朝方の寒さがますます体にこたえる1月がやってきました。
が、しかし成人の日も過ぎると、
お正月ボケなどと言ってはいられません。
データ部では今年、お客さまからいただいたご要望について
MARCの改訂を行います。
改訂内容については
TRC MARCニュース第29号(2011年8月刊)でご案内していますが、
その中の個人名統一標目(読み)の一部訂正について
典拠班の田辺が簡単にご紹介します。
何度かこのブログでもご紹介していますが、
TRC MARCでは、
人名や団体名など典拠コントロールというものを行っています。
典拠というのは私たち典拠班にとっては
既に使い慣れた言葉なのですが、
一般の方は全くご存知ない専門用語だと改めて気が付いたのは
求人広告を出した時です。
履歴書のあて先をデータ部典拠・田辺としたところ、
半数以上の方が
データ部 典拠様 田辺様
と記入されており、
こ、固有名詞・・・ということになっていました。
それほど聞きなれない言葉「典拠」とは何か?
一言で言えば人名や団体名の名称を統一することです。
たとえば「角田裕」という人名があったとして
1冊目の本に「ツノダ ユタカ」と書いてあれば、
同じ人の2冊目の本についても
たとえヨミがなくても「ツノダ ユタカ」
と統一すること、つまりヨミのコントロールです。
まちがっても「カクタ ヒロシ」や
「スミダ ヒロ」などとしてはいけません。
また、3冊目に
「カドタ ユウ」とあっても
1冊目が誤植でない限りは
MARC上では「ツノダ ユタカ」となります。
このように、
最初に決定されたヨミが
その後の著作にもMARC上すべて反映されるのですが、
時折、著者の方の意向で、
読み方だけ変更される方も多くいらっしゃいます。
これまでTRC MARCでは
このように読み方のみ後から変更された場合、
最初に決定したヨミを入力し続けて参りましたが、
お客さまからの多大なお問い合わせとご要望にお応えして、
辞書類等で確認がとれた方について
(全部というわけにはいきませんでしたが)
変更された読み方に修正することにいたしました。
特に深谷忠記さんと佐藤雅美さんの読み方については、
今回訂正する中でもかなりの件数のお問い合わせを
長年いただいておりました。
ようやくご要望に副えることができて
ほっとしていますが、
更新データの取り込みにお手数をおかけすることになってしまい、
大変心苦しく思っています。
なお、
今回訂正の対象となった人名の一覧は
TOOLiの「お知らせ」でご確認いただけます。
これからも使い勝手のよいMARCを目指して
日々努力を怠ることなく前進していきたいと思っています。
(辰年にちなんで空を翔るというところでしょうか。)
今後ともよろしくお願いいたします。