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2013年8月 アーカイブ

2013年8月30日

小説のジャンルを表すもの~MARCや検索のはなし~

月末にお届けする「MARCや検索の話」。
今回は「タイトル関連情報」についてとりあげたいと思います。

「タイトル関連情報」とは、タイトルに関連して、タイトルを限定したり説明したりする語句のことです。
いろいろな語句がありますが、小説では、その作品のジャンルを表しているものがよく見られます。

例えば「推理小説」や「時代小説」「探偵小説」「恋愛小説」といったもの。
シンプルです。

もう少し詳しいものでは、「長編社会派サスペンス」「文庫書下ろし/長編ハード・サスペンス」や、「長編旅情ミステリー」「長編山岳ミステリー」、「書下し長篇剣豪小説」「書下ろし長編官能時代小説」、「長篇ユーモア・ピカレスク」「書下ろしハード・バイオレンス」「書下ろしアウトロー小説」といったもの。
同じミステリーや時代小説でも、それぞれ作品の雰囲気が違いそうです。

「長編経済小説」や「医学小説」「バイオサイエンス小説」「青春サッカー小説」「長編超伝奇小説」などもあります。
作品の具体的なイメージがつかみやすいです。

ちょっと変わったものでは、「書下ろし太平洋戦争シミュレーション」や「書下しSF鉄道推理」「書下し長編ポリティカル軍事ノベル」なんていうのも。

これらの語句のなかには、特定の作家さんや、特定の文庫・ノベルスに特徴的なものもあったりします。
ここに挙げたものを見て、「これは△△さん?」と思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2013年8月29日

「孔子著」の違和感(和装本の責任表示(10))~ASで作成するデータについて~

こんにちは。データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。

前回にひきつづき、漢籍における王朝名のことを書きます。
王朝名として実際に記入することになるのは、基本的にだいたい、漢/魏・呉・蜀/晉/劉宋/南齊/梁/陳/後趙(石趙)・前秦(符秦)・後秦(姚秦)/後魏(北魏・元魏)/北齊・北周/隋/唐/五代(後梁・後唐・後晉・後漢・後周)・南唐・後蜀(孟蜀)/宋/遼/金/元/明/清 のいずれかです。このうち注意を要するのは、魏・呉・梁・陳・唐・宋・金・元 で、これらは姓としてもよく見られますから、間違えないようにしないといけません。図書に「呉何某撰」とあったら、「(呉)何某撰」となる場合と、別の時代の呉さんで、たとえば「(明)呉何某撰」などとなる場合と、両方ありうるわけです。
さらには、つぎのようなケースもあります。賈誼(か・ぎ)の『新書』という著作で、現物に責任表示として「梁太傅賈誼撰」と書かれているものを見たことがあります。「太傅(たいふ)」というのは役職名で、「梁」というのは上記の王朝名にありますから、では「(梁)賈誼撰」だ・・・とやってしまうとこれは間違いです。どういうことかというと、この場合の「梁」は王朝ではなく、皇族が封じられた(領地をもらった)領国―諸侯王国(しょこうおうこく)―のことで、賈誼というひとはその梁国の太傅という役職をつとめていたということで、朝代としては漢の時代のひとです。ですので、「(漢)賈誼撰」としなければなりません。
まあ賈誼あたりなら『史記』『漢書』に伝がある有名人ですので気づきやすいですが、つねにそういうわけにもいきません。また、姓名の前に本籍地や居住地を記すのはふつうのことで、呉(=いまの江蘇省)とか秦(=いまの陝西省)とか地域の別称としても使われますから、現物にある表記が王朝名を示すのか、単なる地域名や役職名の一部なのか、あるいは姓なのか、よくよく注意が必要になります。

ところで上に列記した王朝名ですが、ごらんのとおり「漢」から始まっています。漢より前の秦以前の時代に成立したとされる著作(『論語』『老子』など)については、漢籍の世界では「先秦書(せんしんしょ)」といって無著者名古典扱いとします。現物を見ていくと、『六韜』(りくとう)に「周 太公望撰」とあったり、『韓非子』(かんぴし)に「韓非著」とあったりすることも時々あるのですが、それらは原則として責任表示としてはことごとくオミットすることになります。
もちろん、それは和漢古書として目録を作成する場合の話で、現代書の場合、情報源に堂々と記載されていれば著者として記録することになります。TRC MARCにももちろん、孔子も孟子も老子も荘子も孫子も韓非子も、みんな著者として典拠があります。が、和漢古書をずっとやっていると「孔子著『論語』」などというデータには、実はものすごく違和感を感じてしまうのです。
たぶんそんな人はすくないのでしょうが、逆にそんな感覚を持つようになってしまったら、どっぷり「漢籍屋」だと言えるかもしれません。


4月から月2回ペースで和装本の責任表示について書いてきましたが、いったんしばらくお休みします。いずれまた和装本についていろいろ書かせていただくつもりですので、よろしくお願いします。

2013年8月28日

きょうのデータ部☆(8/28)

8月も本日含めあと4日となりました。

夏野菜の花もすっかり食材になってしまい、
今朝、唯一これから咲きそうだったのがこちら。
130828.jpg

小さい上にピンボケで申し訳ありません。
パプリカの花の蕾です。(パプリオレンジという品種らしいです。)
ここからオレンジ色になるには...まだ先は長そう。


という訳で、
今月の「きょうのデータ部☆」は夏野菜の花シリーズをお送りしました。
これらの野菜、実はデータ部で栽培している...というわけではなく、
全て自宅近辺で撮ってきたものでした。


さて、最後にこちらも。

130828.2.JPG
かるがもさん、最近はおひとり様で悠々と泳いでおります。

2013年8月26日

今話題のドラマの悪役(?)の...

今話題のドラマの悪役(?)といえば...「あまちゃん」のプロデューサー太巻さんこと荒巻太一役の古田新太さんと、「半沢直樹」で大阪西支店の支店長 浅野匡役の石丸幹二さんでしょうか。
お二人とも以前から舞台で、活躍されていましたよね。

そういえば、最近入力した映像資料にこんなものがありました。

現物の情報を見ると、 「リチャード3世」 2009年1月 赤坂ACTシアター
CAST:古田新太  安田成美  榎木孝明、大森博史 ほか
演出:いのうえひでのり 音楽:岡崎 司  

ちなみに、映像資料の、舞台の責任表示は、演出者(監督)、原作者、出演者を順番に、それぞれ2人まで採用しています。「リチャード三世」ならこんな感じ。

251$A01 リチャード三世
251$B01 パルコ・プロデュース公演いのうえmeetsシェイクスピア
251$F01 いのうえ/ひでのり//演出
251$F02 ウィリアム・シェイクスピア//作
251$F03 古田/新太//出演  ←主要な役で出演した人になります
251$F04 安田/成美//〔ほか〕出演    

そういえばと思って、石丸幹二さんで検索してみると、CDしかヒットしませんでした。 ??? 元劇団四季の役者でしたし、劇団四季のDVDには図書館向けのものの取り扱いがあったはずと思ってまず検索してみたのですが、そのDVDは、劇団四季//出演となっていました。(責任表示は、現物に書いてある通りに入力です)。 残念! もしかしたら、劇団四季//出演となっている物の中にも出演作があったかも...。 (いや、年代的に無理だったか??)

次に、古田新太さんを検索してみると、「リチャード三世」以外に
ドラマ 「ホレゆけ!スタア★大作戦」  1巻~9巻
映画 「サイドカーに犬」 舞台 「奥様お尻をどうぞ」、 「49日後...」
13件がヒットしました。
 
図書館向け演劇DVDは、映画に比べればまだまだ数が少ないですが、最近、少し取り扱いが増えてきたようです。ドラマで興味を持ったら、書籍だけでなく、映像資料も、また映画だけでなく、演劇の出演作も検索してみてくださいね。

2013年8月27日

夏の終わり

今日は「週刊新刊全点案内」1829号の発行日です。
掲載件数は1519件でした。


*こんな本がありました*

蝉の声にかわって、虫の鳴き声が聞こえてくるようになりました。秋の気配です。

「空気が澄んで雲が高くなる」「冷やし中華が終わる」など、夏から秋へ、季節の移り変わりを感じる出来事はたくさんありますが、データ部では、編み物の本を目にするようになると、夏の終わりを感じます。今号の1829号から、編み物の本がぐっと増えたようです。


表目と裏目だけで編める軽くて心地よいニット

文化出版局編
文化学園文化出版局(2013.8)


1週間でカンタン!毎日着せたいキッズニット

岡/まり子著
アップルミンツ(2013.8)


秋冬のかぎ針あみ


日本ヴォーグ社(2013.9)

2013年8月22日

漢籍の王朝名(和装本の責任表示(9))~ASで作成するデータについて~

こんにちは。データ部AS・伊藤です。主に和装本を担当しています。

前回、日本で出版された漢籍の訓点者について触れましたが、今回はいわゆる漢籍で出てくる中国の王朝名ということについて書いてみます。

漢籍においては著者を記録する場合、かならず著者の前に王朝名というものを書きます。以前出した例で言うと、「漢 張仲景述 晋 王叔和撰次」というときの「漢」や「晋」のことで、著者が活動した年代の王朝の名前で、朝代(ちょうだい)とも言います。冊子目録などでは中黒等で姓名と区切っていることも多いですが、『日本目録規則』1987年版改訂3版の任意規定では丸がっこに入れて、「(漢)張仲景述 (晋)王叔和撰次」のように書くことになっています。
漢籍においては、上のように現物にはっきり王朝名が書いてある場合だけでなく、現物に書いていなくても、調査して王朝名を書かなければなりません(まあ、実際には既存の参考図書・漢籍目録やデータベースでたいていの著者はすぐ調べがつきます)。王朝名が書いていないと、それは原則として近人(きんじん)=中華民国以降に活動した最近の人だという意味になります(ただし、それらは「(民國)某」のようにすることも無くはありません)。朝代不明の人の場合は「(□)某」のように記録します。
困るのは王朝が交替した時期に両方の時代に跨って活動した人で、「主に活動した年代」で記録することになっていますが、そのあたりの判定は人によってばらけることがあるのはいたしかたありません。たとえば、『水滸伝』の作者とされる施耐庵(し・たいあん)を「全國漢籍データベース」で調べてみたところ、「元」(げん)の人としているのが58件、「明」(みん) の人としているのが61件ありました。
もっとも、前の王朝に忠節を貫いて、後の王朝には仕官しなかったなどという人(遺臣)については、前の王朝のほうで記録してあげるのが、これは礼儀というものでしょう(もちろん、現物に書いてあれば、多数派がどうであろうと現物の通りに記録すべきかと思います)。

中国人以外の場合は、王朝名の代わりに国名を記録します。「(新羅)崔致遠」「(朝鮮)李滉」「(美國)林樂知」(=アメリカ合衆国のY.J.アレン)といった具合です。ただし、近世以前に中国に来て著作活動をしていた西洋人については「(明西洋)利瑪竇(りまとう)」(=マテオ・リッチ)、「(清西洋)南懷仁(なんかいじん)」(=フェルビースト)のように書きます(「西洋」のかわりに「泰西」としていることも)。
日本で出版された漢籍だと、日本人が二次的な役割を果たしている場合も多々あります。その場合は、上記と同様、「(魏)王弼註 (唐)陸徳明音義 (日本)宇惠考訂」といったぐあいになります(ちなみに、「宇惠(う・けい)」は「宇佐美灊水(うさみ・しんすい)」が修姓して称したもの)。
ただし、これは整理の対象としている資料がメインが漢籍だという場合のことで、大半が和書だというのであれば、中国人の場合のみ王朝名を付し、何もつけなければ日本人だとするという処理でも、全然問題ないと思います(もっとも、現物にわざわざ「日本何某」と書いてあったら、それはそのように記録してあげたほうがいいかもしれません)。

なお、かっこ内に入れるのは上記のように王朝名・国名のみですが、特例としてお坊さんの場合は「(明釋)圓澄」「(日本釋)玄惠」のように、「釋」の字を、現物にあろうと無かろうと、王朝名につづけて入れます。
・・・王朝名についてはまだまだ注意が必要なことがあるのですが、それは次週にまわしたいと思います。

2013年8月23日

ご当地キャラがいっぱい~分類/件名のおはなし・44~

先日の「ご当地キャラ総選挙 2013」では、「ふなっしー」という船橋市非公認のご当地キャラが1位になったそうで、テレビに出演しているのを見かけました。お盆に帰省した際には、実家のある自治体にも「きんたくん」というご当地キャラがいるのを知りました。今や地元にはいるのが当たり前くらいの「ご当地キャラ」「ゆるキャラ」で、関連本もいろいろと刊行されています。

TRC MARCでは、どういう分類件名を付与しているかといいますと-。
地域振興、まちおこしを目的としたシンボルキャラクターということで、601「産業政策・行政.総合開発」という分類を付与することが多いです。この分類は、「*地理区分」という注記がありますので、601の後に、「補助表」の「地理区分」を付加することができます。
この分類では、件名は、第1件名「地域開発」、第2件名以降に「キャラクター」を付与しています。
全国ご当地キャラ大図鑑」のように、日本全国のご当地キャラを紹介したものは、601.1(4桁めの1は地理区分で日本を表します)。

くまモン、どこ行くの?」や「いまバリィさんぽ」のように、キャラの出てくる地域の観光写真集のようなものも刊行されています。これらの分類は、それぞれ、291.94(件名は「熊本県-写真集」)、291.83(件名は「今治市-写真集」)です。

ちなみに、私のお気に入りのご当地キャラは、目下のところ、群馬県のマスコットキャラクター、かわいらしさの王道を行く「ぐんまちゃん」です(群馬県のアンテナショップが新しく開場した歌舞伎座のすぐ近くにあります)。「ぐんまちゃん」についても、「ぐんまちゃんとお散歩」という群馬県の紹介写真集が刊行されました。
これまで、群馬県とはほとんどご縁がなかったのですが、「ぐんまちゃん」のおかげで、ちょっとお近づきになれたような気がしています。こんなところが、「ご当地キャラ」「ゆるキャラ」の効果なのでしょうね。

2013年8月21日

きょうのデータ部☆(8/21)

窓の外が暗くなってきました。
そろそろ傘の出番でしょうか。

さて、前回は季節の花と言い張って茄子の写真をアップしたので、
今回はこちら

130821.jpg

ミニトマトの花です。
実もかわいいですが、花もかわいらしいですね。

2013年8月20日

その土地の本

今日は「週刊新刊全点案内」1828号の発行日です。
掲載件数は1242件でした。

*こんな本がありました

先週はその土地の本屋さんを紹介した本がありましたが、今週はこんな本が。

たけお散歩」(NEKO MOOK)

ネコ・パブリッシング(2013.7)

サブタイトルは、「武雄市図書館公式ガイドブック」。武雄市図書館・歴史資料館の案内のほか、街の観光スポットの紹介など武雄市を歩くのに役立つ情報が盛りだくさんでした。図書館をメインにしたガイドブックなんてはじめてかもしれません。武雄市は温泉と焼き物が有名なんですね。

旅先で図書館に行ったとき、「郷土資料」のコーナーをさっくり回ってその土地の本を眺める楽しみもあります。どこだったか、入ってすぐの場所にガイドブックや近隣のお店を紹介したタウンガイドが置いてある図書館に出合ったことがあって、旅行者でも使える図書館っていいなあと思ったり。
図書館が、旅先での立ち寄り場所として注目されるようになったらうれしいですね。


もう一つ、その土地ならではの本を見られる場所を紹介した本がありました。

那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々

宇田智子(著)
ボーダーインク(2013.7)

沖縄の市場で、沖縄の本をメインとする古本屋を営んでいる著者が、開店までのことや日々のあれこれを綴ったものです。
表紙の写真、漬物屋さんの隣に本が並んでいるのがなんとも不思議。ここに行けば、沖縄ならではのさまざまな本を見ることができるのでしょうか。沖縄だけに、いろいろ奥深そうで楽しそうです。

なんだか「旅と本」が、このところのデータ部ログの隠れテーマになっていますね(笑)

2013年8月19日

ガイドブックも色々あります

Q.今年の夏は鎌倉へ行くんだけど、何かいいガイドブックはないかしら?
A.「資料形式」の掛け合わせ検索で色々探せます!


前回に引き続き、「資料形式」を使った方法をご紹介します。
図書館専用ポータルサイトTOOLiの図書検索画面で検索してみましょう。

タイトル欄に「鎌倉」、今年の夏ということで出版年月に「2013」を入力。
そして資料形式を「旅行ガイド」にして掛け合わせ検索をしてみます。
7件ヒットしました。(2013/8/1現在)
「るるぶ」や「マップル」など、いわゆるガイドブックが検索できます。

では次に、資料形式を「施設ガイド」にしてみましょう。3件ヒットしました。
鎌倉の古道と仏像」「日本の秘仏を旅する」「鎌倉の寺社122を歩く
このように、施設に特化したガイドブックが検索できます。通常のガイドブックには載っていないようなマニアックな場所に出会えるかも?

では、資料形式を「飲食店ガイド」にしてみます。2件ヒットしました。
横浜・鎌倉評判のうまい店350軒 2014年版」「横浜・鎌倉カフェブック 2013-14
せっかく旅行に行くのだから、その地方の食事がしたい!という人は多いと思います。そんな方にはこちらのような、飲食店に特化したガイドブックを紹介してみてはいかがでしょうか。


このように、同じ検索項目でも違った「資料形式」を掛け合わせることで、様々な目的に合ったガイドブックが検索できます。いろいろ試して一番ぴったりくるガイドブックを見つけてみて下さい!

☆ガイドブック関連過去記事はコチラ

2013年8月 9日

残暑お見舞い申し上げます

立秋とともにすさまじい暑さ! とろけそうですね。
みなさまお元気でしょうか。

TRCデータ部は、8月12日(月)から16日(金)まで、夏季休業となります。
ブログの更新もお休みさせていただきます。

おー、それは残念...。読むものないの? というお方には、過去のブログ記事から選りすぐりのものをこちらにまとめてございます。

データ部ログ、向かって左側のサイドバー「企画記事」にご注目。
「MARC概論」「MARC MANIAX目録」「MARC MANIAX 典拠」「図書館蔵書MARCのヒント」など、本格ライブラリアン向けコンテンツを集めてあります!
これらの記事は担当者が執筆したものを、部署の仲間たちが読んでコメントして、それを取り入れ、書き直して出来上がったものなのです。
TRC MARCについて深ーく、濃ーく知っていただける内容と自負しております。

またこの春の企画、「データ部ログダイジェスト」もここからお読みいただけます。TRCデータ部見学ツアーのような気分を味わっていただけるかと思います。

データ部ログのトップに位置する案内板「データ部ログへようこそ!」からも、さまざまな過去記事をカテゴリー別にご紹介しております。ぜひご利用ください。

それでは、残暑厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますよう。
また19日(月)にお目にかかります。

2013年8月 7日

きょうのデータ部☆(8/7)

本日は立秋だそうですが、まだまだ暑いので夏らしいお花を。

130807_2.jpg

茄子の花が咲いていました。

立派な茄子になりますように!

2013年8月 6日

日本全国本屋の旅

今日は「週刊新刊全点案内」1827号の発行日です。
掲載件数は1317件でした。

8月の表紙はこちら。
p20130806.jpg


旅行先で本屋さんを見かけた時、皆様はどうされますか?
私はかなりの高確率でふら~っと吸い込まれていってしまいます。
同行者には「なんで旅行にきてわざわざ?地元にも本屋あるのに。売ってるの同じ本でしょ?かさばるし、重いし!」とおおむね不評。
まあ、持ってきた本を読み終わってしまったとか、郷土の出版社の本はその土地でのほうが入手しやすいし、記念にもなるし、などと色々理由らしきものもあったりします。
が、結局のところなぜ旅先でまで本屋に入るのかと問われれば、「そこに本屋があるから」と山に関する有名な言葉をもじって返事をするしか...。

そんな私のようなタイプと夏の旅行シーズンを狙ったようにこんな本が刊行されていました。

本屋図鑑

得地直美(絵)本屋図鑑編集部(文)
夏葉社(2013.7)

47都道府県すべての県の本屋さんを紹介。色々なタイプの本屋さんが並んでいます。各店のイラストをじっくり眺めるのも楽しいですね。


離島の本屋

朴順梨(著)
ころから(2013.7)

こちらは北は礼文島から南は与那国島まで、離島の本屋さんに特化。ほんとうに多様な本屋さんのあり方、本とのかかわり方があるな、としみじみ。


旅のおともに連れていけば、本屋さんに寄りたくなること間違いなしの2冊です。

2013年8月 5日

ピアニカかメロディオンか~新設件名のお知らせ2013年7月分~

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

7月は5件の件名を新設しました。
その中に「鍵盤ハーモニカ」という件名があります。


こどものベストヒットJ-POP150
湯川/徹(編曲)
民衆社(2013.8)


「鍵盤ハーモニカ」ではぴんとこない方も、「ピアニカ」といえばわかるのではないでしょうか。
小学校の音楽の授業でおなじみのあの楽器ですね。
わたしが子どもの頃は「メロディオン」と呼んでいました。
それが楽器名ではなく、商品名だとわかるまでには大分時間がかかりましたが...。

なんとなく、鍵盤ハーモニカは子ども用の楽器だという先入観があったので、学年が上がってリコーダーになったときは、ちょっぴり大人になったようで嬉しかった思い出があります。
しかし、今考えてみると、鍵盤ハーモニカの方がいろんな演奏の可能性があるんですよね。
息を吹き込む口の部分も、立って演奏するときにはパイプ状の吹き口を、座って演奏するときにはホース状のものを、と使い分けできますし。
リコーダーと違って和音も出せますしね。

もうちょっと鍵盤ハーモニカの醍醐味を味わっておけばよかったかな、と今更ながらに思うのでした。

2013年8月 1日

見たことのあるような、ないような景色

戻り梅雨のようなジメジメした日が続きますが、
街中では、プールバッグにビーチサンダル、麦わら帽子...夏らしい姿の子どもをよく見かけます。かつては自分もこんなだったのかな、という懐かしい景色。

そんな今週は、なぜか紙芝居のチェックに当たることが多かった私。
幼い日に公園で紙芝居を見た日々を思い出しました。

「お菓子を買った子だけが紙芝居を見られるんだよ」と言われましたが、
そんなに厳しくなかったので、他のお店のお菓子を持って、離れた場所でタダ見も時々していました。
今となっては恥ずかしい。紙芝居屋さんすみません。

その頃に見ていた「黄金バット」「月光仮面」等マンガのような紙芝居はなかなかお目にかからず、今チェックするのは「○○童話」「生活習慣」等、ためになる内容がほとんどですが、
紙をめくると見たことのない景色が出てくるという展開は、いつもワクワクします。

最近の紙芝居には「このタイミングで少しずつ紙をめくる」なんて丁寧な注意書きのあるものもあり、イマドキの子ども達もきっと楽しんでくれているのでしょうね。


2013年8月 2日

深海のダンゴムシ

今年は深海が注目されていますね。
1月にNHKで放送された世界初の泳いでいるダイオウイカの映像を皮切りに、現在国立科学博物館では特別展深海も開催されています。

関連本はこちら↓

深海の超巨大イカを追え!
(光文社新書)
NHKスペシャル深海プロジェクト取材班(著)
坂元志歩(著)
光文社(2013.7)


ダイオウイカと深海の生物 完全保存版
(Gakken Mook )
NHKスペシャル深海プロジェクト取材班(監修)
学研パブリッシング(2013.7)


今年に入ってから深海の関連本(分類が4から始まって、タイトルに「深海」を含むものという条件で検索しました)は7月末現在で17冊。以前は、年に2、3冊主に子ども向けの本が出るかどうかだったのが、2008年くらいから静かにブームが始まり年間5冊以上刊行されるようになり、今年は更にぐぐっと増えています。

先日、新江ノ島水族館に行ってきたところ深海の展示をしていました(JAMSTECと共同研究をしているとのことでこちらは常設展示です。でも頻繁に陳列?は変えているようです)。この水族館の人気者ののイルカよりもクラゲよりも、わたしが気になったのはダイオウグソクムシ。そしてそれにルックスのよく似た日本初の本格的な有人潜水調査船「しんかい2000」でした。

今や有人潜水調査船も「しんかい6500」の時代ですが、私が子どものころドキドキして図鑑をめくっていた、そのころの深海の様子は「しんかい2000」あたりが調査したものだったのでしょう。船内からの外の見え方も紹介しています。この夏休み期間中は「クラゲ採集Ver.」で展示しているのだとか。なんだか地味。でも気になりますね。

ダイオウグソクムシは、海に住む世界最大のダンゴムシの仲間なのだそうですね。ワラジムシとはちがうのでしょうか?ダイオウグソクムシはまさか触ると丸まるなんてことはないですね。水族館では、生きて食事をしている映像を見ることができます。乾いた感触の標本にも触りたければ触ることができるようになっています。

そんなことを頭の片隅に置いて仕事をしていたら、陸上のダンゴムシの本も来ましたよ。


ダンゴムシの本 まるまる一冊だんごむしガイド 探し方、飼い方、生態まで
奥山風太郎(著)
みのじ(著)
DU BOOKS(2013.8)


昨日(8月1日)から8月いっぱいジュンク堂書店池袋本店7Fの壁面でダンゴムシの本 出版記念企画として「ダンゴムシ展」も開催中だそうです。

お近くの方、夏休みのおでかけにいかがでしょうか?

2013年8月 8日

装丁がユニークだと...

ちょっと前ですが、興味深い全集が図書館蔵書に来ました。

本邦キリシタン布教関係資料
プティジャン版集成」復刻版です。
第1期16巻「プティジャン司教の司牧書簡」
17巻「教皇ピウス九世書簡」など、
ケース入りの巻子本(かんすぼん)もあり。
巻物形態図書のMARC作成は珍しく、どきどきしながら中を広げました。
100セット限定だったようです。

また、こんな本も。
中西夏之「韻 洗濯バサミは攪拌行動を主張する 擦れ違い/遠のく紫 近づく白斑」の展覧会カタログ(過去にDIC川村記念美術館で2012年10月~2013年1月にかけて開催)です。
図書館蔵書には美術展のカタログもよく来ますが、これは白でシンプルながらもユニーク。
A4判なのですが、章ごとに端の裁断の長さが異なり、横からみると階段のようになっています。美術館のHPで表紙画像が見られますが、正面からだと少しわかりにくいかもしれません。

本屋で見かけない本に出合えるのも図書館蔵書ならでは。
変わった装丁の本を手に取ると、つい「おおっ!」っと心の中でテンションがあがりつつ(でも顔にはあまり出さず)、データ作成してしまいます。

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