こんにちは、図書館蔵書 小松です。
気が付けば、来週はもう2月ですね。
年度末納品で図書館からお預かりした本をかかえて、図書館蔵書では、年末に少しは整理したダンボールも今やまたも山積みになっています。年の初めは年度末の初まりでもあるのだなぁと、しみじみ・・・している暇はもちろんなく、忙殺される毎日です。
そんな山積みのダンボールと本の中で、ひときわ目をひいた本をご紹介します。といっても、ご紹介するのは、内容ではなくて、その「状態」です。
以前から何度か、図書館蔵書の本は古い本が多く、扱いに気を使います、というお話しをしてきました。
その図書自体に破損のおそれがあるものも、もちろん多いのですが、周囲へ被害を及ぼしてしまうおそれまであるのが、こちら。
劣化した革装です。
こうした本は、見つけ次第、紙でつつんだり、封筒に入れたりして隔離します。
写真でも、白っぽい机に溶け込んで見えづらいですが、白い紙に巻かれています。
新しい革装は、革の匂いと吸い付くような手触りで、素敵なものですけれど、こうなってしまうと周囲の本だけではなく、置いた場所から、扱う人の手や着ているものまで汚染する、困ったやつです。
革もお肌と同じで乾燥は禁物なのだとか、せっかくの上等な革装、なんとか劣化を防ぐ手段はないものでしょうか。