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過ぎ去ったものを振り返る

本日は「週刊新刊全点案内」2316号の発行日です。
掲載件数は845件でした。

*こんな本がありました*

メディア考古学とは何か?

ユッシ パリッカ(著),梅田拓也(訳),大久保遼(訳),近藤和都(訳),光寿郎(訳)
東京大学出版会(2023.7)

メディア考古学、知ってる単語が組み合わさって知らない単語になっています。蓄音機や電信、初期のコンピュータなどの古かったり忘れ去られたりしたメディア技術に着目し、現代のメディアと対応させることでメディアをよりよく理解しようとする試みだそうです。
技術の革新が短期間で進んでいく現在、折りたたんでいた携帯からはボタンが消え全画面タッチパネルになりましたし、データを記録する媒体も板状のものから薄いチップになりました。
多くの技術がどんどん「古いもの」となり忘れ去られていくのが確実な時代において、この分野がメディア研究の上で重要な役割を果たすのは間違いないでしょう。

この本ではこれまでメディアの歴史記述の方法として扱われてきたメディア考古学をメディア研究のための新たな方法として再設計することを目指しているそう。メディア考古学を学ぶためのテキストであると同時にこの分野の新たな方向性を示す一冊として、私たちがどう様々なメディアと向き合うかの指針になってくれそうです。

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