昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
10月は4件の件名を新設しました。
その中に「グリーティングカード」があります。
グリーティングカードというとどういったものを思い浮かべますか?
白いちょっと分厚めの紙の封筒にペーパーナイフをすべらせて、中から出した二つ折りのカードをそっと広げると、浮き出し加工の紙に親しい相手からのメッセージが...、なんていうのが個人的なイメージ。翻訳ものなどからの影響がちょっと強すぎますが。
"グリーティング"の主な日本語訳は"あいさつ"ですが、"挨拶状"というと印象がずいぶんと変わります。件名で意味もなく外来語を使うのは避けたいところ。でも、本を探すためのキーワードなので、実際にどのように表現されているかも重要です。
資料類を参考にしつつ、親しき仲で贈るものを称するのが中心らしいとか、ネット上では"グリカ"や"eカード"などともいうらしいとか...、時には調べ物の最中に若干脱線しながらも件名として適切な言葉とその適用方法を考え、結局「"グリーティングカード"を新設件名として作成する」で落ち着きました。
季節は年の瀬へ。
皆さん、今年はどんな"ごあいさつ"をされますか?