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2011年3月 アーカイブ

2011年3月31日

「おやすみなさいフランシス」-わたしの思い出の本

こんにちは、図書館蔵書 小松です。

「わたしの思い出の本」というお題なのですが、実は「思い出した本」。
先日、図書館蔵書にこの本が入荷しました。

アナグマの女の子フランシスと、その家族を題材にしたシリーズの一冊です。

「ジャムつきパンとフランシス」
ラッセル・ホーバン
リリアン・ホーバン
まつおか きょうこ
好学社

ここに出てくる、フランシスやクラスメイトのお弁当がなんとも美味しそう。

「ライむぎパンに クリームチーズ きゅうりと トマトの サンドイッチ」
「魔法瓶に入ったトマトのクリームスープ」
「しろパンに伊勢えびのサラダをはさんだサンドイッチ」
「セロリとにんじんと黒いオリーヴ」

にも関わらず、「ジャムつきパン」に執着しているフランシスは、お母さんの持たせてくれたランチを、クラスメイトの「ジャムつきパン」と交換してしまったりもするのですが、ずっとそればっかり食べているうちにだんだんつまらなくなってきます。

ページを追っているうちに、ふと気がつきました。
このアナグマの子知ってる!

子供のころに「おやすみなさいフランシス」に夢中だったことを思い出しました。

「おやすみなさいフランシス」 (世界傑作絵本シリーズ)
ラッセル・ホーバン
ガース・ウイリアムズ
まつおか きょうこ
福音館書店(1974)

こちらは、子供部屋でひとりベッドに入ったものの眼が冴えてしまって眠れないフランシスが、外の音や部屋の隅っこなどからこわい想像をして、居間のお父さんとお母さんのところに言いつけにいくもの。

当時、やっぱり布団に入ってから眠るまでをとっても長く感じていた私には、親近感の湧く絵本でした。

フランシスが居間のお父さんとお母さんのところに行くと、ふたりが大人だけでケーキを食べている(夜なのに!?)場面があり、とてもおいしそうに思ったおぼえがあります。当時から絵本の中の食べ物は気になりました。三つ子の魂百までとはこのことでしょう。

そんなに思い出深かった本の主人公、何で同じフランシスだとすぐに気づかなかったのかというと、それには理由が・・・。

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2011年3月30日

きょうのデータ部☆(3/30)

今日の桜は、
気が早い木が数本、枝の先に少しひらいてます、というところ。


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写真を撮っていたら、通りすがりの方二人に声をかけられました。
皆が待ってる感じですね。

2011年3月29日

英語を読む

本日は「週刊新刊全点案内」1711号の発行日です。
掲載件数は1555件でした。

東京では、きのうサクラの開花宣言が出されました。
気がつけば今週末はもう4月。季節は確実に進んでいくのですね。

4月といえば、新たなスタートの時期です。何かを始めたいと思う人も多いことでしょう。
そこで気になったのがこちらの本。

オンライン書店ビーケーワン:eリーディング英語学習法 アマゾン、グーグルから電子デバイスまで

eリーディングと聞くとなんだか難しそうですが、インターネット上の英文素材をパソコンやスマートフォンなどを使うことで読解教材としてしまおう!という本です。

無料で読める電子ブックのサンプルを使ってみたり、ウィキペディアを活用してみたり、膨大なネット上の文章から自分の興味のある分野の英文を選び出して教材にする方法を紹介しています。

たしかに自分に興味がある文章だったら理解もはやいでしょうし、キーワードがfun「楽しい」&free「無料で自由」というとおり、お金のかからないものを中心に紹介しているので、学習をはじめるのにハードルがあまり高くないのもいいなと思いました。

英語で挫折しないために、自分にあったものからはじめてみるというのもいいかもしれません。

2011年3月28日

あの人が読むとなると気になる


戦場カメラマンの渡部陽一さんによる、こんなCDがありました。

【CD】 渡部陽一の世界名作童話劇場 日本篇(11902098)

タイトルの通り、渡部陽一さんが童話を朗読するCDです。
戦場カメラマンと言うと、いつ巻き込まれて死ぬかも分からない危険極まりない状況の中で、現実を伝えるために写真を撮る仕事、というイメージです。それでいて、ゆっくりと丁寧な喋り方。あのギャップが気になる人も多いのでは。私はこのCDを初めて見た時、「あの人に童話を読んでもらおうと思いついた人、すごい!」と、ポンと手を打ちたくなりました。(自発的な企画かもしれませんが)


日本音響研究所というところから「癒し効果、安眠導入効果が期待できる」とお墨付きです。(Victor Entertainment HP参考)
TVのバラエティ番組などでのトークを聞いていると、早口でたくさん伝えようとするより、ゆっくりの方が、聞く側の聞く気が増し、頭に入ってくるものなんだな、と思わされます。日頃、しっかり伝えたいあまり、子どもに「手を洗え!」「片付けろ!」「こういう時はなんて言うの!?」など、声を張り上げてしつこく言うのは全く逆効果?とも思ったり。


「桃太郎」や「おむすびころりん」など、有名な話ばかりですが、あの人が読むと思うと大人の私も興味がわいてきます。でも、確かに、聞いている間に安らかな眠りに導かれていってしまうかも・・・。


2011年3月25日

出版年月で検索するときに・・・

「あの本たしか先月発売になっていたはず」と思って出版年月で絞って検索してみたのに出てこない、という経験をされたことはありませんか?

もちろん、そもそもその図書のTRCMARCがないから、という大変残念な場合もあり得ますが、他にも原因が考えられます。


一つは、以前にこちらでもふれましたが、図書に記載されている出版の年月日と実際の発売日が必ずしも一致しないことがあること。
たとえば3月に店頭に並んだ図書でも、奥付をみると4月や5月の日付だったり、逆に2月の日付であったりすることもよくあります。


また、図書に出版の年月日が記載されていなかったということもあります。
その場合MARCにはc2011や〔2011〕などと記入されます。

c2011は著作権表示からとった場合です。ほかにもパターンがありますが詳しくはこちらをどうぞ。

何も図書に記載がない場合には、発売の月が分かっていても〔2011.3〕ではなく、〔2011〕のように出版年のみを補記します。
このような場合には2011年3月という検索条件では引き当たらないことになります。


出版年月を加えて検索して「あれ、引っ掛かってこない」と不審に思われたときには、上のような図書の出版の年月記載の傾向や目録規則を思い出していただき、条件を変えて再度検索すると見事ヒットする!…かもしれません。

2011年3月24日

「五月三十五日」-わたしの思い出の本

こんにちは。新刊目録の土屋です。
思い出の一冊を紹介する企画、第6回。私の一冊はこちら。

「五月三十五日 改版」
(ケストナー少年文学全集)

ケストナー作 高橋 健二訳
岩波書店(2006.6)

ケストナーと言えば「飛ぶ教室」や「エーミール」シリーズが有名ですが、私は断然「五月三十五日」推しです。
五月三十五日にタンスの引き出しを通って様々な世界を旅する...というシチュエーションにとてもワクワクしました。
この本を読んでから数年間は、五月のおわりから六月はじめ頃になると(なにしろ三十五日!なので)、自分の部屋のタンスの引き出しを一生懸命のぞいた記憶があります。


わたしの思い出の本、次点はこちら

「もりのへなそうる」
(福音館創作童話シリーズ)

わたなべ しげおさく やまわき ゆりこえ
福音館書店(2002.2)

細かい内容は覚えていませんが、大笑いしたことだけは覚えています。

2011年3月23日

きょうのデータ部☆(3/23)

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桜のつぼみが、かなり大きくふくらんでました。
来週にはひらくかも?

2011年3月22日

スタジオジブリ

本日は「週刊新刊全点案内」1710号の発行日です。
掲載件数は1283件でした。

*こんな本がありました*


オンライン書店ビーケーワン:スタジオジブリの軌跡 『月刊アニメージュ』の特集記事で見る 1984−2011


昨晩、日本テレビ系列で放送された「スタジオジブリ物語」、ご覧になった方はいますでしょうか?
久々に、無心で楽しめた面白い番組でした。

名場面満載で、宮崎・高畑作品の魅力を様々に分析していましたが、私にとって、ジブリの作品の魅力はなんだろう、と考えさせられもして、主人公たちが考えるつづけるところ・行動しつづけるところかな、などと思いながら観ていました。

既成の枠にはまる事を許さず、自分の頭で突き詰めて考え、世の中へ疑問を持つことを忘れない。いい年をした、しがらみも沢山あるはずのおじさんが、そういう姿勢を持ち続けていることになんとも頼もしさを感じます。

でも、おじさん頼みだけではなく、そろそろ自分でも考えなさい、と促されているような気もした番組でした。

好きな宮崎キャラはたくさんいますが、見ていていつの間にかうるうるしているのは「ハイジ」。
ゆうべも、下着一枚で山を駆けのぼるハイジを見ながら涙目に…。あの娘はヤバいです!


もう一冊、データ部の先輩に薦められた本がこちら。


オンライン書店ビーケーワン:貧困社会から生まれた“奇跡の指揮者” グスターボ・ドゥダメルとベネズエラの挑戦

 
南米ベネズエラでは、音楽で貧困を救う社会政策が行われているとのこと。
こんなところからも、学べることは沢山ありそうですね。

2011年3月18日

「人」効果

再来週発行の「週刊新刊全点案内」掲載予定分で、気になるテーマの本がありました。
果たして世界を変えたのは「誰」だったのか…農学者N.ボーローグたちの例をあげ、小さな行動が大きな影響を与えていく「バタフライ効果」を説いています。

オンライン書店ビーケーワン:世界を変える力 バタフライ・エフェクト
アンディ・アンドルーズ
弓場 隆
鎌田 浩毅

ディスカヴァー・トゥエンティワン(2011.3)
発送可能時間
「バタフライ効果」とは気象学者のE.ローレンツが提唱した、「蝶の羽ばたきのような小さな空気流変動が、時間とともに伝播し、遠くで大きな気象の変化を起こす」という科学理論のこと。
未来を正確に予測することはできないという理論でもありますが、これは自然に限らず、人の行為、世界そのもの動きにもあてはめることができます。
小さな行動が大きな影響を与えることができるとしたら、その結果広がる影響が良いものか悪いものかは、その元となる一人一人の行いにかかっているのかもしれません。
「行動」がもつ意味と重要性について考えさせられます。

2011年3月17日

子どものブーム絵本

先週、「わたしの思い出の本」の記事を書いたAV(録音・映像資料)の山老です。今日はウチの子どもがお気に入りの絵本をちょっと紹介。

子どもにも本に親しんでほしいと思い、近所の図書館へ時々足を運びます。自分が子どもを持ってから分かったことの一つですが、「何冊でもいいよ」と言うと、なんとなんでも選ぶこと。家にある本でも、前にかりた本でも、本当に何冊も持ってくるので、親が持って帰れる重さでギブアップというのが実際です。


息子たちも私も好きなのはこれ。

オンライン書店ビーケーワン:三びきのやぎのがらがらどん ノルウェーの昔話
マーシャ・ブラウン
せた ていじ

福音館書店(1965.7)
発送可能時間
怖いトロルをやっつけるのが痛快ですね。
女優のような先生の読み聞かせで、保育園でも人気のようです。


こちらは、私の方が心にびしびし響いているかも。

オンライン書店ビーケーワン:ぐるんぱのようちえん
ぐるんぱのようちえん
(こどものとも絵本)
西内 ミナミ
堀内 誠一

福音館書店(2008.4)
発送可能時間
最後にいつも「良かったね~」と言ってしまいます。


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2011年3月16日

きょうのデータ部☆(3/16)

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次週発行予定の「週刊新刊全点案内」1710号、鋭意編集中です。

東北地方太平洋沖地震による図書館の被災情報・救援情報について、サイトが設置されています。
東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報

2011年3月15日

がんばる女性研究者に敬意を表して

きょうは「週刊新刊全点案内」1709号の発行日です。
掲載件数は1432件でした。

今週の注目はこちら!

オンライン書店ビーケーワン:都市を生きぬくための狡知 タンザニアの零細商人マチンガの民族誌

狡知…ずる賢い知恵。本のタイトルになるには珍しい言葉だなと興味を持ちました。

タンザニアの零細商人をテーマにしています。露店商、あるいは店を持たない行商人たちの駆け引きは、嘘や騙しも大アリの熾烈なものだとか。騙し騙され、でも不思議な調和が保たれ、仲間意識もあるらしい。騙されることも織り込み済みの商売なのか…。

女性の研究者がタンザニア商人の世界に飛び込み、実際に古着売買の商売をして調査・分析したものです。なんという行動力とガッツ!


東北地方太平洋沖地震による図書館の被災情報・救援情報について、サイトが設置されています。
東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報

お知らせ

こんにちは。新刊目録の望月です。
被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

「週刊新刊全点案内」1709号は、本日発行いたしました。
事情により遅れることもあるかと思いますが、無事にお客さまの元に届きますよう願っております。


東北地方太平洋沖地震による図書館の被災情報・救援情報について、サイトが設置されています。
東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報

2011年3月14日

東北地方太平洋沖地震

3/11(金)に発生しました東北地方太平洋沖地震により、被災されたみなさまにお見舞いを申し上げます。

この地震による図書館の被災情報・救援情報について、サイトが設置されています。
東日本大地震による図書館の被災情報・救援情報

2011年3月11日

秘密にしておきたい?

昨年末に話題になった「KAGEROU」皆さんはお読みになりましたか?
第5回ポプラ社小説大賞を受賞、新聞の書評にもとりあげられました。
そして何より俳優の水嶋ヒロさんが書いたことで注目されましたが、著作は別名で出版されています。
この本が出版されるという噂を聞きつけて、データ作成するのを心待ち?にしていた典拠班メンバーもいたかも。


オンライン書店ビーケーワン:KAGEROU


まず別名「齋藤智裕」の典拠ファイルを作成。もうひとつのお仕事として「水嶋ヒロ」のファイルと相互参照しました。

漢字形       齋藤/智裕
カナ形       サイトウ,トモヒロ
相互参照     水嶋/ヒロ 


さてその「KAGEROU」からはや3ヶ月、関連本が出版されました。

オンライン書店ビーケーワン:齋藤智裕「KAGEROU」を読み解く


今回の著者、外村明彦さんの著者紹介を拝見したところ、別のお名前での著作があるようです。
「2007年に二冊のエッセイ集を出版し、日本冒険小説協会の特別賞を受賞」とあります。
しかしその別名は今回の本では公表されていません。
典拠ファイル作成者としてはなんとも残念。別名での検索が可能になれば他の本を読む機会にもつながるかもしれないと思ってしまうのですが、それではまだまだ未熟者。
執筆者は著作によってお名前を使い分けるなど計り知れない理由があるものです。
別名がわかるその日を密かに楽しみにしております。

2011年3月10日

「なんて素敵にジャパネスク」-わたしの思い出の本

こんにちは。AV(録音・映像資料)の山老です。
私の思い出の本は「なんて素敵にジャパネスク」です。少女小説をあげるのは少し恥ずかしいのですが、読んだのが中一なのでよしとすることにします。

小学校時代は読書が苦手でした。夏休みの感想文の宿題なんて、課題図書の1冊を読了するのもなんとこさ。読書は楽しいものではなく、ためになるから仕方なくするものだ、くらいに思っていました。
それが急に変ったのは、友だちに「面白いよ」と言われて借りた集英社のコバルト文庫です。
なんだ!面白いじゃないか!
そこから一気に読書量が増えました。(内容はともかく量だけは)


「なんて素敵にジャパネスク」は、平安王朝を舞台にした恋愛ものですが、ちょうど、中学から始まった古典の予備知識としても便利でした。御簾や円座がどんなものか、勘解由使や宿直ってどんなことか。国語の授業だと覚えにくそうなことが、自然と頭に入ったものです。「ジャパネスク」(略)は8巻まで続き、なかなか読み応えある分量に。当時は夢中になり、その後も度々読み返し、おばさんになった今でもたまに読みたくなります。子ども時代の自分自身への懐かしさも一緒になっている感じです。

最近、著者の氷室冴子さんは何か本を出しているのかしら?と調べてみますと、なんと既に亡くなられていました。少女小説から自然と卒業し、著作を読むことは最近ではほとんどなくなっていたけれど…。2度と新しい作品を読むことはできないと思うと、自分中のはるか遠く、ずっと大事にしたい部分にぽかっと穴が開いてしまった気持ちです。

2011年3月 9日

きょうのデータ部☆(3/9)

ただいま5時半。

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日がのびてくると嬉しいです。

2011年3月 8日

イグアナに会いに

本日は「週刊新刊全点案内」1708号の発行日です。
掲載件数は1404でした。

*こんな本がありました*

オンライン書店ビーケーワン:世界遺産ガラパゴス諸島完全ガイド
世界遺産ガラパゴス諸島完全ガイド
(地球の歩き方GEM STONE)
地球の歩き方編集室 編

ダイヤモンド・ビッグ社(2011.3)
発送可能時間

「ガラパゴス」で検索すると携帯電話が上位にくる昨今ですが、こちらは本家本元ガラパゴス諸島の本です。

ゾウガメやイグアナなどの生き物の説明があるのはもちろん、
お店やホテル、お土産についても紹介しています。
ガラパゴスの生き物についての本は多いけれど、
こういうガイドブック的な本はめずらしいなぁと思って、
シリーズを見て納得。
一味違ったこだわりの旅を提案しているシリーズなのでした。

恐竜みたいなイグアナ、最後のゾウガメ、ダーウィンの島...
秘境的なイメージがありましたが、
決まりを守れば観光客でも回れるそうです。
ま、静岡で育ちながら富士山にも登ったことがない私には、
かなりハードルが高いですけれども。

2011年3月 7日

コンセプチュアル・ブックガイド

ご紹介するのは全体を一つの建築物にみたてた書評エッセイ集です。興味のある書き手の名前を見つけたので読んでみました。
「門」から入り、「玄関」「リビング」「地下室」「子供部屋」「秘密基地」...「屋上」、そして「船着き場」へ。全部で27のパートに分かれています。演劇、映画、音楽、現代アートなどの分野の執筆者による選書にはびっくりすることも。新たな出会いも生まれそうな一冊です。

〈建築〉としてのブックガイド
(コンセプチュアル・ブックガイドシリーズ)

藤原 ちから
辻本 力

明月堂書店(2011.2)

2011年3月 4日

TAROの100年

こんにちは。新刊目録の望月です。
なんでこの時期にドラマをやるんだろう、と思っていたのですが今年生誕100年だったのですね、岡本太郎。

番宣は見たのに、ドラマ初回は見逃してしまいました。松尾スズキさんの岡本太郎が見たいので、次は見逃さないようにしたいです。

「週刊新刊全点案内」次号(1708号)でも、関連本が3冊掲載されています。

オンライン書店ビーケーワン:岡本太郎と横尾忠則 新版


オンライン書店ビーケーワン:岡本太郎の友情


オンライン書店ビーケーワン:岡本太郎新世紀
岡本太郎新世紀
(別冊太陽)
別冊太陽編集部編

平凡社(2011.3)
発送可能時間

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2011年3月 3日

「漢字をおぼえる辞典」-わたしの思い出の本

早いものでもう年度末、春に小学1年生となった我が家の長女ももうすぐ2年生になります。
1年生で習うべき漢字の学習がすべて終わり、「2年生になったらもっとたくさん漢字を覚えるんだ!」と目をきらきらさせています。

私の思い出の一冊は、漢字に興味を持ち始めた娘にも使ってほしいこちら。

「小学生のための漢字をおぼえる辞典 第4版」

尾上 兼英(監修) 川嶋 優(編集) 五味 太郎(絵)

旺文社(2011.2)

来年度の学習指導要領改訂のためか、昨年末くらいから学習辞典の最新版が続々と発行されており、この辞典もつい最近第4版が出ました。
私が使っていたのは出版年からいって間違いなく初版。
子ども会か自治会の記念品としていただいて以来、実家では何かというとこの辞典にあたっていました。
私だけでなく母も姉も。(母が一番よく使っていたような...。)
ですから、今回の記事を書くために検索するまで「小学生のための」という言葉がタイトルにくっついていたなんて思いもしませんでした。
タイトルのとおり小学校で習う漢字のみ収録されているため、漢和辞典ほどかさばらず、気軽に引けるのが使いやすさのポイントでした。

最新版が出たことだし、進級祝いにプレゼントしてもいいかな。
実家の母がそうだったように、娘よりも私のほうが使用頻度が高くなりそうですが...。

2011年3月 2日

きょうのデータ部☆(3/2)

図書館蔵書部署をのぞいたら、いま流行りの漫画や絵で歴史上の人物を紹介する本が複数冊来てました。
(漫画についての過去記事はコチラ
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写真の左は、「週刊絵で知る日本史」17号「聖徳太子絵伝」。このシリーズは合戦図屛風が美しいビジュアルで楽しめます。
右が「週刊新マンガ日本史」19号の「斎藤道三」。
各巻で漫画家が異なるのですが、表紙をみる限りどの人物たちも随分美男・美女に描かれているようで面白いです。

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2011年3月 1日

ミルクは体にいいか悪いか

本日は「週刊新刊全点案内」1707号の発行日です。
掲載件数は1650件でした。
今月の表紙はこちら。

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*こんな本がありました*

「牛乳は体にいい」「牛乳を飲むと背が伸びる」などといわれて、長い間「健康飲料」のトップの座にいた牛乳。
ところが最近、「牛乳は日本人の体質には合わない」という説があったり、ちょっとその地位が揺らぎはじめているようです。
私自身、牛乳は嫌いではないんですが、極度の「はらよわ」のため、あんまり飲まないようにしていたり…。

オンライン書店ビーケーワン:ミルク世紀 ミルクによるミルクのためのミルクの本

この本は、牛乳の新しい魅力を紹介しようという、なかなか意欲的な一冊です。
牛乳の成分はもちろん、牛乳をつかった料理、はては牛乳の未来まで、牛乳のありとあらゆる情報がつまっています。

私が一番気になったのは、「牛乳とブレンドするものたち」。
いろいろなものをブレンドさせて、新しい味覚にチャレンジする企画なんですが…一位はなんと、「しょうゆミルク」!
なんでも、上品なたまご豆腐みたいな味がするそうです…。
勇気のある方はぜひお試しください。

寝台車の旅はいかが~新設件名のお知らせ2011年2月分~

本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2月は6件の件名を新設しました。例年のことですが、2月は新刊図書見本の入荷冊数が少なめな月で、それもあってか、件名の新設もいつもより少ないものとなりました。
その中に「寝台車(鉄道)」という件名があります。
寝台車として活躍した581系、583系の電車について書かれた「581・583系物語」

オンライン書店ビーケーワン:581・583系物語 月光・みどりからきたぐにまで
福原 俊一

JTBパブリッシング(2011.3)
発送可能時間

に対して付与しました。きっと、鉄道車両ファンの方には垂涎ものの内容ではないでしょうか。

ところで寝台車に乗って旅した経験はありますでしょうか。
私にとって、寝台車というと思い出されるのは、20年以上前、実家のある関西から東京へ向かった寝台列車での初めての旅でしょうか。事情があって(今となっては定かではないのですが)、夜中近くに大阪駅を出て、新幹線なら当時でも3時間くらいのところを、明け方までかけて東京に行ったのです。B寝台(Bは寝台の区分です)のカーテンで仕切られた狭い空間の硬い寝床の上でほとんど眠れなかったことだけはよく憶えています。その後観光目的で寝台車に乗ったこともあるのですが、寝台車の印象が強いのは、楽しい旅というわけではなかったそのときの旅なのです。

新幹線や高速バスに押されて、寝台車はどんどん少なくなっているようですが、一方でホテルのような仕様の寝台車もあるそうです。お値段もなかなかのものですが、一度乗ってみたいものです。

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