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2021年5月 アーカイブ

2021年5月31日

今月は... ~新設件名のお知らせ2021年5月分~

『週刊新刊全点案内』は毎月最初の号の巻頭に「新設件名標目のお知らせ」として前月に新設した件名を掲載しています。

ところが、今月は掲載対象の新設件名がありませんでした。

そこで今回は「新設件名標目のお知らせ」では掲載を省略している種類の件名からご紹介します。

「卍」
件名に「卍」とだけ入っていると一瞬とまどいますが、谷崎潤一郎の小説のタイトルです。
この作品の研究書が刊行されましたので、「卍」という作品名を件名として付与しました。

「紀ノ川(有吉佐和子)」
こちらも有名な小説作品ですね。この作品の研究書も先月刊行されましたので、作品名件名ができました。
「紀の川」という地名(河川名)件名と区別するために、著者を付記した形で件名としています。

「新設件名標目のお知らせ」では掲載を省略していますが、地名や作品名なども件名として付与しています。ご活用ください。

2021年5月27日

ロンドンの街を逃走中

ボードゲームといえばオセロや人生ゲームなどの超定番しか馴染みがなかった私が、唯一大人になってからハマったのが「スコットランドヤード」。ロンドン市内に潜伏している怪盗Mr.Xを、スコットランドヤードの刑事たちが時間内に捕まえられるか、というゲームです。

盤面はロンドン市内の地図になっていて、バスや地下鉄の路線図が書き込まれ、ロンドン塔、バッキンガム宮殿、大英博物館などの観光名所があちこちに描かれており、眺めているだけでも旅行気分が味わえます。怪盗Mr.Xとなった1名が、視線を隠すための付属サンバイザー(帽子)を装着したらゲームがスタート。怪盗はバス、タクシー、地下鉄などを使ってロンドン市内を逃げまわり、その他のプレイヤーたちはスコットランドヤードの刑事となって、ヒントを元に協力して怪盗を追い詰めていきます。
私が怪盗役をした時は、わざとロンドンの名所を巡りながら逃げたことも。でもそんな時は、たいていすぐに刑事に捕まってしまうのですが..。ゲームを通してロンドンの地理に少し詳しくなったので、旅行で現地を訪れた際には、逃走経路に使ったことのある地下鉄に実際に乗ってみたりして、ひそかにワクワクしていました。

このブログを書くにあたり調べたところ「スコットランドヤード」は1983年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した名作ゲームだそうで、東京バージョンも発売されているとか。どんな内容なのか気になります。

2021年5月26日

きょうのデータ部☆(5/26)

ほそーい窓も開けて、換気をするようにしています。

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2021年5月24日

電子コンテンツの話②~多彩なコンテンツがそろっています~

先週から2週にわたってお送りしています、電子コンテンツの話。
今週はTRCが扱っている電子コンテンツの中でも、特徴的なものを一部ご紹介します。(先週の記事はこちら


◆絵本
おなじみの童話や昔話のテキストを、日本語と外国語に切り替えることができるシリーズが人気です。クリック一つで言語を変換でき、さらに読み上げてくれます。
対応言語は英語、フランス語、ポルトガル語、中国語、韓国語...などなど。
幼少期の外国語に触れる機会としてもよし、大人の語学の教材にするもよし。外国人利用者への多文化サービスの一環にもなります。


◆紙芝居
自動でページがめくられていき、読み上げの音声が流れます。かさばらないのが一番のメリットですね。もちろん手動再生も可能です。


◆語学書
英会話の本などは紙の書籍だと、CDが付属していることが多いです。
電子になると、リッチコンテンツとして本文に音声情報へのリンクが埋め込まれているものもあります。


◆オーディオブック系
最近、聞く本が注目されていると小耳にはさみました。満員電車の中や、家事をしながら読書ができると人気のようです。
TRCでは、国内外の文学作品や昔話の朗読をはじめとして、落語や作家の講演録なども扱っています。
出先でも手軽に聞けるのが嬉しいですね。


~~~
以上、電子コンテンツについて色々とご紹介しました。
ここに挙げたものはほんの一部で、文芸書のベストセラー本、生活実用書、旅行ガイド、時事系コンテンツなど多彩なラインナップを揃えています。
電子コンテンツや電子図書館に少しでも興味をお持ちになった方は
弊社HPもぜひご覧ください。

2021年5月25日

ゾウガメとトイレ

今日は「週刊新刊全点案内」2210号の発行日です。
掲載件数は1070件でした。


*こんな本がありました*


生物に学ぶガラパゴス・イノベーション

稲垣栄洋(著)
東京書籍(2021.5)


ガラパゴス化。よく聞く言葉です。あまりよくない、揶揄するような意味として。辞書を調べてみるとこう書いてありました。


(ガラパゴス諸島の生物進化のように)周囲とは懸け離れた、独自の進化をすること。特に、IT技術やインフラ、サービスなどが国際規格とは違う方向で発達すること。日本の携帯電話など、高度で多機能であるが特殊化されていて世界市場では売りにくいものについていう。(デジタル大辞泉)


なるほど。国際規格と違うから売りにくい→だからよくないという印象が強いのですね。

しかし、ガラパゴス化は「オリジナリティに満ちた進化」であり、決してダメなことではない!と主張するのがこの本。かのチャールズ・ダーウィンも言っていました。「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」...と。

ガラパゴスゾウガメやダーウィンフィンチといったガラパゴス諸島で生き延びた生物たちと、ウォークマンやウォシュレットといった日本が世界に誇れる発明品が、ガラパゴス化で成功した者たちの例として並んで挙げられています。ゾウガメとトイレの意外な共通点がここに。

閉塞感を感じる昨今、私たちはどのような「変化」で生き残ることができるのか。そのヒントはガラパゴスにありそうです。

2021年5月21日

身近にして歴史も古く~分類・件名のおはなし・111~

梅雨入りのニュースが続々と届き、関東地方もいつ来るかとそわそわします。
社屋の窓から下を見ると色とりどりの傘が川を流れる花のようです(詩情)。
この時期手放せない傘ですが、そういえばいつから使われているのでしょうか。

NDC10版では、傘は589(その他の雑工業)の下にあります。

589.3 傘.ちょうちん.扇.うちわ
589.4 洋傘.杖.ステッキ

と、2つの記号に分かれています。洋傘と区別されているところから、589.3に入るのは和傘と判断されます。
どっちも「手に持つ道具」系ですが、589.3の項目名が材料ポイント(竹・木&紙)なのに対して、589.4が用途ポイント(おしゃれ小道具)なのが私にはちょっとおもしろいです。
まあ、扇やうちわをおしゃれで持つこともあるかもしれませんが...。提灯は...どうかな。

洋傘はこうもり傘ともいいますが、ジャパンナレッジ所収の「日本大百科全書(ニッポニカ)」の「こうもり傘」の項に、「傘をつぼめるとステッキにもなるのが斬新で人気を博した。明治初期の文明開化の商品として、シャッポ、洋服、靴とともに男性の持ち物であった。」とありました。洋傘はステッキの同類なのですね。

さて、同じく「日本大百科全書」「傘」の項をみると(ついでながらこの項目が詳しくてとても面白かったです)、「傘は古代オリエントに始まり」という表現が。えっ。
傘の歴史は人類の文明とともに始まる...!

こうした、古来より傘がどう用いられて来たかというような図書の場合は、383(衣食住の習俗)の下の383.4に分類しています。

アンブレラ

T.S.クローフォード(著),別宮貞徳,中尾ゆかり,殿村直子(訳)
八坂書房(2002.8)

TRCの件名は、和傘、洋傘とも「傘」を用いています。

2021年5月20日

スワヒリ語では「脳」を意味するらしい

今月の雑記のテーマは「ボードゲーム」です。

我が家には小学生男子がおります。

休日といえば家族であちこちに遊びに行っていたのですが、このコロナ禍で家からあまり出られない日々。

「ひまー」「つまんないー」
「本でも読みなさい。宿題は終わったの?」

遊び相手になってやりたいのはやまやまですが、流行りのキャラクターもののカードゲームなどはルールが複雑で(親が覚えられない)デッキを組んで始めるので時間もかかります。片手間で付き合うにはなかなか荷が重いのです。だからといって、将棋やオセロは小学生では大人の相手になりません。

そこをなんとか家族みんなで楽しめるものをということで、ちょくちょく買い足して、ボードゲームやパズルが大分増えました。その中でも、2人から遊べて、短時間でもさくっと切り上げられて重宝しているのがこちらです。

「ウボンゴ」

1枚のカードにいろいろな形をした6種類の枠のセットがあり、その枠を指定されたブロックの組み合わせで埋めていきます。埋まったら「ウボンゴ」と宣言します。6種類すべてを制覇するとクリア。クリアしたら「ウボンゴ」と宣言します。

言葉にすると簡単ですが、これがなかなか難しいのです。

試しに並べたらあっさり埋まることもあれば、こっちを置いてみて、あっちをひっくり返し、またこっちの向きを変えて。何度やってもどうにも埋まらないこともあります。

しかも「どれどれ?」なんて他の人がやると一発で埋まったりするのも悔しい。

なかなか埋まらないと「この枠は絶対無理。作った人の検証ミスだ!」などと言い始める始末。

ようやく埋まって「ウボンゴ」と叫ぶ時の達成感。

一時は毎晩やって、さすがにブームは過ぎたものの、散歩にも行きづらい雨の日など、思い出したようにウボンゴ選手権やブロックス(陣取りゲームですが、これもなかなか白熱します)が始まります。

2021年5月19日

きょうのデータ部☆(5/19)

先週に引き続き、本社の感染対策をご紹介。

一階エレベーターホールに設置されている消毒液。
足で踏んで出すタイプです。
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2021年5月18日

抜いても抜いても

今日は「週刊新刊全点案内」2209号の発行日です。
掲載件数は988件でした。

*こんな本がありました*

春から夏にかけて、我が家の庭には腐海が誕生します。
名も知らぬ様々な雑草が、所せましと生えまくるのです。
そしてそれらの草花に引き寄せられて、有象無象の蟲たちもうようよ...。
とにかく、とにかく、雑草の生命力はすごい!
何時間もかけて草取りをしたところで、二週間ほどで元の木阿弥。
賽の河原の石積みか?と思うぐらい、終わりの見えない苦行です。
最近特に悩ましいのが、長く根を張っていろんな庭木に絡みついているツル草で、あっという間に伸びるし、取り払うのが非常に厄介です。
そんな時に見つけたのがこちら。

マンガでわかる楽しい草取り」

西尾剛(著)  坂木浩子(イラスト)
誠文堂新光社(2021.5)

それぞれの雑草ごとに、その特徴や草取りする際のコツや注意点などを、マンガを交えてやさしく解説してくれます。
わたしを悩ませているツル草の名前は、ヤブガラシというらしいことが判明。
力任せに引っ張ってはがしていましたが、茎をちょん切って枯れるのを待つのが得策のようです。
こういう情報が欲しかった...。

なかなか「楽しい」という領域にまで達するのは難しそうですが、多少は割り切って草取りに励むことができそうです。

2021年5月28日

お手入れをしています MARCや検索のはなし

 5月連休を境に夏日となる日が増え、衣替えにちょうど良く、例年より時間がある去年や今年はつい余計に片付けをしたくなります。
 家の中で作業していると、暑さで久々にエアコンをかけよう!となるのも毎年この時期で、エアコンから出てきたむわっと臭う空気で気づくのです。
「あ、お手入れ忘れてた」
 今年は4月初旬に暑い日があったので、忘れることなく連休中にお手入れができました。これで夏も快適です。

MARCや検索のはなし、今回はMARCのお手入れについてです。

 MARCもお手入れをします。
 芥川賞や本屋大賞等、出版後の図書が受賞する文学賞は多々ありますし、新聞書評に取り上げられるのは出版後ですね。
 新刊MARCは図書の発売とほぼ同時に作成・お届けしていますので、作成時点では上記のような受賞情報や書評情報は入っていません。一度MARCをお届けしたあとに追加情報としてお届けしています。

完成後のMARCに追加情報としてお届けするデータには、
・賞を受賞した本に賞名を加える「受賞情報」
・新聞の書評コーナーで取り上げられた本に掲載紙と掲載日を加える「書評情報」
・読み物で巻次がない作品の続刊が出た際、続けて読めるように既刊に巻次を補記する「巻次情報」
・改題後の本のタイトルを、改題前の本のMARCに入れる「改題情報」
等があります。
 また、(当然ではありますが、無念にも)誤入力が判明した際にも、正しく修正した情報をお届けさせていただきます。

 完成後のMARCに追加修正した情報は「更新データ」として毎週お届けしています。

 図書館の利用者皆さまにとって、より使いやすいデータとなるために、新しいMARCを正確迅速に作成することはもちろん、完成MARCのお手入れも日々行なってまいります。

2021年5月13日

気合いを入れて手を抜く!


2021年5月の雑記のテーマは「ボードゲーム」でお送りします。

以前は友人たちとボードゲームカフェでまる一日遊ぶことも多かったのですが、ここ2年はすっかりその機会もなくなってしまいました。

肩を寄せ合い、わいわい話しながらゲームに熱中できるのがボードゲームの醍醐味ですが、コロナ禍ではその魅力が裏目に出てしまいますね......。


最近では土日の朝に、テレビで放送される囲碁・将棋の対局番組を眺めています。

囲碁は全く知らず、将棋はルールがわかる程度の理解度ですが、解説が充実しているので退屈しません。
いつも「こんな手があったのか!」「あの一手にはそんな狙いが!」と感心しきりです。


さらに、囲碁の解説には独特な言い回しが頻出し、聞いていて大変おもしろいです。

「あ~、この石はいま死んだふりをしていますね~」
「先手、ここは気合いを入れて手を抜きました」などなど。


「死んだ石」も「手を抜く」もれっきとした囲碁用語なのですが、詳しくない私はどうしても、
天敵に遭遇して死んだふりをする碁石や「きょうは手抜きするぞー!」と気合いを入れる人を想像してしまいます。
どちらもかわいい。

2021年5月14日

統一形を決める~典拠のはなし~

本日の典拠のはなし、典拠班的には壮大なテーマ「統一形」について書いてみます。典拠班がどんな点に悩みながら「統一形」について検討しているか...そのポイント(のごくわずか)を紹介させていただきます。なんとチャレンジング!

前提として「統一形」がなぜ大事なのかをご説明します。
図書や資料に現れる様々な名称をまとめ、区別するのが典拠ファイル。それを辞書に例えるなら見出しにあたるのが「統一形」です。また、複数の表記がひとつの典拠IDでまとめられていても、MARC自体に入るのは統一形、または統一形+記述形(図書に表記された形)のみ。最高でも2つの形しか入りません。そのため、最も適切かつ周知された形を見出しにし、MARCに入れ込むべく検討が重ねられるのです。
また、配架の問題もあります。図書館の背ラベルは名称の先頭の文字から採用されることが多いので、統一形の先頭の文字は重要です。
(以下に例示した名称は架空のものも含みます)

例えば日本人名。
日本人名では、「姓名」の形をとっているかどうかに留意します。姓名の形なら「山田/太郎 ヤマダ,タロウ」、姓名でないなら「山田さんちの猫 ヤマダ サンチ ノ ネコ」のように、漢字形の区切り記号の有無が違うからです。では以下のお名前はどうなるでしょう?「山田アルファ」は「山田/アルファ」、「アルファ花子」は「アルファ」という姓は辞典にないので「アルファ花子」。では「はるのみかん」さんは?「ハルノ」姓は辞典にあるので「はるの/みかん」でよさそうですが、コピーライトに「Haru no Mikan」とあると、果たして「はるの」で区切ってよいのかと悩むことになります。


例えば西洋人名。
西洋人の統一形は、図書の表記そのままではありません。原綴の姓を先に出して、「King,Stephen キング,スティーヴン」のように整形します。学生時代の図書館オリエンテーションで「外国の人は名前をひっくり返して探してね」と習ったのを思い出します。沢山の人名を峻別するには姓で探すのが有効なのですね。さて、その姓です。2語のお名前ならほぼ迷いませんが、3語以上だと迷いどころ。「Smith,John Maynard」 か「Maynard Smith,John」か?どこが姓かの根拠を探してVIAF(バーチャル国際典拠)などを探ることになります。採り方によって名前の先頭1文字目(図書記号)も変わってしまうので責任重大です。ミャンマー人などのように姓をもたない人名もあるので、国籍にも留意します。


例えば、団体名。
団体の場合には、表記のバリエーションの他に、統一形のもとにその内部組織をまとめるという上下関係が加わります。
京都大学 ← 京都大学農学部
のように、2層の階層構造で名称をまとめます。それでは「京都大学探検部」は?「京都大学」の下にまとめるのか?まとめません。学校名を冠していても、サークルは単独で統一形とすると内規を決めました。名前に京都大学が付く、というだけで判断せず、その団体の構成員や管轄を慎重に判断して上下関係の有無を決定します。


団体名ではときに、図書の責任表示に現れない名称を統一形に採用することがあります。例えば
呉市海事歴史科学館 ← 大和ミュージアム
図書や資料類から団体の正式名称を探ります。そして同じ性質の団体の名称ならば統一形のつくり方が同じになるよう、ルールに従い整えます。

以下は博物館の例。
市川歴史博物館(市川市立) ← 市立市川歴史博物館
府中町歴史民俗資料館(広島県府中町立) 
 ※町立・村立は都道府県名を付記
福岡県立美術館

( )があったりなかったり。これは「(自治体名)立」を過不足なく盛り込んで設置団体を明確にしつつ実際の名称と擦り合わせるためで、細かな整形ルールが存在します。

上に「ルール」「内規」と書きましたが、常々細かいと言われるデータ部の中でも、典拠班は特に細かい独自ルールを整備しています。変わった名称が出現するたびにどんな形が適切かの検討を重ね、ルール化しての今があります。イメージは、道なき原野の踏み跡、正解のないところになんとか道を拓いてここまできたような。典拠班の膨大なマニュアルを見ていると、ときに先輩方の「え!?何これどうしよう!!」という検討の声が聞こえるような気がします。

2021年5月17日

電子コンテンツの話①~コンテンツタイプとMARC~

外出を控えがちな今日このごろ、電子書籍やコミックを試してみたかたも多いのではないでしょうか。

TRCでは"LibrariE&TRC-DL"という電子図書館サービスを提供しています。2010年に事業をスタートし、2018年10月からはスイスのビブリオテカ社と提携、同社の電子洋書も扱えるようになりました。沢山の公共図書館に導入され、いまや国内導入実績NO.1に。

数年にわたるコロナウイルス禍の中で、自宅から電子コンテンツを借りることが出来る電子図書館サービスは、大きな注目を集めています。"LibrariE&TRC-DL"導入館における貸出実績が前年同月比の5倍以上になった時期もあり、認知度がますます高まっているのが分かります。

これほどまでに注目されている電子コンテンツ。データ部ログでは、今週から2回にわたって、データ部の目線からその特徴をご紹介していきます。
電子図書館サービス導入を検討している図書館はもちろん、すでに稼働している図書館にとっても、電子コンテンツの理解につながれば幸いです。

~~~
今週は電子コンテンツの基本である"コンテンツタイプ"について整理しましょう。
テキストが主体のコンテンツは大きく分けると、フィックス型とリフロー型の2種類があります。


フィックス型は、どのデバイスで見ても、テキストや図のレイアウトが固定されて表示されます。例えるなら、紙の書籍をスキャンしたPDFを見るようなイメージです。
画像や図表が多い実用書や旅行ガイドなどに向いています。
参考:日本電子出版協会HP<フィックス型電子書籍>


対するリフロー型は、デバイスや画面の大きさに合わせてレイアウトが流動的に表示されます。文字の拡大縮小をすると1行の文字数が自動的に変更されるので、ページの概念がありません。
また、リフロー型の文章はテキストデータなので、文字検索や読み上げ機能に対応できたり、目次をクリックすると本文に飛べたりもします。
これらは紙の書籍にない、電子ならではの特徴ですね。小説や新書などに向いています。
参考:日本電子出版協会HP<リフロー型電子書籍>


電子コンテンツの中には、音声や動画が組み込まれたものもあります。これはリッチコンテンツと呼んでいます。
テキストは補足程度で、音声や映像データが主体のコンテンツもあります。

このように、一口に電子といってもいろいろなタイプがあるのです。


ここで、電子コンテンツのMARCにも少々触れてみます。
データ部では現物からのMARC作成が基本。電子になってもこの「現物主義」は変わりません。
つまり、PCで1件ずつコンテンツを開いての作業となります。その際、上記のコンテンツタイプを把握することが重要です。というのも、MARCの書誌情報に影響しているから。
例えばページ付。フィックス型なら、ノンブルが確認できるものは図書と同様にノンブルから記録します。リフロー型だと前述の通りページが変動してしまうので、「1コンテンツ」と記録しています。
また、音声が組み込まれたリッチコンテンツなら「音声付」と注記をします。

ちなみに、電子コンテンツのMARC特有の考え方はほかにも。
まず、情報源。電子には物理的に背が存在しませんから、標題紙・奥付・表紙の3カ所を情報源としています。
大きさもメジャーで外形を測ることはもちろん不可能なので、入力しません。(ファイルサイズ(バイト数)は記録対象外としています)

~~~
今回は電子コンテンツのタイプとそれにまつわるMARCのお話でした。
次週は、実際にTRCで扱っているコンテンツには具体的にどんなものがあるのか、詳しくご紹介します。

2021年5月12日

きょうのデータ部☆(5/12)

東京都は本日、緊急事態宣言延長期間初日です。
TRCでは引き続き感染対策に努めています。

本社入り口や1階ショールームには、前に立つだけで体温を測定してくれるこちらを置いています。
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2021年5月11日

かわいい相棒とともに世界へ

本日は「週刊新刊全点案内」2208号の発行日です。
掲載件数は1248件でした。

今月の表紙はこちら。

p20210511.jpg

*イラストレーターコメント*
最近は青空を背景に、堂々泳ぐ大きな鯉のぼりはなかなか見なくなりました。
でも、やっぱり5月といえば、鯉のぼり!!
それで
自由に空をスイーッと泳ぐ
空色の鯉のぼりのイメージです。
(Juri)


*こんな本がありました*


ナラの世界へ 子猫とふたり旅自転車で世界一周

ディーン・ニコルソン(著) 山名弓子(訳)
K&Bパブリッシャーズ(2021.5)


かわいらしい動物とともに世界中を旅する-。
なんとも素敵で夢のある響き。きっと多くの人が憧れたことがあるのではないでしょうか。

本書は、自分探しのために自転車で旅に出た屈強なスコットランド人の著者が、タイトルのとおり子猫を相棒に世界を見て回った紀行です。行き当たりばったりだらけだった旅程と著者の心持ちが、子猫を仲間に迎えたことで大きく変わっていきます。
もちろん楽しいばかりの旅ではありません。各国を走り抜けるなか何度もトラブルに見舞われ、資金繰りに苦労し、あらゆる世界の問題を目の当たりにします。
人間の勝手で捨てられた動物たち、紛争で命からがら逃げて来た難民の人びと、各地の環境を汚染するゴミの山。そして世界を襲った新型コロナウイルス。運命の出会いを果たした相棒とともに、自分に何ができるか、著者は悩みながらも旅先で出会う人々に支えられながら前に進んでいきます。

彼らは各種SNSを通して日々の生活を公開しているので、そちらもぜひお楽しみください。

2021年5月10日

ふさふさしています~新設件名のお知らせ2021年4月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

4月の新設は4件でした。そのうちの1つが「サキ」です。

サキとはオマキザル科サキ属に含まれるサルのことで、アマゾンに生息しています。
下記リンクから表紙の画像が見られると思いますが、とにかく毛がふさふさで、顔がかなりもふもふしています。


今日のモップくん シロガオサキのモップくん観察記

根本慧(著)
blueprint(2021.5)


野生動物は理にかなった形態をしていることが多いですが、温度も湿度も高いアマゾンでなぜあんなにふさふさしているのか謎です。顔が蒸れそう...大丈夫かしら...。
ヒゲサキやシロガオサキは日本でもいくつかの動物園で見ることができます。東京ですと上野動物園にいるそうなので、いつか気軽に出かけられるようになったら見に行きたいです。

2021年5月 7日

MARCってどうやって作られるの?~ほんくん動画でご説明!~

TRC MARCの作成過程およびデータ部のお仕事を紹介する、ほんくん動画へのアクセスのご案内です。
 
昨年、総合展にあわせて作成したこの動画。
TRCにやってきた新刊本:ほんくんが巡るのは、新刊班に典拠班、内容目次班、分類班......そう、幣ブログの筆者陣が所属する【データ部】です!
新刊本からMARCが作成され、週刊新刊全点案内に掲載されるまでの過程を、6分程度の動画にまとめました。
 
 
現在もTRC公式YouTubeチャンネルからアクセスできますよー!
 
▼ アクセス方法は......
YouTubeにアクセス

図書館流通センター公式チャンネル

よくわかるTRC MARC

MARCがほしい本のおはなし ~TRC MARCができるまで~
 

ぜひ、MARCをお届けするまでに裏で行われている工程を、わたしたちの部署のことを知っていただけたら嬉しいです!

2021年5月 6日

竜が玉を睨んでいる

今月の雑記のテーマは「ボードゲーム」です。


「竜が玉を睨んでいる」
そんな言葉に胸がときめいてしまう将棋入門者です。
※「竜が玉を睨んでいる」とは、相手の駒などの妨げがあるものの、竜が王手になる位置にあること(たぶん!)


きっかけは今年初め。
テレビで中継されていた将棋の対局。画面いっぱいに将棋盤が映し出され、画面の上下からニョキニョキと手が出てきては駒を動かす。不思議な画角を見つめていてふと思ったのです、「そうだ、今こそ将棋覚えよう」。
ひとりでもできるし、世代を超えてたのしめる、オンラインでも遊べる。


まずは、大人向けの将棋入門書を購入。
今までは完全スルーでしたが、書店の棚にぞろっと並んでいてビックリ。どれを買おうか迷いました。若手棋士の方々の戦術本も多数あり、それぞれのこだわりや戦法が早いうちから確立されているのだな、と感服ひとしきり。

次に、将棋アプリをスマホにインストール。
入門からハイレベルまで楽しむことができそうなものです。キャラクターのひよこ相手に、自身のレベルに合わせた対局ができます。対戦していると、ひよこが状況に応じて「互角ピヨ」「まだまだこれからピヨ」「もうだめピヨ...」などとコメントしてきます。対局中の形成評価も見ることができます。これもしかしてAI?なんだか将棋界、すごいことになっているな、とアワアワ...


駒の動きはそれぞれ個性があり魅力的、かつ敵陣へ入ったら駒の動きが変化する。
基本ルールを覚えるのにも四苦八苦。
難しい。勝てない。悔しい。でも、たのしい。


アンテナを張っていると、いろいろ情報が集まってきますね。
将棋ファンがとても多いことを知りました。今までのイメージは子どもやおじさんが指しているイメージでしたが、老若男女ファンがたくさんいるみたい。
観戦が主な「観る将(みるしょう)=観る将棋)」、将棋を指す専門の「指す将(さすしょう)」、なんて言葉も知りました。


プロ棋士の対局内容にはついていけないですが、今まさに進行中の名人戦七番勝負(渡辺明名人×斎藤慎太郎八段)をチラッと拝見して、独特の緊張感に背筋が伸びる思いでした。
これが封じ手!おやつタイム!
わからないながらも、「負けました」の一言に、見ているこちら側も打ちのめされました。

まだまだ下手くそですが、コロナ禍が終息したらどこかで誰かと指してみたいです。青空将棋なんかもいいですね。


~おまけ~
こちらは入門者でも見てたのしいフォトブックでした。
対局室に設置されたリモートカメラによる両者の表情はもちろん、全国各地の対局会場となるお寺や有名な宿、食事や午前午後のおやつ、棋譜も収録されています。

第33期竜王戦七番勝負 フォトドキュメント」


読売新聞東京本社(2021.3)

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