こんにちは。データ部新刊目録 大谷です。
昨日は、今年のTRC MARC改訂の内容の一部を簡単にご紹介しました。
昨日の続きといたしまして、今日は、目録のちょっとした工夫についてです。
最初は1冊の作品として刊行された小説でも、評判がよくて続きがどんどん刊行されることがあります。
「続」とか「パート2」ならともかく「なんとかの巻」とか「なんとか編」という形になっていて番号が付いていないことも。最初からのファンならあまり困りませんが、何冊も出てしまってから「ちょっと読んでみようか」と思った人には順番がよくわかりません。
たいていは一話完結になっているので途中から読んでも面白いのですが、作品世界ではそれなりに時間が過ぎているものです。途中からライバルが出現したり、さらに次の巻でそのライバルと仲良くなったり。恋の行方には最後までハラハラさせられることも。
できれば、お話の順番どおりに読んでいきたいな。
そんなご要望にお答えするため、
最初の1巻が刊行されたときは巻次の表示がなく2巻目以降から巻次が表示された場合、1巻目に巻次を補記して続きものであることを明確にいたします。巻次が図書にないものでも、帯・広告などで順番が判明した段階で、巻次およびシリーズの巻次を補記いたします。
例えば「ペギー・スー」。単行本のほうは「魔法の瞳をもつ少女」「蜃気楼の国へ飛ぶ」「幸福を運ぶ魔法の蝶」といったように、サブタイトルが変わっていく形で刊行されていて、巻数がありません。
MARC上は下記のようになりました。
タイトル 巻数 各巻のタイトル
ペギー・スー 〔1〕 魔法の瞳をもつ少女
ペギー・スー 〔2〕 蜃気楼の国へ飛ぶ
ペギー・スー 〔3〕 幸福を運ぶ魔法の蝶
※カッコ〔 〕は図書にない表記をMARC上で補ったという意味です
ところでこのブログ記事のタイトル。昨日の続きとして「その2」と付けましたが、昨日は「その1」が付いていませんでした。昨日のタイトルにも〔その1〕を入れようかな。
2012年MARC改訂のご紹介は、明日も続きます。