« 2019年12月 | メイン

2020年1月 アーカイブ

2020年1月16日

書を求め町へ出よう

今月の雑記のテーマは「今年こそ読みたい本」。

改めていわれると、なかなかに難しいこのテーマ。
なにを書こうか悩みましたが
今年こそ読みたい......今年こそ見つけたい本、ありました。


 
「読みたいなぁ」と思い焦がれること早幾年。
しかしいまだに読めずにいる作品が「梁塵秘抄」です。

名だたる小説や短歌にも引用・オマージュされているこちらの本。
後白河法皇撰の平安末期の歌謡集であり、
「あそびをせんとやうまれけむ」の一節は耳にした方が多いのではないでしょうか。

書店や図書館にはもちろん置いてあるのですが、
どうにもしっくりくるものに出会えず......。
「いつか探そう」「いつか読もう」と思っていたものの、
日々の諸々にかまけてすっかり忘れていました。


 
同じ底本でも、訳や校註、体裁によって読み味は異なるもの。
本へのこだわりは強くないほうですが、
しかし古典は別です。
自分に馴染む注釈で、時代背景をあれやこれやと想像しながら
作品の味を楽しみたい。

 
 
自身の推し本のひとつ「聊斎志異」も、
好みの訳注に出合うまで長い年月がかかりましたが
そのぶん入手したときの喜びもひとしお!

「梁塵秘抄」も、ところどころつまみぐいしているものの、
通読熟読はお気に入りを見つけた後のお楽しみにしてあります。
 
 
さてさて、せっかくの機会ですし、
奮迅して「これだ!」という自分好みの1冊を求めて
仕事あがりに図書館や古書店街をさまよってみたいと思います。
今年こそ読めますように......!

2020年1月17日

休み~分類・件名のおはなし・100~

ついにこのトピックも100回目。
なにか100にまつわる話でもと思ったものの
全然浮かばない。
見ているうちに100(イチゼロゼロ)→哲学に見えてきた...
働きすぎかも、休もう。


さて、今年のカレンダー全部ご覧になりましたか?
祝日がだいぶ変わっていて驚きました。

元号が変わって天皇誕生日が12月から2月になったり
オリンピック・パラリンピック関連で今年だけ
海の日が7月第3月曜日から7月23日へ
スポーツの日(元・体育の日)が10月第2月曜日から7月24日へ、
山の日は8月11日から10日に変更していました。

その結果
10月12月に祝日がなく、やけに長い(気がする)
と思っていたところ周囲に同じ感想を抱いた人が2人確認できたので少し安心しました。

これだけ日にちが動いてしまうと
もはや何の祝日だったのか忘れてしまいそうです。
それは宜しくないですね...


祝祭日の分類は386.9、件名は「祝祭日」で
TOOLiで検索すると37件ヒットしました。

国民の祝日と日本の文化

生方/徹夫(著)
モラロジー研究所(2016.6)


こちらは絵本

けいろうのひ・きんろうかんしゃのひ
(大きな園行事えほんシリーズ)

チャイルド本社(2017.7)


記念日を調べたいという時は
件名「記念日」で検索してみてください。

2020年1月15日

きょうのデータ部☆(1/15)

赤.png

しっとり雨模様の茗荷谷です。

駅からすこし歩いたところで見つけた植物も
身を寄せ合って寒そうにしていました。
(仲間が多く、調べても名前がわからず)

2020年1月14日

読書会

本日は「週刊新刊全点案内」2143号の発行日です。
掲載件数は931件でした


*こんな本がありました

図書委員アイデアブック 「やってみたい」が大集合!

吉岡裕子 (監修) 村上恭子 (監修)
あかね書房(2020.1)

タイトルを見てわくわく。目次を見てさらにわくわく。
自分の頃の委員会は、粛々と決まった仕事を割り振っていただけのように思いますが...。こういった活動はどんどんブラッシュアップされていきますね。

図書委員をやった記憶はないのですが(たぶん倍率が高かった)、図書委員の先輩に動員されて読書会に参加したことがあります。高校のとき、ひとけのない図書室で、10人もいなかったと思います。
課題図書は「23分間の奇跡」。23分もかからず読める短い話で、その場で各々が読んだのですが、ぐいぐい引き込まれ言葉にするのが難しいような衝撃をうけ、その後の感想タイムがかなり白熱した覚えがあります。この本を選んだ先輩の慧眼に驚いたものでした。

2020年1月 9日

生きているうちに続巻を...

今月の雑記のテーマは、「今年こそ読みたい本」。
2017年1月の雑記のテーマにもなりました。

「今年こそ読みたい」という場合、大体自分の都合で本を読む時間がない(もしくは情熱がわかない)ことが多いですが、作者都合でなかなか読めない、ということもありまして。
例えば、2019年の出版界の大きなニュースとなった「十二国記」の新刊。まさか、生きているうちにあの続きを読めるとは思いませんでした。
考えてみると、「続巻が出そうで出ない」というシリーズは結構あるようです。
漫画でいうと「ガラスの仮面」とか「HUNTER×HUNTER」とかが有名ですね。たまーに新刊が出ますが、完結するのはいつの日か...という感じです。

個人的に気になっているのは、ジョージ・R.R.マーティンの「氷と炎の歌」シリーズ。
ドラマ化もされているので、「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作といえばわかる方も多いでしょうか。

七王国の玉座」

ジョージ・R.R.マーティン(著)
早川書房(2012.3)

第1章にあたる「七王国の玉座」の初版が出版されたのが2002年。
それ以来ずっと、どういう結末になるのか気にしてきたのですが、何とドラマの方が先に完結してしまったようです。
「ようです」というのは、私がドラマの方は全く見ていないから。
見ようと思えば見られると思うのですが、シリーズ第1章から原作で読んできたファンとしては、実写でイメージが崩されるのがイヤなので、絶対に見ないようにしています。
ドラマの方がどういう終わり方をしたにせよ、原作は原作で決着をつけてほしい。
今年は無理でも来年ぐらいには、完結を見届けることができるかな...と遠い目になるのでした。

2020年1月 8日

きょうのデータ部☆(1/8)

五輪.jpg

2020年一本目の今日のデータ部です。

今年はなにが目玉かといえば、
やはり東京オリンピック。
これから関係図書の発行が
どんどん増えていくことでしょう。

身近にあるもの(タグ)で五輪気分を...!
と思いましたが、ちょっと無理がありました。
(※正しいマークは白でなく黒)

2020年1月10日

ネズミだけに ~典拠のはなし~

新年1回目の「典拠のはなし」は、干支にちなんで?記述形についてお話しします。

年末に恩師に年賀状を書いていて思い出したことがありました。
住所録にある恩師のお名前は「佐藤松」。でも年賀状の宛名は「佐藤松子先生」。説明してくださった恩師の口調が鮮明に蘇ります。

「なんか昔の人みたいよね。うちの父が頑固で『自分で松子と名乗るもんじゃない。他の人が敬って"子"をつけるものだ』っていってつけたらしいの」

落語や時代劇などで「お松さん」などよく聞くように、明治初期以前の女性の名前はだいたい2音節で構成されていました。

今やすこし古めかしい「子のつく名前」がメジャーになったのは明治も後半のこと。本名や出生時の名前は2音節でも、署名に「子」をつけたり、「子」のつくペンネームを使ったり、本名を改名したりした例もあったようです。

有名なところでは、今度5000円札の顔になる津田塾大学の創設者 津田梅子も、もともとの名前は「むめ」。40歳近くなってから「梅子」と改名したそうです。

上記の例のように、図書の著者として、同一人にもかかわらず「子」の有無のみが異なる表記がある場合は、MARC上のみでは複数の表記、例えば「津田梅子」と「津田梅」「津田むめ」を一度に検索することはできません。

ですが、それを可能にするのが典拠の仕組みです。

TRCの典拠ファイルは、統一形とそれに付随する記述形や参照形からなり、同一人の複数の名前(異名同人)を網羅的に検索ができるようにしています。

11000110806-0000 和辻/照
11000110806-0001 和辻/照子

近代以降の日本人の異名同人については原則として相互参照にしていますが、今回挙げた女性の名前の"子"の有無や、表記方法の違い(「梅子」と「うめこ」など)ほか、いくつかの小さな表記違いについては、統一形のもとに記述形として作成、まとめて検索できるようにしています。

さて、以前ブログでもご紹介したことがあるように、典拠の実務の中では統一形を「親」、記述形を「子」といったりもします

こうした小さな(でも無視できない)表記の違いが増えていくにつれて、「親」には「子」がふえていくわけです。

「ネズミ(子)だけに、子だくさん」なんて、新年から無理やりなオチですみません。

異名同人についてはこちらの説明もどうぞ。

2020年1月 7日

不屈の二人

本日は「週刊新刊全点案内」2142号の発行日です。
掲載件数は1129件でした。
今月の表紙はこちら。

p20200107.jpg

★イラストレーターコメント★
最近はお正月の晴れ着姿を目にする事もあまり無くなりました。
かく言う私は、日本人でありながら、
自分で着物を着る事も出来ないし、ましてや着物を持ってもいません・・・。
若い頃は「それがどうした?」くらいに思っていましたが、
最近はちょっぴり寂しく思えます。
1月には成人式もあるので、そこも着物の雰囲気で!!(Juri)

*こんな本がありました*

年末に再放送された法医学ドラマが話題になっているのを見ながら、仕事中手に取ったこの本を思い浮かべていました。

毒薬の手帖 クロロホルムからタリウムまで 捜査官はいかにして毒殺を見破ることができたのか

デボラ・ブラム (著)五十嵐加奈子 (訳)
青土社(2020.1)

1920年代アメリカ。急速な産業発展とともに、様々な毒物が生まれ、それらは時に犯罪に使われてきました。
しかし、毒物を使用した犯罪に対しての精度の高い鑑定方法は存在していませんでした。
この本はそんな時代に数々の鑑定をこなし、現代法医学の礎を築いたチャールズ・ノリスとアレグザンダー・ゲトラーという二人の人物のノンフィクションです。

彼らは様々な毒を扱った事件に真摯に向き合い、解決に導いていきます。章タイトルもクロロホルムやメチルアルコールなど、すべて二人が事件で取り扱った毒物の名前。
ミステリ小説を彷彿とさせますが、道のりはまさに多難。なにせ鑑定手法のみならず、法制度も整備されていなかった時代の話です。禁酒法が敷かれるなどして多くの社会問題が浮かび上がってきていた当時のアメリカの様相も反映しながら、二人の犯罪捜査の流れをたどっていきます。地道ですが、ひたむきに事件や社会に向き合う彼らの熱意は、非常に惹きこまれるものです。

どうやらこの作品、アメリカではドラマ化もされているようですが、残念ながら日本では視聴できない模様。
それを知ってしまうとやはり見たい!という気持ちが湧いてきます。どこかで配信してくれないかな...。

2020年1月 6日

どちらが正しい?~新設件名のお知らせ2019年12月分~

あけましておめでとうございます。
本日より、2020年のデータ部ログを再開したいと思います。
本年もデータ部ログをよろしくお願いします。

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2019年12月は6件の件名を新設しました。そのうち2件が標目訂正です。

その中に「教皇」へ標目訂正した件名があります。元は「ローマ法王」という件名でした。日本国内でも「法王」「教皇」と異なる呼称が用いられていましたが、外務省が「法王」を使用していたため件名も合わせていました。昨年11月の教皇フランシスコ訪日の際、日本政府が「教皇」という呼称を使用すると発表したため、件名も「教皇」へ訂正することになりました。

カトリック教会内でも割れていた呼称ですが、38年前のヨハネ・パウロ2世来日以降、内部で「教皇」に統一されていたようです。なぜ「法王」ではなく「教皇」なのか。カトリック中央協議会のホームページによると、教えるという字の方が教皇の職務をよく表わすから、だそうです。
今まで何が違うのか知りませんでしたが、今回を機に一つ勉強になりました。

2020年1月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク