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相談するように読んだ本

今月の雑記のテーマは「役に立った本」です。


「家がほしい」というアイデアが頭をよぎった。そろそろ実家を出よう、会社の近くに住めば往復2時間の通勤時間が好きなことに使える。と思い立ったのが、13年前のことだ。つい昨日のように思える。

どこに住もうか、どんな家に住もうかという自由を、初めて使おうとして途方に暮れる。あまりにも選択肢がありすぎる。借りるか、買うか。借りたら家賃は消えてゆくばかり、買えばいずれ自分のものになる。しかし、買ったら簡単には引っ越せない。隣人がヤバイ人だったりしたらどうしよう。新築は高くて買えない。中古...どうやって選んだらいいんだろ。どれくらいの古さまでOKなのか。耐震基準? そういえばハザードマップってみるべき? ほんとに買う? 買えるのか?
 
わからないことだらけだったときに、まず住まい探し、住まい選び、借り方、買い方の本を読んでみようと思った。手にしたのが『家を買いたくなったら』長谷川高著だった。目次には、借りるか買うかも決められない段階から、実際に自宅を手に入れるまでのあらゆる「?」が並んでいた。漠然とした希望をどのように現実的で具体的な希望にしていくか、考え方の道筋が適切に示されている。何をどういう順番で考え、決めてゆけばよいのか、見通しがついた。

不動産にまつわるメリットとリスクを知り、それに自分独特の要素を重ねていくと、求めている家のイメージが見えてくる。そうなってはじめて「探す」とか、お金をどうしようという段階になる。それやこれやを経て、購入して入居するまで、ずっとこの本を参照した。著者は不動産コンサルタントだが、まさにconsult=相談をしているような読み方をしていたと思う。答えをくれるのではない。答えは自分で出すのだが、考えの糸口や判断の基準、身近な例をくれるのだ。

この本は評判がよいロングセラーであるらしい。現在は、『家を買いたくなったら 令和版』が出ている。そして、わたしに次に必要なのは、同じ著者の最新作かもしれない。『50代、家のことで困ってます。』10年たつと住まいにも自分にも変化がでてくる、あらたなる希望を描いてみようか。

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