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迷子 ~典拠のはなし~

典拠の渋谷です。

異動してから研修内容が日本人→東洋人→西洋人と
ステップアップして、今年から団体名典拠に入りました。
団体名の典拠を始めてから2日に1回は口にしている言葉があります。
「親が分からない...」
この場合の"親"とは団体名の統一標目のことです。


団体名典拠ファイルについて「Tタイプマニュアル第2版」では以下のように書かれています。
・原則として,その団体の出版物に多く表示されている形を統一標目とする。
・図書には様々な形で表示されているが,同一の団体である場合や下部組織は統一形のもとにまとめる。


下部組織を統一標目のもとにまとめることを、典拠班では「親にぶら下げる」と言っています。
例えば〇〇大学△△学部という新しい団体名を典拠する、
となった時は、学部は大学の下部組織にあたるので
親である〇〇大学のファイルに〇〇大学△△学部をぶら下げます。
これは親がわかりやすいパターンです。

さて冒頭の「親がわからない」ですが、
経験値の不足と勘が働かないため、親の候補が複数現れてしまいます。
図書文中は著者による愛称や略称で書かれていることが多く、
それが□□と呼ばれているとしましょう。
企業の沿革誌なら年表を見たり、会社のHP等を調べているうちに、候補が出てきます。

株式会社□□、□□グループ、□□ホールディングス、□□Inc.等々

候補が複数ある=親がたくさんいる→私の探している親はどれ、
ドツボにはまるのです。
候補が出揃ったら、マニュアルや典拠資料に当たり、
再び図書に戻るなどして
会社単体なのか、グループ全体なのかなど見極めて親を探し出します。
親がすぐに見つけられるようになるまで、どれくらいかかるのか。
当面の目標は脱・迷子です。

統一標目の決め方はこちら→団体名の典拠もしています

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