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2021年7月 アーカイブ

2021年7月29日

冷たいアイツは駅にいる

今月の雑記のテーマは「夏」。
毎日毎日、本当に、やんなっちゃうくらい暑いですね。

仕事帰り。
暑いー。疲れたー。家まで辿り着けるかなー。
暑くて心臓がドキドキする。しんどいー。帰るの面倒くさいー。
というとき、私が頼りにしているのが、駅に設置されている自動販売機のアイスクリーム。

口を拭くティッシュと手を拭くウエットティッシュを準備し、自販機隣のゴミ箱の様子もチェック。
すべて状態良しなら、ボタンを押して購入。
アイスを取り出す。包み紙を剥がして、くるっとたたみながら、一気に食べる。

アイスだけのタイプ、コーン付きのタイプ、モナカタイプなどなど、フレーバーはいろいろあるのですが、私が食べるのはあの味だけ。
冷たくてすっきり甘いチョコミント。
これで元気と癒やしをチャージです。
よしっ、帰ろう!

自販機アイスは効率的な独特の円錐形で、食べやすいのもお気に入り。
見知らぬ人が食べているのを見ると、ますます食べたくなってくる。
アイス自販機自体は通年設置なのですが、私が食べるのは夏限定。
今日も元気に帰りましょう。

2021年7月30日

夏休みの最終日に泣かないように~MARCや検索のはなし~

夏休みの思い出といえば、宿題。
もちろん、プールとか旅行とか花火とか、いろいろたくさん楽しいこともあったはずなんですが、「宿題」の二文字が常に重くのしかかっていた記憶が鮮明に残っています。
一番苦い思い出は、夏休みの最終日まで工作の宿題を忘れていたこと。
母親に泣きついて、いっしょにアルミホイルでモビールを作って何とかしのぎましたが、同じような思いをした方は多いのではないでしょうか...。

夏休みの宿題の頼もしい味方、それが「教科書単元検索」です。
「教科書単元検索」とは、小学校の教科書の単元と学習件名をリンクして、学習に役立つ図書を検索することができる、TOOLiに標準搭載されている機能です。

例えば、小学校5年生の理科では「雲と天気」という単元がありますが、その単元に対して「雲」や「気象観測」という学習件名が表示されます。
雲についての宿題が出されたときは、その学習件名を選択することで、そこから雲について解説している児童書を探し出すことができます。
学習件名は1ページ以上記述があるものに付与されているので、タイトルで検索するよりも、たくさんの本がヒットします。
宿題がバッティングして、図書館に借りたい本が残ってないというときにも、学習件名で探せば見つかることも多いはず。

夏休み終盤になって、子どもに「宿題が終わらない!」と泣きつかれた親ごさんも、こっそり参考にできる本を探すことができます。
昔とは学んでいる内容がちょっと違っていたり、忘れていることもあるはずなので、義務的に宿題を片付けるのではなく、親子で楽しみながら新しい発見ができるといいですね。

2021年7月28日

きょうのデータ部☆(7/28)

今朝の空と、本社ビルです。
すっきり台風一過とはならず、少し雲が多めです。
p20210728.jpg

2021年7月26日

どうなる?新競技

7月23日にオリンピックが開会しました。様々な話題が飛び交う中、今大会から5つの新競技が加わったことを知っている方も多いと思います。

そのうちの一つ、スポーツクライミングの分類については一度ご紹介しました。
では、他の競技は何になるでしょうか?それぞれ見てみましょう。

・空手
武術の分類の下にある、789.23です。
格闘を行う組手についてのみならず、演武で披露する形について解説するものもあります。

・スケートボード
こちらの分類は786.8。戸外レクリエーションの下に展開されます。
競技者が障害物に乗ったり宙に浮いて技を披露したりする姿は圧巻の一言です。

・サーフィン
水上競技の分類である785.3が該当します。
ウェイクボードやボードセーリングもこちらに含まれるので、検索の際は件名「サーフィン」も一緒に使うと正確です。

・野球、ソフトボール
正確には新競技ではなく、前回まで除外されていたけど今大会で復活した競技です。
分類は、野球が783.7、ソフトボールが783.78です。
Tooliでの分類検索は前方一致なので、どちらかのみを調べたい場合は件名と組み合わせたり、ソフトボールについては正しく分類を入力したりすることでより絞った検索ができるようになります。

以上、今回から追加される新競技の分類をご紹介しました。
注目度が高まっていることもあって、近年ではそれぞれについて様々な本が出ています。
「この競技ってどんなことをするの?」「今度このスポーツを始めたい!」というリクエストがあった時、この分類を知っていれば役に立つかもしれません。

2021年7月27日

夏はホラー?

本日は「週刊新刊全点案内」2219号の発行日です。
掲載件数は708件でした。

*こんな本がありました*


1日1本、365日毎日ホラー映画」

ブライアン・W.コリンズ(著)
竹書房(2021.7)

2007年~2013年までの6年間、毎日1本ホラー映画を観て、ウェブサイト「Horror Movie a Day」にレビューを書き続けた著者によるホラー映画ガイド本。
映画は恐ろしいけど、「ボンクラによるまえがき」を読む限り、著者は明るく軽い。

毎月テーマを絞って毎日1作品、全365作品を紹介。
(ただし、有名作品以外)
1月アジアン・ホラー
2月スラッシャー映画
3月殺人キッズ
4月"静か~な"ホラー
5月バットシット・クレイジー・ホラー
...
って、そんなに細かいジャンルがあるのか!

怖いの無理、絶対イヤ、No Thank you
はじめはそう思っていたものの、作品ごとに書かれている「うろ覚えのストーリー」「レビューの抜粋」「さらなる考察」をパラパラ読んでいたら...
え?は?なんだか面白そうでは?
1本くらいなら観てもいいかな、という気分になってきました。

この夏はホラー映画に挑戦!
それにしても、夏になるとなぜ怪談やホラー映画がもてはやされるのでしょうか? 日本だけ?

2021年7月21日

きょうのデータ部☆(7/21)

今朝の空です。
梅雨が明けました!
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2021年7月20日

お菓子の箱で、なにつくろ?

本日は週刊新刊全点案内2218号の発行日です。
掲載件数は1168件でした。


*こんな本がありました*
お菓子の箱だけで作るすごい空箱工作

はるきる(著)
ワニブックス(2021.7)

 
お菓子のパッケージってとてもかわいいですよね。
いつもお馴染みの定番商品はもちろん、季節やエリアの限定物、ちょといいラインナップまで、ふと手にもってじっくりと眺めてしまいます。

さてさて、今日ご紹介しますこちらの書籍。
そんな「お菓子の空箱」が空箱職人の手によって、どんな姿になるのかというと......

ポッキーの二刀流戦士!
じゃがりこの風車小屋!!
スタイリッシュなガリガリ君!!!

空き箱のデザインを活かした素敵な作品たちが、制作秘話とともに紹介されています。
 
 
「すごい」「かっこいい」と眺めるだけでもわくわくするのですが
なんと、初心者でも作成できる作品が6点収録されています!

難しそう......と思いつつ、細かい作り方と型紙が付いているので安心です。
必要なものは、お菓子の空箱と家にある道具だけ。

この連休の、そして夏休みのお供に、わくわくするお菓子の空箱工作はいかがでしょうか。

2021年7月19日

オリンピックのメダリスト

典拠・望月です。
紆余曲折ありましたが、「東京オリンピック」の開幕が4日後に迫ってきました。
梅雨も明け、セミの大合唱も始まり、なんだか真夏の大運動会な雰囲気もしてきましたが、ともかく無事に終われますよう、安全を祈ります。

さて、人名典拠ファイルは、人物を区別するために必要な情報を「識別情報」として記録しています。
記録する情報には、直木賞・芥川賞といった文学賞やノーベル賞などの「受賞情報」もあります。オリンピック関連でいいますと、メダルを獲得した人はその情報で検索できると便利だろうということで、「メダリスト」情報も記録しています。

〇初出の典拠ファイルを作成するとき、その時点でメダリストだと判明していれば、その情報を記録
〇既出の典拠ファイルに何かしらの情報を追加するとき判明したら、メダリストであることも合わせて記録

追加する情報は図書に書かれた形に合わせていることが多いので、
・ベルリンオリンピック金メダリスト
・リオデジャネイロ・オリンピック男子4×100mリレー銀メダリスト
・ロス五輪52kg級銅メダリスト
といったように記録されています。
「オリンピック メダリスト」「五輪 メダリスト」など、かけ合わせる形で検索するとヒットします。

こちら↓は以前典拠班のメンバーが書いた記事。
オリンピックと典拠班の職業病についてつづられています。このときはロンドンでの開催だったのですね。今回はアジアで漢字圏の国での開催。どういう表示がされるのかも注目です!

オリンピックと家電と詩

2021年7月16日

ピカッゴロゴロの季節~分類・件名のおはなし・113~

先週末、子どものサッカーの試合で外出していました。サッカーの試合というものは雨が降っていても決行されるものですが、この前は雨も降っていないのに中断され、そのまま解散となりました...雷のせいです。調べてみたら、日本サッカー協会から「全てのサッカー関係者は、屋外でのサッカー活動中(試合だけでなくトレーニングも含む)に落雷の予兆があった場合は、速やかに活動を中止し、危険性がなくなると判断されるまで安全な場所に避難するなど、選手の安全確保を最優先事項として常に留意する。」という落雷事故防止対策についての指針が出ていました。解散になり、バスに乗ったギリギリのタイミングで、ものすごい稲妻と聞いたことのないような雷鳴!絶対近くに落ちたよね、とバスの中がざわついていました。


さて、そんな雷。NDCでは451.77の「空中電気学」に分類されます。451.76に「気象音響学」というものがありますので、先日私が聞いたような雷鳴だけを扱った本がもしあればそちらに分類されることになるのだと思いますが、通常「ピカッ」と「ゴロゴロ...」を合わせて雷ですので、雷を扱った本は451.77ということになっています。

「雷」という件名がつけられている本で意外と多いのが5類に分類される本。544.7が多く、これは「避雷器、避雷針」の分類になります。IT環境が重要になっている現代で、雷による害、雷害をいかに防ぐか、という主題で出された本がこちらに分類されることになります。雷による瞬電で作業中のデータがパーに...なんてことは避けたいですよね。

外にいると恐怖しか感じない雷ですが、安全な部屋の中にいて完璧な稲妻を見ることができると思わず興奮してしまうのは大人になっても変わりません...。梅雨も明け、夏本番。また雷が鳴る日も多いのでしょうか。安全に過ごしたいものです。

2021年7月15日

振り返っちゃだめだよ

今月の雑記のテーマは「夏」です。
小学校低学年くらいまで、お盆の季節になるとほぼ毎年、母の実家に泊りがけで遊びに行っていました。
母は8人兄弟の下から2番目、おじちゃん・おばちゃんと呼ぶほど年の離れたいとこも多くいました。

お盆と言えばお墓参りです。
実家から少し歩いたところに先祖代々の墓地がありました。
霊園のように美しく区画整理された墓地ではなく、雑木林のようなところにばらばらっと大小さまざまな墓石が立てられている墓地でした。
迎え盆の夜は提灯を手に真っ暗な田舎道を歩き、そのちょっと怖い墓地までご先祖様をお迎えに行ったものです。
墓地に着くとそれぞれのお墓にお線香をそなえ、年上のいとこたちが迎え火を焚いてから帰るのですが、そのときに必ず言われたことがあります。

「家に着くまで振り返っちゃだめだよ。ご先祖様が後ろを歩いてくるからね。」

からかっていただけなのかも知れませんが、まだ純粋な子どもだった私はその言葉を疑うことなく信じていました。
振り返りたい、見てみたい、でもできない...。
あのぞわぞわした、でもほんの少しワクワクも混じった感覚が懐かしく思い出されます。

2021年7月14日

きょうのデータ部☆(7/14)

先週の写真とそっくりで自分でも笑ってしまいましたが、今朝の空です。本社ビルを添えて。

今日は曇り...ですが、カメラを構えた途端、ポツリと来ました。p20210714.jpg

2021年7月12日

TRC MARCpedia刊行中!

2021年1月より月に一度、『TRC MARCpedia(ペディア)』を週刊新刊全点案内に同封しお届けしています。全18回を予定しているため、もうそろそろ折り返し地点です。

『TRC MARCpedia』は、TRC MARCをもっと便利に、もっと楽しく使っていただきたい!そんなデータ部の願いから生まれたガイドです。
Vol.1~6まででは、「データ部大解剖」にはじまり、「TRC MARC大解剖」「更新データ紹介」「本の主題に関する項目」「タイトル・ヨミについて」「典拠ファイルの役割」をご紹介してきました。
*最新号およびバックナンバーは、TOOLi→お知らせ→MARC・各種データよりご覧いただけます。

明日発行のVol.7のテーマは「児童書スペシャル」。夏休みを迎えるこの時期、子どもたちの調べ学習に役立つ情報が満載のTRC MARCをぜひご活用ください。

また今後は「注記・コード化情報について」や「AV MARC大解剖」「雑誌データ大解剖」、そしてリニューアルするポイントなどの解説を予定しています。お楽しみに!

ぶーすけ全身TRC MARCpedia.PNG

2021年7月13日

測量

本日は週刊新刊全点案内2217号の発行日です。
掲載件数は938件でした。

*こんな本がありました*

奇跡の地図を作った男 カナダの測量探検家デイヴィッド・トンプソン

下山晃(著)
大修館書店(2021.8)


今からおよそ200年前、未開の原野であった現在のカナダ地方を探査し、精緻な地図を作りあげた測量士デイヴィッド・トンプソンの生涯を追った本です。

冬はマイナス40度以下にもなる過酷な気候だけでなく、先住民と開拓者との間の凄惨な争いや、強盗などの暴力にも溢れる無秩序なフロンティアを、カヌーと馬、犬ぞり、徒歩で彼が踏破した領域は、日本全土の総面積の13倍以上だとか。

貧しい家庭に育ち、片足と片目が不自由な身でありながら、高度な知識と卓越した技能で広大な土地のほぼ全土を測量したトンプソンを、先住民たちは「夢追い人」と呼んだそうです。

トンプソンの生没年は1770〜1857年。
日本で伊能忠敬が全国を測量し地図を作成したのは1800~1816年だそうなので、トンプソンと同じくらいの時期だったのかも。
ふたりが測量に使った道具や技術を比べてみるのも、おもしろそうです。

2021年7月 9日

数年、数十年越しの再会 ~典拠のはなし~

典拠ファイルとひとくちに言えども、色々なファイルがあります。
以下は個人名(著者や被伝者)典拠ファイルに関するおはなしです。

2021年、今年も早折返し。
上半期を振り返るとすでに様々な典拠ファイルを作成したなと感じます。
自分のなかで印象に残っているもののひとつに、中世イタリアの芸術分野の評論を収めた本があり、各評論ごとに著者も多数出現、ひとりずつ資料調査をしたり統一形に頭を悩ませたりと典拠しごたえがありました。
こんなときの典拠作業中はついその時代にタイムトリップしたような気持ちになります。

1冊の本に対する著者の典拠作成に比べて、内容細目での典拠作成では、1冊のなかに著者が何人も出現することも多いです。
さらには図書に著者紹介がない、あっても情報が少ない、カナヨミがない、西洋人の原綴が記載されていない...ということがそれなりにあります。(前述の本には幸いありましたが。)

西洋人の典拠ファイルの統一形は、原綴+カタカナで構成されています。ではカナヨミやアルファベット綴り(原綴)がないときはどうするか?
ヨミは参考資料などを調べて入力しています。ヨミがわからないときは辞典類を頼りに読みを推定して付与します。
原綴がない場合は、同じく参考資料や、VIAF(バーチャル国際典拠ファイル)、著者のHPや所属する機関のHPなどを調査します。
それでも調査の甲斐も空しくはっきりしないケースもまれにあり、ヨミのように推定で付与とはいきませんので、その場合は泣く泣く原綴不明として作成します。うーん、くやしい。
しかし、刊行当時は原綴不明として作成したファイルも、時を経て綴りが判明するケースもあります。特に、まだインターネットも十分に浸透していない時代に作成した古い典拠ファイルなどは、いま再調査するとわかることが多いです。
国内では初出の一冊しか刊行されていなかったり、ちょっとクセのある翻訳のされかたから、同定作業は困難を極めることもありますが、「レウイス?あ、Lewis(ルイス)か!」などと資料を突き合わせて地道に探っていき、晴れて綴りが判明したときは、ファイルをメンテナンスして原綴を記録しています。
20~30年前に、原綴不明扱いで作成していた典拠ファイルはここ数年で細々とメンテナンスし、2000件以上のファイルに原綴を追加しました。(こんなにあったのですね!)

図書1冊1冊に対して作成するMARCが、1件で完結するのとは異なり、典拠ファイルは標目のもとに統制され、情報が蓄積されてこそ、効果が発揮されるデータベース。
著者のデータベースとしてずっと使っていただくものなので、メンテナンス作業は欠かせません。
一度ファイルを作成したあとも、日頃から見張り続けています。

2021年7月 8日

夏の砂浜

今月の雑記のテーマは「夏」です。

個人的に夏といえばやはり海。海には色々と想い出がありますが、特に小学校の初夏の行事「砂祭り」がとても印象深いです。砂祭りとは、雪まつりの砂バージョンのようなもので、砂浜で巨大な砂像を作るという行事です。海まで歩いて行き、学年混合グループで砂像を作るという、遠足と運動会と文化祭がミックスされた感じで、とても楽しかったのを覚えています。終了後の砂像は浜辺にそのまま放置されるので、波や風で段々と崩れていく砂像を見に行くのも祭りの後感がして好きでした。

今考えると、地の利を生かしためずらしい行事だったなと思います。小学校のホームページを見たところ、どうやら現在はこの行事はやっていないようです。先生から見たらおそらく危険度MAXの行事だと思われるのでしかたないのか...でも少し残念です。

2021年7月 7日

きょうのデータ部☆(7/7)

今月は日々の空を撮ろうと思います。
梅雨明けが実感できるでしょうか?楽しみです。

本日は雨模様。七夕ですが、あいにくのお天気でした。p20210707.jpg

2021年7月 6日

世界を学ぶ

本日は週刊新刊全点案内2216号の発行日です。
掲載件数は888件でした。←ぞろ目!
今月の表紙はこちら。

p20210706.jpg
7月と言ったら、海(海の日!)
で、
入道雲を背景に、海上を気持ち良さそうに滑空するウミネコ(カモメ?)のイメージです。
鳥はあえて着色せずに、涼し気に白いシルエットで!
(Juriさん)

*こんな本がありました*
よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる

佐藤賢一(著)
集英社(2021.6)

宗教史の本です。ほかとちょっと違うのが、著者が主に西洋を舞台とした歴史小説で知られる作家・佐藤賢一さんであること。一般的に日本人にはなじみが薄いといわれている宗教、なかでも唯一の神を信仰する一神教について、古代から近現代までの歴史を講義します。
「ユダヤ人とは何か」「なぜキリスト教は広まったのか」「スンナ派、シーア派とは何か」などと目次にあるように、わかりづらいと思われている点を質問形式で解説してくれるので、理解しやすそうです。
記憶に新しいイスラエルとパレスチナの紛争、テロや内戦、トランプ元大統領の支持者たち...。
宗教は世界を動かすできごとに大きくかかわります。わからない、なじみがないなりに知っておきたいと思った1冊でした。


2021年7月 5日

小さいけれど大きな発見 ~新設件名のお知らせ2021年6月分~


明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

6月の新設は2件でした。そのひとつが「ニホニウム」です。


ニホニウムは原子番号113、元素記号Nhの人工放射性元素。アジアで合成された初めての元素。

『ジャパンナレッジ 日本大百科事典』によると、
理化学研究所の森田浩介らが亜鉛原子核をビスマス原子核に衝突させる実験を行い、2004年に合成の成功例を報告したとのこと。

原子番号30の亜鉛を原子番号83のビスマスにぶつけると、一瞬だけニホニウムが合成されるんですね。
そんな言い方だと単純に聞こえてしまいますが、実際には大変な時間と費用のかかる実験です。

何せあの小さな原子同士を超高速で衝突させなくてはいけません。大掛かりな装置を用いて、データが十分に取れるまで実験を重ねる必要があったようです。


新元素は、今のところ物質として活用できるわけではありません。
ですがこれらを合成しデータをとることで、人類は原子核の性質をより深く知ることができます。

ニホニウム」

小浦 寛之(著)
共立出版(2021.6)

2021年7月 1日

た~まや!

2021年7月の雑記のテーマは「夏」でお送りします。

夏といえば「海」「花火大会」「BBQ」...。
去年に引き続き今年もコロナ禍で制限されるイベントが多いと思います。
そんななか、我が家では去年から「おうち花火大会」をやっています。

大きめの少し良いテレビに買い替えたのをきっかけに、YouTubeなどでせっかくの画素数を活かせる動画をいろいろと見ていて...花火の動画が素晴らしいことに気が付きました。
花火大会に行くとなんとなくカメラを向けてしまいますが、上手に撮影できた試しはほぼなかったため、どんなもんだ...?と思いながら再生してみてびっくり。すごいきれいでした。プロが撮影するとここまで違うのか、と感動。
「日本三大花火大会」の長岡、大曲、土浦はもちろん、全国各地の様々な花火大会がYouTubeにアップされています。
わたしのイチオシは長岡まつり大花火大会の「フェニックス」です。
部屋の電気を消して、屋台っぽく焼きそばやたこ焼きを準備して、暑い中あえて窓を開けてみたりもして、より一層花火大会の気分を味わってみたり。

コロナ禍のステイホームの影響で本当に様々な動画が手軽に見られるようになった今、花火大会以外にもおうちで「○○気分」を味わえるものがありそうです。

2021年7月 2日

今日は何の日 ~一年の半分の日~

日本には実にさまざまな「○○の日」があります。

今日が何の日なのかを調べ、それに関するいろいろを
紹介してしまおうというこの企画(不定期掲載)、
本日は第20回目です。


7月2日は「一年半分の日、折り返しの日」です。

1年は365日だけど、暦上での1年の折返し日は6月30日。
でも日数的には7月2日が365日の半分にあたる183日目で、
折り返しの日なんだそうです。

また、半夏生に関西では蛸をたべるので「蛸の日」、
讃岐地方ではうどんを食べて労をねぎらう習慣から
「うどんの日」となっているんだそうです。

ちなみに、半夏生(はんげしょう)というのは、
夏至から数えて11日目の7/2ごろから七夕(7/7)までの
5日間のことをいい、今年はちょうど、7月2日からだそう
です。農作業で疲れた体を休めようというころあいだった
そうです。

さて、季節や年中行事にちなんだ食べ物は土用のウナギに
限らずいろいろありますね。
料理については、こんな本がありました。
児童書ですが、かえって読むのは楽しいかも。

旬ってなに? 夏
 本多 京子監修  汐文社刊

はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候 2  夏 蚕起きて桑を食う
 根本 浩著,小林 絵里子絵 汐文社刊

 

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