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「なんて素敵にジャパネスク」-わたしの思い出の本

こんにちは。AV(録音・映像資料)の山老です。
私の思い出の本は「なんて素敵にジャパネスク」です。少女小説をあげるのは少し恥ずかしいのですが、読んだのが中一なのでよしとすることにします。

小学校時代は読書が苦手でした。夏休みの感想文の宿題なんて、課題図書の1冊を読了するのもなんとこさ。読書は楽しいものではなく、ためになるから仕方なくするものだ、くらいに思っていました。
それが急に変ったのは、友だちに「面白いよ」と言われて借りた集英社のコバルト文庫です。
なんだ!面白いじゃないか!
そこから一気に読書量が増えました。(内容はともかく量だけは)


「なんて素敵にジャパネスク」は、平安王朝を舞台にした恋愛ものですが、ちょうど、中学から始まった古典の予備知識としても便利でした。御簾や円座がどんなものか、勘解由使や宿直ってどんなことか。国語の授業だと覚えにくそうなことが、自然と頭に入ったものです。「ジャパネスク」(略)は8巻まで続き、なかなか読み応えある分量に。当時は夢中になり、その後も度々読み返し、おばさんになった今でもたまに読みたくなります。子ども時代の自分自身への懐かしさも一緒になっている感じです。

最近、著者の氷室冴子さんは何か本を出しているのかしら?と調べてみますと、なんと既に亡くなられていました。少女小説から自然と卒業し、著作を読むことは最近ではほとんどなくなっていたけれど…。2度と新しい作品を読むことはできないと思うと、自分中のはるか遠く、ずっと大事にしたい部分にぽかっと穴が開いてしまった気持ちです。

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