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2013年11月 アーカイブ

2013年11月28日

思い出の雑誌

『少年ビッグコミック』という雑誌をご存知でしょうか。

『ビッグコミック』でも『ビッグコミックオリジナル』『ビッグコミックスピリッツ』『ビッグコミックスペリオール』でもなく、『少年ビッグコミック』。

週刊でもなく月刊でもない、月2回刊の漫画雑誌で、新谷かおるさんの「エリア88」や、大島やすいちさんの「一撃伝」、竜崎遼児さんの「ウォー・クライ」などが連載されていました。
藤子不二雄さんの「エスパー魔美」も、ときどき掲載されていたような。

当時小学生女子だった私がこの雑誌を読んでいたのは、あだち充さんの「みゆき」が読みたかったから。
私は妹の若松みゆきちゃんの方が好きでした。

「みゆき」の連載が終わると買わなくなってそれっきり、ふと気付いたときには、いつのまにか雑誌そのものがなくなっていました。

今回思いついて調べてみたところ、どうやら1987年に『ヤングサンデー』へとリニューアルされていたようです。
少年誌ではなく、青年誌になったのですね。

その『ヤングサンデー』も、『週刊ヤングサンデー』に誌名を変更後、2008年で休刊になっています。

私の周りでの知名度が、なんだかいまいちだなあと思っていたのですが、『少年ビッグコミック』の名称で刊行されたのは 1979~1987年の間という短い期間だけだったのでした。

2013年11月27日

きょうのデータ部☆(11/27)

先週は、旧オフィスの引越し前夜の様子でした。
今週は、新オフィスの風景です。


201311271605000.jpg

データ部、かなり詰まっています。
そしてあいかわらずサイレント...。
キーボードのカタカタ音だけが響いております。

2013年11月26日

季節を表す

本日は「週刊新刊全点案内」1842号の発行日です。
掲載件数は1475件でした。

*こんな本がありました*

大切にしたい、にっぽんの暮らし。

さとうひろみ(著)
サンクチュアリ出版(2013.12)

暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ

小泉さよ(絵)
世界文化社(2013.12)


10月のハロウィンが終わったと思ったら、街中にわかにクリスマスツリーが目につきだしました。そんなに季節を急がなくても...。そんなときこの本を見かけ、ほっこり。11月には立冬、小雪、七五三、酉の市などの節気や季節の行事があります。そのほか季節を表す七十二候や歳時記も。あわただしく過ぎる時間、ふとまわりを見わたし、豊かな季節の流れに一息つきたいものです。

2013年11月25日

バッグサイズ

雑誌:半澤です

まだ11月ですが、勝手に雑誌の1年の総括をすると、なんといってもトピックは"バッグサイズ""ハンディサイズ"と呼ばれる小型サイズ誌でしょうか。

表紙も含め内容は通常版と同一で、サイズが縮小された小型版の刊行が2012年半ばから女性誌で始まりました。2013年になると多くの雑誌が小型版を刊行しにぎやかに。
発売日は同じなので、たっぷりとした通常版か、女性のバッグに納まって電車の中でも読みやすい小型版か好きな方を選んで買うことができて便利ですね。

さて雑誌データはどうなるかといいますと、2サイズあれば2サイズそれぞれのデータを作成します。
内容は同じなのだから、目次も同じはず...ですが、通常版には小型版発売のお知らせのページが目次にあり小型版にはそれが無い、おまけの化粧水サンプルが小型版には付かないなど微妙な違いがあり気が抜けません。
小型版は字も縮小されているので、目を懲らして見ないと...など、なかなか手強い相手です。
小型サイズは「MEN'S CLUB」など男性誌でも出現し、ますます増えたなあと思っていたら、このようなものが。

「文藝春秋」9月臨時増刊号「大きな文字の文藝春秋」。

内容は芥川賞の受賞作を掲載など通常の9月号と同じで、雑誌のサイズが3cm大きく文字が大きい、小型版の逆です。
小さな文字が読みづらい人に向けたものだそう。
ニーズによって様々な形態が考えられ、来年はどんな展開になるのか楽しみなような、データを作る立場だとちょっととまどうような、複雑な気分です。

2013年11月21日

祝! 100周年!!

今年は歌舞伎座の新開場が、演劇界のみならず大きな話題となりましたが、来年は、宝塚歌劇の100周年が待っています。
実家が宝塚歌劇発祥の地である宝塚市の隣の市にあり、宝塚歌劇は、子どものころから身近なものでした。
宝塚市は住宅地で温泉のある観光地ですが、今でも大都市というわけではありません。「おお宝塚」(白井鐡造作詞)という歌の歌詞にある「小さな湯の町宝塚」のその地名が、宝塚歌劇を指すものとしても、これほど知られるようになったのはちょっと不思議な感じです。
宝塚大劇場の最寄り駅である阪急電鉄の宝塚駅は、有川浩の小説「阪急電車」の舞台である今津線の起点となる駅でもあります。

創始者の小林一三は立志伝中の実業家ですが、宝塚歌劇の脚本も書いていました。帰省した折、電車内に「"文学青年"小林一三~宝塚歌劇のはるかな源流~」という、小林一三記念館での展示の告知ポスターがありました。宝塚歌劇の夢のような世界は、実業家としてだけでない作家のロマンのようなものが反映しているのでしょうか。
宝塚歌劇というと、演劇のジャンルの中でも特殊なもののようにも受け取られがちですが、宝塚歌劇出身者を抜きにしては、日本の映画、演劇、テレビドラマの歴史は語れないほどなのです。
さて、宝塚歌劇についての本の分類は、775.4です。「芸術」の7類、770「演劇」の下、775「各種の演劇」にある775.4「レビュー.少女歌劇.ミュージカル」という分類です。

先日、宝塚大劇場で、99周年の掉尾を飾り、2014年東京宝塚劇場では100周年の年の幕開けとして上演される作品を観てまいりました。周防正行監督の映画を原作とする「ミュージカル『Shall we ダンス?』」と「ショー・ビッグモニュメント『CONGRATULATIONS 宝塚!!』」の二本立てです。特にショー作品は、シャンパンのようにゴージャスでキラッキラの華やかな舞台でした。興味を持たれた方はぜひ劇場へ。

2013年11月29日

クリスマスの飾りつけの作り方の本が見たい

~~ MARCで探そうQ&A 第24回 ~~

Q.クリスマスの飾りつけ(?)の作り方の本が見たい。

A.キーワードと「関連件名検索」を使ってみてください
かざり、オーナメント、、、色々な呼び名がありますよね。
まずTOOLiのキーワードに「クリスマス」「かざり」を入れてみます。
100件以上がヒットしました。
パッと見て、ズバリ!なタイトル
 「ばばばあちゃんのクリスマスかざり
(かがくのとも絵本)

さとうわきこ(作)
福音館書店(2013.10)

が目に付いたのですが絵本です。いまは作り方が沢山書いてある本が見たい。
さすがにここから選ぶのは大変なので、絞り込みたいと思います。
 検索結果の書誌詳細(新刊案内形式)画面を開くと、下のほうに「件名を利用して関連する本を探すことができます。この書誌と同じ件名の本を探す」とあるので、クリック。
すると10件前後のヒットになり、これなら求める1冊が目前です。無事

わくわくクリスマス アイデアいっぱい!ハッピークラフト

岩藤しおい 大井康子(著)
いかだ社(2012.11)

にたどり着けました。
 件名はなるべく一般的な名称を取り入れていますが、ぴんと来る単語が浮かばないとき、とりあえず「キーワード」に入れた後に、その結果を使って「関連件名検索」をかけると求める本に近寄れることがあります。
是非ご活用ください。  

※「関連件名検索」はTOOLi独自のものですが、件名検索で組み合わせたい件名をand検索しても同じような結果が得られます。

街もクリスマスカラーになってきましたね。
TRCブックポータルの、クリスマス特集ページはこちらです。

2013年11月20日

きょうのデータ部☆(11/20)

今日は特別、「あの日のデータ部」です。
引越し前夜、11月1日金曜日夕方の旧オフィス。

すでに各人の荷物も箱に入り、パソコンや机・椅子にも名札シールが貼られています。
いつもは図書見本や資料でギッシリの本棚がガラ~ン。

こんな光景を目にしても、この場所ともお別れなんだな!
というような感慨が湧かず、振り返りもせず帰宅してしまった私でした。

あらためて長い間、お世話になりました。
ありがとう!


131101_181609.jpg

2013年11月19日

そば屋の出前

本日は「週刊新刊全点案内」1841号の発行日です。
掲載件数は1196件でした。

*こんな本がありました*

カイシャ語 使える!大人のコトバ辞典

福田稔(著)
小学館(2013.11)


字面だけでは意味がわかりづらい、ちょっとひねった言い方って結構あります。
この間は「そば屋の出前」という言い回しを初めて聞きました。
"麺がのびないように素早く行動する"イメージかと思ったら、
"遅れていることに対して「いまやっています」と安易に返事をする"という意味合いなんですね。

こういう独特の言い回しや、社内で飛び交うカタカナ語やアルファベットの略語なんかは、「どういう意味ですか」とは聞きづらいものです。もしかしたら、間違った意味で覚えてしまっているものがあるかも...。

こういう辞典を雑学テスト感覚でパラパラめくっていると、いざというとき恥ずかしくない応対ができそうです。

来年度の新入社員の方は予習のために一読の価値アリです。
ある程度会社生活が長い人でも、思わず「へぇー知らなかった」と唸ってしまうかも。

2013年11月18日

TVでみた本を探すには


こんな質問をされたらどうしますか?

「TV番組で紹介されていた本を探しています。数日前のお昼ごろの番組で、芸人の有吉さんとかが出ていて、本の内容は「缶づめ」の料理レシピだったと思うけど、書名も番組名もはっきりとは思い出せないの。」

その時は覚えていたつもりでも、メモできなければ、正確な書名などは後からなかなか思い出せないものです。なんとか探してさしあげたいけど、自分はその番組見てないし、タイトルもわからないし...。

そんなとき、試してみていただきたいのが、
図書館専用ポータルサイト「TOOLi」の「TV情報検索」です。
過去1ヶ月の間に民放テレビで紹介された本の情報が検索できます。
放送日、放送時間、放送局、番組名からはもちろん、
タイトルの一部、出演していた人、番組内容など、覚えているだけの情報から見つけることもできます。

冒頭のご質問の場合、「有吉」とキーワード検索すると、出演者の「有吉弘行」にヒットして、先週の金曜日に日本テレビ「ヒルナンデス!」内で紹介された書籍「缶つまみ&缶おかず100」の情報(本が紹介されたときの番組内容も掲載)が出てきました。
お探しの本はこれで良さそうです。

また、図書館および図書館関係者のためのインターネット書店「TRCブックポータル」でもテレビで紹介された本の情報を載せていますので、ぜひご利用ください。
当日分のリアルタイムな情報もご覧いただけます。
TRCブックポータルテレビ紹介情報


関連過去記事はこちら  

2013年11月14日

とびだす!

データ部の棚の整理をしていたらこんなものが出てきました。
目録カード100枚入りの箱です。
p20131114-1.jpg
箱にカード・キャビネットの容器の広告が印刷されていまして、図解入りのそちらが面白くてついつい読んでしまいました。

「在来の"ねぢ込み丸棒"より数倍迅速 能率向上」の「特許"スプリング丸棒"」・・・ほうほう。
丸棒とはカード下部の穴に通してカードのとび出し等を防止するもの。棒の頭がひきだしの表板に出ています。
この広告の図書カード・キャビネットは各ひきだしの表板下のかげにボタンがあり、そこを押すと棒がとび出すしくみのようです。
「指で押し込むと前板面一杯棒の頭が入り」「衣服をひっかけたり、じゃまになったり、いたづらされたりしない・・・」なるほど。

広告を読んで、個人的に「あの時の原因はこれだったのかー!」と思いました。
むかーし私がまだ学生の頃の話です。
大学図書館でカードを繰って本を探していたのですが、突然「パチーン」という何かが外れる不吉な音が・・・。
そうです、カードを貫いていた棒が外れたのです。
なぜ突如として棒が出てきたのか全く分からず、当然どうやって直したらいいのかもさっぱりわからず、しかし、こういう時に限って近くに職員さんが見当たらない!

なんとか棒を押し込もうとしますが、大学の図書カード・キャビネットは大きくて、引き出しもかなり奥行きが深いためでしょうか、穴がずれてしまってなかなか棒が通らないのです・・・。
冷や汗をかきました。なんとか棒を押し込んだ後も、いつまた飛び出してくるかと戦々恐々。

あの時は何が起こったのか釈然としないまま図書館を出ましたが、たぶん、ひきだしをさらに引き出そうとしたときに、「丸棒が飛び出すボタン」に触ってしまったのでしょうね。
積年の謎がいま解かれた!は大げさですが、ちょっとすっきり。
カード・キャビネットも年々少なくなり、私のような失敗をする人もほとんどいなくなってしまったかも。
いまとなっては貴重な経験かもしれません。

2013年11月13日

きょうのデータ部☆(11/13)


TRC本社は先ごろ引越しいたしました。
旧住所からほんの200メートルくらいかと思うのですが、
遠くても近くても引越しの大変さは変わらないようです。

新しいフロアで、アレはどこに置いた? これの置き場所はココでいい?
とバタバタの1週間が過ぎ、今週はもう落ち着いた仕事ぶりです。

こちらは、東京メトロ茗荷谷駅から本社ビルを望む図。
駅に近くなって、お訪ねくださる際には便利になりました。
よろしくお願いいたします。


201311131212001.jpg

2013年11月15日

ゆるキャラ割拠 ~典拠のはなし~

2007年ひこにゃんを皮切りとして、ゆるキャラが全国各地で台頭しました。
その大躍進は現在もとどまる所を知りません。
関連本も続々と発行されています。分類件名のつけ方はこちらを参照。
ファンブックやご当地紹介の写真集などが多い中、
中にはゆるキャラ本人が筆ではなく箸をとってしたためたものも。
先日見かけたのはこんな本でした。

オカザえもんの八丁味噌レシピ
岡崎衛門之介

「ご当地キャラ総選挙2013」で1位に輝いたのはふなっしーでしたが、
(ちなみにふなっしーのファンブックも先々月に出ています)
第2位を獲得したのがこのオカザえもん。
彼によるご当地名産を使ったレシピ本です。
責任表示には岡崎衛門之介とあります。
どうやらこちらは本名なのだそう。
(最初に著者だけ見たときはてっきり
味噌職人さんかなにかかと思いました。)
通常であればそのまま情報源にある
責任表示の形ですんなり作成しますが、
ご当地キャラであることを考慮してこのようにファイルを作成しました。

11000650794-0000 オカザえもん
11000650794-0001 岡崎/衛門之介

しかしなんとも絶妙な不気味さ...いやいやシュールさ。
どこを見ているのかわからないその真っ黒な瞳に吸い込まれそう...。
お子さんであるオカザえもんJr.と
岡崎右衛門丞というお兄さんがいるそうです。
上記と同様に作成したほかの例をもうひとつ。

ちっちゃいおっさんのちっちゃいこごと
酒田しんいち45歳

年齢込みです。オカザえもんは40歳だから5つ上かあ。
こちらも負けず劣らず個性的なおじさんキャラです。
ファイルはこのとおり。

11000645274-0000 ちっちゃいおっさん
11000645274-0001 酒田しんいち45歳

「ゆるキャラグランプリ2013」はすでに
投票は締め切られてしまいましたが、
今月24日に結果が発表されるようです。
典拠班としては人気者を要チェック。
私個人としては地元神奈川のゆるキャラ、
えのんくんを密やかに応援しています。

2013年11月12日

むしくいの本と歯の本

本日は「週刊新刊全点案内」1840号の発行日です。
掲載件数は1043件でした。

*こんな本がありました*

むしくいノート

ムシモアゼルギリコ(著)
カンゼン(2013.11)

薄い黄緑色のチェック地にポップな字体。かわいらしい背表紙を見て
「なんだろう、ノートのとり方の本かな。重要な事をあえて書かないとか...?」
と、無邪気に手を伸ばした私。
表紙を見て、驚愕。
こちら名前の通り、むしくい=昆虫食の本です。

よく見たらサブタイトル「びっくり!たのしい!おいしい!昆虫食のせかい」が背表紙にもしっかり書いてあったのです。うかつでした。

びっくりするような食べ物の本というのも少なくないのですが(昆虫食という件名があることを今回知りました。)突然だとやはり驚きます。


さて、むし歯にならぬよう、食後はしっかり歯磨きを!
などと言って、無理につなげてでも紹介したかったもう1冊。

は・歯・ハの話

井田/亮(著)
井田歯科東診療所 サンライズ出版(発売)(2013.11)

本体価格にご注目下さい。

作った方のこだわりを感じました。

2013年11月11日

アンパンマン、やなせたかしさん~その2~

はじめてまともにやなせたかしさんの作品を見たのは、大人になってからでした。通りすがりの博物館で偶然ひらかれていた「やなせたかし展」を冷やかしで覗いたのです。
カラフルなアンパンマンたちの直筆画に、「色のセンスがオシャレ!」と思い、生き生きとしたタッチがすてきだと思い、そして「やさしいライオン」と「チリンのすず」のお話に、その場で涙が...。(なんというかものすごいお話でした)元気さから、せつなさ暗さまで、懐の深さに驚きました。


そして、もうひとつ凄いと思うのが、作詞です。震災後にたくさん聴かれたという「アンパンマンのマーチ」や、「手のひらを太陽に」。問答無用で励ましてくれる、あの歌詞の力強さはどこから来るのでしょう。


先日、お医者さんの待合室で、隣り合ったおばあさんとアンパンマン談義になり、「アンパンマンは、強くて、自分の顔を食べさせるヒーローなんですよ」みたいなことを教えたら、感じいった風でこんなことを言われました。
「この間、ご近所の子どもたちがジャンケンをした時に「最初はグー、正義がいつも勝つわけじゃない! ジャンケンポン!」って言ってたのよ!今どきの子はどうしちゃったのかしら。アンパンマンみたいなのが好きだったら良いのに!」
私はひねくれているので、正義が常に勝つわけじゃない~みたいな話にも良いものはたくさんあるよな、と思うのですが、おばあさんの気持ちもよくわかりました。で、容赦なく優しいヒーローアンパンマンは良いな、それが大好きな子どもたちも良いな、と思った次第です。


先月のやなせたかしさんの訃報に接し、とても寂しく思いました。でも、先生の子ども「アンパンマン」は、もう不滅の存在ではないでしょうか。私もこれから少しずつ、やなせ先生の作品に出合って、元気をもらっていきたいと思います。


11月末には豪華作品集「やなせたかし大全」が刊行されるようです。

TRCブックポータルの、やなせたかしさんの追悼特集ページはこちらです。

2013年11月22日

今年の味は?~分類/件名のおはなし・47~

昨日はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日。
イベントもあったりと、ワインを身近に感じられる1日となっていますね。
最寄りの駅でも特設コーナーがあって、にぎわっていました。


ワインの本がNDC(日本十進分類法)新訂9版の中で最も多く分類されるのは、588.55の果実酒:ぶどう酒,シャンパン,りんご酒です。


ブルゴーニュワイナリー訪問完全ガイド

ワイナート編集部(編)
美術出版社(2013.9)

ボージョレも含まれる、ブルゴーニュワインのワイナリーをまとめて見られます。ホテルやレストランの紹介もあるので、いくつかのワイナリーを見学することもできそうですね。


10種のぶどうでわかるワイン

石田/博(著)
日本経済新聞出版社(2013.8)

ぶどうの品種を知ることによってよりワインが楽しめるそうです。
味や香りの違いがわかって、好きな1本が言えるようになったらかっこいいな~と思います。


図書館専用ポータルサイトTOOLiの図書検索画面で検索されたときには、関連件名を使って本を探すこともできます。

上記「10種の~」の本の場合、付与されている件名は"ぶどう酒"と"ぶどう(葡萄)" です。
それぞれ関連件名を見てみると、"飲食店"や"健康法"などなど・・・
「こんな本もあったんだ!」と思える1冊が見つかるかもしれません。


2013年11月 8日

アンパンマン、やなせたかしさん~その1~

わが家の1歳の娘が、はじめてハッキリ口にした言葉。
それは、「パパ」でも「ママ」でもなく、「アーパー!」でした。

...何、それ?と思ったら、「アンパンマン」!
TV放送もまだ見せてなかったのに...(意外にお話が複雑なのです)何故!?と思いましたが、答えはひとつ。娘が通っている保育園は、アンパンマン保育園だったのです。
先生たちがアンパンマン靴下をはいていたり、壁に先生が描いた絵が飾ってあったり、お迎えに行ったら皆でアンパンマン音頭を踊っていたりとアンパンマン尽くし。

家でも、娘が喜ぶのでついついグッズが増えてしまい、最近では寝言で「アーパー...」とつぶやくようになりました。語尾にハートが付いてる気がします。おそるべし、です!


今の子どもたちはみんなアンパンマンの洗礼を通るのでしょうが、私が子どもの頃には、楽しんだ記憶がありません。TV放映が1988年~だそうなので、ちょっと出会うには遅かった。
好き、どころか、子どもの頃はやなせたかしさんの絵柄が苦手でした。
泥臭くて、暗くさびしい雰囲気だと感じていました。
「詩とメルヘン」など、たまに本屋さんでタイトルに惹かれて手にとっても、小学生女子が想像する可愛い「メルヘン」とは、かけ離れたタッチの絵にがっかりしたものです。
そんなやなせ先生のことを「すごい」と思い始めたのは、大人になってからでした。 → その2に続く

2013年11月 6日

深秋の候 ~新設件名お知らせ2013年10月分~

昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。


10月は4件の件名を新設しました。
その中に「グリーティングカード」があります。

グリーティングカードというとどういったものを思い浮かべますか?
白いちょっと分厚めの紙の封筒にペーパーナイフをすべらせて、中から出した二つ折りのカードをそっと広げると、浮き出し加工の紙に親しい相手からのメッセージが...、なんていうのが個人的なイメージ。翻訳ものなどからの影響がちょっと強すぎますが。


"グリーティング"の主な日本語訳は"あいさつ"ですが、"挨拶状"というと印象がずいぶんと変わります。件名で意味もなく外来語を使うのは避けたいところ。でも、本を探すためのキーワードなので、実際にどのように表現されているかも重要です。
資料類を参考にしつつ、親しき仲で贈るものを称するのが中心らしいとか、ネット上では"グリカ"や"eカード"などともいうらしいとか...、時には調べ物の最中に若干脱線しながらも件名として適切な言葉とその適用方法を考え、結局「"グリーティングカード"を新設件名として作成する」で落ち着きました。


季節は年の瀬へ。
皆さん、今年はどんな"ごあいさつ"をされますか?

2013年11月 7日

衣替えを楽しく!

「秋」とはいうものの、台風が去ったあたりから「涼しい」ではなく「寒い」感じになってきましたね。本格的に寒くなるのはまだまだこれからなのでしょうけれど、もう職場でもひざ掛けなしには過ごせません。

ひざ掛けはさておき、先日、向いの席の同僚が素敵なスーツを着ていたので聞いたところ、衣替えで発見して「今着ないと機を逃す」と早速着て出社したとのことでした。

フムフム。衣替えですか。

これだけ寒いと「もうとうにやったよ」という方も多いと思いますが、私はまだ中途半端に冬物を出したままです。衣替えついでに自分や家族の不要な服を処分しなければと思いつつも、気に入って買ったものや、古くなった愛用品など、処分するのも気が重くて、ついつい先延ばしになってしまうのです。

そう思っているところに手元に来たのがこの本。

東北の地から届いたハートフルなさき編み love for TOHOKU

野田 治美(著)
Tsubomi(著)
文化学園文化出版局
(2013.11)

デザイナーの野田治美さんと、宮城県東松島市・矢本の女性たちの編み物チームTsubomiによる編み物の本です。「さき編み」というのは布を一定の幅に裂いたり切ったりして、それを毛糸のように編むことによって新たな形にしていく手芸です。裁断されていない布に限らないようで、本の中でもジーンズやTシャツなどの衣類を、バッグやコサージュ,髪飾りなど色々な形によみがえらせています。

なるほど、こうすれば古くなったお気に入りを、新しい形でよみがえらせることもできるのですね。
トライしてみたい!と思うと衣替えに前向きに取り組めそうです。

ちなみに、この野田治美さん、以前にノダハルミのお名前で本を書かれています。

ジャンルは今回の本とはちがって・・・

続きを読む "衣替えを楽しく!" »

2013年11月 5日

理系ママも文系ママも

本社移転に伴い、データ部も引越しをしました。

(旧)東京都文京区大塚3-4-7  →  (新)東京都文京区大塚3-1-1

郵便番号、電話番号、FAX番号に変更はございません。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

********************************************************

今日は「週刊新刊全点案内」1839号の発行日です。
掲載件数は1263件でした。

11月の表紙はこちら。

p20131105.jpg

食欲の秋!
美味しそうな表紙ですね。


*こんな本がありました*

インターネットがこれだけ普及してくると、子どもたちに「生の体験」をさせるのは至難の業ですよね。
友だち作りはFACEBOOK、会話がしたかったらLINE、みんなと遊びたくなったらオンラインゲーム...などなど、インターネットですべて済ませてしまえる現代に、ちと物足りなさを感じているお母さんも少なくないのでは。

ギークマム

Natania Barronほか(著)
オライリー・ジャパン
(2013.10)

「ギーク」というのは、いわば「科学系オタク」のこと。
とはいえ、決して「オタク」ではなくても子どもと一緒に楽しめるイベントが盛りだくさんの一冊です。

「段ボール箱で秘密基地を作ろう」「電子レンジでプラズマ発光」「風船で動く自走式おもちゃボート」といった、いかにも「ギーク」なものから、「一行ホラー作文」「タイムトラベルごっこで歴史を学ぶ」「ホビットの饗宴を開こう」など、文系ママにもやさしい遊びまで紹介しています。

ちょっと目を引いたのが「日本のあみぐるみに挑戦しよう」。
あみぐるみは日本独特の文化だったのか!と驚きました。

これからますます家に閉じこもりがちな季節、子どもと一緒に思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。

2013年11月 1日

ジブリの教科書

今年になってから、「ジブリの教科書」なるシリーズが次々出版されています。
HPによりますと「それぞれの作品を詳しく知るための解説本」とあり、高畑勲、宮崎駿両氏はもちろん、アニメ制作関係者や作家陣のインタビューが収録されています。こういった本は誰のインタビューが入っているのか知りたいよね、ということで内容細目ファイルを作成。本を片手にチェックしながら、新しい本が来るたびに、今度は「トトロか~」と懐かしくなる私。
そんなことを思っていたら、宮崎駿さんが監督引退を発表!
そういえば初めて見たジブリ(当時はジブリじゃなかったようですが)って、ナウシカ? え、29年前?!
月日の流れに驚愕です。


ナウシカの時は、友だち数人と映画館に行ったな。そこで食べようとクッキーを前もって作って。今思えばあまり美味しくないそれを、ぎゅうぎゅうに混んだ映画館で食べながら見たな。

火垂るの墓は高校生の時、テレビで。母と一緒に見てたけど、もう耐えられず、ずっと涙でした。今は、主人公の兄妹の年齢差が自分の子どもたちと似ていて、ジャケット写真も長くは見ていられません。

トトロも最初はテレビで。どんぐりを見るとトトロのお土産だ、と思います。刷り込まれています。

自分でジブリの作品を思い起こしてみるうちに、
はて、みんな何が好きなんだろう??
そこで、身近な数人にアンケートをとってみました。結果、


1位 紅の豚(大人女子に圧倒的人気)
2位 天空の城ラピュタ
3位 となりのトトロ
4位 魔女の宅急便
5位 風の谷のナウシカ


聞いた人数が10人足らずですし、年齢等々偏りがあるのですが、ほぼ全員が複数の作品を挙げました。「あれもいいし、これも好き。1つになんて絞れない!」という人が多いようです。


ピンポイントで、こんな意見もありました。

・ラピュタの朝ごはん(目玉焼きトースト)
・トトロのメイが一人で迷子になるところ
・ラピュタのロボット
・ポニョのおかあさん
・魔女の宅急便でぬいぐるみのふりをしたジジが犬に見つかるところ


私が一番好きなのは、トトロに出てくるおばあちゃん。もう充分大人になったけど、「おばあちゃーん!」と駆けてって抱きつきたくなるのです。

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