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あのアイテムの実際

本日は「週刊新刊全点案内」2256号の発行日です。
掲載件数は1188件でした。

*こんな本がありました*
「世界を揺るがした聖遺物 ロンギヌスの槍、聖杯、聖十字架...の神秘と真相」

杉崎泰一郎(著)
河出書房新社(2022.4)

"ロンギヌスの槍"、"聖杯"...なにやら凄いパワーがありそう、手にしたら世界を統べる権力者になれそう...というイメージです。アニメやゲーム、小説などの影響を受けすぎでしょうか。

"ロンギヌスの槍"も"聖杯"も聖遺物といわれるものの一つですが、聖遺物とはイエス・キリストやキリスト教の聖人がこの世に残した遺体やゆかりの品のこと。
といっても、教義上イエス・キリストは体を伴ったまま天に昇っていったとされているので、キリストの遺骨はありません。かわりにというのは変ですが、イエス・キリストが磔刑になったときの十字架の一部や、刺された槍"ロンギヌスの槍"、最後の晩餐で使われた"聖杯"などが崇敬されてきたのですね。 なんと"キリストの吐息"という聖遺物まで過去にはあったそう。


聖遺物が"発見"され、政治利用されたり、民間の聖遺物礼拝のブームが盛り上がったりといった歴史的経緯も興味深いものがあります。推理小説ですが、エリス・ピーターズ著の修道士カドフェルシリーズの「聖女の遺骨求む」を思い出しました。

実際の聖遺物についてを知ると、フィクションもさらに面白く読めそうです。

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