本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
2月は6件の件名を新設しました。例年のことですが、2月は新刊図書見本の入荷冊数が少なめな月で、それもあってか、件名の新設もいつもより少ないものとなりました。
その中に「寝台車(鉄道)」という件名があります。
寝台車として活躍した581系、583系の電車について書かれた「581・583系物語」
に対して付与しました。きっと、鉄道車両ファンの方には垂涎ものの内容ではないでしょうか。
ところで寝台車に乗って旅した経験はありますでしょうか。
私にとって、寝台車というと思い出されるのは、20年以上前、実家のある関西から東京へ向かった寝台列車での初めての旅でしょうか。事情があって(今となっては定かではないのですが)、夜中近くに大阪駅を出て、新幹線なら当時でも3時間くらいのところを、明け方までかけて東京に行ったのです。B寝台(Bは寝台の区分です)のカーテンで仕切られた狭い空間の硬い寝床の上でほとんど眠れなかったことだけはよく憶えています。その後観光目的で寝台車に乗ったこともあるのですが、寝台車の印象が強いのは、楽しい旅というわけではなかったそのときの旅なのです。
新幹線や高速バスに押されて、寝台車はどんどん少なくなっているようですが、一方でホテルのような仕様の寝台車もあるそうです。お値段もなかなかのものですが、一度乗ってみたいものです。