私の思い出の本はこちらです。
子どもの頃、活字については、ませていました。
娯楽が他にない時代なので、手当たり次第に読んでいましたが
厚くて字が多い本を読み通すと、内心得意な気持ちになるもの。
隣の家のお姉さんと「ドリトル先生」通読競争をしたのは
小学1年の頃だったと思います。(ちょっと自慢)
で、そんな生意気な自分が
小学3年生のときに「兎の眼」を手に取りました。
魅力的に見えたと思います。
フォア文庫最厚クラスの348ページ、対象年齢は小学上級~中学生。
作者は、関西弁が楽しい灰谷健次郎さん。相手に不足なしです。
で、読んでみたら、とても感動しました。
どう感動したかはあらかた忘れてしまったのですが、
とにかく感動したのです。
感動の勢いで、友達のお誕生会で、この本を贈りました。
…プレゼントを開けたときの、その子のがっかりした顔を今も覚えています…
思い入れの強すぎる本には、いくつも恥ずかしい失敗がありまして…。
こんな話はともかく、ネットであらすじを見ていたら
もう一度読みたくなってきました。
若い女の先生が、ごみ処理場で暮らす男の子と接する中で
色んなことを考え、変わっていく話です。
「いまの人はみんな人間の命を食べて生きている」
なんて言葉が出てくるそうです。
今見ると、どきっとします。
コメント (1)
灰谷健次郎さんなつかしいです!
中高生のころ弟とふたりで「灰谷ブーム」になりました。
確かそれまで星新一さんのSFにはまっていた彼、何がきっかけだったのか灰谷さんのファンになり、その後、子どもにかかわる仕事をめざし、学校職員になったんでした。ちなみに自分は途中でくじけました。ファン度が足りなかったからかも。。
投稿者: 新刊目録 大谷 | 2011年4月21日 19:07
日時: 2011年4月21日 19:07