« 2022年3月 | メイン | 2022年5月 »

2022年4月 アーカイブ

2022年4月28日

かあさんと漫画

4月の雑記テーマは「思い出の漫画」です。

子どもがまだ小学校へ上がる前、育児漫画にはまっていました。図書館で絵本を選ぶついでに、育児書コーナーで目に留まったものを借りたり、育児雑誌の連載を立ち読みしたり。SNSが今ほど発達していなかった当時、よそのお家の子育て事情を知ることができて、さくっと読める育児漫画は、時間に余裕のない日をおくっていた私にぴったりでした。

子どもの成長とともに読む機会は減っていったのですが、唯一、全巻購入し、今でも時々読み返しているのが「毎日かあさん」です。
まずタイトルが気に入りました。会社は週末お休みだけれど、かあさんは365日休みなし。漫画に出てくる、髪をおだんごにして割烹着姿のサイバラかあさんのスタイルはなんとも頼もしく、こんなふうにどーんと構えた母に私もなりたかった...。また西原家の元気いっぱいの子供たちは、我家とほぼ同年代だったので、勝手に親近感を持って成長を見守っていました。

家の本棚にある「毎日かあさん」を、わが子もいつの間にか愛読していたようです。娘が留学をした時、現地に持って行くために厳選された、お気に入りの本の中の1冊に「毎日かあさん」が入っていました。なんだかとても嬉しい気持ちになりました。

2022年4月27日

きょうのデータ部☆(4/27)

もう夏の気配を感じる茗荷谷。
緑も濃くなってきました。

IMG_3063.jpg

2022年4月26日

あのアイテムの実際

本日は「週刊新刊全点案内」2256号の発行日です。
掲載件数は1188件でした。

*こんな本がありました*
「世界を揺るがした聖遺物 ロンギヌスの槍、聖杯、聖十字架...の神秘と真相」

杉崎泰一郎(著)
河出書房新社(2022.4)

"ロンギヌスの槍"、"聖杯"...なにやら凄いパワーがありそう、手にしたら世界を統べる権力者になれそう...というイメージです。アニメやゲーム、小説などの影響を受けすぎでしょうか。

"ロンギヌスの槍"も"聖杯"も聖遺物といわれるものの一つですが、聖遺物とはイエス・キリストやキリスト教の聖人がこの世に残した遺体やゆかりの品のこと。
といっても、教義上イエス・キリストは体を伴ったまま天に昇っていったとされているので、キリストの遺骨はありません。かわりにというのは変ですが、イエス・キリストが磔刑になったときの十字架の一部や、刺された槍"ロンギヌスの槍"、最後の晩餐で使われた"聖杯"などが崇敬されてきたのですね。 なんと"キリストの吐息"という聖遺物まで過去にはあったそう。


聖遺物が"発見"され、政治利用されたり、民間の聖遺物礼拝のブームが盛り上がったりといった歴史的経緯も興味深いものがあります。推理小説ですが、エリス・ピーターズ著の修道士カドフェルシリーズの「聖女の遺骨求む」を思い出しました。

実際の聖遺物についてを知ると、フィクションもさらに面白く読めそうです。

2022年4月21日

幼い記憶ともう一度

4月の雑記のテーマは、「思い出の漫画」です。

家族が漫画に興味のない家庭だったため、子どものころの我が家には全然漫画が置かれておらず、児童館に置かれた作品をひたすら読んでいることがありました。
とは言っても、巻がとびとびだったり途中の巻までしかなかったりして大抵は中途半端な状態でしたが......。

そんなある日、家に帰ると数冊の漫画がテーブルに積まれており、驚いた私が母に「お母さんが買ったの?」と聞くと「うん」と。
その作品は「花より男子」。当時この作品が台湾でドラマ化されており、それにハマった母が原作も買ってきたのです。
それを私も読ませてもらっていたら、最終的になぜか私の方が何度も読むことになり母から苦言を呈されることも。
当時はまだ連載中でしたが、最終巻まで追い続け主人公たちの行く末を親子で見届けました。

小学生の頃の私は、主人公の牧野つくしの強さに憧れ、どんな目にあっても最終的に立ち上がる雑草魂にかっこいい!と感じていたのを覚えています。
とは言っても、かなり昔の記憶。大筋のストーリーは覚えているのですが、登場人物の感情の機微などは当時小学生だったこともあり理解できていたとは言い難いところもあります。
大人になってからは全然読み直せていませんでしたが、今でも家に大事に保管してあるはず。きっと昔とは違う感じ方をするとは思いますが、それも一興だと思うので、今度また一から読み直してみようかなと思います。

2022年4月25日

4月の特集☆新入生に贈りたい本 その4

データ部メンバーから募った「新入生に贈りたい図書」を紹介する企画。本日は新入生に限らない小学生を対象としたおすすめ本を再掲します。

――――――――

世の中がどんな状況になろうとも、入学や進級はしっかりとお祝いしてあげたいですよね。
データ部メンバーから募った、お祝いにおすすめな本の紹介企画。
最終回は、新入生に限らない小学生向けのプレゼント本です。

 ☆。.
まずは、出会いと別れの季節にぴったりのこちら。

フェリックスの手紙 1」

アネッテ・ランゲン話 コンスタンツァ・ドロープ絵
ブロンズ新社(1994.9)

大切なぬいぐるみとの別れ、からの新しい世界へのワクワク感が感じられる絵本です。
本当のお手紙がついていて、一通ずつ読むのが楽しいです。


☆。.
小中学校では、クラスの中が世界のすべてといっても過言ではありません。
そんなクラスの中での出来事を描いたこちら。

にんきもののひけつ(にんきものの本 1)」

森絵都文 武田美穂絵
童心社(1998.10)

文章は「カラフル」「DIVE!!」などで知られる森絵都、 絵は「となりのせきのますだくん」の武田美穂が手掛けた本です。
人気者になりたい子、なりたくない子の奮闘をおもしろおかしく描いています。


☆。.
進学・進級での学習の助けとなってくれる本がこちら。

小学生のための漢字をおぼえる辞典 第5版」

川嶋優編集 五味太郎絵
旺文社(2018.3)

書き順は最初に正しくちゃんと覚えないとあとで大変です...。(実感をこめて)


危険生物(小学館の図鑑NEO)」

塩見一雄ほか指導・執筆 夏秋優ほか監修協力
小学館(2017.6)

定番だけど子どもは図鑑が好き(偏見?)ということで、「小学館の図鑑NEO」シリーズです。
お子さんがいるデータ部員の家庭で、一番読まれたのは「危険生物」というタイトルだったそうです。


☆。.
新しい環境に慣れないうちは、不安や緊張もありますよね。
そんな気持ちを吹き飛ばしてくれる、ドキドキわくわくの物語もぜひ。

怪盗道化師(ピエロ)」

はやみねかおる作 杉作絵
講談社(2002.4)

みんなに笑顔を与える怪盗になろうと決心したおじさん。その名も怪盗道化師。盗むのは一体...?
本が苦手な子でもよみやすいかなと思います。ちょっとおどろくしかけもありますよ。


クローディアの秘密」

E.L.カニグズバーグ作 松永ふみ子訳
岩波書店(2000.6)

少女クローディアは、弟を誘って家出をします。行く先は、ニューヨークのメトロポリタン美術館!
新学期憂鬱だなー、いっそ家出しちゃおうかなー、という気分の時にぜひ。本の中でプチ家出が経験できます。


☆。..。☆
ゴールデンウィークもなかなか遠出が難しい状況になってしまいましたが、そういう時こそ、本の中で自由に羽ばたいて欲しいものですね。

2022年4月20日

きょうのデータ部☆(4/20)

あたたかくなるとよく見かけるこのお花。
マーガレットだと思っていましたが、ノースポールという種だそうです。見分け方としてはマーガレットの方が花びらが細く、ノースポールの方がまるまるぽってりしているのだとか。なるほど。

IMG_2999.jpg

2022年4月18日

4月の特集☆新入生に贈りたい本 その3

データ部メンバーから募った「新入生に贈りたい図書」を紹介する企画。本日は小学校入学生、1年生を対象としたおすすめ本を再掲します。


――――――――

データ部メンバーから募った、お祝いにおすすめな本の紹介企画。第3回は、ランドセル姿がまぶしい小学校入学生、1年生に贈りたい本です。


いちねんせいになったから!
(講談社の創作絵本 いちねんせいの1年間)

くすのき しげのり(さく) 田中 六大(絵)
講談社 (2015.2)
今日は入学式。「どうしたら、ともだちひゃくにんできるかな...」 1年生の期待と不安を描いた絵本。いちねんせいの1年間シリーズで全6冊。


1ねん1くみ1ばんがんばる
(こどもおはなしランド 34)

 後藤 竜二(作) 長谷川 知子(絵)
ポプラ社(1992.3)
元気でいたずら、おせっかいなくろさわくんと「ぼく」の友情を描いた1ねん1くみシリーズ。全部で25冊もあります。どんどん読みたくなるかも。


おめでとうのいちねんせい

糸井 重里(詩) 日比野 克彦(絵)
小学館(1989.12)
コピーライター糸井重里の詩と現代アートの日比野克彦のイラストや造形で、ドキドキワクワクの1年生あるあるが綴られます。


となりのせきのますだくん
(えほんとなかよし)

武田 美穂(作・絵)
ポプラ社(1991.11)
絵がかわいくて大好き、とデータ部員より。ますだくんもクラスメイトのみほちゃんもかわいいのです。


給食番長
(cub label 〔わんぱく小学校シリーズ〕〔1〕)

よしなが こうたく(さく)
長崎出版(2007.6)
インパクトたっぷりの絵に興味が引かれることでしょう。同シリーズで「ちこく姫」「おそうじ隊長」「飼育係長」などもあり、タイトルにも惹かれます。


はじめての学校生活で嬉しくなったり、泣いてしまったり、勇気を出したり、1年生ならではの本をご紹介しました。贈る前に、きっと大人も読みたくなりますよ。

2022年4月15日

読みたいお話をさがそう~分類・件名のおはなし・119~

以前から児童書のノンフィクションに対しては「学習件名」という子ども用の件名をつけていたTRC MARC。
2022年から児童書のフィクションや絵本に対しても、子どもたちが自分で読みたいお話を探せるようなキーワードがつけられるようになりました。
その名も「読み物キーワード」。
テーマや、登場する事物をキーワードとして付与しています。


例えば。

「新年度学校がかわったんだけど、友だちができるかとっても心配...。」
そんな子は、「転校生-物語・絵本」という読み物キーワードで検索して、同じように転校した子が登場するお話をぜひ。

「仲よしの子とけんかしちゃって...。」
そんな子には、「けんか-物語・絵本」なんていう読み物キーワードもあります。
『つくしちゃんとおねえちゃん』『しゅくだいなかなおり』など、タイトルなどに「けんか」と出て来なくても、お話のストーリーから本が検索できるんです!


かなりマニアックなキーワードもたくさんあります。

おおさんしょううお-物語・絵本
プレーリードッグ-物語・絵本
たこやき-物語・絵本
ハーモニカ-物語・絵本
フットサル-物語・絵本

などなど...。
どんな本を読もうか思いつかないとき、読み物キーワードを眺めて自分の好きなものが登場する本を読んでみる、なんていう使い方もありですね!


読み物キーワードが、子どもたちにとって、新しい本との出会いのきっかけになれば幸いです。

2022年4月19日

キラキラおめめの可愛い子(でも脚は8本)

本日は「週刊新刊全点案内」2255号の発行日です。
掲載件数は1191件でした。

*こんな本がありました*

「ハエトリグモハンドブック」増補改訂版

須黒 達巳 (著)
文一総合出版(2022.4)

職場に来る本で、写真を見ないようにして作業する本があります。
外科手術、インプラント、ムカデ、毛虫など...。

そんな時は、写真を視野にいれながらも、できるだけ焦点をぼかして見て、活字のある位置を探します。活字が見つかったら、しっかりゲラと見比べてチェック。作業が終わったら、そそくさと次のチームに図書を回します。

今回もタイトルを見て、そんな感じかと思いきや、意外にも大丈夫などころか、むしろ見て楽しい本でした。

家の中でよく見かける、小さなピョンピョン跳ねるクモ。
「ハエトリグモ」という種類なのですね。

小さくて手足も短い、あまりおどろおどろしくないクモです。
主に児童書で、数年に一回は本が出ているので、人気の題材と言っても良さそう。

今回と同じ著者の本が6年前にも出版されていて、その名も

「世にも美しい瞳ハエトリグモ」

なんてインパクトのあるタイトル。そして表紙の写真が素晴らしい。

クモの目を美しいかもなんて思ったこともありませんでしたが、言われてみれば、今回の本の表紙にも様々な色のハエトリグモが、宝玉のような黒目をキラキラ光らせて並んでいます。

ぬいぐるみのように白い毛が生えているクモマハエトリ。
青緑色の光沢があるマスラオハエトリ。
なかなかの器量よしです。

手のひらサイズのアシダカグモや、丸々としたジョロウグモばかり見てきて、クモには苦手意識があったのですが、上京して以来、見掛けるのはこんなハエトリグモぐらい。

これなら、ちょっとかわいいかも。今度見掛けたら、そっと観察してみようと思います。

2022年4月14日

変わった毛色の少女漫画

4月の雑記のテーマは、「思い出の漫画」です。
 
はてさて、おもしろくも難しいこのテーマ。
いつまでも推しである萩尾望都「ポーの一族」にするか、高校受験前夜3時(!)に読みふけってしまった「うちの三姉妹」にするか悩みましたが......
思い出の、という枕詞に続くのは、やっぱり川原泉作品です。
 
 
流行りの漫画やゲーム、バラエティ番組といったエンタメにほとんど触れない小学生時代を過ごした中で、じっくりと読みこんだ数少ない漫画が川原作品でした。
(あるとき母の本棚に刺さっていたのを見つけ、こっそり読んでいたのです(すぐにばれましたが......なんででしょう))
「家に漫画がある!」といった興奮もありましたが、登場人物に職業についた大人がたくさんでてくるのも(児童文学の主役はだいたい子ども)当時のわたしにとってなによりの魅力でした。
川原泉先生の代表作としては「笑う大天使」が有名ですが、「中国の壷」をはじめとする短編も根強いファンがついており、わたしもそのひとり。
 
彼女の作品の魅力は、なんといっても「独特のユーモア」と「人間観」。
特に後者で得た「女性が必ずしも可愛らしくいなくてもよい」「男性が女性の服を着ることもあるし、本人らに害がなければそれでもいい」「性別・年齢にとらわれず生きている人もいる」等々の視点は、男だの女だの人生だのといった概念や価値基準がふにゃふにゃだった小学生の頭にスッと入り込み、わたしを成す価値判断基準のひとつと相成ったのでした。
 
「飛行機は着陸が一番難しい」「パセリを撒くととんでもない勢いで増える」「はじめて宇宙に行ったのは生物は犬」「魚河岸あげはとても美味しい」といった知識を得たのも彼女の漫画から。
連載当時、川原先生のあだ名が「カーラ教授」だったというのを教えてもらったのはつい最近ですが......
なるほど、たしかにピッタリの二つ名かもしれません。
 
 
そんな教授の最新作が5月に出るとのこと、今からとっても楽しみです!


2022年4月13日

きょうのデータ部☆(4/13)

1Fの休憩スペース。
この時期は日差しが気持ち良いです。

IMG_2979.jpg

2022年4月12日

わたしたちは迷う

本日は「週刊新刊全点案内」2254号の発行日です。
掲載件数は 1221 件でした。

*こんな本がありました*

「失われゆく我々の内なる地図 空間認知の隠れた役割」

マイケル・ボンド(著)
白揚社(2022.4)


我々が遥か昔から持ち続けてきた「ナビゲーション能力」=空間把握により目的地までの道を探す力をテーマにした書籍です。
この能力は近年テクノロジーの発達により利用される機会が減少し、衰えつつあるとのこと。

知らない街では100mごとにスマートフォンの地図アプリを確認し、ともすればショッピングモールの中でさえ迷う方向音痴の自分にとっては耳が痛いお話。
北極星を探すのも地図を読むのも下手な私はテクノロジーの発達に救われていますが、裏を返せば甘やかされ、自分で道を探す機会を失っているのかもしれません。


本書では子どもにおける発達や脳の仕組み、空間と記憶の関係、道を見つける戦略、なぜ人々が道に迷うのか、認知症、GPSの影響......等々、人間の空間認知能力が様々な側面から描写されています。
例えば認知症の見当識障害(自分が今いる場所や、現在の季節や時間などがわからなくなること)はナビゲーション能力の損傷と深い関係があるそう。

ナビゲーション能力は他にも様々な心の働きと関わっているようで、興味深いです。

2022年4月22日

長期休暇の定番・課題図書~MARCや検索のはなし~

もうすぐGW。新年度になってはじめての長期休暇ですね。新しい会社、学校、クラスにやっと馴染んだ頃ではあるけれど疲れもたまる頃、のんびり過ごされる方も多いでしょうか。
学生時代、長期休暇の定番といえば遅寝遅起き最後の日の宿題と言うのは私だけではないはず。GWはそれほど宿題も無く平和な連休ですが、その後にやってくる夏休みが曲者です。夏休み最後に残る宿題といえば読書感想文という方も多いのではないでしょうか。かくいう私もそうでした。
GW明け~夏休みの始まる頃に、家族と本屋さんへ行くと、好きな本を一冊、読書感想文用の課題図書から一冊を選び買ってもらうのが我が家の定例で、好きなものはシリーズや作家名で選ぶので同じようなファンタジーなどの本になりがち。課題図書はいつもは手に取らないような科学系の読み物等に出合える良い機会でした。本を読むのは好きなのに、規定の文字数(原稿用紙〇枚分)に本の内容と、そこから学んだことを伝えるのがうまくできず苦戦するのも例年のことでした。
今や本を買ってあげる方になり、毎年読書感想文に苦戦する子どもに、こんな内容だと書きやすい、こんな風にメモを取りながら書くと書ける等と話しながら、一緒に本を選んだり贈ったりしています。

TRC MARCでは2022年の改定で「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書、「読書感想画中央コンクール」の指定図書、「西日本読書感想画コンクール」の指定図書の情報を入力するようになりました。
TOOLiでは、コンクール名、回次・年次・区分を指定して検索が可能です。
是非ご活用ください。

2022年4月11日

4月の特集☆新入生に贈りたい本 その2

データ部メンバーから募った「新入生に贈りたい図書」を紹介する企画。本日は中学生を対象としたおすすめ本を再掲します。
新年度が始まってピカピカな気分の中、ぜひ図書室/図書館/書店などで気になる本を手に取ってみてください!
――――――――
◎中学校生活を想像してみる編
伝説のエンドーくん

まはら三桃 (著)
小学館(2014.4)
とある中学校を舞台にした、短編連作集です。主役は生徒ではなく先生たち。先生たちはどんな風に生徒と向き合っているのか?中学校の伝説の存在、エンドーくんの正体とは?


14歳、明日の時間割
鈴木るりか(著)
小学館(2018.10)
こちらは現役の中学生だった著者が書いた、中学生が主人公の短編集。ほのぼのとした中学校生活が伝わります。装画が矢部太郎さんなのですね。中学生時代、わたしも空を飛んでた気がします。たぶん。


◎とびきりはなれた世界に浸ってみる編
ナニュークたちの星座
雪舟えま(文)カシワイ(絵)
アリス館(2018.11)
物語+イラスト+漫画で綴られる本。ナニュークとは、子どもにしか見つけられない石を採取するクローンのこと。成長し役目を果たせなくなったとき、37922号がとった行動とは?大人っぽい装丁なので、いわゆる"児童書"から一歩踏み出したいひとに。


あしながおじさん
(新潮文庫)
ジーン・ウェブスター(著) 岩本正恵(訳)
新潮社(2017.5)
孤児のジュディは、名前も年齢も秘密の紳士(あしながおじさんと勝手に命名)から大学進学の援助を受けることになり...。いわずと知れた名作です。シンデレラストーリーぽいイメージで語られがちかもしれませんが、シンデレラ、こんなに勉強してないよ?学びも友情も恋愛も。キャンパスライフがきらきらしてます。


◎教養小説に触れてみよう編
君たちはどう生きるか
(岩波文庫)
吉野源三郎(著)
岩波書店(1982.11)

漫画君たちはどう生きるか
吉野源三郎(原作) 羽賀翔一(漫画)
マガジンハウス(2017.8)
学校の先生に薦められて読んでみた、というデータ部メンバーより。原作は1937年(昭和12年)の刊行。15歳のコペルくんの中学生活は、現代と変わっているようで変わらない。インパクトのある表紙の漫画版なら、小学校高学年くらいからでもいけそうです。

2022年4月 8日

ガチャピンとムック ~典拠のはなし~

「日本目録規則2018年版」(NCR2018)に準拠し、Tタイプ個人名典拠ファイルでもいくつかの変更がありました。
今回は標目限定語についてのおはなしです。


2021年まで、標目限定語を付加する基準は同名異人が出現した場合でした。2番目に出現した人名に生没年や専門世系等を付加し区別します。

<架空の例です>
1人目  図書館/太郎  ※標目限定語なし
2人目  図書館/太郎(1993~)
3人目  図書館/太郎(図書館情報学)
4人目  図書館/太郎(イラストレーター)
5人目  図書館/太郎(1887~1926)
  ...以下略
(注:〇代目など、世系については1人目から付加していました)

2022年以降、同名異人がいなくとも1人目から標目限定語を付加する場合があります。これは下記NCR2018の規則に依るものです。

NCR2018条文
#26.1B 個人の名称であることが不明確な優先名称への付加
個人の名称であることが不明確な優先名称には、同一名称の他の個人に対する典拠形アクセス・ポイントと判別するために必要でなくても、優先名称に次のいずれかを付加する。
a) 実在の人間の場合は、活動分野または職業
b) 伝説上または架空の個人の場合は、それを示す語句
c) 人間以外の実体の場合は、その種類を示す語句


2022年となり、最初にこの規則に従って作成した個人名典拠ファイル、それは。


ムック(キャラクター)

はい、そうです。フジテレビ系子ども向けテレビ番組に登場するムックとガチャピンでおなじみ、赤い雪男の子どものキャラクターで有名なムックです。
上記規則の「c) 人間以外の実体の場合は、その種類を示す語句」を優先名称に付加する、というルールに従い、標目限定語に「キャラクター」を付加しました。


ちなみに、相方のガチャピンは2007年時に典拠ファイルが作成されています。

ガチャピン

NCR2018に準拠する以前に作成されたため、標目限定語の付加はありません。
(注:累積データに関してはメンテナンスをしていません)


架空の著者についてはこれまでも個人名典拠ファイルを作成してきました。同名の典拠ファイルが無ければ、標目限定語はありませんでした。


浅見/光彦  内田康夫の執筆する推理小説の作中人物
野原/みさえ  漫画・テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の登場キャラクター
会長  お笑いコンビ「さらば青春の光」の個人事務所「ザ・森東」の会長をつとめる猫


しかし、これからは標目限定語が必要。
伝説上、架空、人間じゃない...
どんな名称が出現してくるのか?どんな標目限定語を付加したらよいのか? わくわくするとともに、戦々恐々としている典拠班です。

2022年4月 6日

きょうのデータ部☆(4/6)

先週満開だった茗荷谷の桜や桃に、ちらほら緑の葉が。
春、もう少しゆっくりしていってほしいものですね。

IMG_2917.jpg

2022年4月 7日

丘の上の王子様

4月の雑記のテーマは、「思い出の漫画」です。
NHKの連続テレビ小説で、懐かしい少女漫画が登場して話題になったそうなので、それに便乗しました。
わたしも3代目主人公とほぼ同世代なので、「ガラスの仮面」はまさに思い出の漫画。
しかし、北島マヤの年齢を通り越して、月影先生に近い年齢になってもまだ漫画が完結しないとは、予想だにしておりませんでした...。

「ガラスの仮面」にもいろいろ思い入れはあるのですが、「思い出の漫画」ということでは、自分で初めて買った漫画「キャンディ♡キャンディ」がやっぱり忘れられません。(真ん中の♡は原作ママ)
当時は漫画だけでなくアニメも放映していたので、その人気は凄まじいものがありました。
最終巻である9巻の巻頭には、読者サービスなのか、当時としては珍しくカラーのイラストがついていて、「こんなことあるんだ!」と驚いたのを今でもはっきりと覚えています。
基本的には「赤毛のアン」と「あしながおじさん」を絶妙にブレンドした設定(孤児でそばかすがありお金持ちの後見人がいる少女の成長物語)なのですが、たった全9巻とは思えないほど波乱万丈のストーリーで、とにかくキャンディが不幸すぎる!(以下ネタバレ)

初恋の相手のアンソニーは落馬して死亡、通っていた学園は罠にはめられて退学処分、恩人のアルバートさんは記憶喪失、幼馴染のステアは第一次世界大戦で戦死、心を通い合わせたテリィとも結局結ばれず...。あれ?ホントにいいこと何もないな...。
それでもすばらしいのは、キャンディがとことんポジティブなところ。忘れられないシーンの一つに、意地悪なイライザに「いやしい」と陰口をたたかれたとき、「いやしいといやらしいだったら、いやしいの方がいい」と言い返す場面があります。
まだ子どもだった当時にはその微妙な違いがよくわかりませんでしたが、今になるとキャンディのささやかな矜恃が理解できます。

ポジティブな主人公と、山あり谷ありのストーリー。これこそ、連続テレビ小説向きの題材で、日本に置き換えてドラマ化したら面白いのでは?と思うのですが、著作権問題でいろいろあるようなので難しいでしょうか...。

2022年4月 5日

メタバース

本日は「週刊新刊全点案内」2253号の発行日です。
掲載件数は1229件でした。
今月の表紙はこちら。

p20220405.jpg

4月~ゴールデンウィークあたりまでは、山菜の季節!
それで
"こごみ" のイメージで描きました。

子供の頃、春になると山菜採りに連れていかれました。
採るのは、遊びの延長の宝探しの様で楽しいけれど
食卓にあるそれは、ちょっと苦くて、噛むとぬめりがあったりで・・・
それに
暖かくなって、漸く出て来た、フワフワの新芽を食べてしまうなんて
ちょっと可哀想な気もしていました。

(Juri)


*こんな本がありました*

最近あちこちで目にすることが多くなった「メタバース」。かなり昔に「セカンドライフ」でメタバースの概念が流行ったような、流行らなかったような...という印象ですが、ここ数年でまた盛り上がりを見せているようです。


「メタバースとWeb3」

國光宏尚(著)
エムディエヌコーポレーション(2022.4)


「世界2.0」

佐藤航陽(著)
幻冬舎(2022.3)


今年に入ってから、今号の2冊を含めてメタバース本は5冊刊行されています。テレワーク化が進む今、メタバースでアバター会議なんてことが普通になったりするかもしれません。

2022年4月 4日

TRCも公開しています ~新設件名のお知らせ2022年3月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

2022年3月の新設は2件でした。
そのひとつが「オープンデータ」です。

JapanKnowledgeデジタル大辞泉には「インターネットなどを通じて誰でも自由に入手し、利用・再配布できるデータの総称。ふつう政府・自治体・研究機関・企業などが公開する統計資料・文献資料・科学的研究資料を指し、図画や動画などのデジタルコンテンツも含む。」とありました。
個人的になんとなく"公的機関が" "統計などを"公開しているイメージがありましたが、一企業がその企業らしいデータを公開していることもあります。
例えば、"TRCが" "書誌情報を"。

以前本ブログでもご案内しましたが、TRCでは2017年8月より、日本国内で刊行された新刊流通図書の書誌情報を公開しています。(掲載期間は4週間です。)この書誌情報は、営利・非営利を問わず、利用手続きなしでご自由にご利用いただけます。詳細は下記のページをご覧ください。

TRCホームページ TRC新刊図書オープンデータ
https://www.trc.co.jp/trc_opendata/index.html

本データ部ログのトップページにもリンクが貼られています。ぜひご活用ください。

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク