10月の雑記のテーマは「動物」です。
前からやってきた一組の親子。すれ違いざま、こんな言葉が聞こえました。
「お母さん、キツネって本当にいるの?」
それに対するお母様の返答は聞こえなかったのですが、
女の子がどうして「キツネっていないのかも」と思ったのかが気になりました。キツネが化けて人間を騙す物語でも読んだのでしょうか。
というのも。この言葉を聞いてちょっと記憶を掘り起こしてみたのですが、
私、目の前で生きて動いているキツネ、見た覚えがないのです。
さすがに「本物見たこと無いでーす」ということはないと思います。思いますが。
あったとしても、具体的に「いつどこで」と言えないくらい遠い昔の話です。動物のたくさんいるところにはあまり近寄らないもので...。
キツネと聞いて私がイメージしたのは、
集まって幻燈を見ていたり...
人間界に手袋を買いに行ったり...
うなぎと格闘していたりする。
そんな姿でした。
私の動物に対するイメージはほとんど物語によって形成されたようです。
(ネズミは十数匹でイタチと戦っているイメージです。ヤギとオオカミの友情は成立すると思っています。)
思い返してみると、幼少期に出会ったキツネたちのなんとかわいらしいこと。
近所の動物園にはホンドギツネがいるそうなので、十数年ぶりに行って本物を見てきましょうか。
今回出てきた話はこちらです。
・キツネ
宮澤賢治「雪わたり」
新美南吉「手ぶくろを買いに」
新美南吉「ごんぎつね」
・ネズミとヤギとオオカミ
斎藤惇夫「冒険者たち」
きむらゆういち「あらしのよるに」
これ以外の「キツネの物語が読みたい」言われたら?
そう、読み物キーワードの出番です。