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目録を作ってみよう

典拠ファイルのお話で始まった連載「MARC MANIAX」。目録バージョンでは、文字通り目録(MARC)に関する様々なトピックスを取り上げていきたいと思っています。どうぞ、よろしくお付き合いください。

スタートとなる今月のお題は、ずばり、
「これを読めば、あなたも目録が作れる! ~カタロガーへのはじめの一歩~」

もし、ある日いきなり本を1冊渡されて、「これの目録作ってね」と言われてしまったら…(絶対ありえない設定ですけど) 

本のどこを見ればいいの?
守らなくちゃいけないルールってあるの?
どの情報をどうやって採用したらいいの? (以下略。たぶん延々続いている…)

疑問符で頭がいっぱいでパニックに陥ってしまったあなたのために、実例を使った簡単な目録作成を順を追ってゆっくり解説していきましょう。

まずは最初の疑問…のその前に、ルールブックのご紹介。
日本目録規則<NCR> 1987年版改訂3版
こちらを基本に、細部についてはTRC独自のマニュアルを作って対応しています。

ではでは、仕切り直しで最初の疑問:「本のどこを見て目録を作成するのか?」
目録作成の基本中の基本、スタート地点である「情報源」のお話です。
一部おさらいになりますね(→企画記事「MARCができるまで」を参照)

A.標題紙…通常、出版物の冒頭にあり、当該出版物の最も完全な書誌的情報を提示するページ。完全なタイトルや責任表示、版次、出版地、出版者、出版年の全部または一部の表示がある。
B.奥付…図書の末尾にある、そのタイトル、責任表示、発行者、印刷者、発行所、発行年月日、版次、刷次、定価等を記載した部分。
C.背…図書の紙葉が綴じられた部分の表紙で、通常、タイトル、責任表示、出版者名等が表示されている。
D.表紙…資料の表と裏に付けてその本体を保護する紙、布、革などの覆い。
E.カヴァー…本来は図書の表示をいうが、わが国では新刊書の装丁の保護等の目的で表紙を覆う紙をいう。ブック・ジャケット、ラッパーともいう。
F.箱(図書の)…出版にあたって新刊書を入れ、保護するためのボール箱。外箱、ケースともいう。

実際の本で確認してみましょう。(↓順に背・表紙・標題紙・奥付) 

070803-Se.JPG070803-Hyoshi.JPG070803-Hyodai.JPG070803-Oku.JPG

目録作成における優先順位は、
1. 標題紙・奥付・背(カヴァー背)・表紙(カヴァー表紙)
2. 図書本体の1.以外の部分
3. 箱等
4. その図書以外の情報源
となっています。1は「4情報源」と呼ばれ、目録作成の一番の基本。シリーズや注記、ISBNなど情報によっては他の部分(2ということですね)から採用するものもあります。

というわけで、目録作成の第一歩は、上記A~Eをじっくり眺めることから。「もしかして『ガン』つけてる…?」と思われるくらい鋭く熱烈に見てみましょう。(すいません。ボキャブラリーが古かった…)

タイトルは全カ所同じように書いてありますか?
責任表示は全員揃っていますか?
表紙だけに「謎の文句」があったりしませんか?

4つの情報源は必ずしも共通の記述がされているわけではありません。でも、目録で採用できるのは一つの形のみ。例えば、タイトルが標題紙と背で微妙に違っていたら、どちらかを選ばなければなりません。
じゃあ、自分の好きな方でいいかしら?
→ ダメです、もちろん。ちゃんとルールがあるのです。
本日の最後は、情報源によって記述が異なる場合の考え方をご紹介。

2:2 - 標題紙を含むほうを採用
1:3 - 3ケ所共通のほうを採用
1:2 - 2ケ所共通のほうを採用
1:1 - 標題紙・奥付・背(カヴァー背)・表紙(カヴァー表紙)の優先順位に従う

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コメント (2)

もく子:

はじめまして。
私は、小さな図書室に勤めています。
そこではもちろん(?)MARCはTRCさんのものです。

最近、行政資料や倉庫で眠っていた古い資料をデータ化することになり(数は多くありません)、ぽつぽつ手入力でつたない目録データを作成しております。

何を見てよいやらさっぱりわかりませんでしたが、こちらの記事がたいへん参考になりました。

しかしながら図書のデータはほぼ90%TRCMARCなので、できればそれにならって少しでもみやすいデータを利用に供したいと思います。

TRCさんの独自のマニュアルを頒布していただきたいのですが、それは可能でしょうか?ご返信よろしくお願いします。

新刊目録 池田:

もく子さん、こんにちは。
「こんな設定ありなんだろうか…」とフィクション風に書いた記事でしたが、ノンフィクションだったんですね。少しでもお役に立てたのなら幸いです。

でも、地域資料や行政資料を前に、同じ悩みを抱えておられる方は結構いらっしゃるんですよ。我がデータ部の遡及メンバーも同様。そのうち苦労話がアップされることでしょう、きっと。

弊社のマニュアルは、もちろん秘伝ではありませんので(内部用のはなんだか「口伝」じみてきてますけど)、お気軽にお問い合わせくださいね。

→ お問い合わせは こちらの「営業デスク」まで 
 

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