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「個人名典拠ファイル入門」7月始動 ~典拠のはなし~

こんにちは。
今日は、来月から始まる連載企画のお知らせです。


インターネットで調べものをしている時こんな困りごとはありませんか?

・昨日話題に出た人、ヨミで検索したら、たくさんでてきちゃって、どの人かわからない...。
・この研究者、別の大学に勤務していた同姓同名の人と同じ人かな?

インターネットのこうした困りごとは、自分でなんとか解決するしかありませんが、図書館OPACで検索する場合はスマートな解決策があります。それが典拠ファイルです。

典拠ファイルは、個人名や団体名、出版者、件名、著作など検索の際に重要なキーになるものにIDを付与して管理するものです。TRCでは全部で8種類の典拠ファイルを提供していますが、今回の連載では、古くから作成している個人名典拠ファイルに絞って説明をしていきます。

図書館の資料の検索に、典拠ファイルを使用すれば、

・同姓同名の他の人の作品を混ぜずに、この著者の作品だけを借りたい。
→典拠ファイルで検索すれば切り分けてリストアップできます。

・この著者の書いた論文が全部読みたい。
→所属が変わっても同じ個人名典拠ファイルで検索できます。

・この人の著作はこれで全部?
→別名義で書かれた作品も検索できます。

などの、インターネットではワンストップで解決しない要望に応えることができます。判別のためにややこしい作業をしたり、長い時間をかけたりすることなしにです。

同姓同名の人なんて、区別しなければならないほどいるかしら?と思ってはいませんか?

現在、典拠ファイルで最も多い漢字表記の日本人の名前は「高橋/徹」でなんと41人。別の漢字表記の人名を含め「タカハシ,トオル」と読む人は61人。
図書や書誌だけで区別するのはかなり大変です。

所属や肩書に変更があれば、同一人物と判別しづらくなります。
同じ人が必ず同じ表記で出てくるとも限りません。
英訳の本にアルファベットで記載されたり、ひらがな表記で絵本を書くかも。

典拠のチームでは、図書が出版されるごとに、そこに責任表示や件名として出現する人名について、こうした可能性を考慮した調査をして、その結果を個人名典拠ファイルの形で提供しています。

そのようなわけで、来月から「個人名典拠ファイル入門」の連載が始まります。

「入門」と銘打ったとおり、個人名典拠ファイルに初めて触れる方でもわかりやすい説明を心掛けて執筆いたします。次回からの記事をどうぞお楽しみに♪

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