こんにちは、典拠班の原田です。
日差しは春めいてきましたが、風はまだまだ冷たいこの頃、
いかがお過ごしでしょうか?
典拠班に異動してきて1年半ほど。
最近、内容細目の典拠を担当しております。
内容細目ファイルは収録作品のデータベース。
一般書・児童書の総合全集、個人全集、著作集、作品集、論文集、講演集、対談集、随筆集などに含まれる独立した著作を対象としています。
いろんな作家の作品を集めたアンソロジー、
大勢の研究者が寄稿してできた論文集、
それらの一作品、一作品のタイトルを記述し、ヨミをふり、
著者名を記述して、著者の典拠ファイルへとリンク付けします。
初めて登場した著者の場合は、名前のヨミなどを調べて、典拠ファイルの作成を行います。
時には、1冊につき10人、20人、30人の著者がいらっしゃる場合もあり、
「うっ、ヨミがない!」
「エッ、ミャンマーの作家が30人!?」
など、たいへんなことになります。
しかし、どんな時でも慌てず騒がず、決められた手順に沿って、
たんたんとコツコツと典拠ファイルを作成しています。
この作家の、この研究者のすべての著作を読みたい!
小さな短編も、論文もぜんぶ読みたい!
という「網羅」の要求にお答えするのが典拠ファイルなのであります。
たとえば、先日も当ブログで取り上げた、浅田次郎さん。
その著作は、図書MARCとしては297件、AV MARCが40件あります。
内容細目も含めると、さらに107件が加わります。
小さな作品まで、全てを網羅できるのが、典拠ファイルです。