ここ東京でも紅葉を楽しめる季節になりました。
秋も深まり、夜長にクラシックを聴きながら眠りにつくような
優雅な夜を過ごせていない私ですが、
今日はCDの典拠ファイルの一例をご紹介しようと思います。
CDの情報源に、演奏者として
「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」
「Symphonieorchester der Volksoper Wien」
の2つの表記がありました。
累積典拠ファイルを検索してみますと、
統一形:ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
参照形1:Orchester der Wiener Volksoper
参照形2:Vienna Folk Opera Orchestra
が見つかりました。
しかし今回の欧文形に一致するものはありません。
ドイツ国立図書館、米国議会図書館等を確認したところ、
同じ楽団であることがわかりました。
(Wien=ドイツ語,Vienna=英語,Vienne=仏語)
そこで、日本語「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」を記述形とし、
欧文形「Symphonieorchester der Volksoper Wien」
を3つめの参照形として作成しました。
海外で活躍しているオーケストラは、日本語表記だけでも様々な上に
欧文形を含めるとかなり多くの表記違いがあります。
また、よく似ている表記にもかかわらず、まったく別のオーケストラが 見つかり、混同しないよう、さらに調査が必要になる場合もあります。
CDの表記、累積典拠ファイル、その他資料を見比べつつ、 典拠作業を進めています。
余談ですが、以前から気になっている某警備会社のTV・CMに流れる ピアノ曲。明るく軽快で耳に優しく、癒されます。