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不屈の二人

本日は「週刊新刊全点案内」2142号の発行日です。
掲載件数は1129件でした。
今月の表紙はこちら。

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★イラストレーターコメント★
最近はお正月の晴れ着姿を目にする事もあまり無くなりました。
かく言う私は、日本人でありながら、
自分で着物を着る事も出来ないし、ましてや着物を持ってもいません・・・。
若い頃は「それがどうした?」くらいに思っていましたが、
最近はちょっぴり寂しく思えます。
1月には成人式もあるので、そこも着物の雰囲気で!!(Juri)

*こんな本がありました*

年末に再放送された法医学ドラマが話題になっているのを見ながら、仕事中手に取ったこの本を思い浮かべていました。

毒薬の手帖 クロロホルムからタリウムまで 捜査官はいかにして毒殺を見破ることができたのか

デボラ・ブラム (著)五十嵐加奈子 (訳)
青土社(2020.1)

1920年代アメリカ。急速な産業発展とともに、様々な毒物が生まれ、それらは時に犯罪に使われてきました。
しかし、毒物を使用した犯罪に対しての精度の高い鑑定方法は存在していませんでした。
この本はそんな時代に数々の鑑定をこなし、現代法医学の礎を築いたチャールズ・ノリスとアレグザンダー・ゲトラーという二人の人物のノンフィクションです。

彼らは様々な毒を扱った事件に真摯に向き合い、解決に導いていきます。章タイトルもクロロホルムやメチルアルコールなど、すべて二人が事件で取り扱った毒物の名前。
ミステリ小説を彷彿とさせますが、道のりはまさに多難。なにせ鑑定手法のみならず、法制度も整備されていなかった時代の話です。禁酒法が敷かれるなどして多くの社会問題が浮かび上がってきていた当時のアメリカの様相も反映しながら、二人の犯罪捜査の流れをたどっていきます。地道ですが、ひたむきに事件や社会に向き合う彼らの熱意は、非常に惹きこまれるものです。

どうやらこの作品、アメリカではドラマ化もされているようですが、残念ながら日本では視聴できない模様。
それを知ってしまうとやはり見たい!という気持ちが湧いてきます。どこかで配信してくれないかな...。

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