MARC MANIAX目録の第6回は、「責任表示」です。
おそらく図書館関係者でなければ出会わないこの言葉。日本目録規則の旧版(新版予備版)までは「著者表示」でした。1987年版は図書以外の資料も対象とされていますので、著者でも編集者でも歌手でも映画監督でも、「その著作の創造にかかわった人」を広く表すために考えられた用語です。
責任表示は、所定の情報源に表示されている個人名・団体名を採用するのが基本です。奥付の前ページや目次ページなど本の中身からは採用しません。情報源を確認し、「宮部みゆき著」というように、名前のあとに、役割を示した語をつけて記録すればひとまずOKです。
が、ここはMARC MANIAX 目録ですので、もう少しツッコんでいきます。
日本目録規則(以下「目録規則」)、TRC MARCへの適用をざざざっとご説明します。
★著作の種類を示す語
著、編、監修など、役割を表す言葉を、著作の種類を示す語 または 著述区分 と呼びます。表紙は「絵」とあるけど奥付は「画」というように、情報源によって表現が違う場合は優先順位にしたがって採用します。
「著者」「編者」の 者 は省略して「著」「編」とします。 「翻訳」は「訳」に統一。その他イロイロの 共著、現代語訳、日本語版監修…などの表現はそのまま使います。
角川書店の文芸書が手元にあったら見てみてください。著者の名前だけが表示されて「著」の文字がどこにもないことがあります。この場合は適切な語を〔 〕で補い 赤川次郎〔著〕 といった形にします。
目録の世界で〔 〕は「図書にないものを補記した」という意味です。
★情報源によって表示が違う
同じ著者でも情報源によって形が違うことがあります。目録規則では「もっとも適切な表示を選んで記録する」とあります(2.1.5.2A)。この「もっとも適切」というのがクセものですが、例えば著者名が表紙は原綴、奥付が かな だったら かな の形を採用しておいたほうが見てわかりやすい。さらにTRC MARCでは、個人名の場合は、情報源の多寡・優先順位にしたがって採用。団体名の場合は、より詳しく表現されている形を採用しています。
ます、アルファベット(原綴)と かな なら、かなの形が優先
マクマリー (背・表紙)
John McMurry (標題紙・奥付)
→マクマリー
個人名の場合は、情報源の優先順位
かこさとし (標題紙・背・表紙)
加古里子 (奥付)
→かこさとし
団体名の場合は、詳しく書かれている形
日本たばこ産業株式会社 (標題紙・背・表紙)
日本たばこ産業株式会社広報部 (奥付)
→日本たばこ産業株式会社広報部
皆さんの身近にある本でしたら、だいたいこれで大丈夫!(かな…)
次週は応用編をお送りします。