MARCや検索のはなし、
今回は価格についてとりあげたいと思います。
TRC MARCでは、価格の項目には「本体価格」(税抜価格)を入力しています。
実際に支払うことになる「総額」(税込価格)の方がわかりやすい、という考え方もありますが、
税込価格にしてしまうと、書籍のように長い期間販売されるものは、税率が変更になったときに困ってしまうからです。
消費税が導入されたのは1989年。税率は3%。1997年に5%、2014年に8%へ変更されました。
書籍の価格には、総額(税込価格)がキリのいいもの、本体価格(税抜価格)がキリのいいもの、どちらでもないもの、の3パターンあるようです。
たとえば、¥1111(税込¥1200)、¥1667(税込¥1800)などは、税込にするとキリのいい金額。
基本的に増刷をしないムックには、わりとこういう価格が多いようです。
書籍全体では、最近は本体価格(税抜価格)がキリのいいものが多い気がします。
価格表示も「本体△△△円+税」というされ方がほとんど。たびたび税率が変更になるので、税込でキリのいい金額にしてもあまり意味がない気がするからでしょうか。
あまり多くはありませんが、総額(税込価格)表示の記載しかない書籍もあります。
この場合は、本体価格(税抜価格)を算出(端数は切り捨て)して入力しています。税率は図書に記載されている発行年月に合わせて適用。
4月に税率が変更された2014年発行の図書であれば、発行年月が3月までのものは5%、4月以降であれば8%で算出することになります。
ちなみに、図書館蔵書で作成するMARCには、「頒価不明」(価格が不明のもの)、「非売品」(非売品のもの)、「¥2.50」(単位が銭のもの)などもあります。