実物はぜっっったいに違う!」と思いつつも、ゲームの中で麗々しく美化された武将たちを見ると、乙女心が疼くという気持ちもわからないではありません。

こちらはズバリ「関ケ原」がテーマ。天下分け目と言われ、武将たちの様々な思惑が交錯した関ケ原は、いろいろと妄想の余地があるんでしょうか。「関ケ原内外でくり広げら れた武将カップリング」を取り上げているそうです。カップリングて…。

オンライン書店ビーケーワン:ハラハラ!関ケ原戦国男子

「むしご(645)め炊いて祝おう大化の改新」とか「なくよ(794)ウグイス平安京」とかで歴史の知識が停止している私にとっては、なかなか理解が難しい世界ではありますが、でも改めて日本の歴史を見直そうというのは悪いことではないかもしれませんね。

2009年9月 7日

選挙特集号

こんにちは。雑誌:半澤です。

8月30日(日)の総選挙、TVにかじりついていた人も多かったのではないでしょうか。

そしてこれが選挙結果を特集で報じた週刊誌の皆さん。

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週刊誌は普通、発売予定日が何曜日と固定されていますが、この週の総合誌は変則で、元々の発売日によらず9月1日火曜と2日水曜に発売が集中しました。

雑誌は発売日の前日にはデータ部に搬入されますから、選挙の翌日8月31日と9月1日の午後にはもう選挙特集号が届いていたのです。編集・印刷の時間を考えると凄いスピード!
情報の早い週刊誌の仕事ぶりを思い知った週でした。  

ちなみに発売日が早まっても、もちろんその発売日朝にはきっちり雑誌MARCが提供されます。
雑誌メンバーの仕事ぶりもなかなかのものですよ。(自画自賛)


 

2009年9月 4日

書評に載った本 第2話

月末企画の「MARCや検索のはなし」、本日は「書評情報」についてご紹介します。

TRC MARCには「書評」という項目があり、新聞で紹介された本のMARCに「掲載紙名」「掲載の日付」を入れています。

現在、データ部で書評情報に携わっているのは4人。作業している人数が少ないため、実際にどんな作業をしているのか、データ部内でもよく知らない人も多かったり…。
そこで、本日はこちらの記事よりもう少し突っ込んでお話します。

書評担当者は毎朝新聞をめくって確認し、書評が載っている新聞の該当部分を切り取ってMARC NOを書き込んで大事に保存。
これを一週間繰り返し、前週火曜日から翌週月曜日分までを、月曜日にまとめてMARCに書評情報を追加します。
1人が新聞調べ+情報追加し、もう1人が再び新聞を調べながらモレがないか、間違っていないかをチェックしています。

一口に書評情報と言っても、どんなものを「書評」と呼んでいるのでしょうか?
TRC MARCでは「タイトル」「著者名」「出版者名」の情報が明記されているものを、「書評」として取り扱っています。こちらはTOOLiで検索していただけます。
さらにこの中から、「書評者がいる」「刊行されてから2年以内」「書評初掲載」のもののみを「週刊新刊全点案内」の「書評に載った本」に掲載しています。

実は、この「書評者のいる書評のみを「週刊新刊全点案内」に掲載」というルールは1627号(09.7/14発行)から始めました。これは、「選書のためのツールとして使うので、書評者のいるもののみを「週刊新刊全点案内」に載せて!」という図書館からの声にお応えしたためです。

また、以前は全国紙5紙(朝日・産経・日経・毎日・読売)のみでしたが、中部地区の図書館の熱い熱い期待にお応えし、1507号(07.2/6発行)から「中日・東京新聞」も該当紙としています。できれば地方紙も採用できるとよいのですが、毎日の作業を考えるとなかなか難しいところです…。

発売前の本の書評が掲載されることもありますが、その場合は本が発売され、MARCを作成した時点で書評情報を追加しています。TRC MARCが無い本が書評として紹介された場合は、可能な限り本を取寄せてMARCを作成・書評情報の追加を行っています。

目立たない存在の「書評情報」という項目ですが、使いやすいように色々と工夫してMARCを作成しているのでした。

2009年9月 3日

ふたご

こんにちは。新刊の山崎です。
昨日9月2日は、母と母の妹(つまり叔母)の誕生日でした。二人ともおめでとう! 母たちは双子なのです。
双子といえば、小学生のとき、学校の図書室で見かけて気になっていた本があったことを思い出しました。タイトルはたしか「エーミールと三人のふたご」。“三人のふたご”の意味がわからず不思議に思ったのですが、結局ずっとそれっきりになっていたので、今回調べてみました。
TRC MARCを検索すると、該当するのはどうやら3件。最近では、岩波少年文庫から2000年に出版されているようです。

オンライン書店ビーケーワン:エーミールと三人のふたご
エーリヒ・ケストナー
池田 香代子

岩波書店(2000.7)
発送可能時間

著者はエーリヒ・ケストナー。おお、「飛ぶ教室」の方ですね。もしかして有名な本だったのでしょうか。内容紹介をみると「少年たちのどろぼう追跡の大活躍から2年。エーミールは夏休みにふたたびベルリンを訪れ、仲間たちと再会します。また巻きこまれる今度の事件とは?「エーミールと探偵たち」続編を新訳で。」とあり。残念ながら“三人のふたご”の謎は解けません。
しかし著者がケストナーで、訳者が池田香代子さん(「世界がもし100人の村だったら」の方)ということは、きっと有名な作品なのでしょう。Webで調べてみたところ、いました、私と同じ疑問を持っていた方が。…なるほど、そういうことでしたか。謎が解けました。
ネタばれになってしまうので、TRC MARCの内容紹介ではふたごについては触れていなかったようですね。

2009年9月 2日

きょうのデータ部☆(9/2)

秋風とともに
あみもの本が続々とお目見えしています。

今週号の「週刊新刊全点案内」には14冊。
来週号にはどかんと16冊掲載の予定です。

本日入力中のみなさん↓

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2009年9月 1日

忘れないために~新設件名お知らせ2009年8月分~

本日発行の『週刊新刊全点案内』は巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
この新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

8月は15件の件名を採用しました。

毎年8月が近づくと、戦争についての本が数多く刊行されます。この時期にだけ考えればいいという問題ではもちろんないけれど、やはり区切りとして、ということなのでしょう。戦争を体験した世代の方たちが少なくなるなかで、戦争に関わる遺構にふれることで歴史を学ぼうとする活動もあるようです。

そうした遺構を表す言葉として、「戦争遺跡」という件名を新設しました。
件名を新設するときには、作業者によって見解が違ってしまわないように、定義を明確にします。「戦争遺跡」の場合は、“近代以降の戦争に関する遺跡”に対して使用するものと定義しました。戦争に関する遺跡には、たとえば軍事関係施設の跡や、戦争によって被災した建造物などがあります。


オンライン書店ビーケーワン:呉・江田島・広島戦争遺跡ガイドブック


本は記録を伝えるメディアではありますが、本で読んだだけのものと、実際に見たり聞いたりしたものとでは、やはり印象が違います。自分が住んでいる地域の戦争遺跡を見ることで、どこか遠い昔のことと思ってしまう戦争を、もっと身近に、切実に考えられる気がします。

秋と共に来る○欲

本日は「週刊新刊全点案内」1633号の発行日です。
掲載件数は1502件でした。

9月の表紙はこちら。洋梨と葡萄。実りの秋の到来を感じさせてくれます。

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*こんな本がありました*

実りの秋、食欲の秋もいいけれど、やっぱり知的に学問の秋でしょう、と主張するこんな本たちがやって来ました。

オンライン書店ビーケーワン:漢詩を創る、漢詩を愉しむ 創ればわかる、漢詩のココロ

文系の方にはこの本。
読み下し、現代語に訳すだけでなく、漢詩が自分の手で作れるように。
漢字の羅列で硬派なイメージを醸し出せる上に、「日本人なら誰でも作れる」というスタンスが心強い限り。

オンライン書店ビーケーワン:奇想天外な科学実験ファイル 歴史を変えた!?
アレックス・バーザ
鈴木 南日子

エクスナレッジ(2009.8)
発送可能時間

理系の方にはこちら。
科学の発展には、現代を生きる私たちからすると奇想天外と思える実験がいっぱいあったようです。歴史を変えたかはさておき、歴史の一部であることは間違いないでしょう。
科学の夢、野望、好奇心が詰まった「兵どもが夢の跡」ともいえるのではないかと思います。

残暑も残っておりますが、食欲の秋も学問の秋も楽しんでいきましょう!

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