毎月月末にお届けしている「MARCや検索のはなし」。今回は巻次・シリーズの巻次について取り上げます。
たとえば、小説のシリーズ、続き物。
一話完結でどこから読んでもよい、と言われても
「やっぱり最初から順番に読みたいよ」という方が多いでしょう。
図書に巻次やシリーズ番号がついていればいいのですが、
それがないままに、どんどん増えていった続き物は、多数あります。
大人気シリーズともなれば、何十冊にもなり、発行年月をチェックするのも一苦労。
MARCに順番を入れてもらえないか、というご要望にお答えして、
今年(2012年)1月より、巻次、シリーズの巻次を補記しております。
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小説シリーズの最新刊が出たら、順番をしっかり調査して巻次を補記。
もちろん、累積MARCもメンテナンス。
たとえば、時代小説作家、佐伯泰英さんの講談社文庫のシリーズ、
「交代寄合伊那衆異聞」にはシリーズ巻次がありませんが、
以下のように〔1〕~〔17〕まで補記しております。
シリーズ :講談社文庫
サブシリーズ :交代寄合伊那衆異聞
サブシリーズ巻次 :〔1〕
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最初の一冊は単品だったのに、好評につき「Part2」や「続」が出た場合には、
一冊目を「Part1」「正」にメンテナンスしております。
たとえば、朝日新聞出版の「おかず練習帳」。
今年の6月に「続」が出版された際、昨年(2011年)刊行の初回に
「正」を入れるメンテナンスをいたしました。
タイトル :おかず練習帳
巻次 :〔正〕
補記なので〔 〕に入っております。
全集の場合には、小説に限らず巻次補記を行なっております。
シリーズについては、小説のみの対応です。