今週はノーベル賞の発表がありましたね。
5日は生理学・医学賞に大村智さんが、6日は物理学賞に梶田隆章さんが選ばれました。日本人でノーベル賞を受賞した人は今回で24人となります。
梶田さんの功績である今まで質量がないと考えられていたニュートリノが、質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見は、宇宙のなりたちの解明に大きく貢献しそうです。
師事した2002年のノーベル賞受賞者の小柴昌俊さん、そして7年前に亡くなられた戸塚洋二さんの思いも受け継いで研究にひたむきに打ち込んでこられたという報道に熱いものを感じました。
TRCではノーベル賞やオリンピックのメダリスト、そして直木賞・芥川賞の受賞者情報を個々の典拠ファイルに追加しています。明日10/10、土曜日以降にTOOLiの典拠検索でご確認ください。
人生に美を添えて 2015.7
線虫の寄生による感染症の新たな治療法に関する発見で受賞を果たした大村さん。
その著作を検索してみると、こんな本が今年の7月に出版されていました。美術にも造詣が深いとのこと、過去に地元の山梨県に美術館をまるごと寄付されたと報道で知りました。
自身の専門であるひとつの分野に打ち込むだけではなく、スポーツや芸術など多岐にわたって日ごろから関心が張り巡らされているのですね。自身を振り返りつつ鼓舞される思いがしました。前述の韮崎大村美術館は13日まで入館料が無料とのことなので、週末の連休に出かけてみるのも良いですね。