4月の雑記のテーマは、「思い出の漫画」です。
NHKの連続テレビ小説で、懐かしい少女漫画が登場して話題になったそうなので、それに便乗しました。
わたしも3代目主人公とほぼ同世代なので、「ガラスの仮面」はまさに思い出の漫画。
しかし、北島マヤの年齢を通り越して、月影先生に近い年齢になってもまだ漫画が完結しないとは、予想だにしておりませんでした...。
「ガラスの仮面」にもいろいろ思い入れはあるのですが、「思い出の漫画」ということでは、自分で初めて買った漫画「キャンディ♡キャンディ」がやっぱり忘れられません。(真ん中の♡は原作ママ)
当時は漫画だけでなくアニメも放映していたので、その人気は凄まじいものがありました。
最終巻である9巻の巻頭には、読者サービスなのか、当時としては珍しくカラーのイラストがついていて、「こんなことあるんだ!」と驚いたのを今でもはっきりと覚えています。
基本的には「赤毛のアン」と「あしながおじさん」を絶妙にブレンドした設定(孤児でそばかすがありお金持ちの後見人がいる少女の成長物語)なのですが、たった全9巻とは思えないほど波乱万丈のストーリーで、とにかくキャンディが不幸すぎる!(以下ネタバレ)
初恋の相手のアンソニーは落馬して死亡、通っていた学園は罠にはめられて退学処分、恩人のアルバートさんは記憶喪失、幼馴染のステアは第一次世界大戦で戦死、心を通い合わせたテリィとも結局結ばれず...。あれ?ホントにいいこと何もないな...。
それでもすばらしいのは、キャンディがとことんポジティブなところ。忘れられないシーンの一つに、意地悪なイライザに「いやしい」と陰口をたたかれたとき、「いやしいといやらしいだったら、いやしいの方がいい」と言い返す場面があります。
まだ子どもだった当時にはその微妙な違いがよくわかりませんでしたが、今になるとキャンディのささやかな矜恃が理解できます。
ポジティブな主人公と、山あり谷ありのストーリー。これこそ、連続テレビ小説向きの題材で、日本に置き換えてドラマ化したら面白いのでは?と思うのですが、著作権問題でいろいろあるようなので難しいでしょうか...。