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相互に参照しています

さて月曜日です。
ということは、人名典拠の話。本日は第5回、相互参照についてです。


出世魚のように、名前を変える人がいます。
代表的なのが、古典芸能の人たち。林家木久蔵さんが襲名名を公募したなんてことも話題になりました。襲名のようにがらっと名前が変わってしまうもの、あるいはビートたけしと北野武のように活躍するジャンルによって使い分けているもの、といったように本人が2つ以上の名前を持っている場合、人名典拠ファイルではどうするのでしょうか。

答えは、「それぞれの形で見出し(統一標目)を作る」です。

11000135903-0000 林家/こぶ平 ハヤシヤ,コブヘイ

11000434180-0000 林家/正蔵(9代目) ハヤシヤ,ショウゾウ

やっぱり、林家正蔵著、と書いてある本が、「林家こぶ平」ファイルの中に入っていると変ですよね。
なので、それぞれの形でファイルを作るのです。
しかし、このままではこぶ平さんと正蔵さん(9代目)が同じ人であると、人名典拠ファイルを見ただけではわからなくなってしまいます。

こういうとき、林家こぶ平のファイルには、『林家正蔵(9代目)も見てね』と、林家正蔵(9代目)のファイルには『林家こぶ平も見てね』、とそれぞれメッセージを入れておくのです。

お互いに(相互)、参照しあう、このしくみのことを「相互参照」といいます。


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