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身近だけど奥深い

本日は「週刊新刊全点案内」2144号の発行日です。
掲載件数は787件でした。


*こんな本がありました

文房具語辞典
高畑正幸(著)
誠文堂新光社 2020.1

近年は文房具ブームが取り沙汰されるようになりました。
単なる事務用品ではなく、身近な存在でありながら、毎日の生活に寄り添い、使い心地のよさにこだわったり、お気に入りを使うことでちょっとした息抜きもさせてくれたり、そんな多様な選択肢があります。
種類豊富な文房具ですが、では辞典とはいったい?
鉛筆やはさみ、のりなど、辞典を引くということ自体思いついたことのない文房具が定義されていて、たとえばのりと一口に言っても液体のりや固形のり、テープのり、ペン型のりなど多種多様でとても興味深いです。
文房具語という言葉もはじめて目にしましたが、商品のブランド、メーカーや人物、歴史など幅広く収録されています。
あまり馴染みのない文房具も載っています。
学生時代、所属サークルの演奏会のチケットを作っていたときのことをふと思い出しました。色画用紙に券面を印刷して、細長くカットし、最後に半券をもぎれるようにするためのミシン目をつけるのですが、そのミシン目をつくる地味な作業と、歯車のような円形の刃のカッターが好きでした。そのまま「ミシン目カッター」というのですが、しっかり記載されていました。ほかにも、ホッチキスは商標でステープラーが製品の名称と聞いて、統一形はステープラーで、参照形がホッチキスか・・などと典拠班的思考がよぎったり。(学習件名ファイルはホッチキスの参照形にステープラーがありました)
文房具年表もついているので、いつ頃世の中に現れたのだろう、とお気に入りの文房具を探すのも面白いです。

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